ロスト・ザ・ブラッド   作:抜剣餅

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聖者の右腕 Ⅱ

 

 

「あー……悪ィ。人違いだわ。他を渡ってくれ」

 

「え? 人違い? え、え……?」

 

 古城の言葉に剣巫の少女は困惑したように視線を彷徨わせていた。人違いという古城の言葉をい本気で信じてしまったらしいい。

 

(おーい、剣巫さんそれでいいのか)

 

 この剣巫、案外根は素直な性格なんだろうと組織に属する人間としては心配になってくる。

 

 その隙に逃げ出そうとするが、少女が慌てて引き留める。

 

「ま、待ってください! 本当は人違いなんかじゃないんですよね!?」

 

「いや、監視とか、そういうのはホント間に合ってるから。じゃあ、俺は急いでるんで」

 

「そうだよ、可愛いお嬢さん、この人は暁古城じゃ無くて、アホ月根性無しだよ」

 

 仕方ないのでここは古城に便乗して古城に意見を合わせる。古城は今の発言に不満があり! っと文句を言いかける古城だが、蘭花は古城の腰をつねって黙らせた。

 

 

「え、え? ほ、本当にち、違うんですか!? そ、そんなはず!」

 

 余りに純粋な少女に流石に罪悪感が湧くが、ここはこのまま押し通せそうなのでそのまま、古城と駆けた。

 

「あ、ちょ、ちょっとまってくだ──────ー」

 

 少女の静止を振り切って、二人で後方を振り返るとそこには少女に目を向けると、二十代前後の髪を金色に染めた長い髪のダサいホスト風の男達に足止めされていた。

 

「──ーねえねえ、そこな彼女どうしたの? 逆ナン失敗?」

 

「退屈してるなら、俺たちと遊ぼうぜ。俺ら金あるからさ──ー」

 

 明らかにナンパをしている男達に少女は冷ややかに追い返いえそうとしたが、そのせいで少々険悪な雰囲気になっていた。

 

 そして、男の内の片方が少女のスカートをめくパステルカラーのチェックの布きれを視界に納めてしまった。

 

 男の内ナンパしていた金髪の男が怒鳴り声を上げる。

 

「……いい歳こいて、中学生に手を出してんじゃねぇよ……おっさん達」

 

「そうそう、あんな軽薄な奴らは去勢するに限るよね~まぁ古城くんどうせあの子の所行くんでしょ?」

 

「まぁな……てか去勢はやりすぎだろ」

 

「それにしても、ガン見とは暁センパイはロリコンだったんだね~」

 

「バッ! み、見てねえよ!?」

 

「いやー最近の女の子は黒い下着とはなかなか大人びてますなぁ」

 

「違うだろ、確かパステルカラ────」

 

「やっぱり見ているじゃないですか~」

 

 蘭花はジトーっと目を細めてた視線を送る。古城も少し、冷やかなものを感じたのか、古城に冷や汗が見れた。

 

 そして、少女の元に駆け寄ろうとしたところ……

 

若雷(わかいかずち)っ──ー!」

 

 少女が呪文を唱える打撃を食らわせる。そして、男の一人がものすごい勢いで吹き飛んだ。

 

 

 

「こ、このガキ攻魔師か──ー!?」

 

 男の一人が我に返り、怒鳴った。

 

 そして、男の金髪に変化が生じる。男の瞳が深紅に染まり、そして牙が現れる。

 

「D種──ー!」

 

 少女の表情が険しくなる。

 

 吸血鬼は多く分けて三種に分類される。その中で、あの男は第一真祖、“忘却の戦王(ロストウォーロード)”の血族か。

 

 古城も流石にどうするか困惑していたが、僕自身も仕事柄、これ以上エスカレートするなら注意するだけではすまないなーっと眺めていると、男は吸血鬼にだけ許された、力を顕現させる。

 

「──ー灼蹄(シャクテイ)! その女をやっちまえ!」

 

 男が叫ぶと男の左脚から魔力を黒い炎に変えて歪な馬の形を形成する。

 

「こんな町中で眷獣を使うなんて──ー!」

 

