学院のお気に入りスポットで昼寝してたら他所様の告白を見てしまった   作:古明地こいしさん

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5 運命の分岐点

「「いただきます」」

 

朝、食事を摂る

これは至って当たり前の事だが、アインハルトがいる事がおかしいのは確か

だがそんな事は慣れてしまった

食事を進めながら問いかける

 

「今日は待ち合わせ場所に行くんだよな?学院帰りか?」

 

「はい。着いてきてくれますよね?」

 

成り行き上仕方ないとはいえ、行くしかないか

 

「それで?御相手様は聖王様だぞ?勝てる自信はあるのか?」

 

「わかりません。ですが覇王流(カイザーアーツ)の力の証明のためにも勝たなければなりません」

 

「ふーん...」

 

気難しいこって。とりあえずは朝食を済ませて学院に向かう

アインハルトは先に向かったが俺はのんびり向かうことに

今日は午前中で授業は終わるため、一緒に向かう

 

「ここか、連絡は入れたのか?」

 

「はい」

 

ん、なら入るか。

と思ったらアインハルトが先に入っていった

肝が据わってるというかなんというか

あの席に座ってるのがそうだな。先日あった3人に...他の姉妹が揃ってる...確か聖王様直近の護衛か?

こっちは特に護衛ナシなのだが

 

「遅れてすみません」

 

「いやいや、遅れてなんかいねぇよ。紹介したい子ってのが」

 

お互い見つめ合って沈黙のままだ。その他の2人は...高町ヴィヴィオの友人だろうな。制服からしてウチのSt.(ザンクト)ヒルデ魔法学院の子か

えっと学院の方に生徒名簿なり見れるはず...世の中何でもかんでもデータにするってのはよくないよな、俺みたいな奴に見られるわけだし

 

(コロナ・ティミルとリオ・ウェズリーか。ティミルはゴーレム創成(クリエイト)とゴーレム操作(コントロール)が得意で...うわ、ウェズリーの方は炎熱変換と電気変換の両方持ちか。相当強いな...って、3人共俺も見てる?)

 

「「「あーー!!!」」」

 

「「?」」

 

訳が分からない大声にアインハルトと一緒に小首を傾げる

 

「あの時の先輩ですよね?」

 

「あの時?」

 

アインハルトさん、目のハイライトが消えてますよ。お前はいつからヤンデレキャラになったんだ

俺達はそういう関係ではないだろうに

と、思いつつもこの3人組みと出会った事があるか確かめ中

 

「あ、そういや変なやつらに絡まれてた3人組みか。あの時は顔見てなかったから覚えてなかったけど...あん時の子達かぁ」

 

そう、半年前ぐらいにたまたま通りかかった公園でいわゆる壁ドン?してた野郎に局員へ連絡した〜ってホラ吹いた時があったっけ

そんときに出会ってたな

髪色しか見てなかった

 

「その節はどうも!」

 

「いや、フツーの事しただけだから、それより自己紹介だ。俺はシルフィ・クルト」

 

「ベルカ古流武術、アインハルト・ストラトスです」

 

「ミッド式のストライクアーツをやってます!高町ヴィヴィオです!」

 

「同じくミッド式でリオ・ウェズリーです!」

 

「コロナ・ティミルです!シルフィさんとはどんな関係で!?」

 

いきなり名前呼びか、というか関係って言われても...

 

「木ノ下と木ノ上の関係?」

 

「そうですね。木ノ下と木ノ上の関係です」

 

「「「???」」」

 

ま、いきなりそんなこと言われても訳が分からないだろうな

特に深い関係を持ってるわけじゃないし、やることなすこと終わらせたら自分はこれ以上関わらないつもりだし

 

「じゃあ、アインハルトもヴィヴィオも格闘者同士、闘った方が早いだろ?場所は抑えてあっから」

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わってジムらしき場所に

 

「ノーヴェさん。自分、物凄い場違い感があるので帰っていいですか?」

 

「それはアインハルトに聞きな。この前アインハルト、お前が帰ってからオロオロしてたんだぞ?」

 

アイツがオロオロ...まぁ容易に想像できるが

しかしだからと言って帰ると言ったらアイツも帰りそうだし

 

「先輩もせっかくだしヴィヴィオ達の闘い、見てってください!」

 

おうおう、ウェズリーさんや

ちょっと距離感近くない?

