幻想郷に広がる大空   作:味噌漬け

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東方鈴奈庵読了しました。めっちゃ面白かったです。
それはそれとして、幻想郷の計算スタイルって和算だったりする感じ?



第四弾 ツナ就職する

「――――さて、これで今日の算数の授業は終わりだ」

 

 慧音はそう言って教科書を閉じる。

 生徒の子供達も精一杯頭を使ったからか頭を机に乗せたり、煙を出していたりと疲れに疲れているようだった。

 

「(数学の授業って疲れるもんなぁ。わかる…)」

 

 うんうんと綱吉が頷いていると慧音が再び口を開く。

 

「これから昼休憩に入るが、先ほどの授業で分からないところがあったら私に聞くようにな」

 

「「はーい!」」

 

 こうして昼休みに入ると、各々持ち込んだ弁当を食べる。綱吉は用意する暇が無かったため、慧音に出勤ついでに買ってきてもらったおにぎりを食べていた。

 そして生徒の皆が食べ終えると、一部の生徒たちは友達と遊びに行ったり、そのまた一部は我先にと慧音に授業で分からなかったところを聞きに向かった。

 

「(慧音さん、生徒達に人気なんだなぁ)」

 

 内容を聞いていたが、慧音の授業は綱吉にとってもわかりやすいほど良い授業であった。しかもこうして昼休憩の際に沢山の質問が来ても、少しも嫌な顔をせずしっかりと指導しているところからも慧音が生徒達から慕われる良い先生であることがわかる。

 

「(子供たちも凄いや…。みんな自分から質問しに行ってるんだもの。俺なら面倒臭くて聞きに行くなんてしないし)」

 

 そんなことを思いつつ、食べたおにぎりの包みを片付けながら周りを見回していると綱吉は一人で教科書と睨めっこしている少女に気がついた。

 何となく気になった綱吉はその子の席へと向かう。

 

「………………」

 

「どうしたの?」

 

「えっ!さ、沢田…せんせい?」

 

 突然話しかけたからか少女は教科書から目を離して驚く。

 

「あ、急にごめんね。ずっと悩んでるみたいだったからさ…。……この問題がわからないの?」

 

 綱吉が目線を少女まで下げて謝った後、教科書のとある問題を指し示した。

 

「え、あ……うん」

 

 少女は困惑しながら頷く。その反応には警戒心があった。それに対し、綱吉は優しく微笑みながら視線を少女に合わせる。

 

「そうだよね。ほんと数が…算数って難しいよね…。俺も昔っから苦手だよ。というか、今でも苦手」

 

 数々の赤点のテストと、それに伴うリボーン(家庭教師)のお仕置きを思い出し、溜め息を吐く綱吉。心なしか、そのツンツンヘアーも少しばかりくたびれているように見える。

 そんな綱吉が可笑しかったのか、少女はクスッと笑った。

 

「綱吉せんせいも苦手なんだ」

 

「あーうん…そうだね。必要なのはわかるんだけど…考えると、どうしても頭が痛くなっちゃうっていうか…」

 

「分かる。わたしもそんな感じ」

 

 二人でそんな感じに話していると、少女の警戒心がどんどん解れていくのがわかる。

 距離が多少縮まったと判断したのか、綱吉は少しだけ踏み込んだ質問をした。

 

「それで、慧音先生には聞かないの?」

 

 ほんの一瞬ではあるが、少女が慧音に視線を向けていた。つまり、少女は本当は慧音に教えてもらいたいんじゃないかと思ったのだ。

 少女は少しばかり俯いた後、慧音をチラチラと見ていた。

 

「(ああ…なるほど。そういうことか)」

 

 その様子に何か気がついたのか、綱吉は慧音の方を見ながら呟く。

 

「慧音先生大変そうだもんね。そりゃ聞きにくいか……」

 

「……!」

 

 なんでわかったの?――少女はそう言いたげな目で綱吉を見た。

 今の慧音は笑顔で対応しているものの子供達に囲まれて大変そうだ。少女は自分が行くことで迷惑がかかるかもしれないと思ったのだろう。

 綱吉はそんな少女に対し、あはは…と苦笑いしながら言う。

 

「まぁ、それはそれとして、やっぱり今は聞きにくいかな…」

 

「うん…。慧音先生大変そうだし……」

 

 このやりとりからも、この子は他人を気遣える優しい女の子なのだなと綱吉は思った。

 慧音であれば拒否しないだろうが、それでも無理に押し掛ければこの子の罪悪感が取れないだろう。ならば……

 

「ならさ、俺も一緒にその問題考えても良い?」

 

「え?」

 

