-神々の遊戯-
元老達が性懲りも無くまた俺達を呼び出した。
「なんの用な訳?」
「私達なんかした?」
「お前達!仮にも元老達の前だぞ!」
「ゲンは相変わらずお堅いな〜気にすることないって」
俺達のやり取りを無視し元老達が話し出す
「今回のメモリの件、あれはどう説明する気だ?」
「何が?」
「決まっている!あれほど強力なメモリを預けられておきながら何たる失態!」
「今回は美月の初仕事でもあったわけだしね、美月がこいつって決めて渡したし、俺達も力の程っていうかは確認してたつもりだけど?」
「それで暴走を引き起こし貴重なメモリは失われたのだぞ!」
「知るかよそんな事!あれだって遊びの一環だ、そしてメモリの適合率七割を記録しているそれに不満があるのか?」
「カイ!言葉を選べ!失礼いたしました。ですが、カイの言うことも一理あります。神の代行者はそう易々と生まれるものでもありません。それも踏まえた上で言うならば、氷の精霊のFLOSTメモリへの適正はあったかのように思えます」
「生み出せなかったのならそれは失態だ!」
「じゃあ、私達に任せないであんた達元老でやりなよ」
「ごもっともですね。それにはわたしも賛成しますよ」
「お前まで!」
「事実、御三方は未だ神の代行者を生み出せていませんし私のようにライダーと交戦し倒してもいない。メモリと指示のみを与えるだけではそれ以上は望めますまい」
男の言葉に押し黙る元老達
「まぁ、カイくん達が成果を上げているのは確かです。1度貴方達の誰かが飼い慣らしている猟犬を放ってみては?」
「……いいだろう!私のハウンドを遣わす!」
そう言うと元老の1人は席を立ちどこかへ行ってしまった
「あんたらは?また傍観?」
「なんとでも言え、我々には我々の思惑がある貴様の駒にはならん!」
そう言って他の元老達も姿を消した
「今回は助かったよ!」
「いえ、お気になさらず元老達の君達への態度は私としても目に余りましたのでね」
それだけ言うとWの男も姿を消した
「今回どうする?」
「動けるようにだけして傍観しよう」
「手を出すつもりか?」
「いや、そのつもりはないけど、必要なら追い落とす事もできるかなってさ」
「元老達を落とす気か?」
「必要ならね、最悪メモリさえ回収すればなんとでもなるさ」
「お前が味方で良かったと初めて思ったよ」
「そうね」
カイはいつものように不敵に笑っていた
類斗・拓斗視点
アイスドーパントとの戦いから数日、ドーパント絡みの大きな騒動はないが類斗は本調子には程遠い感じだ
「痛って!まだ身体の節々が痛みやがる」
「強化アダプターの副作用かな?それに加えて戦いのダメージも回復しきってないのかも」
「かもな…この状態じゃ満足に戦えない気もするが変身すればアドレナリンドバドバで何とかなるだろ」
類斗は笑ってるけど笑い事じゃないシンの作るメモリはかなり負担が大きい力だ類斗はまだ使ってないけど暴走のメモリを強化アダプターで使ったなら最悪の可能性もあるだろう
「今回は俺がメインで戦うよ!類斗はレインでサポートして」
「……まぁ、今回は仕方ないか…」
サポートと言っても俺は近接戦が得意なためサポートの仕方も変わってくる特に今のように五体満足といかない場合パワーやスピード特化のドーパントが現れた場合上手く立ち回れる自信は正直ない
「中遠距離の火力があればな〜」
「類斗はまだそれなりにメモリがある分マシだよ俺なんかまだ
Zephyrosしかないからね」
「風を操り槍で薙ぎ払うそれで良いじゃんか!中近距離で戦えるんだぜ俺なんか近接特化だから戦い辛いしよ!だから中遠距離火力が欲しいんだよ」
「難しいよね考えようによっては悪くないのかもしれないけどさ」
なんて話しながら歩いていると悲鳴が聞こえた
「おい!悲鳴だぞ!」
「とりあえず行ってみよう!」
「あぁ!」
俺達は悲鳴が聞こえた方に走っていった
そこにはドーパントがいた
「ちょっと待ってろ!解析する」
俺はアナライズのメモリを双眼鏡に挿しメモリを確認する
「ハウンドだなあれは…」
「犬?ってか猟犬か」
「あぁ、やるしかねーな」
俺はベルトを巻いてそいつの前に歩み出る
「おい!待てって!」
拓斗もベルトを巻いて類斗の後を追う
「おい!」
『なんだぁ〜テメーは?』
「忠告してやる!メモリを手放せ!」
『嫌だね!』
「あっそ!じゃあやるしかないな!」
「みたいだね!来い!Zephyros!」
