-類斗視点-
ここ数日カイ達に大きな動きはみられないがどうにも嵐の前の静けさという感じがして落ち着かない
「行動起こさないとこ見るとなんか企んでんな絶対」
こういう時だけ俺の予感は当たったりする。
「あ〜嫌だ嫌だ」
俺はグダグダ言いながらも地道に調査を続けるのだった。
-神々の遊戯ー
ゲンの鎖にドクターオーガがホムンクルスドーパントと名付けた怪物が囚われている
「離せよ!暴れさせろ!なんの為に怪物になったのかこれじゃあわかんねぇだろうが!」
「少し黙れ!」
両手足にさらに鎖が巻き付きドーパントを拘束する。
「動けねぇ…テメェ何もんだ!」
「法と秩序の神だ!組織の秩序を乱すな!」
鎖でドーパントを締め上げる
「がぁあああ痛て〜痛て〜やめろ!」
「良いね!怒りでさらに適合率が上がってる!」
横にいてニヤついてる組織のリーダーは何か考えがあるようで行動を起こす気配がない
「カイ、いつまでこいつをこのままにしておくつもりだ?」
「まぁもう少し待とう!コイツはせっかく作ったトリプルコネクターだ十分に価値はある」
そう言ってカイの奴はまたふらふらとどこかへ行ってしまった。
「全く、彼は遊戯の神と言うより悪戯の神ロキね」
「同感だ!お前は何しにきた?」
「ちょっとした報告よ、カイは今ドクター達に頼んでかなりの数のメモリを用意させているそうよ!それが終われば動くと思うわ、それまで拘束を任せるけど大丈夫よね?」
「誰に言っている!」
それから数刻後、俺達はカイに呼び出された。
ドーパントは鎖で雁字搦めにし連れてきた。
「ちょっと早いけど、ゲン!そいつを解放しよう!」
「気が変わったのか?」
「いや、先にそいつを使って遊んで来いってさドクター達」
「なるほど、コイツがどうにかなる頃には準備が完了するという訳か、よかろう!」
「今回はドクター達以外は全員参加の観戦だからね!」
「どういう事?戦うわけじゃないんだよね?」
「ちょっと面白い余興を思い付いたんだよ!」
「僕が持つこのスペースのメモリを使えば特設フィールドが作れるからね!」
「そこで観戦という訳ですか…わかりました。面白そうですし乗りましょう」
「決まり!皆も良いよね?」
全員が頷くのを確認するとカイは笑いながらさらに告げる
「さぁ、いこう!楽しいショーの始まりだ!」
神の代行者達はカイの様子を見てこれから始まる事に一抹の不安と楽しさを感じるのだった。
-類斗視点-
調査を続けていると俺の前に拓斗と新たに神の代行者となった男が現れた。
「やぁ、類斗!久しぶり」
「神の代行者になってからは、はじめましてだな仮面ライダーさんよォ」
「何の用だ?俺に倒されに来たのか?」
「まさか!僕達は君に負けるつもりもなければ戦うつもりもないよ!」
「自分の力に敗北しておいてよく言う」
「力が馴染んでなかっただけさ!今なら負ける気がしないさ」
「なら、やるか?」
「言ったろ!今日はやり合うつもりは無い!僕らは今回は観戦者だ、プレイヤーは類斗、君さ!」
「なるほどな、大方カイの奴の差し金だろ?いいぜ!案内しろよ!喧嘩売って来たこと後悔させてやる!」
「そう来なくちゃ!僕の風で運ぶよ!」
「不意打ちはなしだぜ」
「そんな事しないさ」
俺は風に乗せられて風都スタジアムにやって来た。
そこには神の代行者が勢揃いしていた。
「勢揃いって事は順番にテメェらと戦えばいいのか?」
「違うさ!君には僕が容易したトリプルコネクターのドーパントと戦って貰うよ!」
「なるほどね、そのための広いフィールドって訳か」
「ちょっと違うんだな〜」
カイはメモリを起動する
『SPACE!』
メモリが地面に吸い込まれ周りが別空間となった。
そして俺の前にトリプルコネクターの巨人ドーパントが現れた。
「コイツにドーパントとしての名はあるのか?」
「ホムンクルスドーパントって呼ばれてたね」
「なるほど、人工生命体の怪物って事かよ!まぁいい!そこで高みの見物してろ神の代行者共!」
俺はドライバーを付けるとメモリを起動する。
『BLOOD!』
「変身!」
スロットを倒すと電子音と共に漆黒の装甲が纏われる。
「その血に恐怖を刻め!」
「言ってろ!ガキが!」
真っ直ぐ向かって来た拳を転がって躱すと追撃するようにもう一方の拳が飛んでくる
それを飛び上がって躱し斬りつけるが薄皮一枚程度のダメージにしかならないようだ。
「さっきから痒いんだよ!」
ブン!と風切り音が鳴る勢いで拳が地面を抉る。
「あくまでも逃げんだなガキ!ならこっちにも考えがある!」
怪物はその手に棍棒を出現させると棍棒を振り回す
