勢いで書き始めた感のあるお話で、ラグナロクの設定を読み返して唸ったり、ロリお姉ちゃんに理解らせられる妄想で元気だしたり、何とかここまで書けました。
エピローグ/epilogue
「えーーー、ホントに帰っちゃう?」
「か・え・る!」
今日も酒場は元気で溢れてます。
「アッシュくんももう一晩くらい……ネ?」
「……えー。俺もちょっと遠慮させていただきたく存じまして」
アリスさんは全力でアッシュくんを引き止めている。
「団長、帰しましょ。さすがに限界キツいんじゃないかなって」
私は咄嗟にアッシュに加勢しようとした、その瞬間。
「いいやアッシュくん。俺は知ってるぞ。毎晩毎晩、女の子三人と元気よく仲良しこよししている事を……!
今更一人追加ぐらいなんだってんだよ」
柊が遮り、アリスに加勢した。
いやしかし、アリスさんを他の女衆と同列にするのはどうかと思うぞ柊。
「お前はまだ、ほんとうの団長を知らない……」
「なんでベルンは知ってるのさ………?」
そんな私たちの会話を横目にちびちびと酒を飲む男あり。誰であろう、もちろんゼファー・コールレインだ。
「良いよなあ。お前は健全なハーレム築けてさあ。
俺なんか家にいても娼館行ってもまっったく安心できないどころか、常にケツの心配しながら過ごしてんだぞ……」
何も知らない人が聞けば可哀想だなあ、と思うかもしれない。しかしゼファーさんは欲に正直過ぎる上に、わりとダメ男なのだ。それくらいの不幸があっても仕方が無いような気もする。仕方ないかなあ……?
とまれ、私たちは平穏を享受している。
カルラは秘密裏の改造実験、リベラーティへの侵攻の件でセシル・リベラーティに資産を貪られ、
「しかし……俺たち、これからどうする?」
するすると皆の会話から抜けてワチャワチャ具合を眺めていると、柊も此方へ合流してきた。
「どうする、ねぇ」
“暁の海洋”が嫌になったわけじゃない。ただ、記憶も戻り、
カルラにああは言ったが、極晃はやはり力だ。王冠だ。圧倒的なものなのだ。自分たちの身の振り方が、分からないまである。
「……ま、二人なら何とかなるでしょ。私たちは二人でひとつ、だしさ」
「そうだな。ま、何とかなるならまあ………」
しかし難しく考える必要は無い。
これまでもこれからも、なんとかなると信じてる。
「もう暫く、団長に付き合うか」
「だなー」
失敗して、成功して、挫折して、はしゃいで、失望して、裏切られて、助けられて、助けて、なんか救われたりして……。人生山あり谷あり。私たちは、そうやって
どんな嵐に見舞われようとも、決して歩みを止めないこと。自分に色々と足していくということ。それがきっと、大切なのだ。
過去からは逃げられない。
過去からは逃げられない。
過去からは逃げられない。
ゆえに、さあ──、
そういえば、私がシルヴァリオラグナロクを購入し、新西暦サーガを始めたのは去年の冬だった気がします。ちょうど一年前くらいでしょうか。アンジー√、セシル√と来た時点で何故か第1作のヴェンデッタ、2作目のトリニティを挟み、ミサキ√を通ることで三部作を駆け抜けたわけなのですが、いやあ、あの日々は楽しかった。
ヴァルゼライド閣下やヘリオスのトンチキ具合に惹かれて入って、いつの間にかゼファーさんたち闇陣営に惚れておりました………。
ルシードいいよね……。いつかお前のことも書いてやりたいけど、私は狂い哭くキャラ書くの超苦手なんだ……。
トリニティあたりの話は特に、光の亡者どもの迷言含めて私に大きな影響を与えてくれた作品であります。
この作品で少しでもこの愛を、表現出来たなら幸いです。
湯瀬 煉