いいんだけどさ

 

「はいはい」

 

と、そんな事を話してたら2人が入ってきた。

アインハルトと高町が十分な距離を取ると準備運動をしつつ、ノーヴェさんの話を聞いている

俺は基本名前呼びはしないのだがスバルさんや他の姉妹さん達が同じ苗字なため混同しないようにこちらは名前で呼ぶことにしている

しかし高町に関しては親が親なだけにもしかしたら名前呼びに変わるかもしれない

 

「んじゃ、スパーリング4分1R(1ラウンド)射砲撃とバインド無しの格闘オンリーな。レディー...GO!」

 

高町がステップを繰り返してアインハルトの懐に入る

そして拳を突き出すがアインハルトはそれを受け止め、受け流していく

受けている側(アインハルト)の顔はどこかもの寂しげにしていて、それでいて、少し悲しそうだ

対して高町は楽しいのか笑顔で拳を突き出している。

時には脚で回し蹴りを繰り出したりと

そんな攻撃もアインハルトは止め、拳ではなく手のひらで押し出し高町を突き飛ばした

 

「お手合わせありがとうございました」

 

いやその素っ気ない態度はないだろうに...俺も言えた義理じゃないが

スっと立ち上がって自分も帰る用意をする

 

「あ、あの...私、何か失礼な事を...?」

 

高町が凄い不安そうな声色でアインハルトに訊ねてる。

不器用にもほどがあるだろ

 

「いいえ」

 

「じゃあ私...弱すぎました...?」

 

「...いえ、趣味と遊びの範囲でしたら十分すぎるほどに」

 

...不器用ってレベルじゃなかった。

会話下手というか、なんというか...

出過ぎたマネだがやるか

 

「高町、本気のアインハルトと闘いたいか?」

 

「えっ!?あ、はい...ですけど...」

 

「んじゃノーヴェさん。日程決まったら連絡ください。引きずってでも連れてきますので」

 

「私はそんな「出禁にするぞ」...わかりました」

 

「あー、じゃあまた連絡する。そっちは頼んだぞ?」

 

「はい。では皆さん失礼しました。i、あそこの兎にメッセ飛ばしてくれ。夕方連絡くれって

 

最後にそう呟き、ジムをあとにした。

帰路にて

 

「アインハルト、お前本気出してなかったろ?」

 

「...どうしてそう思うのですか?あなたは戦闘向きではなかったはずですが」

 

「最後の以外は全部受け止めるか受け流すだけだったからな。反撃しないバトルなんて、戦闘じゃないだろ」

 

「...私にはどうしてもあの子が闘いに向かないと思ったんです」

 

闘いに向かない...ねぇ...

このデータ渡していいのか悩むが...仕方ない。見せるか

 

「これ見てもそう思うのか?」

 

見せたのは数年前のJs事件での出来事

高町が高町ではなく、ヴィヴィオとして、聖王のクローンとして親と...親となった人との戦闘だ。

幸い、独房に入れられたクアットロ?とやらが残したデータにその映像があったため拾ってきた。もちろん犯罪だ

しかしバレなきゃ犯罪は犯罪ではない(暴論)

 

「ですが今の彼女は」

 

「ああ、まともな少女だ。それは変わらない事実」

 

そうやって話してる内に夕方になる

 

「アインハルト、今日は自分の家に戻っててくれ。用事ができた」

 

「用事ですか?」

 

「んー、まぁ仕事みたいなもんだよ。じゃあな」

 

いつもとは違う道を歩きながらメッセージの返信をする

 

[是非来てください!お話も聞きたいですし、何より私自身の本気をアインハルトさんに伝えたいので!それになのはママにも先輩を紹介したいですし...場所は〜]

 

「ここか...」

 

正直高町家に入るのは魔王城に入るレベルだから怖いが...なんとかなるだろ

こっちも色々事情はあるし

話せば分かってもらえるはず...別に高町....ヴィヴィオをどうこうするつもりじゃないからな

 

そう、これがきっかけだったのだろう。運命とは皮肉なものだ

数ある選択肢の中で分かってるのなら...ジムでヴィヴィオに連絡など入れなかったのに...と、俺は後悔するのだった

みんなのお気に入りヒロインは?

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