そして、ギンセツ様、ヤスタカ様、ラルフラザニア様、原修様、かかかかかああ様、ギルネリーゼ様そして
白神 紫音様、高評価ありがとうございます!!特に紫音様は評価に一言応援メッセージも頂き、嬉しすぎてまぶたが二重になりました汗
受験生終わってないのにこれやっていいのだろうかという意見は聞きません。自覚はしてます()
「…おいエド、やっぱそうだよな?」
「そう、だなァ…ぐららら…こんな気色悪りぃ果実なんざ他にあってたまるか」
「そうなんだよなぁ…それに」
エドワードとアドラは今、(そのままの意味で)ぶっ飛ばした海賊、ギンマが乗っていたキャラベル船という、比較的小型な帆船の金庫の中にいる。彼らの目の前にあったのは山のように詰められた金貨や宝石の散りばめられた杯、金銀の延棒といった輝くばかりの大財宝。
しかし、彼等の目が釘付けにされているのはそんなモノではなく、二つの果実。
ただし、ただの果実なのではなく、《悪魔の実》、海の悪魔の化身と呼ばれる代物だった。
実を一口でもかじると、その時点で食べた者に能力が発現し、「悪魔の実の能力者」と呼ばれるようになる。
そんな悪魔の実は、伝説と言われるほどに希少な存在で、悪魔の実の存在自体を知らない者や、その噂しか知らない者も多い。
では何故この二人は知っているのかというと…。
「村長が描いてたヤツにそっくりだしなぁ」
そう、実はスフィンクス村長(本当は国王らしい)は、悪魔の実の能力者だった。
《ノコノコの実》を食べた能力者で、キノコを作る能力を授かったとか。
そんな村長はその能力を使い、人面ライオンのスフィンクスを調教しているとのこと。
一体村長はどの様にして人面ライオンを無害にしたのか、極端にいえば洗脳効果のあるキノコを栽培して食わせたのだ。
もし村長が悪者となれば、この国はたちまち例外無しの全ての生物が、彼の勢力となっただろう。
そう言われれば、悪魔の実の脅威が伝わるだろうか。
そんな一歩間違えれば凶悪な村長は、今は孫娘を可愛がるので精一杯。
やはりこの島は平和である()。
「いやぁ、どうする?エド」
「…売るか、食うかだろ?」
何故この二人は悩んでいるのか。悪魔の実を食べればそれだけで強者となれるのに。
それは、今の実力に満足しているからではなく、
「食べたら最後、俺らは海に嫌われ、一生カナヅチになるのは辛いかな」
「まぁ、能力者は海に入ると体から力が抜け、能動的に能力を使うことができなくなり、沈んじまうって言ってたな」
このデメリットは海賊にとって非常に辛いだろう。海の賊が泳げないとか、最早Youは何しに海へ?と聞かれても仕方がないだろう。
さらに言えば悪魔の実、モノによって価値は変わるが、最低でも一億$で取引されている。大抵の海賊は目先の利益に目が眩み、即刻売り払うだろう。ちなみにここの元船長のギンマは売り払う気でいた。彼曰く、「これを売り払ったら、どこか地図上に存在しない様な小さい島で攫った娘でハーレムするんだ」との事。死亡フラグ建設のプロだったのだろうか。
「…なぁエド、俺は食べようとは思ってる」
「ぐららら…そうだなぁ、今のとこそこらに散在してる金で過ごせるしな、こんなチャンスは滅多にありつけねェ」
そうこうメリットデメリットを考えた結果、彼等は食べることを決意した。
「けど、今はまだだな、ハチノスまで行ってからが一番だと思う」
「あぁ?…そうか、お前が言うんならそうしようか」
エドワード・ニューゲートは人の話は聞かない性質で、自分が決めたことは他人の言葉では曲げない様な、よく言えば真っ直ぐ、悪く言えば頑固でメンドくさいのだが、そのエドワードがアドラの意見を聞き入れる辺り、彼等の絆の深さが察せられるだろう。
「そうと決まれば…今から行くぞォオオ‼︎」
「え、みんなに挨拶は『必要ねェ!!」……うぃっす」
…絆深さが目に見えるだろう(某青狸アニメのガキ大将とその手下に見えるだなんて恐れ多くて言えるはずがない)。
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“偉大なる航路”後半新世界のとある島、「ハチノス」別名「海賊島」。
島に滞在しているのは文字通り海賊ばかりであり、海賊にとっては「楽園」と言える環境になっている。
「ハチノス」は実は島の由緒(?)正しい名前ではなく、「つつけば(= 上陸すれば)すぐさま大勢のハチ(= 海賊)が出てくる"蜂の巣"のようである」ことから付いた通称で、つまり何が言いたいかというと…。
「おい!あっちの方角に船影が見えたらしいぜ!」
「んだとぉ?」「本当だろうなぁ?」「酔っ払ってるわけじゃねえな?」
「最近新人がくたばっちまったからなぁ…ひひひっ」
「「「「ヒャッハー!身ぐるみ置いて死ねぇええええ!!!」」」」