 予想外だったのか予想外だったのか背中のギターケースに手を掛けると冷たく輝く銀色の槍を取り出した。

 

「雪霞狼──ー!」

 

 少女は二メートルほどある槍を自在に操り、男の眷獣、本来であればヘリや戦闘機ですら破壊する眷獣の一撃を少女は槍一つで打ち払った。

 

「う……嘘だろ!? 俺の眷獣を一撃で消し飛ばしただと!?」

 

 男は自分の眷獣を一撃で消滅させられたことに放心していたが、直ぐにその顔は恐怖に染まる。

 

 少女は、無言で槍の切っ先を男に構え突撃する。

 

「おいおい、いよいよ洒落にならねーぞ!」

 

「流石にそろそろ、器の広い僕も見逃せないかにゃ~」

 

 古城もここまでのことになるとは思わなかったのか、その顔に焦りの表情が表れていたが行動は速かった。

 

「ちょっと待ったア!」

 

 古城は少女の槍を素手で殴り軌道をそらす。

 

「暁古城!? 雪霞狼を素手で受け止めるなんて……っ!」

 

 少女も古城の乱入には驚いたのか、後方のワゴン車の上に飛んだ。

 

「はーいナンパのお兄さん達ィ少しおいたが過ぎたねぇ大人しくしてくれるよね?」

 

「な、なんだとこのガキ!?」

 

 突然、目の前に現れた僕に金髪の男は抵抗しようと魔力を込めた拳で殴ろうとする。

 

 いくら、下位の吸血鬼でも普通の人間が魔力を込めた拳で殴られれば死ぬのだ。

 

「あ、危ない!?」

 

 剣巫の少女は男を止めようと再び突撃しようとするが、男の攻撃は届くことは無かった。

 

「あ、ぁぐう!? な、なんだ!? 体が重い!?」 

 

 男の拳は蘭花に届くこと無く、男の体は地面に打ち付けられていた。

 

「はーい、お兄さん往来の場での眷獣の召還は立派な違反だよ~お兄さん達を特区警備隊(アイランドガード)へ、ご案なーい!」

 

 そして、男達の足下に紫色の魔方陣が現れると、次の瞬間、男達はその場から消えていた。

 

「これは、く、空間制御魔術、それに、さっきのは重力制御魔術!?」

 

「あ、あなたは一体何者ですか?」

 

 少女は突然の出来事に一瞬無言になっていたが、すぐに調子を戻しこちらに警戒をしていた。

 

「綺麗な槍のお嬢さん、流石に追撃はやり過ぎだよ?」

 

「誰かは知りませんが、公共の場での魔族化、しかも市街地での眷獣の使用なんて、明白な聖域条約違反です。彼は殺されても文句は言えなかったはずですが?」

 

 こちらへの警戒感をあらわにしている少女だが、古城が少女にとう。

 

「それを言うなら、アイツらに先に手を出したのはお前の方だろ?」

 

「そんなことは──ー」

 

 冷静に反論しようとした少女だが途中で黙り込んでしまう。

 

「おまえが何者なのかは知らないけど、ちょっとパンツ見られたくらいで、そんなもの振り回して殺そうとするのはあんまりだろ。いくら相手が魔族だからって──ー」

 

「あーあー暁センパイそんなにその子のパンツ焼き付けちゃったんですね?」

 

 折角、このまま黙っておけば余計なトラブルを起こさなくてすんだのに古城くんは火薬庫に花火を持ち込んだ。

 

「も、もしかして、見たんですか?」

 

「あ、いやそれは……」

 

「暁センパイ、いくら恋人がいないからってそんなに女の子飢えてたなんて! この獣! 野獣! 狼!」

 

「おい、蘭花! 好き勝手にいってんじゃねぇ!? 全然ちげえよ!」

 

 好き勝手に言う後輩に文句の一つも言うが、無言の少女の視線が突き刺さる。

 

「……」

 

「でもほら、そんな気にするようなことじゃないだろ。中学生の下着になんか俺も興味ないし、なかなか可愛い柄だったし、見られて困るようなものでもないんじゃないかと……」

 

「古城くん……フォローになってないよそれ」

 

