前回のあらすじ
ハルト、杏子、パンクジャック(幸吉)以外にプレイヤーがいる事が発覚するのであった
「マスター!」
「他の奴ってどう言うことだ!」
ブーストストライカーに乗って現れたセイバーとナーゴと合流すると
「言葉通りの意味だ俺達以外の仮面ライダーがエリア内にいるって訳」
「ん?それっておかしいのか?」
「おかしいんだよ」
とハルトが初心者の杏子に説明した
仮面ライダーに変身する者のミッションは
本来 様々な世界で行われており同一世界が舞台として重複する事は余りない
「誰かがコラボイベントみたいなの企画しなければな」
「つまりナーゴがいるのもおかしいのか」
「そうなのか?」
「そ、その結果でこうなってのかもなぁ…やな予感がする前にもこんなノリあったし……お、参加者名簿来たっ!」
シーカーがボヤきながらスパイダーフォンから届いた情報を見て
「へぇ…こりゃ楽しめそうだな………っ!ナーゴ、パンクジャック、セイバーの3人はノイズを狩り続けろ俺はちょっと挨拶に行ってくる」
「知り合いでもいたか?マスター?」
「あぁ…いけすかない猛牛と白熊さんがな」
『GIGANT ARMS』
「っと」
ギガントレイズプロペラをサブアームが保持してジャンプ、そのままの勢いで目的地まで飛翔するのであった
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その頃、ミッションエリアにて
「っ!こっちだよ!」
青年が幼い女の子の手を取りながらノイズの群れから逃げていた
「この先にあの建築物がある、彼処まで逃れれば」
突如現れた避難所目掛けて走って逃げている2人の前にノイズが現れたのだ
「っ!」「ちぃ!」
青年は反転しようとしたが背後にもノイズが立っていた
「挟まれたっ!」
「お兄ちゃん…」
心配そうな顔を見る女の子を見て青年は強く手を握る
・・
「大丈夫、俺の記憶通りなら」
強く頷くと道を塞いでいたノイズを貫く緑色の光が走る
「っ!」
「来たっ!」
青年はまるで分かっていたかのような動作で発射方向を見ると、そこには
白の熊頭をしたライダーがレイズアローを構え立っていたのであった
「大丈夫かい君達」
白熊頭のライダー、仮面ライダーシローが2人に声をかける
「え……クマさん?」
「はい!ありがとうございます!」
「良い返事だ後は私に任せ…ん?」
シローが持ち前の複眼から得た情報で現れた乱入者の存在を知りレイズアローを構え直すが杞憂に終わる
建物を壊しながら現れたのは紫の猛牛、その突進の勢いに任せてノイズを蹴散らしていく
「ふん!おらぁ!」
その紫の姿はシーカーも使用したゾンビバックルとその専用武器 ゾンビブレイカーが握られており武器を振り回しノイズを蹴散らしていく
「終わりダァ!」
『POISON CHARGE』
ゾンビブレイカーに装備されたポンプをスライドさせて武器の中にゾンビアーマーの内部で生成される猛毒を武器の隅々に行き渡らせると刃変わりの電鋸が高速回転を始める
「せいやぁ!」
『TACTICAL BREAK』
その猛毒の刃でノイズを薙ぎ払うと
『SCORE UP』
と電子音声が鳴りスパイダーフォンを開くと紫の猛牛 仮面ライダーバッファのデータに大量のスコアが追加されていたのであった
「よし、スコアゲット」
小さくガッツポーズを取るバッファだったが横取りはシローは面白くないと思い近づくと
「また君か横取りは感心しないなぁ」
「何言ってんだよ、この辺のノイズは全部俺の獲物だぁ!」
とバッファはゾンビブレイカーでまだ残っているノイズを狩り始めると
シローはバッファに群がるノイズを見て
「マズイ…君達、こっちだ着いておいで」
2人を誘導するのであった
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青年、野田ナツキと女の子はシローと一緒に建物の屋上に避難したのであった
「ありがとうございます…」
「あ、ありがとう…シロクマさん……」
走りすぎてバテバテになっているナツキだがシローにお礼を言うと彼は頭を掻きながら女の子の目線に合わせて話しかける
「どういたしまして…いやいや消防士なんでね、つい人命救助を優先してしまうんだ」
照れながら答えるシローに対して
「よく言うぜ」
「そーそー人助けの方がノイズ倒すより効率良いからでしょ〜」
「っ!バッファ!シーカー!!」
