学院のお気に入りスポットで昼寝してたら他所様の告白を見てしまった 作:古明地こいしさん
休みというものはキッチリととらなければいけない
故に俺は学院のお気に入りスポットの木の上でゆっくりと寝ている。なんならハンモックでもここに設置してやろうかぐらいで
人通りはそりゃある。近くに倉庫とかあるしそこからもの取り出しに来てる生徒や先生達、又は通りかかる生徒や騎士、色々だ。
しかし話しかけてくる奴は今までいなかった...今日この日まで
「あの」
「ん?」
片目を開けて下を見る
見ると中等部...のアインハルト・ストラトスが声をかけにきていた
なぜ知ってるかってのはそりゃ同じクラスだからだ。
黙っていると向こうから声が
「....あの、何か用があって呼んだのではないのですか?」
「...俺は単に昼休みを満喫してるだけで誰かと勘違いしてないか?」
身に覚えのない約束、返答すると相手を間違えた事に恥ずかしさを覚えたのか顔を逸らしたストラトス
誰か来るなら邪魔者はさっさと退散するか
「あ、ストラトスさん...来てくれたんですね」
....寝よっと。再び木の上で寝転がる
気配からしてストラトスはこの状況で俺のとった行動に驚いたのか、それとも来た客に驚いたのかよくわからないが、こういうのっていわゆる...
「す、好きです!付き合ってください!」
だよな、呼び出しって...というか普通遅れてくるものなのか?
「え、えっと...すみません...」
その一言で走り出す音が聞こえた。
その後、ストラトスが失礼しますと言ってどこかへ行ったが...俺にはあずかり知らぬ話だ
それっきり、俺達の関係はそれっきりでよかったはずなのに
翌日、翌々日も告白されてるストラトスを見て(聞いて)思った
告白数多くね?あと断られる方法も一回目と変わらないし
そういう思考を巡らせながら日常を過ごしてその次の日にまたストラトスが来た
「まーた呼び出されてるのか?モテるのは辛いねぇ...」
皮肉交じりに尋ねると
「いえ、今日は誰にも呼び出されていません」
ふむ、誰にも呼び出されていないのにここに足を運んだと...
するとなんだ?癖になったのか?
「断り方を教えてください」
「流石に無理があるでしょ...なに?男が嫌がる言葉でも教えろとかか?」
小馬鹿にして適当にあしらうつもりが
「いえ、そちらは分かるのですが、男性からの好意の受け取り方も分かりませんし...」
分かるのか...分かるなら実行...ん?男性からの?
「女性からの好意の受け取り方は分かるのか?」
「はい」
百合なのか、それとも好きの意味を履き違えてるだけなのか判断に迷うな...
それは兎も角として
「なぜ俺なんだ?」
「これまでの内容を全て聞いていて、尚且つ信頼に値する相手と判断したからです」
まぁ
冷めてる自分が言えた義理じゃないけど
「相手を選ぶ理由は分かった。けど俺、ストラトスさんと話した事、ここでしかないよ」
「はい、そうですね...ですから今日から苦楽を共にしてください」
なんか飛んでないか色々?
無視しよ
「私は自慢ではないですが器用ではないです」
うん。知ってる
不器用なのはこの3日間見て今も目の前に直面してるからな
テキトーに心の中で頷いていると
「ですのでここでの「事をバラされたくなければなに?」あぅ...」
木から降りて対面して分かった
あっ、コイツ口下手だと
「先戻るから遅れて来いよ〜」
俺も告白に失敗したって思われた方がいいし
つかその設定の方が楽
次の日の朝
「なんでいるんだよ...」
「おかあさまに木の上の話をした所、あげてもらえました」
中々に根性あるなお前は...あとおかあさま言うなおかあさまと
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