「……」

 

 明らかにフォローどころかガソリンに火を投げ込むような言葉に少女は溜息をついていた。

 

 そして、運が悪いことに島国特有の強風が吹き、少女のスカートがふわりと無防備に舞い上がった。

 

「何でまた見てるんですか?」

 

 両手で槍を構えてはいるが少し頬が赤くなっている。

 

「……いやらしい」

 

 少女は古城を一瞥してそう言い捨てると走り去っていった。

 

「古城くん……いやだよ、友達が中学生に手を出して捕まるなんて!」

 

「いや! 手も出さねえし、さっきのも不可抗力だ!」

 

 そしてこの場は、とりあえず先ほど特区警備隊の牢屋に転移させた男達の現場報告をするために一度、解散となった。

 

 蘭花が転移した後、帰ろうとした古城は少女の財布を届けるの事になるのだが、それは明日のお話。

 

 

 

 

 

 

 蘭花side

 

 先ほど、眷獣を使って暴れた金髪ホストもどきを特区警備隊に送りつけてその事情を説明した後に蘭花は、晩飯の材料を買いに近くのスーパーに寄っていた。

 

 ホストもどき達が俺は悪くねぇ! とごねるので余計な時間を食ってしまった。

 

 全く、吸血鬼ならあれぐらいのことでごねてどうすると心底呆れていた。

 

「まったく……仕事も楽じゃ無いかにゃー」

 

 少し気疲れした表情をしながらも、何を作るか考えながら商品を見ていると、後ろから声を掛けられた。 

 

「あれ? 蘭花くん?」

 

 後ろを振り返ると青いスカートに胸元にリボンをした黒髪のポニーテールの少女がこちらを見ていた。

 

「ん? あれ、凪紗ちゃん偶然だね~凪紗ちゃんもお買い物かな~」

 

「うん! 夕飯の買い出しだよ! 蘭花くんも?」

 

「そだよ~今、何作ろうか考えたところ~」

 

「ヘぇー、じゃあ今日は、すき焼きがおすすめだよ?」

 

「すき焼き?」

 

「そう! 何を隠そう……今日はすき焼き用のお肉の特売日なんだよ!」

 

 凪紗はどうだ! と言いたいように胸を張っていた。

 

「マジですか!? 知らなかった!」

 

 蘭花は驚愕だ! と言わんばかりに驚いた顔をしていた。そして、その情報を聞いて、売り切れたらまずいと閃きお肉売り場に向かおうとしたところ、凪紗は「待って!」と襟元を掴み止めた。

 

 いきなり首が絞まったので僕は素っ頓狂な声を上げてしまう。

 

「ど、どうしたのな、凪紗ちゃん?」

 

「もう!? 忘れたの! ここのスーパーは後15分したら特売品でも割引が付くことを!」

 

「そ、そうだった! ありがとう凪紗ママ!」

 

「誰がママなのかな!? 凪紗まだそんな歳じゃ無いよ!? 確かに凪紗、口数が多いからちょっと歳が……みたいなこと言われるけどまだ14歳だよもう!!」

 

 顔が赤くなったり少し怒ったような表情をしたり歳のことを気にしたり、コロコロと表情が変わる凪紗ちゃんを見ていて飽きないこの気持ち。

 

「アハハ~冗談だよ冗談~」

 

「もう! 凪紗をからかった蘭花くんには罰として今から買い物が終わるまで凪紗の“アレ”のリハビリのために手を握ったまま買い物をしてもらいます!」

 

「アハハ~これは凪紗ちゃんを怒らせちゃったかな~それなら仕方ないねぇ~じゃあ~お嬢さま、お手をどうぞ」

 

 スッとしゃがみ片足をつき騎士が姫の手を取るようにも見える仕草で凪紗ちゃんの手を取る。

 

「あっ、もう! きゅ、急にそういうのはは、恥ずかしいよ! ま、周りの人も見てるから!」

 

 凪紗は顔を真っ赤にして、でもどこか嬉しそうにした様子で蘭花の手を取る。

 