「何だお前も来たのかシーカー」
「そりゃ知り合いがいれば挨拶くらいするさ」
背後と頭上から現れたバッファとシーカーを見るとナツキは冷や汗を掻くが呟いた
ここからが本番だと
シーカーは着地すると知り合いと再会した気楽さで話しかける
「よ、久しぶりシロクマさん元気そうだね」
「久しぶりだねシーカー、あと…スコアしか見てない君達と一緒にしないで貰いたい」
「何言ってんだよ同じスコア目当ての癖に善人ぶるなよ」
「見返りを求めるのにね〜」
「スコア?」
「……………」
「そんな事よりシーカー、俺と勝負しろ」
バッファはゾンビブレイカーを突きつけるがシーカーはどこ吹く風
「え?俺とお前で今まで勝負が成立した事あるか?いつも俺のワンサイドゲームだろうに」
挑発すると面白いようにバッファは乗ってきた
「なんだと!!」
斬りかかろうとするがシローが掴んで止めに入る
「辞めろ!」
「離しやがれ!!」
「さーて…どうしようかなぁ〜」
そんな中、閉口していたナツキの口が開き叫ぶ
「一体なんなんですか貴方達は!!!」
「あ?」「は?」
「スコアだの何だの一体アンタ達は何者なんですか!!」
「んー…知らね」
「答える意味あるのか?お前なんかに」
2人は雑に答えてシローも
「そうだよ知らなくて良い事が世の中にはあるんだ
「だからって、この状況に巻き込まれて何も知らないでいるなんて「おい」な、なんですか?」
「人が親切に警告してんだ素直に受け取れよでないと痛い目見るぞ」
「だからって……」
「おいおい俺に相手されないからって弱い奴に当たるなよバッファ」
「そこまで言うならお前が相手してくれるか?」
「ふーん何か生意気だねぇ」
『GIGANT HAMMER』
シーカーはギガントハンマーを呼び出し構えると
「生意気ゾンビは撲殺するに限るかな?」
「良いぜ今日こそ白黒つけようじゃねぇか!」
「ぬかせ勝つのは俺だ」
武器を構え向かい合うと空気を感じたのかシローが2人を守ろうとレイズアローを構える
「プレイヤーの私闘は厳禁ですよ」
正に一触即発の空気の中、ギロリが現れ2人を仲裁した
「ちっ!」
「い、嫌だな〜ギロリさん再会の挨拶じゃないですか〜」
と戯ける
「気をつけて下さいね…それと君、ナツキ君でしたか?」
「は、はい!」
「その勇気、見事なものだ…しかし勇気と無謀を履き違えてはいけないよ」
「………………」
「では、また会おう野田夏樹君」
ギロリが消えるとシローがナツキの肩を叩いた
「…………ん?また?」
「後は任せてくれ、君はその子を頼む」
「しゃあねぇな、ここに隠れてろ」
シーカーがギガントハンマーで地面を叩いて簡易的ながらも避難所を作る事にする
「あ、ありがとう!」
「は?別にスコアの為だから礼とかいらん」
それだけ言うとシーカーとバッファは街の中に戻りノイズを倒しに回ると
『TIME UP』
「終わったぁ!」
「けっ!」
「ふぃ……」
スパイダーフォンから流れたメッセージと共にプレイヤー達はサロンに転送された
順位は
一位 シーカー
二位 バッファ
三位 シロー
だったと言う
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ここは参加者が集うサロン、そこでは異様な風景が広がっていた普段はハルト達しかいない寛げる空間なのだが
「………………」
「………………」
「………………」
エントリーレイズ のシーカー、バッファ、シローと先程のトップ3が揃っていた
変身した状態でのサロン入りなんて前代未聞と考えていたら
「みんなー!おまたー!」
そう言って現れた陽気なレンズ開閉サングラスをつけた男
「よ、久しぶりだなチラミ」
「けっ、いけすかない奴だ」
「こら、そう言うな」
彼はチラミ、パンクジャックと同じ運営側の人間でゲームマスター ギロリの補佐を務めているのだ
「あらあらバッファちゃんはご機嫌斜めね、まぁ良いわ今日集まってもらったのは他でもないの」
そうチラミは溜めると手を叩く、すると浮かび上がった映像が流れた
「実は最近あるオーディエンスから要望があってね、チームで戦うライダーが見たいと…まぁそのオーディエンスがアベン○ャーズ見たからなんだけど…こう…そう!敵対してるもの同士が利害の一致で共闘する展開を見たいと!!」
「何か理由がショボ」
「まぁ簡単に言うとオーディエンスも推し活に当たり一人一人の生配信を同時に見るのが大変って訳よ」
