私の使い魔は最後の人類   作:[ysk]a

12 / 13
ご無沙汰しております。
仕事に忙殺されること2年。
その合間合間にちまちま書いていたものを、久々に投稿させていただきます。
のんびりいきますので、どうか末永くご愛顧いただきますれば、幸甚にございまする……


六節

 

 

 

 

 

 

 虚無の曜日―――つまり、ルイズとステラが王都へ繰り出した翌日である週初めの日のこと。

 のどかな午前を過ぎ、うららかな陽気が満ち溢れる時分。

 学院を震わす知らせが、王都より届いた。

 

 

―――アンリエッタ姫殿下、7日後に来訪す。

 

 

 その日はちょうど、進級した新2年生が、召喚した使い魔の品評会が行われると同時に、同日夜には舞踏会が催される日だ。

 使い魔召喚の儀式に並ぶ、学院における毎年恒例の行事だが、今年はついに来たか、と教職員一同が気を引き締めなおした。

 というのも、品評会へ王族が参列するのは、先代トリステイン王が崩御されて以来。久方ぶりの王族の参列とあっては、栄えある魔法学院として最大限の持て成しをしなければ面目が立たないというものである。

 

 そもそも、なぜ魔法学院の一行事に王族が参列する次第となったのか。

 初めは、微笑ましい授業参観のごときお披露目イベントでしかなかったものが、いつしか上級貴族、軍務総監、果ては国王陛下と階段を上るように参列者の格が上がっていった、という経緯がある。

 というのも、忘れてはならないのだが、そもそも魔法学院の生徒とは、将来的な国家の戦力といっていい。

 最初こそただの授業参観であったが、そこから優秀なものが輩出され、国家の要職へとついたとなれば、誰だって目の色が変わるというものだ。

 そして、メイジにとって生涯をも左右する重要な行事である使い魔召喚の儀、ひいてはそれによって召喚された使い魔の品評会が何を意味するか―――それがわからない貴族はいない。ましてや、己の戦力を把握しない王がどこにいるか、という至極単純な理由から、王族の参列はもはや当たり前のこととなっていたのだった。

 無論、中には留学生を初めとした"国民ではない"存在もいるが、それとて貴重な情報だ、彼ら彼女らが国外へと戻るなりすれば、どれだけの戦力が"向こう"にいるかという情報のひとつになる。その逆もまた言えるが、そこはどの国もやっていることだ。外交の腕前が全てとなる。

 ただ、これらはあくまで政治の中心を担っている宮廷雀達の視点から見た側面であり、これが学院生徒達となると、またがらりと意味合いが変わってくる。

 無論、それは"将来の相手探し"という実に世知辛い理由だ。

 そもそも、貴族にとってパーティとは人脈確保の格好の機会である。学院はその予行演習や練習の意味合いも含めて、なるべく多くの催しを開こうと努力しているのであって、品評会はあくまでオマケ。学院側の人間(生徒、教師、その他諸々)にとって、本番はその夜に開かれる舞踏会である。

 二年生という新学年、加えて、残り二年しかない学院生時代。卒業すれば嫌が応にも社会の荒波に飛び込まなければならない以上、自身の伴侶ないしは"就職先"の確保は早ければ早いほどいい。それが長続きするかどうかはまた別だが、経験を積むことに損はないし、相手を選ぶ際に使い魔を基準にする、というのもアリだ。

 ましてや、今回はトリステインが誇る美姫、今は亡きアンリ陛下の忘れ形見たるアンリエッタ姫殿下がお越しになるとあれば、誰も彼もがその青い血を疼かせるというもの。

 …………なかには一部、身の程知らずな夢を見る生徒もいるとかいないとか。

 

 ともあれ、現在このトリステインに残っている王族―――数年前に崩御した先王の后であるマリアンヌと、その娘たる王女アンリエッタの親娘二人揃って、引きこもり癖を発揮していた中での吉報だ。素直に喜ばしく思うのが大半であり、久方の王族の参列となれば生徒職員双方ともに準備に力が入るというもの。

 

