チーム発表後、各チームに専用のサロンが与えられたのである
シーカーチームのサロン
「つー訳で俺達は今後、チームを組んでミッションに当たる事になった改めて宜しく皆」
「おう!腕がなるじゃねぇか!」
「あぁ良いねぇ…でよ」
「……………」
「パンクジャックは何で黙りしてんだ?」
そこにはチームメンバーとして正式に加わってたパンクジャックの姿があった
「そうなんだよ、なぁそろそろ変身解いてくれねぇかパンクジャック?」
ハルトとしては今後仲間として活動するならば必要最低限のコミュニケーションは取りたいのだが
「………………」
黙りである、ハルトはパンクジャックと同じ目線を合わせて
「お前、俺を心配してんだろ?」
「…………」
「ありがとうな」
「っ!」
「あの時、お前が声をかけてくれなかったら誰かに狙撃されてた…しかも俺のクランに加入してくれた運営にいる方が楽な筈なのに…俺は何でそこまで義理立てしてくれるのか分からないんだ、お礼をしたいのに君が誰かわからないんじゃ意味がないんだよ」
「…………………」
「あ、おいパンクジャック待て!!」
パンクジャックは耐えられなかったのか走り出すのを見るとハルトは慌てて走り出したのである
「大丈夫か?」「さぁな」
ーーーーーーーー
「……………………」
パンクジャックは近くのビルの屋上に登ると溜息を吐く
「はぁ…礼を言いたいのは俺だよバカ野郎」
彼は思い返す、嘗て天与呪縛により望まぬ呪いと力を課せられ誰にも会えない醜い姿だった己に対して分け隔てなく接し、己の願いも笑わないで受け入れて
『何してんだよ皆に会いに行け幸吉、それがお前の願いだろ?』
打算なく友情を示してくれた
メカ丸を介してでなく、京都校の皆と違う
実際に会い言葉を交わし願いを叶えてくれた親友に
「なのに俺は全部忘れちまってた…当たり前のように皆と会えてるなんて夢を叶えさせてくれたのに……そんなの許せる訳ねぇだろ…何も借りが返しきれてない俺が…お前と直接会うなんて…」
パンクジャックが頭を抱えているとハルトが丁度到着した
「み、見つけた!いきなり逃げんなよパンクジャック!」
「………………」
「ったく…っと」
パンクジャックの隣に座ったハルトは呟くように話す
「あ、これは俺の独り言だから別に相槌とかイラねぇ」
「…………」
「俺はお前が何処の世界で助けた奴でと思ってるが誰か分からねぇし覚えてもねぇよ沢山手を伸ばして掴んだからさ…貸した側が何も覚えてねぇんだから気負うなよパンクジャック、俺も何度も助けて貰ってんだからさ…ほら貸し借りなしだろ?」
「っ!!」
「だから来いよ、俺達の公認サポーターとミーティングがあるんだよ…まぁ実際はザケリとの飯会なんだよ…まぁお決まりの焼肉なんだが…こう言うのは多い方が楽しいんだよ早く行こうぜ」
立ち上がると同時にパンクジャックに手を伸ばすハルトを見て
「…………お前は変わらないな」
「え…………」
そう言うとパンクジャックは変身を解いて姿を見せるとハルトはあり得ないものを見たような顔をする
「め、メカ丸……いや幸吉か…?」
「久しぶり…ではないかパンクジャックでは何度か会ってるからな」
久しぶりならではの距離感に幸吉も困った顔をするがハルトは混乱から抜けていなかった
「そ、そうだな…何つーか予想外だった……って事はギロリとかも」
「知ってるよ、何なら俺をスカウトしたのもギロリさんだ…それだけ俺の術式が便利らしいんだよカメラの映像とかの関係でさ」
「マジかよ…そう言えば京都校の皆は?」
「………………」
「あー悪い配慮が足りなかったか」
「悪い…そ、その真衣の事だが…」
幸吉が言った名前にハルトは思わず目線を逸らした
真衣…幸吉のいた世界でハルトが……
「あ、ごめん…その俺が悪いからな…んじゃあ気を取り直してザケリの金でタダ飯だぁ!夜は焼肉っしょ!はははは!」
「はぁ…程々しろよ、お前よく食うからな」
「よく食うから料理で美味いの作れんだよ、それと…人の金で食う焼肉は1番旨い!」
「はは!違いないな」
と溜息をついた幸吉に呵呵大笑するハルトだが普段の気難しい顔ではなく気の抜けた顔をしていると
ーーーーーーーー
突然 ゲームエリアが展開された
「は?イベントか?」
「どうやら違うみたいだぜ」
何でと思ったらだ
「????」
現れたのは
「ジャマト?」
仮装敵でよく相手してくれるジャマトだ…確かポーンだったかな?