「エドォおおおお!?おまっこれ知ってて言わなかったな!?!?」
「ぐららららら!甘えんじゃねぇよアホンダラァ!」
エドワードとアドラは速攻で襲われていた。
エドワードはハチノスに着いたら食べようと言っていたアドラに、食べる暇あればいいがなぁと内心ほくそ笑んでいた。
これが絆というやつなのだろうか()。
「あーもうめんどくさいなぁあ!?てめぇら一旦倒れやがれ!」
泣く子も黙るどころか白目を剥いて口から泡を吹いてしまうような悪人面の海賊たちの大行進にアドラは刀を握る。
その手に持つのは「蜻蛉」、大業物に位置付けられた、誰もが認める強力な刀。
どんな杜撰な刀だろうと、持ち手の技量では鉄斬りできるのだが、最上大業物となれば適当に振るうだけで鉄をも切れる。
そんな大業物の中でも、この「蜻蛉」は特に癖が強い刀だった。
何がというと、とにかく刀身が薄いのだ。
大業物くらいになると、像に踏まれても曲がらぬと言われるが、それに類さないのがこの刀。
そんじょそこらの刀よりは頑丈だが横から叩かれると曲がりやすくなっている。
その分殺傷力だけは最上大業物に類するとさえ言われているのだが、扱い難い為に大業物となっている。
だが、そんな癖のある刀でも、アドラが持つならば話は別だった。
アドラは片足を半歩前に出し、居合の姿勢になる。
スーッと、胸一杯に息を吸って、
「ーーーーーーーー《須佐男》」
彼にしては荒々しく、力み、刀を振るう。
すると、幾百もの風の刃が生まれ、前方の海賊たちに襲い掛かる。
「ハチノス」は“偉大なる海”後半の新世界に位置されている。
つまり、必然的にそこにいる海賊たちは一騎当千と言わんばかりの大物達。
相手の動きを察知することの出来る「見聞色の覇気」や、体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す「武装色の覇気」
が使えることなどスタートラインだと言わんばかりに使いこなす猛者達。
斬撃を飛ばすというのは剣の達人の領域であるものの、ただの斬撃ならば当たろうが意味などない傑物達。
そんな彼等にとって、幾ら多かろうと所詮ただの斬撃よと思うのは当然だった。
しかし、
「「「「ガッ…アッアアアアアアァァアアアアアア!?」」」」
そんな彼等の自信など歯牙にも掛けないと言わんばかりに、あっという間に、無慈悲に、沈ませる。
彼の持つ大業物「蜻蛉」は、こと切れ味においては天下一品。
やろうとすれば、痛みを感じさせぬままに斬り下ろし、断面を繋げばくっつく程の綺麗な斬撃などお茶の子さいさいだろう。
その日、海賊は思い出した。
強者に支配される恐怖を…
我等の実力など象と蟻ほどの差だという屈辱を……
されど、それを思い出させた二人組は気にしない。
「おいエドォ…最近お前、調子乗ってんじゃないかなぁ?かなぁ?」
「ぐららら…アドラァ、兄貴からのお茶目なサプライズくれぇ、笑って許してやれよ」
「……ワハハハ」「ぐららら」
「お前がお茶目とか気持ち悪いわぁあああ!!!」
「もっかいお前に敗北を味わせてやろうじゃねぇかアホンダラァ!!」
二人は駆ける、駆ける、駆ける。
そしてエドワードの握る最上大業物の薙刀、「むら雲切」とアドラの握る大業物「蜻蛉」がぶつかる。
スフィンクスでは互いに木製でやって尚、幾多のクレーターができていたが、それがただの鉄製ならいざ知らず、
互いの武器が頂点に君臨するほどの代物だとしたら。ここは一体どうなるだろうか。
周囲の木々が薙ぎ倒され、亜音速で飛んでくる砂粒など、武装色を一心に纏わなければ穴だらけになるだろう。
海賊たちは必死に自分を守った。どんなに汚れようと、どんなに苦しくても、どんなに体力が削ろうとも、
彼等はただひたすらに武装色を纏った。
後に「ハチノス一の大災害」と呼ばれるこの争いに巻き込まれた海賊たちは、口を揃えてこう証言した。
「怪物同士が殺り合ってた。蟻んこの上で象がタップダンス踊ってるみたいだった。もちろん俺たちが蟻なのは言うまでもない」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
宜しければ高評価&応援をよろしくお願いします。
どこのネタを引用してたよね?の様な感想も歓迎です^_^
アドラが持ってる大業物「蜻蛉」は完全オリジナルです。
噛まs……財宝のコレクターとして活躍してもらったギンマでも流石に最上大業物二つってどうなのと言うことで大業物になってます。個人的にはギンマ君には是非、来世でスローライフを送って欲しいですね(?)
(三話を書いてる途中で思ったのですが、噛ませ役じゃね?と疑問を持ったと言うことは、もしやギンマは転生者だったのでしょうか…難しいですね)