【朗報】俺の相棒、かわいい【褐色美少女】 作:タスマニアたけしMK1a
働きたくないよ~
香川県、某所。
薄暗い空間の中、何かが蠢いている、恐らく、人間であろうことは辛うじて分かる。ソワソワと動くその影は、今か今かとなにかを待っているようだった。
やがて、その空間と廊下を繋ぐ扉がゆっくりと開かれた。
「サプラーーーーーーイズ!!!」パァン!
「わあっ!?」
この部屋に訪れた男、赤嶺琉玲を派手に出迎えたのは勇者の1人、白鳥歌野。さすがに予想外だったのか、琉玲は呆気に取られている。
「いやはや、嬉しいっす。自分のためにこんな...」
「ノンノン!気にしないの!これから一緒に戦う仲間なんだから当たり前よ!」
サプライズを受けるのは初めてなのか、嬉しそうに笑う琉玲。とても平和でなんの違和感もない空間である。
彼の横にいる人物を除いて、だが。
「あ.....赤嶺さん、棗さん、まだそんな感じでしたか」
「あはは...ごめんね三ノ輪さん。どうしても嫌って言って聞かなくて」
「あと六日は離さないぞ琉玲」
「お、おう。」
そう、古波蔵棗その人である。宣言通り昨日から全く離れようとせず、交渉の末トイレと風呂の時だけは解放されたものの、それ以外ではビッタビタである。ほぼ粘着テープ
ただ、棗がこうなった理由に心当たりしかない琉玲も、上手く突き放せずにいられたのも事実であって。
「あはは、古波蔵さんがこんなにHOTなLoveを見せつけるなんて以外だわ!」
「いやー、ははっ。何ででしょうね、ホントに」
嘘である。この男、心当たりしかないのが本音である。彼の額から冷や汗が流れたのが見て取れる
しかし、他の面々もいい加減見慣れたのか、そのままパーティは恙無く進行していった。
そうして改めて勇者部とのコミュニケーションを取る琉玲だったが、いかんせん勇者部の面々は癖の強いものが多く、彼を困惑させるには十分過ぎるほどだった
やや右よりのサイコレズ、東郷の場合
「あの!赤嶺さんの武器は三八式歩兵銃だと聞いたのですが!!!」
「うおっ!?そ、そうですね。」
「!!貴方には護国の心があるのですね!」
「えぇ...(困惑)」
サンチョ狂い、乃木園子(中学生)
「いやー、プレイボーイですなぁ?あかみん?」
「え、あかみん?」
「うん!赤嶺だからあかみん」
「うっす...」
サイコレズ2号、郡千景
「もし高嶋さんに手を出したら○○○○○○して○○○○○○よ」
「はい....」
「貴方からは女誑しの気配がプンプンするわ」
「そうですか...」
ワザリングハイツ、伊予島杏
「す、すみません。棗さんをここまでメロメロにしたのにはどんな秘密が?」
「特には...普通の恋人ですよ」
「恋人!?やっぱりそうだったんですね!!!」
「(鼻血出して倒れた.....?なんで?しかも服に...)」
ついでに、最早くっついてるのがデフォ、古波蔵棗
「琉玲、あまり皆と話すな、お前は人たらしだからな。琉玲は私のものだ」
「いや話すなって言ってもな...、ほら、これ食うか?あーん」
「あーん、....こうして琉玲に食べさせてもらうのも久しく感じる」
「これくらいならお易い御用さ」
「ナチュラルに頭撫でたりあーんしたり、琉玲も大概棗に甘いわよね....」
「そうだねお姉ちゃん...」
やがて夜は深まり。小学生組は既に眠り始めた頃、静かに撤収が行われた。
「申し訳ない。手伝わせてしまって」
「いいんですよ。若葉さん」
「そう言ってくれると助かる。.....杏の件に関してはまた後日改めて謝罪と弁償を...」
「あはは、大丈夫ですよ。洗濯すれば鼻血くらい落ちます」
琉玲は、少しばかり血にまみれてるが何とか親善パーティを乗り切っていた。勇者の1人である乃木若葉は、率先して片付けを手伝う彼の姿勢に人柄の良さを感じつつ、鼻血まみれの服についてはやはり後日きちんと弁償しようと決心した。
「あー食った食った。帰ったらちょっと勉強して寝るかな~」
「あぁ、私もそうしようと思っていた所だ。」
既に辺りは暗くなっており、2人は足早に寮に帰っていた。
このような異世界においても勉学に励む姿勢はなんだかんだ真面目な彼らしいな、と微笑みながらそう返す棗。
それからも2人は飽きること無く雑談をし続けていた。だがある時、少し強い風が2人の体を僅かに揺らしたのを皮切りに、なんとはなしに2人の間に少しの沈黙が訪れた
「琉玲」
「...んー?」
「実は最初、お前を殴ろうかと思っていた」
「お、おう」
そんな沈黙を切り裂いて棗は突然の告白をした。これには琉玲も困惑している様子だった。
「お前は...私を置いて、逝ってしまったから。...より多くの命を救うため小を切り捨てる。あの時の状況からして、その判断が合理的なのは重々承知なんだ。でも、私の心が追いついてくれない」
「....」
「ずっと一緒に居たかった....長い人生を一緒に歩んで欲しかった。琉玲の温度をこの手で感じていたかった。琉玲の声をもっと聞いていたかった」
「ごめん....自分勝手だったよな」
「いいんだ....琉玲が、私を、皆を守ろうとしてそうした事は分かっている。.....それに、少なくとも今は、こうしてお前と体温を共有できるからな」
「....今日も、同じ布団で寝るか?」
「もちろん」
温かい風が吹いたような気がした。
いつまで経っても長期連載が完結出来ないマン。今は懲りずに新作のわすゆ編描いてます。まだ2話までしか書けてないんですけどね。
今までは完全に「その場の思い付きを文字に起こして満足して終わり」だったので心機一転したいです。
というか資料に当たるわすゆのアニメが見れないんですよね、リビングで昼間から美少女アニメは流石に親の目線が痛いですから。今は他の作者さんの二次創作と原作小説、あとはゆゆゆいなんかで補ってます