 綱吉が提案したのは一緒に問題を解くこと。

 所詮、名目上の教師でしかない自分にはリボーンのように生徒を導くなんてことは出来ないと思っている一方、それでも共に考えるくらいはできるだろうと考えた。問題も小学生レベルで綱吉でも一応、解けそうだった。

 

「一人で難しいなら、他の人と協力すれば良いんだよ。苦手でも二人でなら何とか解けるだろうしね」

 

「二人で……ですか?」

 

「そう。分からないなら、一緒に考えるのも勉強だよ」

 

 綱吉がそう言うと、少女は盲点であったかのように目を丸くする。

 

「もし解けなかったら、俺の方でも慧音先生に聞いておくから」

 

「え…でも……良いんですか?わたし…本当に苦手で……」

 

 それでも遠慮しようとする少女に綱吉は朗らかな笑顔を向けた。

 

「大丈夫!俺、頼りないけど…一応先生だから!」

 

「は、はい……。じゃあ…よろしくお願いします」

 

 少女はまだ遠慮した対応ではあったが、綱吉の最後の一押しに首を縦に振る。

 こうして綱吉と少女の事実上のマンツーマン授業が始まる。

 綱吉はその光景を慧音に注意深く見られていることに気がついていなかった。

 

◇◇◇

 

 夕方前、全ての授業を終えて生徒たちを家に帰した綱吉と慧音は後片付けなどをしていた。

 

「綱吉くん、今日はどうだった?」

 

「え…あぁ、はい。生徒のみんなも元気で礼儀正しくて…。見ている俺の方が勉強になったっていうか……」

 

 これはお世辞でもなく綱吉の本音だ。生徒の中にはランボやイーピンと同い年くらいの子供もいたが、みんな元気ながらも大なり小なり礼儀を弁えていた。正直、ランボには少しくらい見習ってほしいくらいには。

 

「ふふっ…そうか。外の教育機関を受けた君にそう言ってもらえて、私としても嬉しいよ」

 

 綱吉の言葉に慧音は嬉しそうにしていた。

 

「みんな良い子ですもんね」

 

「ああ。あの子達は私の誇りだからな…。あの子たちがちゃんとした大人になるよう導かなくてはな…」

 

「慧音さん……」

 

 慧音にとって子供たちは本当に大切な存在なのだろう。彼女はとても誇らしげな表情をしていた。

 しかし、綱吉はその顔に少しばかり不安なところがあることに勘付く。

 

「大丈夫ですよ慧音さん」

 

「……?」

 

 不思議そうに慧音は綱吉を見た。

 対して綱吉は優しく、それでいてさりげなく話す。

 

「皆、慧音先生のことが大好きなんだなって今日の子供達を見てて思いました」

 

「綱吉くん…………」

 

 そう言う綱吉に慧音は目を見張る。

 

「慧音先生の授業は俺でも理解出来るくらいわかりやすいですし……」

 

「………」

 

 慧音は綱吉の言葉を無言で聴き続ける。

 そして綱吉は、それに…と続けた。

 

「問題を間違えても()()()()()()()()…」

 

「うん…………え?」

 

 あまりにも自然に言ったため、慧音は危うく素直に頷きそうになる。

 

「(今、爆破…爆破と言ったか…?)」

 

  半ば無意識的だろう。唖然とした慧音に気づくことなく、綱吉は脳裏に浮かび続ける経験してきた理不尽を話し続けた。

 

「銃を連射してきたり、電気椅子に座らせたりしないし、断崖絶壁の高い岩肌から突き落としたりしない――――」

 

「君は一体、どんな寺子屋で学んできたんだ!!?」

 

 綱吉の口から並べられた衝撃の言葉の数々に、もう黙っていられずツッコんでしまう慧音。

 しかし慧音は知らないだろう。綱吉が言ったことは寺子屋もとい学校という組織単位ではなく、ただ一人の家庭教師によって行われてきた理不尽だということに。

 綱吉はというと自分で言ったことに気がついたのか、「あっ!」と慌てて、両手で口を閉じた。

 

「あっ!今のはえっと…いや辛かったけど、それでもなんだかんだ良い思い出というか……」

 

 しどろもどろになりながら、弁明する綱吉であったが結局限界が来たのか誤魔化すように言う。

 

「と…とにかく!慧音先生は生徒のみんなから慕われる凄くて良い先生だってことです‼」

 

 綱吉がそう〆ると、心なしかその顔は赤くなっていた。

 慧音は綱吉が受けてきた教育について聴きたいところであったが、綱吉が思い出を語った時のウンザリしながらも、どこか誇らしげな姿に毒気が抜かれたのか深くは踏み込まず、素直に褒め言葉を受け取ることにした。

 

「そうか、ありがとう」

 

