というか呪胎戴天も好きだし、戦神館オリ主に胎蔵界って破段持たせたり、胎って字がなんか好きなのかもしれません。
すべての
極晃の王冠なんて、そんな大したもんじゃない、と。
自分は、とにかく英雄が嫌いだった。努力出来て、諦めなくて、精神力という天賦の才能を持っていて。まるで人外かのように、本物の人外を駆逐してしまう、英雄譚から飛び出してきた主人公が。勝手に利益をもたらしてくれるならそれで構わない。嫌いだけど、歯向かう意思なんてないからどこか遠くで宿敵と熱い戦いを繰り広げていればいい。
でも、大義なんかのために俺と俺の大切な人たちを犠牲にしてまで運命の歯車を回したいというのなら、英雄だろうが神星だろうが、冥府の底に叩き落として、絢爛たる輝きを滅ぼし尽くさなければ気が済まない。……俺はそんな、ありふれた感性の、大義も何も無い、ただ弱者として強者を引きずり下ろすのが好きな屑だ。
強いは強い。獲得した反物質生成能力は凄まじく、一度抜けば周囲に死を撒き散らすだろう。ただ、強い力で蹂躙すればするほどに、勝つことに飽きてくる。そしてそんな自分が嫌いで、罪悪感で潰れそうになって……とまあ。強大すぎて持て余しているまであるだろう。
こんな王冠、自主的に手に入れようだなんてアレコレするもんじゃない。
地平線を求める青年は思う。
人工的な
同じような実験で、また被害者を生むつもりならばこれを看過することは許されない。あの地獄の日々を、体験するのは自分たちで最後でいいのだ。
自分の半身はかつて、全人類と対話を行いながら理想の未来を掴むとるつもりでいた。勝手に決めて勝手に救おうとするのでは駄目なのだと
最新にして唯一の人造
神に成ろうとする者だ。圧倒的で絶対的な立場から地上を見下ろし、救ってやると憐れむ者だ。神祖と同じく、人を想うようでいて、どこまでも人をその辺の実験動物程度にしか見ていない人外の目だ。
人類の力を知るラグナは、その傲慢を許さない。ゆえに今も、神殺しの力が、数多の星辰兵器の設計図が、彼の脳内で弾けては次々と現実に出力されていく。
殺す。潰す。ねじ伏せる。相手の描く星が、たとえ将来的には人類にとって有益なものだとしても、殺すと決めたのだから止まらない。
よくも悪くも、ラグナという光狂いは、一度決めたら一切ブレない。
彼ら三人からの思いを叩きつけられながらも、カルラ・マドロックは一切負けると思っていなかった。
まさに全ての願いが叶う魔法のランプ。カルラの考える理想郷だが──。
「お前は王にはなれないよ、マドロック」
「いっそ芸術的なまでに、おまえは過去から学べない男らしい」
三人の
一対の男と女。マドロックの手で光に染め上げられ、そして逃げ出した運命──柊とベルンである。
「な……ぜ?」
彼らは用済みだった。ゆえに適当に処理して、自分と星を紡ぐ気もないならばと特異点へ放逐した。彼彼女らは生まれつきマドロック家の奴隷であり、反撃をしようにも、既に
「ホントにヴァルゼライドの最期知ってんのか? あいつはどうして負けたんだよ」
滅奏の言葉に、カルラはお前の
その程度の知見。その程度の浅い理解。ゆえに玉座は崩れる。
「天廻せよ、我が守護星──鋼の
冥王星の嘲笑を打ち消すべく発生させた次元震はついに空間を砕き、カルラとベルンと柊のみを特異点へと連れていく。
「嵐の壁に膝を着き、泥の道に倒れ伏し、万策尽きてなお光を求め続けた航海路。
最果ての結末が何を齎そうと、辿り着いても尚進み続けると誓いを立てよう。
進み続ける
詠唱は止まらない。
これはカルラへの宣戦布告であると同時に、二人の誕生宣言でもあるのだから。
ベルン・アリアンロッドの肉体が消滅を始める。関係ないと、柊の言葉を次いだ。
「ならばこそ、果てに至ろうとも止まることなどありはしない。
勇ましい
足掻き続ける
故にどうか見ていて欲しい。
我が永遠の
男と女。二人で駆け始めた人生。この関係は、恋人というべきか。友人というべきか。どの言葉も陳腐で、いざ形に嵌めれば“その程度”に落ちてしまう気がする。実際、含蓄なんてものは皆無の人生であるから、言葉の軽さなんて期待できるはずもない。であるならば、戦友よ、運命よ、お前はどうする? どうしたい?
締めくくりは男らしく、お前が言えよ。マサシ・柊・アマツ。
「いと尊き天霆は我が手に収まる器にあらず。されど水魔の気紛れが、私を空へと駆け上がらせる。
ならば冥王よ、私に冥界の調べをくれ。
ならびに海王よ、私に大海原を見せて欲しい。無限に広がる地平線は、漕ぎ出す為の船となれ。
そして天神よ、私を輝く英雄譚へと導いてくれ。
勝利は貫けずとも。
過去の積み重ねが皆無でも。
ゆっくりと丁度いい境界線を探す余裕がなくとも。
これまでの極晃星たちとは、また違う答えが、私たちにはあった。
「無限の希望も絶望も、束ねた想いが俺の力だ───」
「無限の希望も絶望も、束ねた想いが私の力だ───」
この言葉を口癖としていた男は、既に歴史から消滅しているけれど。さすが年長者。いい言葉をいう。
「ここより始まれ、我らの旅路よ。
これより示すは最新の英雄譚。
さあ、
そして奇しくも、誰も彼も幸福にしたいという想いをもって
似ているが、お前はアイツとは決定的なところを間違えたから、私や柊なんかに敗北するんだよ。
だからこそ、
「
創生──
王冠へ至る傲慢に、無限の可能性を示すべく、新たなる英雄が降誕した。
私は柊の構成部品へと変化していくが、決して意思は潰えはしない。二人でひとつの巨星──それが極晃星なのだから。
「はは。ははは……!」
カルラはしかし、この程度の想定外は問題なしと笑った。
「せいぜい、精々が同じ立場に立っただけだろう。
既に俺を中心とした第三太陽創造は開始している。お前にどのような力があろうと勝ち目は無い」
そして柊は、その言葉をこそ笑った。
「そんな言葉が出てる時点で、お前が俺らに勝つことは無い」
“革奏” 星を降ろす者《スフィアフォーリナー》
基準値:AA
発動値:AAA
――――
集束性:AAA
拡散性:EX
操縦性:AAA
付属性:AAA
維持性:AAA
干渉性:EX
“創奏”星を乗せる者《スフィアドライバー》
基準値:A
発動値:AA
────
集束性:A
拡散性:D
操縦性:C
付属性:EX
維持性:D
干渉性:EX