「何で此処に…っ!」
「ハルト!」
「???」
疑問を感じた途端にジャマトは襲いかかってきたのだ、2人はその攻撃を回避し腹に一撃を与えて間合いを開けるとデザイアドライバーを取り出す
「イベントじゃないならザケリの悪戯か?まぁ良いか…焼肉前の準備運動だ!」
ハルトのスイッチが入りお馴染みのパワードビルダーバックルを取り出そうとしたが
「…………あれ?」
その手にあったのバックルを見て幸吉が呟く
「何でゾンビバックル?」
ゾンビバックルであった
「まさか」
「あ……サロンに忘れてた…」
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サポータールームにて
「…………!」「…………!」
一足先に呼ばれた杏子とモードレッドはザケリと一緒に焼肉を食べていた
「いやぁ…よく食べるねぇ…」
「「食える時に食う!!おかわり!!」」
「何でハルトと同じ事を言うかな…前に彼を誘った時にも同じ事言ってましたよ…おや?」
通信がきた端末に来た情報を見たザケリは驚愕し慌ててモニターをつけると
「っ!何でジャマトが解放されているんだ……ギロリ!!」
『わ、私も何故こんな事が…』
「……………ハルト!」
「マスター…今行くぜ!!」
2人は手を止めようと動こうとしたが何者かによって転移が邪魔されていた
「っ!何だよコレ!!」
「どうやら妨害されてるみたいだね…ギロリどういうつもりだい?ゲーム開始前にプレイヤーに危害を加えるのはルール違反じゃないかな?」
『いや私は何も知らない…チラミ!』
『私も知らないわよ!ギロリちゃん!』
「どちらにしても運営側の失態だね、プロデューサーにら苦情を入れさせてもらうよ然るべき対処を期待する」
と辛辣な言葉を言うが画面を見たハルトがゾンビバックルを取り出したのを見て
「おや?いつものパワードビルダーではない?」
「ん?パワードビルダーってコレか?」
杏子が持ってるのを見せると
「何で君が」
「ん?パンクジャック追いかけた時に置き忘れてた」
「まずいですね、彼パワードビルダー以外で戦った事ないですよ!!」
「大丈夫だろ」
「あぁ、あ…おかわりー!」
そう2人が呟くと座るなり焼肉を食べ直すのであった
「君達心配じゃないのかい!?」
「する意味ねぇよ」
「そーそー、それよりこの高い肉全部!」
「いやいや彼本調子じゃ「あのさぁ」え?」
「お前、ハルトのファンだろ?なら黙ってみてろ」
「そうだぜマスターが推しってなら信じてみやがれ」
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シローチームサロンにも同じ報告があり
「何!シーカーがジャマトに!」
リーダーのシローは驚きのあまり腰を浮かし
「それで状況は!?」
貸しのあるタイクーンが現状を訪ねるが運営スタッフは首を横に振るのみである
「まだ解らない…しかし何故彼が…」
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バッファチームサロン
「何だとシーカーが!?っ…!」
「リーダーお待ちを何方へ」
ナッジスパロウが止めに入る
「シーカーの所へだ、アイツを倒すのは俺だ他の奴に邪魔なんてさせるか!」
しかしそれでも行こうとするバッファに
「随分とベタなライバルキャラですねぇ…彼より弱いのに助けに行くとか辞めた方が良いですよ」
ダパーンが皮肉を言うと琴線に触れたのか
「何だと!!」
「事実ですよね、シーカーにいつまでも勝てない万年二番手さん」