 そういった前提があって、冒頭の報せへと至る。

 

 その報せは、さながら雨の日に轟く雷鳴のごとく、半日と経たずに学院中へ知れ渡り、そこかしこが来る非常事態のために慌ただしくなった。

 使用人達は王族を出迎えるため、より一層その職務に励むことになり、準備も含めて普段の作業量が三倍以上にも増えたことで完全な人手不足に陥り。

 教師達は、出迎える王族への歓待と準備、また生徒達が粗相を起こさぬよう血眼になりながら教養と礼儀の詰め込みにやっきになり。

 生徒達は品評会とその後に開かれる舞踏会、ひいてはそのどちらの場にも現れるであろう姫殿下に憶えめでたくあろうと、衣裳棚と財布をひっくり返す連中と、あくまで堅実に学院内の生徒へターゲットを絞ったリアリストな生徒達に二極化している。ただし、極々少数派(マイノリティ)ではあるが、普段と変わらない生徒もいた。

 最近の学院における授業は軒並み教養と作法の特別講義へと取って代わられ、どの授業でも語られるのは"トリステインの貴族として相応しい振る舞いと教養を云々かんぬん"といった、既に不必要だったり興味がない、退屈な時間へと成り果てている。

 とはいえ、意外なことにルイズもステラも、悉く潰される魔法関係の授業を惜しく思いつつも、教養関係の授業を切り捨てるということはなかった。

 いつも通り真面目に出席し、静かに拝聴し、厳かに学ぶ。

 それまで時折発生していた局地的な爆発事故が無い分、まだ現状の方が平和と形容できるのは、非常に皮肉な話ではあったが。

 

 そんな、波風立たない凪のような日々が過ぎて数日。つまり、あと三日もすれば学校が待ちかねる王女殿下御来訪となる昼下がりの午後のこと。

 

 特別講義があれども、例外的にその影響を受けない使い魔との交流時間において、ルイズは重い悩みを抱えていた。 

 

 

 

「……あぁぁあぁ……」

 

 

 

 形容しがたい、ピンクな主人のうめき声である。

 そんな主を見て、今朝方使用人仲間(もはや、今のステラはそのカテゴリに入っている)から差し入れてもらったおやつであるミートパイをもっきゅもっきゅと頬張り、冗談か何か、はたまた奇術の類ではないのか疑いたくなるような量を、そのまま"飲み下した"ステラは、テーブルに突っ伏し、生者を呪う亡者の如く呻いている主へと問いかけた。

 

 

 

「急にどうしたの?」

「……思いつかないのよ……私としたことが……」

 

 

 

 頭を抱え、ぐでんぐでんと、彼女の姉がこの場に居たら説教2時間コースは確実な、実にはしたない格好で、ルイズは呻く。

 なお、現在はルイズの自室。主はそのベッドの上であられもない姿で痴態を晒している。

 本日の授業は早めに切り上げられ、各自一週間後のお祭りに向けての準備期間ということで早めの上がりとなったのだ。

 準備に余念のないものにとってはありがたい話であるが、一方で、準備したくともそれに取り掛かれないルイズのような者にとっては、ことさら拷問のような時間に思われる。

 刻一刻と期限が迫る中、遅々として進まない己の作業の進捗状況に頭を抱え、その無駄な時間すらも恨めしくなるという負のスパイラルだ。

 無論、事情を何も把握できていないステラは、要領を得ない返答に首を傾げざるを得ない。

 とりあえず更にもう一つ、ミートパイの隣にあったアップルパイを"飲み干し"て、さらに尋ねた。

 

 

 

「なにか大事なもの?」

「大事な行事よ」

「今噂の?」

「ええ。一応、前々から考えてはいたのよ。でも、あんたにいったい何をさせたら……」

「?」

「品評会なのよ? 自分の使い魔の紹介と同時に、何ができるのか、ひいてはそのメイジがどんな使い魔を引き当てたのかを見て、その評価をする場なの!」

「評価……」

 

 

 

