真島警部補の日常   作:ヲビーとうみうし

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真島警部補の日常 モノローグ

  

 

  2012年の夏の真ん中位だったかな。

  映画を見終えた俺らはファミレスで休憩していた。

 

 『なぁ、翔平!お前さウィッカーマンって知ってるか?』

 

 テーブルの向こう側に座っていた同期の田村が、キラキラと光らせた目で俺に語りかけてくる。

 

 『ウぃ…?知らないな、また映画の話か?』

 

 『そうそう!洋画のホラー作品でさ!これがまた面白くってさ!お前も見ないか?てか見てよ!!』

 

 『あー…考えてみるよ。』

 

 田村は超が付くほどの映画好きで、常日頃映画の話をしている。警察学校で出会って5年以上経つが、コイツの映画トークは止まるところを見せない。

 

 『出たぁ!いつもの【考えてみるよ】!』

 

 コイツの映画好きは度を越しているレベルで、初めての彼女が出来た時には、デート先が映画館固定だったため、半年もしないで振られた位だ。

 

 『いっつもそう言って見ないじゃんか!』

 

 そのことを1年以上も引きずって、上官に怒られてばっかりだったな〜。…そんな田村も1ヶ月前に彼女ができやがり、俺のデート講習のお陰で楽しくやっているようだ…恨めしい…。

 

 『そんなことより!絶対見てくれよ!俺たち警察官にとって、役に立つ映画かもしれないんだからな!』

 

 あー、こいつ爆発しねぇかなぁ…

 

 『あ!?なんだとぉ!』

 

 『あっ、違う違う心の声が』

 

 『むきー!こんにゃろぉ!』

 

 でも、なんだかんだ言って休日にコイツと映画を見るのは面白いんだよな。

 

 『とにかく!絶対に目を通しとけよ!確認するからな!』

 

 『はいはい…』

 

 …

 

 ……

 

 ………

 

 そういえば…田村と最後にあったのはいつだっけな

 

  ____________________________________________________

 

 ふと目が覚めた。

 

 が、外の静けさから分かる…今は夜中か…。

 

 「…変な時間に起きちまったな…。」

 近くの目覚まし時計を横目にそう呟いた。

 

 取り敢えず起きたわ良いものの、

 新聞を見ようも、まだ配達時間ではないし、

 飯を食おうも、昨日の鍋が胃を占拠している。

     

 「…資料でも見るか。」

 

 鞄から、一昨日貰った資料を取り出し、目を通す。

 

 その資料ってのは

 連続行方不明事件…というか事案?についてだ

 

 とある映画作成会社のスタッフや役者が、次々に居なくなっているらしい。会社内のとあるスタッフの通報により発覚したのだが…どうも不可解な事が多い。

 

 まず最初に、警察に通報したスタッフの行方が分からなくなっていること。

 2つ目に、会社に在籍しているスタッフ全員が、行方不明になった元従業員達の事を覚えていない、知らないこと。

 それに加えて、この事態を怪しんだ地元警察が調査に出たところ、現場からは証拠どころか、事件が起こったような痕跡の一つも出なかったこと。

 

 「…テラダ映画製作所…か。」

 

 こんな良くわからない事件を俺に任せていた奴らの顔に一発入れてやりたい気分だが…。

 

そんな気持ちとは裏腹に、俺はこの新しい事件との出会に心を踊らせていた。

 

 真島警部補の日常 モノローグ完

 

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