 礼を言うと、綱吉は「エヘヘ…」と子供らしく照れている。

 慧音はそんな綱吉を見て和んだのか微笑ましげな表情を浮かべた。

 

「(…………っ!しまった…思わず撫でてしまうところだった…)」

 

 慧音は綱吉の小動物のような顔に思わず手を伸ばしかける。

 不思議そうに見つめる綱吉の視線から慧音は一瞬だけ目を逸らすと、切り替えるように話題を変えた。

 

「あーそれでだ。話は変わるが、1つ君に提案……いやお願いがあるのだが…良いか?」

 

「はぁ…なんでしょうか?」

 

 綱吉が首を傾げると、慧音は少し真面目な顔つきで言う。

 

「綱吉くん、ここで正式に働いてみないか?この寺子屋のもう一人の教師として」

 

「え…?」

 

 慧音の突然の勧誘に呆けた顔をする綱吉。

 そして、少しして言葉の意味が分かったのか一転、驚愕の声を上げた。

 

「ん……んなぁぁぁぁっ⁉お、俺が先生⁉」

 

 冷や汗を掻き、目玉が飛び出るかのように驚く綱吉に慧音は「そこまで驚くことか…?」と思った。

 

「いやいやいや…俺には無理ですって‼ほら、俺――――」

 

「あぁ…もちろん外の世界へ戻るまでで構わないよ。その間はここの休憩室で寝泊まりすれば良い。正式にここで働くなら、ずっと休憩室を使っても問題ないだろう。元より、私くらいしか使っていないしな」

 

「あっ…そうなんですね……って!いや、そうじゃなくて‼︎」

 

「なんだ?まだ、なにかあるのか…?お給金か?それなら日給で支払うが……」

 

「そういうことじゃなくて‼︎!」

 

「…………」

 

 慧音は待遇についてつらつらと話すが、綱吉が大声で遮った。

 綱吉の必死な表情に慧音は言葉を止める。

 

「だって…慧音さん見たでしょう?俺の鈍臭さ…。それに俺、勉強も運動も何も出来ないダメツナで…。だから俺、人に何か教えるなんて無理無理…絶対に無理ですって‼︎」

 

「………………」

 

 綱吉の自虐とそれに伴った拒絶を黙って聞いていた慧音。

 そして、息を切らすように言い終えた綱吉に静かに語りかける。

 

「言いたいことはそれだけかい?」

 

「え……?」

 

 慧音がそう言うと、綱吉は呆気に取られる。

 そして彼女は言い聞かせるように口を開いた。

 

「私にはね…君が自虐するほど駄目な人物には見えないんだ」

 

「えっと…それはそこまで長くここにいないから…」

 

 もっと長時間、ここにいれば自分のダメっぷりがわかるだろう…綱吉はそう考えていた。

 しかし、慧音は首を振る。

 

「そんなのは関係ないさ。これでも私は長生きでね。人を見る目には自信があるんだ…。過去の君は確かに知らない。だが、今の君は…誰よりも親しみ深く、教師に向いている人物だと思っているよ」

 

 それに…と慧音は続ける。

 

「君は悩むあの子の側に行き、見事に悩みを解決したじゃないか…。もっと、自分に自信を持って良いんだよ」

 

 そう、あの昼休み…綱吉が算数の問題で悩む女の子の元へ向かい仲良くなった後、無事に女の子はその問題を解くことができた。その時の女の子のお礼の言葉と笑顔は綱吉もよく覚えている。

 

「いや……それは俺の力じゃないですよ。あの子が頑張ったからです」

 

「だからこそなんだがな……」

 

 慧音は小声で呟く。

 慧音は授業の合間の休憩中、綱吉が教室から出た時、女の子に綱吉との勉強会について聞いたのだ。

 すると、女の子は笑顔で「綱吉せんせい?うん…楽しかった」と話していたことが印象に残っている。その問題の回答が書かれた紙を見てみると、綱吉は一緒に問題について一緒に悩みながらも、女の子が自力に解けるように少しづつヒントを与えるようにしていたことが読み取れた。

 ”出来ない”からこそ同じような人間の気持ちがわかるのだろう。問題を解くことへの不快感を抱かせないようにさりげなく誘導するのは、まさに教師としての才覚なのだ。

 それだけではない。あの子の母親は病気がちで、生活において苦労してきた。そのためか、内気で他者に対する警戒心が強いのだ。母親の意向もあり、寺子屋に通ってはいるが、すぐに打ち解けるなど難しいだろう。そんな彼女と仲良くなっていることも綱吉の才覚と言える。

 しかし、慧音は綱吉とそこまで信頼関係を結べているわけではない。オドオドしている綱吉にそんなことを言ったところで心に通じることはないだろう。慧音もここで見限ればいいのだが、どうしても綱吉を見捨てることができない。