 字面から連想できるのは、ラボのバンクにあった映像記録だ。

 何かしらの製品の合同発表会だったような気がする。そう、あれは"車"と呼ばれるものだったり、あるいは服だったりした。

 それらを大勢の前で披露して、その性能や姿、あらゆる意味でその存在感と価値をアピールする催し。

 認識はこれで間違いないはずだ。

 それが、三日後にあるという。

 しかも、対象となるのは、自分とその主だという。

 今更すぎる、という語句は禁句だろう。

 

 

 

「私が出るの?」

「主従揃って出るのよ」

「何ができるか、アピールする?」

「端的に言えばね」

「それで、周りの子達は練習してるんだ」

 

 

 

 窓から身を乗り出しては周囲を見回し、納得したように呟くステラ。

 確かに、ここ数日妙に何かしらの芸のようなものを練習する使い魔の姿が散見できた。

 その努力が披露される場があるのだと知って、内心楽しみに思う一方で、そこには自分も出なければいけないことに少しだけ悩みを抱く。

 危機感というか、焦りのような物はないが、果たして"どの程度"のものが許されるのか。悩みはそこだ。

 ただ、そんな使い魔の内心など露知らず、ルイズはむしろそれ以前の問題で悩んでいる。

 

 

 

「あぁもう……そもそも、使い魔が人間だなんてどう説明したらいいのよ……」

 

 

 

 ややもすると、能天気ともいえるような気楽さで、あれやこれやと披露できる"特技"を思い返していたステラは、そんなルイズのうめき声にふと我に返る。

 ルイズの口ぶりからすると、使い魔が人間であることになにか不都合でもあるのだろう。

 それは、これまでの自分の体験や、周囲の視線からなんとなく伺えていたことだった。

 が、実生活に影響があったわけではない。それはつまり、ステラの中で非常に優先順位の低い話題、ということだ。

 故に今まで気にかかりはしたものの、はっきりと意識したことはなかったし、ましてや"問題"と捉えるほどのことでもなかったのである。

 それがここにきて、きっちりと問題点を浮き彫りにしていた。

 なるほど。よくよく思い返してみれば、この学院内で"人間の使い魔"を従えているのは、ルイズただ一人だ。

 

 それがこの世界においてどういう意味を持つのか、ステラはまったくもって知らない。

 授業においてもまったく触れられてこなかったし、ある程度事情を知っているであろう教師陣には、それを聞き出す機会がなかった。

 コルベール以外にそれほど親しい友誼を持つ教師はいないし、当のコルベールもこれまで研究に没頭していたり、今は行事に向けて大忙しと、聞き出せるような状況ではなかった。

 そう考えると、まともな話ができる大人が回りにいないのも悪かったのかもしれない。

 しかしそれはもう過ぎたことだ。 

 大事なのは、これからどうするか。ルイズが自分に何を望んでいるのか、を知ることであると、ステラは考えた。

 

 

 

「いっそ、開き直る?」

「時折、あんたのその豪胆さは賞賛に値するわ」

「えへん」

「褒めてないわよ。ベリーパイ没収」

「あぁ……」

 

 

 

 目の前で、手を伸ばした先にあったパイを取り上げられて、実に切ない声と共に涙目になるステラ。

 ルイズはそれを丁寧に布で包み、バスケットにしまうと、厳重に封をした。

 最後に、ちらりとそのパイを見せつけるようにしてやったのは、些細な嫌がらせなのだろう。

 無慈悲である。ステラは一気に悲しくなった。だからその悲しみを癒やすべく、手近にあったミートパイを頬張る。

 

 

 

「一応聞いておくけど、アンタ特技とかないの?」

「特技……得意なこと――――あるよ」

「そう、まぁそうよね、あるわけ…………あるのッ!?」

 

 

 

 ほとんどノリツッコミのような体のルイズの驚愕に、しかし律儀に頷くことで肯定するステラ。すでに先程食べていたミートパイは飲み込んでいる。

 当然、手をのばすのは甘いジャムを塗りたくったガレット。ほのかなベリーの酸味と贅沢に投入された砂糖の甘味が愉悦をもたらす。

 その傍ら、ステラは己に何ができるのか順繰りに思い出しながら、ルイズへ説明するように話を続ける。

 