 そして、そんな光景をスーパーの店員や買い物客の人達は「あらあら、最近の子供達は進んでるのねぇ」など様々な反応があったけど暖かく見守っていた。

 

 スーパーで特売のお肉を買い、買い物が終わるまで凪紗ちゃんと手を握っていたが買い物も終り帰りの道が分かれたので各々帰路についた。

 

 

 

 

 絃神島 高級マンション

 

 蘭花は、凪沙との買い物の後そのまま帰宅し、今は先程買った、具材で鍋を用意し着々とすき焼きの準備を鼻歌交じりに楽しそうに準備をしていた。

 

 そして、そんな蘭花を他所に女王が座りそうな椅子の上に漆黒のドレスを纏う、長い黒い髪に青い瞳そして、動かなければ人形の様にも見える少女が紅茶を飲みながら座っていた。

 

 彼女の名前は南宮那月、彩海学園高等部の教師で古城や浅葱の担任で英語の教師である。

 

 そして、蘭花にとっては一応、攻魔官の先輩であり戸籍上は親戚の姉だ。

 

 まぁ流石にぱっと見、那月ちゃん自身も小さいので案外、高校生いや中等部に居ても可笑しくはないんだよねぇぱっと見さ。

 

 などと頭の中で考えていると、後ろから扇子が飛んで頭を叩いてきた。

 

「痛た!? ちょ、那月ちゃん何するの!?」

 

「教師をちゃん付で呼ぶな、いつも言ってるだろ」

 

「なんで考えてること解るの!? まさか那月ちゃん過適応者(ハイパーアダプター)か何かなの!?」

 

 那月は不機嫌そうに腕組み、扇子を魔術で操作し何度も頭を叩いてくる。

 

「痛た! ちょ!? そんなに叩かれると馬鹿になる!? ストップ! ストップミー!?」

 

「ふん、そんなことで馬鹿になるのなら貴様をもう少し叩けば天才になれるかもしれんぞ? どれもう少し叩いてやる」

 

 那月は蘭花の静止の声を聞かずにしばらくの間、蘭花を叩きまくった。

 

 そして、しばらくの間、叩きまくられた蘭花の頭は赤くなっていた。 

 

「ふん、それで私に何か報告することがあるんじゃないか?」

 

「ん〜何のことかなぁ~那月お姉ちゃん?」

 

「……」

 

「ん、んん!? あちぃぃ!?」

 

 さり気なくからかうようにお姉ちゃん呼びをするが、那月はイラッと来たのか無言のまま、空間転移で鍋の中の熱々の豆腐を蘭花の口に放り込んだ。

 

 しばらくの間、二転三転、床で飲まうち回りしばらくしてようやく豆腐を飲み込めた蘭花は息を切らした様子で那月を睨んだ。

 

「や、やったなぁ!? 死ぬかと思ったよ!?」

 

「貴様がお姉ちゃんなどと巫山戯たことを抜かすからだ」

 

「良いじゃん、戸籍上なら那月ちゃn……師匠は姉にあたるんだし〜」

 

「貴様に姉呼ばわりされると寒気がする」

 

 危うくまた那月ちゃん予備をしそうになるが、ぎりぎり訂正し“師匠”と呼ぶと那月の口元が一瞬だけ緩んだように見えたけど気のせいだろう。

 

「アハハ〜じゃあ、ちゃんとした報告を兼ねて夕食にしようか~」

 

 多少、ひと悶着はあったがいい感じに煮てすき焼きの良い香りが漂ってきたので、とりあえずは夕食にすることにした。

 

「それで蘭花、今度は何をやらかした?」

 

「いや! なんで僕がなにか起こした前提なのかな!?」

 

「それ以外ないと思うが?」

 

「違うよ!?」

 

「ほう、では10日前の捕まえた獣人(犬っころ)共を間違えて魔獣の牢屋にぶち込んだのは何処の馬鹿弟子だったかな?」

 

「そして、21日前に捕まえた吸血鬼(コウモリ)共に尋問と称してメイド服やスク水を着させてトラウマを植え付けたのは何処の馬鹿弟子だ?」

 

「それはまた、酷いことをする人もいたもんだぁハハハ!」

 

「そうだな、そいつは私以上に鬼畜外道だな」

 

 乾いた笑いをする蘭花に対して冷ややかな目で睨む那月、そして重い空気が場を支配していたが蘭花が見る者が見れば素晴らしいとも思える綺麗な土下座を放つ! 