 チワワが耳と尻尾を垂らし、「くぅーん…」と落ち込んでいるのを想像してほしい。放っておくことなどできようか。いや、出来ない。むしろ全力で愛でに行く。

 知らず知らずのうちに絆されたことに慧音は心のなかでため息をつくと、攻める方向性を変えることにした。

 

「そうか…それなら仕方ないな……」

 

 慧音がそう言うと綱吉はあからさまに、ほっ…と安心したような表情を浮かべる。

 しかし、慧音はその緩みの隙を逃さない。

 

「綱吉くんが手伝ってくれないとなると…はぁ…。この先の生徒の指導が難しくなるな…。頭が痛くなる…」

 

「え?」

 

 綱吉が呆けた顔をするも慧音は構わずに話し続ける。

 

「最近、この幻想郷も平和続きでね…。嬉しいことだが、この寺子屋に通わせる家も増え、自然と生徒数も増加してきた。正直、私一人で全員の面倒を見るのも厳しい状態だ…。他の友人に手伝いを頼みたいが、他の仕事で忙しい身である以上…難しいしな」

 

 これはまぎれもない本音である。事実、綱吉が面倒を見た女の子も他の子の対応に忙しい慧音に遠慮していた。

 慧音も他に子供の面倒を見てくれる人材が欲しいのだ。その点、綱吉は合格といえた。本人は自虐しているが、外の世界で教養を身に着け、尚且つ子供の面倒を見ることに忌避感のない人間はこの幻想郷においては貴重なのだ。

 

「はぁ…。このままでは私自身も限界を迎え、子供たちにも迷惑がかかるだろう…」

 

 慧音はわざとらしくため息をついた。

 それも綱吉に聞こえるように。しっかりと。

 綱吉は困惑しきっており、その目は泳いでいた。

 

「このままではこの寺子屋が破綻しかねない…。別に勉強を教えなくても良い。私が面倒を見きれない子の相手をするだけでいいから――」

 

 そして、慧音は綱吉の方に視線を向ける。

 綱吉はその眼力に「ヒッ…!」と情けない悲鳴を上げた。

 そして、慧音は思い切り頭を下げる。

 

「だから…君にお願いしたい。私を助けると思って、手伝ってくれないか…」

 

「わ…わかりました!!手伝いますから…頭を上げて!!」

 

 恩人である慧音が必死に頭を下げる姿に綱吉の心中は罪悪感でいっぱいだった。その上、こんなことがリボーンに知られれば、ねっちょりはおろか、べっちょりコース確定である。流石に後が怖い綱吉は恩人の慧音の頼みであることもあり、一時的ではあるものの、この寺子屋の教師になることを承諾する。

 

「(ひ…引き受けちゃったー‼︎ど、どうしようー!?)」

 

 そして綱吉は引き受けたことに混乱し…

 

「(わ、私はなんてことを…。あんな優しい子の良心に漬け込んで…。本当にすまない綱吉くん……!)」

 

 慧音はというと、放ってはおけないからといって、綱吉の良心に漬け込んで無理に仕事を承諾させたことに心を痛め、内心で綱吉に謝っていた。




こんにちは。出来る限り週一ペースを保ちたい味噌漬けです。
ぶっちゃけキツイけど頑張りたい。
ひとまず恒例化したキャラ紹介に移ります。

【沢田綱吉】
 年齢16歳 
 属性…大空

 今回、慧音の授業を見学し、そのまともっぷりに感動した。頭突き?銃弾やハンマーよりは断然マシやろ。しかし、この一件で幻想郷より並盛の方が非常識なんじゃないかと、心のどこかで疑念を抱く。
 本日めでたく就職が決まった。本人もまさか教師として雇用されるとは思っておらず、後日からめっちゃ不安である。
 
【上白石慧音】
 年齢不詳 
 種族…半人半獣
 能力…歴史を食べる(隠す)程度の能力(人間時)
 属性…霧

 今回、綱吉の保護者としての才覚に注目し、教師として雇用することにした。断られるだろうと思っていたが、このまま放置すれば泡沫のように消えそうな綱吉の姿に不安を感じ、普段はしないであろう服芸をしてまで綱吉を向かい入れる。この後、布団の中で罪悪感のあまり悶え苦しんだのは言うまでもない。
 “あくまでも保護だから!”と自分に言い訳するところは、フィクションでよく見る、婚期に悩んでいるところ偶然子猫を拾ってしまい、そのまま飼いはじめた結果、婚期がさらに伸びてしまう社会人のそれである。だが、それで良い。むしろ、それが良い。


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