 

 

「洗濯、掃除、かんたんな料理、研究所の機材整備もできるし、新しい機材も作れる。材料と冶金技術があれば、トライクももう一台作れる」

「……使い魔の自慢じゃないわね。後半意味わかんないし」

「わかりやすいのなら、戦える。あ、大道芸の記録映像見て練習したことあったから、少しはできるよ。ちょっと自慢」

「…………却下。なんか嫌な予感がするわ」

「むぅ、ルイズはわがままだね」

「うっさいわね! 世界のどこを探しても、使い魔の品評会で使用人の自慢をするバカはいないのよ!」

 

 

 

 ルイズが求めているのは、あくまでこの世界の常識に照らし合わせて"使い魔として価値のある特技"であり、つまるところそれは、ユニークなスキルのことである。

 火を吐くだとか空を飛ぶだとかのポピュラーなものから、ビホルダーのような魔法威力を減衰させる光を目から発するだとか、コカトリスの物質を強制的に風化させる腐食息だとか、つまりはそういうものである。

 対してステラが提案したのは、どれも"人"の、それも生活習慣における特技だ。最後はちょっとアレだったが、使い魔という観点から見てはあまりよろしくない。

 端的に言えば、この世界における使い魔に求められているソレではない。

 

 

 

「まったく……もっと他にないの?」

「例えば?」

「そうねぇ……人間で、使い魔なら、占いとか?」

「占星術? 少し、難しい。私はまだ、この星の並びを全部覚えてないし、歴史も知らないから」

 

 

 

 厳密に言えば、ルイズのいう占いとステラの言う占星術は根本的に異なる。

 ステラの言う占星術とは、あくまで世界に起きうる事象をわかりやすく――といっても、その前提となる知識量が膨大にすぎるのだが――体系化した情報をもとに、統計学的な予測をたてるものであるのに対し、ルイズのソレは完全な超常的力を伴った予知だ。

 ただし、ステラ自身の才能としての"枷"を外せば、未来予知紛いのこともできなくはないのかもしれないが……アレはあくまで危機的状況における最終手段なので、出番はまずない。

 よって、望む回答が得られなかったルイズは落胆するしかない。

 

 

 

「そうね……まぁ、アンタが強いのは結構な人が知ってると思うから、何かと戦ってみせるのが一番手っ取り早いのかしら」

「相手はギーシュがいいと思う」

「……なに、なんでそこであのキザバカの名前が出てくるのよ」

「特訓に付き合ってる。あの子の名誉挽回にもなるし」

「バカ。あくまで今回の席は私達が主役なのよ。それなのに、なんであの馬鹿の名誉回復に協力してやらなきゃいけないの」

 

 

 

 ルイズの言葉は正論である。

 今回の行事は、あくまで主従の力量を測るためのものである。

 そのために協力を依頼するのはさして珍しいことではないが、それが主役を食ってしまってはいけないのである。

 いわば、皆ライバルなのだ。自分たちの舞台でライバルを持ち上げてどうする。そういう話である。

 とはいえ、ルイズ的にはソレ以上に思いつきようもない。

 もともと想定していた使い魔というのは、そのほとんどが幻獣等の類であって、ステラのような人間を紹介するなど予想だにしてなかったのだ。

 それが、今回の品評会でどのような特技を披露するのがウケが良いのかなんて、わかりようはずもない。

 どれをどう披露しても、その評価は使い魔ではなく人間に対してのものになりそうな気がしてならないのだ。

 さすがに、この間の晩の"空中散歩"は度肝を抜かれたが、しかし、それだってメイジなら誰でもできることである。"飛ぶ"という字面に限定すれば、だが。

 そもそも、人間の使い魔が、使い魔らしいアピールをする、というのがおかしい、とルイズは内心毒を吐く。

 確かに伝説上では何例か、人間の使い魔が存在したという話はある。しかし、それらはどれもおとぎ話レベルの不確かなものだ。イーヴァルディの勇者と同列とすら言える。

 今の常識は、使い魔=幻獣だというのに、その図式を無理やり人間に当てはめようというのが間違いなんじゃなかろうか、とついには今現在の社会の根底に存在する価値観にまで喧嘩を売るような思考が回り出すルイズ。

