(更新停止)ロストマンのセイリング・デイ(王直→ホーミング)   作:アズマケイ

132 / 136
第132話

ディルという海賊がいた。古代都市水上要塞アトールを占領し、海底に眠る「黄金のネックレス」を手に入れようとしていた。 アトールの下に沈む街はディルの故郷、それは母の形見だったのだ。アトールのどこかに眠る歴史の本文とその写本が欲しかったキッド海賊団に当初敵対の意思はなかった。

 

しかし、誰も故郷の地を踏むこと自体許さないと激怒したディルと交戦状態になる。仕掛けた爆弾が爆発し、要塞が崩れていく中、ディルは巻き込まれ海へと沈んでいった。歴史の本文の写本を手に入れたキッド海賊団は、そのまま黄金のネックレスを海に投げ入れた。

 

 

約束を守る事が命よりも大切とされる島「プロミスランド」に到着したキッド海賊団は、この島を支配する海軍本部中将ワイルダーと交戦状態になる。ワイルダーは物から人物を再現できる「モノモノの実」の能力者である少年ポッケを利用し、キッド海賊団の掃討作戦を企て、成功すればポッケの父をキッド海賊団から解放してみせると約束していた。

 

キッド海賊団はポッケの能力で次々と現れる知らない強敵達に苦戦する中、さらには世界徴兵制度で新たに大将になったばかりの藤虎によって捕らえられてしまう。

 

しかし、ワイルダーがポッケの仇だと発覚し、事態は一変。藤虎とキッド海賊団は共闘することになり、それぞれの因縁の敵と対峙するも、窮地に陥ったワイルダーは最終奥義イカヅチ熱波で島ごと破壊する。

 

ただの成り行きとはいえ、結果的にワイルダーの強力な熱波から全員を守る形になったキッド海賊団に、藤虎は七武海と四皇の情報提供をした。キッドはワイルダーが保持する機密情報や歴史の本文の訳本が欲しかったから棚からぼたもちだった。

 

 

 

最近、ドレスローザでも出張ライブをするようになった革命軍の歌姫の野外ライブ。キッド海賊団は微塵も興味がなかったのだが、立ち寄ったソイルアイランドに現れた、ユーディ超ビッグ大元帥が率いるアゲアゲ超海軍。

 

自分たちの力を海軍へ見せつけようと企むユーディは、世界中が大注目するライブをのっとり、革命組の歌姫そしてキッド海賊団の処刑を全世界に中継しようとしていた。

 

そんなこと知る由もないキッド海賊団は、ソイルアイランドでシロツとクロバという少年たちに出会う。意図せずキッド海賊団は革命軍と共闘することになり、アゲアゲ超海軍の激突を前に、別々の道を歩むことを決めたシロツとクロバの約束と信念を賭けたアツい戦いが起こったとか起こらないとか。

 

キッド海賊団は、革命軍の歌姫から後日お礼に歴史の本文の写本を渡された。なんで革命軍が持ってるんだそんなもんというキッドの至極真っ当な問いに、キッド海賊団は誰も答えられなかった。

 

なぜか七武海の天夜叉ドフラミンゴから、トラファルガーの代わりに七武海にはいらないかと勧誘された。どんだけバカにすれば気が済むんだと断った。トラファルガーから意味不明な手紙が来た。燃やした。

 

 

 

ある時、藤虎から追われていたキッド海賊団は、新世界のアイドル・ホーミーに助けられ、夢の叶う島・パラダイス島に上陸する。革命軍の歌姫の一件で一度会ってみたかったのだという。

 

島では優勝すると賞金と幸せな未来が約束されるというコンテスト「KANAEMA-SHOW」が開催されていた。

 

主催者はランブル・ブキーニ。真の姿はあの七武海天夜叉ドフラミンゴファミリーの幹部、海賊だった。コンテストは人集めに過ぎず、人々を奴隷にして地下で武器を作らせ、強くなりたい者は改造して、傭兵に仕立て上げる計画だ。

 

実はホーミーも奴隷となった両親に会わせてもらうために、人集めの手伝いをさせられていたのだった。

 

キッド海賊団はトラファルガーの兄貴分であるドフラミンゴファミリーが嫌いだったので、武器工場へと向かう。最後はブキーニを溶鉱炉に沈めたが、実は溶鉱炉人間のブキーニはその程度では死ななかった。だが、勝者の権利を行使して、キッド海賊団はブキーニに撤退を命じた。

 

 

新世界の孤島・マダタスカル島に漂着したキッド海賊団は、早速DX海軍の攻撃に遭う。そこには七武海が総司令スマッシュの部下になっていた。

 

海賊王の夢の先をいくはずのトラファルガーがなぜと疑問を覚えたキッド海賊団は、スマッシュと参謀ビルディに襲撃をしかける。

 

そこに無言のまま激怒していたトラファルガーがもう1人現れ、場が混乱する。実はビルディは「コネコネの実」の能力者で、7人はニセモノだったのだ。危機に瀕したキッド海賊団の前に鷹の目のミホークが登場。弟子の育成中だと意味のわからないことをいう鷹の目が無理やり連れてきたゾロとキッド海賊団は共闘し、マッシュを打ち破ることになる。

 

ゾロがなんで鷹の目のところにいるのかは謎のままだが、トラファルガーが歴史の本文の大事なところは四皇が握っていると教えてくれた。不平等は気に食わないそうだ。

 

 

 

 

ある日、キッド海賊団は天才科学者三姉妹が率いる「ビュルスト・ラボ」の襲撃に遭い、キラーを誘拐されてしまう。長女のヒメノは恋人たちが永遠の愛を誓い、別れる事は決して許されない島「マリッジグリーンランド」で結婚式を挙げようと企んでいたのだ。

 

助けようとする一味の前に、三女ツバキの「ホレホレの実」の能力で博士にハートを奪われているキラーが立ち塞がる。

 

ひとまず撤退し、キラー奪還作戦を計画するキッド海賊団の前に現れたのはドレスローザから追いかけてきたトラファルガーだった。

 

結婚式を邪魔され、ブチ切れるヒメノは巨大なニトロの竜となって大暴れする。トラファルガーと共闘して、キッド海賊団はトドメを刺すことになった。

 

なお、キラーはこの件が原因でマスクをとってコンプレックスの笑いかたをしても素敵といってくれる女にあっても、ときめく前に恐怖がくるトラウマをかかえることになる。

 

ビュルストラボは、かつてMADSにあった研究所から一部を移設したもののようで、そこでキッド海賊団は、新世界の科学の代理戦争の一端を垣間見ることになる。

 

 

 

予定外の嵐に襲われ、「迷宮島」に立ち寄ったキッド海賊団は何者かに襲われ散り散りになってしまう。それは、触れたものすべてを爆弾に変えるバスバスの実の能力者、海軍中将バルザック率いる囚人部隊の罠だった。

 

キッド海賊団の壊滅を企み次々と襲いかかる敵に対し、息ぴったりの戦いを繰り広げるキラーとキッド。海賊と海軍が入り乱れての大乱闘のすえ、キッドはジキジキの実の覚醒の兆しをみせる。周りを全て磁気を帯びさせることに成功した彼は、バルザック達を壊滅に追いやる。

 

バルザック達の軍艦から今の新世界の最新情報を入手したキッドは、そろそろ歴史の本文の解読をウルージに依頼することにしたのだった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。