総評価800を超えました!本当にありがとうございます(^∇^)
そして、高評価投票してくれた 紅遼様、木野兎刃(元:万屋よっちゃん)様、カウラ様、マーミン様、黄猿58歳様、黒威道化師様、獣戦車様、ありがとうございました(//∇//)皆様の高評価のおかげで、今私はこの作品を描き続けられています!(まだ数話なのに)
そして、誤字報告が今回は3件頂きました、大学は文学部行きたいな(白目)。
今回は数年経ったエドとアドラです。是非お楽しみください。
──“ 偉大なる航路グランドライン ”、その後半の海にハチノスと呼ばれる、海賊島が存在する。
特徴的なのは遠くからも見える程の巨大な岩。ただの岩ではなく、海賊旗によく見受けられるようなドクロの形をしている。
そんなドクロの岩に、今、ちょうど目の位置にあった岸壁が、崩れ落ちた。
「────ママハハハ、俺の《威国》を受けてピンピンしてるヤツは久しぶりだねェ」
岸壁が崩れて出来た巨大な穴から出て来たのは、巨大な女。
髪から服の全てがピンクでありながらも不恰好とは言えず、むしろ自身の魅惑性を引き立ててすらいた女は、高くありながらも底強い圧さえ感じさせる声を出す。その声からは、相手への称賛がありながら、自身が優勢だと信じて疑わない自信が見て取れた。
「────グラララ、面倒な女だ…!」
そんな彼女の視線上にあった木々から飛び出してきたのは、一人の巨漢。
溢れんばかりの光沢を放つ金の髪をはためかせ、獲物を前にした肉食獣が如くの鋭い目付きで睨みつける。
未だ肉体は最盛期と変わらない巨大で高密度な筋肉を纏う彼に生えていたヒゲは、何故か白くなっていた。
U字状にまとめられたヒゲがトレードマークの巨漢は、素人が見ても分かってしまう業物の薙刀を握りしめる。
「フンッ…《一騎当千》!」
そんな大男こと、エドワード・ニューゲートは、握りしめた最上大業物である薙刀の刀身に、可視化する程の振動を纏わせ、巨大な斬撃と衝撃波を飛ばす。並大抵の者ならいざ知らず、そこらの強者だろうとも無差別に、理不尽に、容赦なく刻んでしまうだろうその斬撃と衝撃波が彼女に襲い掛かる。
しかし、
「舐めるんじゃないよォ!オレはリンリン!!この海の王になる女さ!!!」
そんなエドに負けない大きさのの女、シャーロット・リンリンの実力は、人外の領域に足を踏み入れた強者だった。
両手で構える湾曲した剣〈カットラス〉を振るい、暴風を撒き散らしながら斬撃と衝撃波諸共かき消す。
「行くよ!プロメテウス!」
『ハイママ!』
そのまま反撃など許さないと、リンリンはカットラスの反対の手で握る炎の玉、《プロメテウス》をエドワードに向かって放つ。
そんなハイレベルな、神話で語られるような戦いに、ハチノスに居座るような大物達ですら離れて見ていることしかでこない。
彼らの攻撃ならいざ知らず、その余波ですら致命傷を受けるだろう彼等は、冷や汗をかいて、被害に遭わないようにするので精一杯な彼等は、黙って戦いが終わるのを待つしかなかった。
──極一部の者達を除いて
「──ワハハ、俺を忘れちゃァいかんでしょ!」
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!゙?゙イ゙デェ゙、゙イ゙デェ゙ヨ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙!゙?゙!゙?゙』
「プロメテウス!?」
エドワードとリンリンが戦闘を繰り広げるその場所に、暗い影が差しこんだ。
そのままその影は、刀身が極薄な刀を、炎を纏わせ、プロメテウスに振るう。
「《炎咲》… 俺の前に炎とはァ、致命的だぜ?」
本来炎の塊であり、核すらも存在しないプロメテウスは、如何なる攻撃も受け付けないはずだった。
弱点の水を掛けられようともその灼熱の炎で蒸発させ、非物質である炎は斬られようとも撃たれようとも意味をなさないはずだった。
そんなプロメテウスは炎を纏う刃を受け、二つに割れた。
産まれて初めて感じる痛みに、プロメテウスは狂乱の声を上げる。