「ならシーカーの前にお前から倒してやろうか!」
「辞めてくださいダパーンも煽らないで!」
喧嘩になりそうな所を止めたのであった
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「忘れたって、お前なぁ…」
「大丈夫だ、俺ァ振り回してダメージ入れば何でも良いんだよパワー型アイテムなら大歓迎だぁ!」
「はぁ… 本命バックルじゃないお前は下がってろ俺がやる」
「何言ってんだよ下がるのはお前だ」
「「……………」」
2人に沈黙が流れた後
「「おい」」
「「俺がやるって言ってんだろうがぁ!!」」
互いに胸ぐら掴んで睨み合うとジャマトは待ってたとばかりに襲いかかってくるが
「「邪魔すんじゃねぇ!!」」
再度蹴り倒すと2人は大型バックルを同時に装填した
「取り敢えず焼肉の邪魔した諸悪の根源をぶっ飛ばす!」
「それは同感だ行くぞ!」
『『SET』』
ハルトと幸吉は構えを取り
「「変身!!」」
『ZOMBIE』
ハルトはシーカー・ゾンビフォームに幸吉は黄色と青の装甲にガントレットが特徴の形態
『MONSTER』
仮面ライダーパンクジャック・モンスターフォーム
普段よりも高い音声が鳴り終えると
『READY FIGHT』
それを合図に2人は走り出した
「オラァ!」
シーカーは左手についている鉤爪 バーサークローで引き裂くように手を振り回すとガラ空きの脇腹にゾンビブレイカーを握る右腕を切り上げ両断すると
「あはははははは!やっばい最っ高!!パワードビルダーの次に気に入ったよ…やっぱりバロンが言ってたみたいに使い分けが大事みたいだなぁ〜流石は仮面ライダー…大事な事しか教わらないなぁ!」
ゾンビブレイカーを見ながら恍惚とし笑っている姿は並行世界で敵を蹂躙する魔王と大差なかった
「次に切り刻まれたい奴は誰ダァ!!」
「ぬん!」
パンクジャックはモンスターバックルから来るパワーから来た一撃を胴体に叩き込むとジャマトは鮮やかに吹き飛び爆散した
「へぇ…」
「言ったろ、俺だけで十分なんだよ」
「っせぇコイツらを倒すのは俺だ」
「!!!」
「何言ってんのか分かんねぇよ!!日本語喋れやぁ!!」
ゾンビブレイカーで振り向きながら一撃を与えて怯ませると
「日本語喋れねぇならグロンギ語で会話しろやぁ!!俺の第二外国語じゃ!!」
『ZOMBIE STRIKE』
「らぁ!」
シーカーは左手のバーサークローに力を込めると毒気を帯びた鉤爪が巨大化するなり、そのまま振り下ろしてジャマトを溶解させた
「まだまだぁ!」
勢いのままシーカーが巨大化した腕で鷲掴みして持ち上げると
「これでぇ……」
『POISON CHARGE』
自動でポンプアクションし待機状態になったゾンビブレイカーを構え直すと同時
「終わりダァ!」
『MONSTER STRIKE!』
どこかの引っ張るゲームの名前と共に放たれた巨大な拳がバーサークローを巻き込むようにジャマトを思い切り殴りつけ爆散させた
「あぁ!」
しゃあなしと待機状態を解除したが
「よく集めてくれたな感謝するぜ」
仮面の下で笑ってるのが見えた気がしたのでイラついた
「この野郎…人の獲物を横取りしやがって」
「取られる方が悪いだろ?」
「けっ…まぁ良いか、さてと」
シーカーは戦闘の気配が消えるとスパイダーフォンを使い連絡を取る
「おいザケリ、コレどう言うつもりだ焼肉の仲間はずれか余興なら容赦しねぇぞ」
『良いタイミングだよハルト、その答えが分かったところだーー』
「はぁ!!運営のミス!?エリアまで展開しててよく言うぜ」