「あぶね!コノヤロー!」
蹴りを入れて距離を開けダメージが入ろうが入らないが関係ない
と斬りつける
「参ったな…殆どダメージ入ってねぇ…強化アダプター使うか?いや、人工生命体とて生き物だどんなものにも平等に訪れるもの…それは『死』だ!」
「ごちゃごちゃ言ってねぇーでかかって来いガキ!」
俺は攻撃を掻い潜り足の脛を斬りつけ動きを鈍らせる。
「ここからが本番だ!」
俺は赤黒いメモリを起動する
『Death!』
「変身!」
足首まで届く程のローブに厚みのある胸部装甲、そして何より目を引くのがその手にした真っ赤な刃の大鎌である
「死の恐怖を与えてやる!」
「やる気になってくれて何よりだよ!くたばれガキ!」
振り下ろされた棍棒を鎌の柄で受け止める
「何!?受け止めた!?」
「こっちの番だ!」
大鎌を振り回し斬撃を刻んでいく
「槍を使っておいて良かったぜ!槍を扱う感覚に限りなく近い!その首飛ぶ覚悟しろよ!」
「ふざけんじゃねぇ!」
怪物は足に力を入れてかなり高く跳躍し振り回す勢いに上からの力がかなり加わり今までの比では無いほどの威力の棍棒が振り下ろされる
「なるほど一気に決める気か!OK!一発勝負だ!」
『Death!maximumDrive!』
「もういっちょ!」
『BLOOD!maximumDrive!』
「死ねぇぇ!剛力強打!」
「終わりだよ!ブラッドデスサイズ!」
赤黒いオーラと威力の底上げされた棍棒の一撃が交差し爆発する。
決着が気になる面々は拓斗を見る
「はいはい」
拓斗は風を操り煙を晴らす
そしてこそには満身創痍で自慢の武器が根元だけになった怪物とまだオーラが消えていない大鎌を持ったブラッドだった。
「終わりだな!」
大鎌を振り上げ首元から袈裟斬りにするとドーパントはボロボロに崩れ人の姿に戻る
「力だけを盛り過ぎだ!それだけが過剰に反応し合ってただの筋肉バカだ!」
俺はBLOODメモリで再度maximumを発動し心臓がある位置を適格に鎌で傷付け刻印を刻む
「これで参加者側の俺の勝利が決まった訳だけどどうする?お前らの誰かが続けて来るのか?」
「いや、今回は終わりだよブラッド!コイツは君が言ったように力だけを過剰に盛ったドーパントだったそれに『死』をあたえたんだ、間違いなく君の勝ちさ!望むなら僕等との戦いをって言いたいところだけど、それはまた別という事でこれをあげるよ!」
そう言ってメモリを投げ渡された
「僕等の誰も使えなかったメモリだ!一掃の記憶ディスペルさ!心配なら君のパトロンに見せると良いよ!じゃあまた会おう!」
それ言ってカイがメモリの発動を解除すると1人また1人と消えていき拓斗だけが残る
「拓斗!まだお前の風は思い出せないままみたいだな!」
「なんの事?僕の風はボレアスだ!あの頃の生優しいだけの僕じゃなくなったって事さ!」
「なら、思い出すまでテメェをぶちのめし続ける!」
拓斗に拳を向ける
「次は僕が勝つ!僕が起こす風が君を切り裂くさ!」
そう言って風を起こし消える。
フィールドが元の風都スタジアムに戻ったのを確認すると俺はその場に倒れた。
「やっぱりツインマキシマムはキツイなぁ〜」
うつ伏せから仰向けになり空を見上げると空はすっかり茜色に染まっていた。
(やれやれ、相変わらず無茶な戦い方をするな君は)
「シン…いたのか…」
(サポートメカの目を通して見ていたのだ。これはワタシのサポートをしてもらうものだから君には渡せないがね)
「なんでもいいけど、手…貸してくれ…起き上がるのすら億劫なレベルで今全身が痛いんだよ!」
(無茶をするからだ)
シンは俺の腕を掴んで立ち上がらせ肩を貸してくれた。
(このままワタシに付き合ってもらえるかい?)
「どこに行くんだ?」
(我々が開発したトレーニング施設さ!そこでまず身体を休めてもらいその後君の今のメモリの適合率を調べたい、もちろんティアラも来るそして適合率を調べるついでに君自身のトレーニングにもなろう)
「確かに!そりゃいい!」
俺は痛む身体をシンの肩を借りながら引きずるようにして歩くのだった。
次回はまたフィストが活躍します!
フィストが未使用のメモリを使って戦いますのですがお楽しみに
次回「高速のJ/一撃の拳」
ゼファーを闇堕ちさせるか否か
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闇堕ちさせて主人公ともう一度ガチバトル
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仲直りして再度共闘