「……ハ~ハハハマママママ!!俺の一撃で随分遠くへ飛んだくせして、カッコつけんじゃねぇよ!!」
「それって言わなくてもいいじゃん!?せっかく強者ムーブだしてんのにさァ!?」
この戦いに乱入した、二人と比べたら小さく見える男、アドラ・ドラベルは初手の失敗を指摘され発狂する。
そんな先程までに感じた殺伐感が薄らぎならも、3人の攻撃の手は緩まない。
「おいリンリン!出会った先から買う気のねェ喧嘩仕掛けてきやがって!お前のせいでさっき飲もうとした酒がおじゃんじゃねぇかこのアホンダラ!!」
「ママハハハ!俺を無視するのが悪いんだ!テメェの菓子を寄越せと言ったのに拒否しやがって!」
「えまってそんな理由!?オーナーに注文しろよそれくらい!!」
「俺は今すぐ食べたかったんだガキども!!」
そんな横暴なリンリンに憤怒の思いを携えて、エドワードとアドラは息を合わせ、刃を振るう。
「「礼儀を守れこのアホンダラぁああああ!!」」
エドワードは振動を、アドラは炎を、自身の黒く染まった刃に纏わせ、黒い雷を伴いながら、リンリンに振るう。
「マハハ!!その歳で覇王色まで会得してるのは褒めてやるが、テメェらみてェのを何百人も海に沈めて来たんだよォ!!ゼウス!プロメテウス!」
そんな二人に対し、リンリンは同じように、カットラスを黒く染め上げ、黒い雷を発生させながら、紅蓮の炎と紫の雷を纏い、振り下ろす。
3人の武器が黒く染まり、黒雷が発生しているのは、覇気を纒わせているからだ。
覇気とは、全世界の全ての人類に潜在する「意志の力」と定義されている。
「気配」「気合」「威圧」「殺気」「闘争心」などと同じ概念、いわゆる”体内エネルギー”のようなものを具体性のある力へと昇華させたものであり、目に見えない感覚を操る。
このような力を戦闘に応用している実力者は「覇気使い」と呼ばれ、3人は勿論、ハチノスにいる大半の海賊は使えている。
覇気は「武装色の覇気」「見聞色の覇気」「覇王色の覇気」の3つに大別され、覇王色だけは使える人間は決まっている。
体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す覇気が「武装色」
相手の気配や感情をより強く感じたり、生物の発する心の声を聞いたりする覇気が「見聞色」
そして、相手を威圧し、稲妻を発生させるのが「覇王色」
そのうちの武装色と覇王色が、今三人の武装が黒ずみ、雷が起きるのは武装色と覇王色を併用しているから。
武装色は肉体の延長で武器に纏わせる人間は(新世界には)それなりいるが、ただでさえ数百万に一人と言われる覇王色使いの中で、纏わせるほどの覇気使いは更に限定される。そういう意味でも、この三人は真の強者と言っても差し支えは無いだろう。
そんなリンリンと、エドワードとアドラの一撃は、衝突し、空が割れた。
ゴロゴロと鳴り止まない雷雲ばかりの空が一線状に裂け、青空が表れている。
そのまま両者は一進一退を繰り返す。地震は鎮まらず、雷神の一撃の様な紫電が撒き散らされ、黒が混ざった炎が燃え盛り、天地海が常に割られている。このまま災害を生み続ける戦いは続くだろうと思われていたが、
「ママハハハ…やめだやめ!!腹が減ったから俺は帰るよ!!ゼウス!」
そう言うと颯爽と、ゼウスと呼ばれる雲に乗り、去っていった。
その地に残された二人は、盛大に息を吐き、
「「結局何がしたかったんだ」」
と、被害者面をして呟いたとか。
「ブワッハッハッハ!おいセンゴク!俺ァ行くぞ!?」
「待てガープ!もうすぐ戦力が集まるからそれからにしろ!!」
「何を悠長なこと言ってる!こうしてる間に戦いが終わったら俺の楽しみはどうするんだ!!」
「やはり貴様、それが本音だな!?」
……………
「終わっちまったじゃねぇか!!」
「仕方ないだろう!?強力なはき使いが複数でぶつかってるところに行くんだからそれなり以上の戦力を集めないといけないんだ!」
「…ったく、次は速攻で向かうからな!!…それにしても、あの覇気は凄かったな!」
「あぁ、おそらく片方はあのリンリンだろう…だが、残りの二人は…誰だ?」