俺はZephyrosメモリを呼び出し変身する
『Zephyros!』
「変身!」
『Rain!』
「変身!」
雨が降り出し青い装甲が纏われる
「雨と共に消えろ!」
「風の声を聞け!」
『お前ら仮面ライダーってやつか!じゃあちょうどいいや!狩の時間だ!』
ハウンドドーパントは脚力を活かして爪で引き裂こうと向かってくる
ゼファーは自分の周りに風を纏い攻撃を上手く躱していく
俺も雨のおかげで相手の行動がある程度先読みできるため攻撃を避けダメージを与えていく
『チッ!2対1じゃあ分が悪いか!』
そう言うと一気に加速し俺の方に向かってきた
「チッ俺かよ狙いは!」
『LIQUID!』
俺はメモリを入れ替え攻撃を受け流す
『やるじゃねーか!でもな俺はその程度なら対応出来んだよ!』
そう言うとハウンドドーパントは咆哮する
そしてその咆哮が衝撃波となり俺に襲いかかる
LIQUIDは身体を少しの間液体へと変えられるが液体から戻る際に一瞬だが硬直してしまう為そこを付かれると装甲が薄い分大ダメージになる
そして今の俺は満身創痍の状態の為一瞬で変身解除に追い込まれる
「まだだ!」
「落ち着け!」
「離せ!BLOODメモリを使う」
『おいおい!無視するなよ!』
「うるさい!」
俺はゼフィロスジャベリンを構えて向かっていく
『今度はお前か!』
向かい合う俺達の前にソルバーが現れた
「ゼファー!僕と遊ぼう!」
「お断りだ!」
『邪魔すんなよ!遊び人!』
ソルバーはハウンドに銃撃を浴びせる
「僕は君とは話してないよ!」
『邪魔すんならテメーから潰すぞ!遊び人!』
「僕は君と遊ぶ気は無いんだけどな〜」
「2人まとめて来なよ!」
俺はもう一本ゼフィロスジャベリンを呼び出し構える
『おもしれぇ』
「楽しそうだ」
そうしてお互いに睨み合うといきなり稲妻が迸る
『ゼファー!それが貴方の新しい力!Lightningの力よ!』
「稲妻ね〜じゃあ雷獣だな!来い!」
俺はその手にLightningメモリを手にし起動する
『Lightning!』
「今回は俺、いや僕の番だ!」
「変身!」
稲妻が迸るような轟音と共に黄色と青が主体の装甲が纏われ
真っ白なマフラーがなびく
「雷の声を聞け!」
「それが新たな君の力か!さぁ、僕の選んだユーザーと遊んでもらおう!」
カイは指をパチンと鳴らすと全身鎧のドーパントが現れた
「いいね!楽しみだ!そいつは何ドーパント?」
「アーマードーパントさ!」
「そのまま鎧って訳ね!さて猟犬と鎧で俺を楽しませてくれよ!」
俺は両手に忍刀を構え雷を纏う
そして神速で斬りかかるがアーマードーパントは盾を構えて身を守るがハウンドの方は反応が遅れダメージを喰らう
俺は縦横無尽に動き回り攻撃するがアーマードーパントは装甲が固くダメージを追わない
「お前ら2人とも受けてみなよ!」
俺は刀同士を連結させメモリの牙の部分を押し込み必殺技を放つ
『LightningmaximumDrive』
「ライトニングスレイブ!」
俺は稲妻の如く走り音速を越える一刀でハウンドとアーマードーパントを斬り払う
ハウンドの方はかなりのダメージ量になったらしくメモリが抜けて人に戻った
「メモリブレイクされてない!?」
「このハウンドのメモリはちょっとやそっとじゃあ壊れないよ!僕はこのメモリを回収したかっただけで後は用はないんだ
君も戻るよ!」
そう言うとアーマードーパントと一緒に姿を消した。
「クソ!倒しきれなかったか!」
「でも、収穫もあった、今はそれを喜ぼうぜ」
「そうだな」
類斗は残る力の全て使ってハウンドドーパントだった男に刻印を刻んだ。
結局新たな力を得られたものの敵に一矢報いることが出来たのかは微妙と言わざるを得なかった…
10話です。今回はここまでとします。
次回はアクセルを登場させてブラッドとあえて共闘させてみようかなと考えてますのでお楽しみに
次回のレインとブラッドは
「変…身!」
「さぁ!振り切るぜ!」
「その血に恐怖を刻め!」
「共闘のA/Bの刻印」
ゼファーを闇堕ちさせるか否か
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闇堕ちさせて主人公ともう一度ガチバトル
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仲直りして再度共闘