「制作裏話だな…こんな話聞きとうなかった」
「そんなオーディエンスの要望を受け取った私 チラミは考えた訳…そうだチームを作って競わせたらどうだ!って、ようはユニットを結成させよう、あわよくば箱推しも作ろうと!」
「それで同じ世界にライダーを集めたのか?」
「そうよシローちゃん、さっきのゲームは言わば参加者を絞る為の試練…中には脱落しちゃった子もいるけど、そんなのゲームではよくある事!だけど我が強いライダー達がチームを組んでもバラバラになるのは事実、だから貴方達トップ3を中心としたチーム『クラン』を結成してもらう事にしたの」
「最悪、チームが分裂しても実力行使で何とか出来そうな奴等な訳か」
「その通り!そしてそれぞれには公式サポーターがついて支援するようになるわ、今度面会もあるから失礼のないようにね」
「わかりました」
「はい、どうせザケリだろうし」
「くだらない、仲良しこよしなんてやってられるか俺は俺の願いの為に戦う」
バッファはチラミに文句を言うが
「勿論、クランのリーダーを務める3人には特別ボーナスがあるわよ…流石に問題児軍団の手綱を握らせるんだから見返りがないとね」
「何?」
「具体的には」
シローの問いにチラミは待ってました!と手を叩く
「クランのリーダーには通常、運営でも叶えられない願いを何でも一つだけ叶えてあげるわ世界を支配するも良し、ライダーを辞めて平穏に生きるのも良しとね!」
「「「っ!!」」」
「どう、やる気は出たかしら?」
「良いねぇ…燃えてきた」
「良いだろう、乗ってやる」
「勿論断る理由はない」
「決まりね、じゃあチーム分け!と行きたいのだけど実は1人、ビックサポーターの特別参加枠があるの…紹介するわ出てらっしゃい!」
『ENTRY』
そこに現れたのは緑色の頭をした
「タヌキ?」
「え?やっぱりタヌキか…って!さっきのシロクマにシカとウシ!」
どうやらこのライダーは俺達の事を知っているようだが…さっき?
「お前…まさかさっきのガキか」
「その通り!小さな女の子を懸命に救う姿に感銘を受けた1人のオーディエンスがサポーターとなり彼をライダーに推薦したのよ!名前はタイクーン、覚えてあげてね」
「よ、よろしくお願いします!」
「したくない」
「ま、モブは直ぐに退場だな」
「君達…よろしくねタイクーン」
「は、はい!お願いします!!」
「じゃあ、お待ちかねのチーム分けよ!!」
すると立体映像と共にチーム分けが発表された
チーム・シーカー
仮面ライダーシーカー
仮面ライダーナーゴ
仮面ライダーパンクジャック
チーム・バッファ
仮面ライダーバッファ
仮面ライダーナッジスパロウ
仮面ライダーダパーン
チーム・シロー
仮面ライダーシロー
仮面ライダータイクーン
仮面ライダーロポ
仮面ライダーギンペン
「こんな感じよ!」
「シローさん宜しくお願いします!」
「此方こそ宜しくタイクーン」
「はい!」
「ま、妥当だな…けど何でシロクマさんだけ人数多いんだ?」
「それはタイクーンちゃんが特別参加だからよ本来ならギンペン、ロポとの3人チームだったの…まぁ貴方には叛逆の騎士がバッファちゃんにもサーヴァントがいるからね」
「へぇ、バッファにもサーヴァントが」
「まぁな…って、おい!運営のプレイヤーがいるじゃねぇか!つーかまたあの雀メガネと同じかよ!」
「その点は大丈夫よパンクジャックは一部運営の記憶を消した状態での参戦になるから」
「なぁ、何でパンクジャックはそこまで俺に義理立てるんだ?」
「それは本人の口から聞きなさいな、じゃあ始めるわよ願いを叶える為に戦う欲望の物語〈デザイア・ストーリー〉開幕よ!!」
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サポーター席では
「っしゃあ!全力で応援してやるぜシーカー!!」
「悪かったなザケリ、無理聞いて貰ってよ」
「気にするなよケケラ、まぁ勝つのは俺の推しだがな」
「何言ってやがる、俺の推しだ!」
「さて、これからは推しのファンミーティングだ楽しもうぜ」
「あぁ…まぁ俺は置物だがな」
「そうデザインしたのは君だろ?さて君の願いがどうなるか高みの見物と行こうかシーカー…いや常葉ハルト君」
デザイア・ストーリー ルール
それはオーディエンスが選んだ人間が仮面ライダーとなり世界を救う姿を見る
リアリティ・ライダーショーである