「ギロリがそんな事するか?チラミなら…あり得そうだが…」
「取り敢えず話は後だ、今は焼肉!!」
『分かったよ、気の済むまで食べてくれ』
「言ったな!行くぞ幸吉!奴の財布を氷河期にしてやろうぜ!」
「……程々にな」
と呆れながらも2人は、その日 ザケリが涙目になるまで肉を食べる為に移動したのであった
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とあるサポータールームには
「あらあら思ってたより強いのね、シーカーって」
そう笑いながらゼリービーンズを食べる女の子がいた、彼女はスパイダーフォンでとある場所にかけて
「協力ありがとうね、貴方のお陰で楽しいショーが出来そうよ…今回はそのお試しね、次のゲームも楽しみだわぁ…シーカー、私の推しの為にも負けて頂戴ねぇ〜あはは」
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運営SIDE
「えぇ、では再発防止を宜しく」
ギロリがジャマトの管理人にクレームを入れ終わるとチラミが話しかける
「お疲れ様、ギロリちゃん」
「ありがとう…しかしジャマトを投入するとは」
「私もそう思うわ、せめてあの時からの投入じゃないとね」
「ザケリの報告からバッファとシローチームにも確認をとったが狙われたのはシーカーチームだけのようだな」
「それって」
「誰かが意図的にシーカーを脱落させようとしている、もしくは暗殺か?」
「でも誰が…ゲーム開始前に」
「それはわからないから調査は続ける事にするチラミ、ゲーム開始は今回の件もある少し延期しよう」
「懸命ねゲームはフェアに、そしてオーディエンスが楽しめるものでないとダメよ」
「だが最大の問題が…」
「ハルトちゃんね、どう報告するのよ温和なあの子も今回はどうなるか」
「サポーターのザケリを経由して此方の管理不行き届きでジャマトが脱走したとは説明しているが…個別で詫びはいれないとならないな」
「そうよね…けど何を用意するのよ?バックルとか?一応だけど彼、殆どのバックルを持ってるわよ?持ってないのが未実装のものくらいだし」
「いやバックルは渡さない、そもそも現状のミッションはシーカーに有利すぎるからね」
「まぁ確かに、あの子とビルダーバックルの相性を考えれば…」
ゲームマスターとしてのギロリが考えるに、ミッションの関係上 どうしても討伐よりも人命救助の方がポイントが高くなってしまう
それに加え彼と相性の良いパワードビルダーバックルは建築能力により多くのその人命救助を簡単に行える上に戦闘面の汎用性もお墨付き…つまり
現状 シーカー有利なミッションが続く
建築するだけで大量スコアゲットなのだ、ならば妨害を受けるのがセオリーなのだが脇を固めてるのが
広範囲攻撃可能なビートバックルを持つナーゴ
単体の能力に加え術式により広範囲索敵可能のパンクジャック
そして規格外 単体で巨大ジャマトを討伐可能 叛逆の騎士 モードレッド
と来ている勿論、バッファやシローチームにも支援はあるのだがミッションの傾向が人助けに重きを置き続けるとシーカー有利なのだからこれ以上の戦力強化は宜しくない
「だからどうしようかと思ってね、ミッション内容も変更を検討せねばならないよ…そうだコレなら」
「何かしら?」
「彼へのお詫びだよ…これなら喜んでくれるかな」
だが、このギロリの細やかな贈り物がとんでも事態を巻き起こすとは まだ誰も知らない
デザイア・ストーリー ルール
プレイヤーはミッション以外では正当防衛になる状況でしか変身出来ない