 

「ホント! すいませんでしたァ!」

 

「フン、全くこれだから馬鹿弟子なんだ貴様は……まあいい、その分、夕食の後もみっちり扱いてやる。とりあえず報告を聞こうか?」

 

「サー!」

 

 蘭花は敬礼のポーズを取り、今日の出来事の内、眷獣をぶっ放した金髪ホストとの悶着、古城をストーキングしていた獅子王機関の剣巫である姫柊雪菜の事を報告をした。

 

 一通りの報告を聞いた後、那月は露骨に不機嫌な顔をしていた。

 

「あはは、お、怒ってます? 那月師匠?」

 

「なに、嫌な名前を聞いてムカついているだけだ。アレ(獅子王機関)は私たちにとっても商売敵だからな」

 

「それに、アイツらは(獅子王機関)馬鹿弟子にとっても……いやこれは私が語ることではないか……」

 

「大丈夫ですよ~……()()()()()()()()()()()だから大丈夫」

 

 確かに僕にとっても獅子王機関はよい思い出もあれば……もっとも許しがたい組織であるのだから。

 

 ホント彼女は口は辛辣だけどちゃんと距離感を考えてくれるから心底、優しい人だ。

 

 だけど今は夕食! 重ったらしい雰囲気は駄目だよね! 

 

「よーし! 食べるぞ~!」

 

 心機一転端を取り、肉を摘まもうとすると、そこには信じがたい光景が広がっていた。

 

「に、肉が無い!? うそ!? まだたくさんあったはず!?」

 

 鍋の中を箸でかき分けるが肉の姿は無く、そして、口を紙ナプキンで拭く那月ちゃんの姿がいた。

 

 そして導き出される答えは一つだ、彼女は蘭花の話しを聞きながら肉だけを全て食べていたのだ。

 

「し、師匠!? もしかして全部食べたんですか!?」

 

 問いただす蘭花に対して那月は余裕を持った笑みで一蹴りした。

 

「……知らんな」

 

「何その言葉の間!?  絶対食べたよね!? 僕まだほとんど食べてないのに!」

 

 結局、蘭花残った野菜や豆腐を食べたのであった。そして、「紅茶を入れろ馬鹿弟子」と言われたので紅茶を入れたのだがいつかこの肉の仕返しをしてやると内に炎を燃やしていた。

 

 

 

 その晩、すき焼きの一悶着の後に空間転移術式のトレーニングを行いその後、風呂に入っていたら、那月からこれに目を通しておけと警察の捜査資料を投げ渡されるのであった。

 

 そして、渡された資料に目を通すが直ぐにその事件の内容が理解できた。

 

「なるほどねぇ、連続魔族襲撃事件の捜査依頼か……確かこれって那月ちゃんの担当だったはずだけど僕にも依頼が来たってことは少し厄介な相手か……」

 

 確か、この事件は二ヶ月前から起きており、しっかりとした目撃情報がなく特区警備隊も手を焼いているっと最近小耳に挟んだ。

 

「まァ、依頼が来たからには真面目にやりますか」

 

 

【依頼内容】

 

 南宮蘭花 国家攻魔管

 

 件の連続襲撃事件の捜査に任ずる。

 

 件の事件はすでに被害者が多数いるため、これ以上の被害を出さないために遭遇した際には、民間に被害を与えない程度であれば、貴殿の重力制御魔術を制限レベル2まで開放することを許可する。

 

 絃神島上院理事

 

 

 

 

 てか、僕の魔術被害出る前提なの酷くない? 精々、転移場所を間違えるくらいなのに。

 

 この男、圧倒的に極度の方向音痴であるのだ。

 

 そして、その晩、第四真祖である少年は妹から転校生が姫柊雪菜であることを聞くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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R8 2月7日 一部文書修正

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  • 面白くない駄作者が!
  • ストブラ好きだから書けバカ野郎!
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