 さすがにそれ以上は、己のアイデンティティに関わることだ。

 一度、頭を振って意識を切り替える。

 どのみち、これ以上あーだこーだと悩んでも仕方なさそうなのもまた、間違いない。

 であれば、妥協が必要だ。

 問題は、その妥協点をどこに設定するか。

 一般人ができそうでなく、それでいて使い魔っぽい特技。

 ……ふと、ルイズの脳裏に、先日耳にしたフレーズが蘇る。

 あれはそう、いつだかの夜のこと。

 ルイズが復習のために夜遅くまで筆を走らせていた時。

 どこからともなく、とても耳に心地よい音色が聞こえてきた。

 筆を止めて振り返れば、窓際に腰掛けたステラが、思わず聞き惚れるような歌声で、しっとりとしたバラードを歌っていたのだ。

 おそらくは故郷の言葉だろう、意味はわからなくとも、聞いているだけで胸が締め付けられる、それでいて悲しさよりも慈しみを感じる歌だった。

 もう一度、聴いてみたいなと思う欲求と、どうしてか、それをお願いすることに大きな羞恥心と、言いようのない敗北感を覚えてしまうせいで、なかなか言い出せなかったのだが。

 でも、やはりよくよく考えてみれば、妙案のように思える。

 

 

 

「ねぇ、アンタ、歌得意でしょ」

「歌? どうかな、誰かに評価されたことなんてないから」

「……この間、夜に歌ってた」

「うるさかった?」

「べ、別にっ!? ただ、ちょっと、そうね……ちょっとだけ、ほんのちょっぴり、いいなって思ったから。他にないんだったら、それでいいんじゃない?」

「歌……うん、やってみたい」

 

 

 

 ステラが乗り気であることを、ルイズは意外に思った。

 提案としては、前言を翻すようなものであるし、そういった職業の人間でなければ、普通は恥ずかしがって嫌がる類の提案である。

 加えて、ステラは様々なことに好奇心が強く、初めてのことや、知らないことに関する知識欲は凄まじい。

 だが、それと普段における積極性とはまた別だ。

 言い換えれば、興味のわかないことに関してはとことんドライなのである。

 ルイズやシエスタといった親しい間柄の人間に関しては、鬱陶しいくらいに構ってくるが、キュルケやタバサ、その他の生徒達に対しては、時折寒気を覚えるほどのドライさを見せる。

 そのギャップと言うべきか、それともアンバランスと評すべきか迷うような無垢さは、美点でもあるのだが、欠点でもあった。

 そうした普段の様子から、歌などというありふれた娯楽の一つに興味を見出すとは思っていなかった。

 だが、乗り気なら文句はない。やる気になっているのだから、今のうちに話を固めてしまえ。ルイズの本能のような何かがそう囁く。

 

 

 

「じゃ、一曲披露するってことにしましょう。それなら、メイジじゃない人間の使い魔としては文句はないだろうしね」

 

 

 

 本音を言えば、その無駄にとんでもない身体能力を誇示して、観客らの度肝を抜いてやりたい欲求もあるのだが、その場合すごいのは使い魔のみと見られかねない。

 ルイズは相変わらずのへっぽこメイジで、コモンマジックですら未だに成功していないのだから。

 分相応という言葉を知っているからには、その知識を無駄にしない立ち振舞をする必要があるのも、残念ながら事実なのだ。

 そういう意味では、歌というのは案外良い着地点を選べたのではないかと思う。他のものは、どうにも極端にすぎるのだ。

 それからしばらく、品評会に向けての段取りと内容の打ち合わせを行い、ルイズとステラは別れた。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





言い訳等は活動報告にて。
次回は未定ですが、アニオリのあの回をやってみようかなと思います。
フーケ?
……間の話と書いて間話だから平気サ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。