RE:D Cherish!-Lost Crusade-   作:名無しのサイボーグさん

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「俺逹のSSが出て、本当に嬉しい限りだ!」
「あー、はいはい。そうですねー」
「良かったですわね~」
「おー、パチパチパチ」
「みんなテンション低いなぁ」
「だってこれ、続くか分からない短編小説ですし」
「それにわたし逹に本当の得がない、フィクションの中のフィクションですし」
「しかも“にわか”タグ付きだぜ?それって半端ヤローってことだろ?」
「辛辣だなぁ……あとルージュ、その発言はすべてのSSに喧嘩を売ってるからな?」
「つまり、この会話が原因でルージュさんの人気は落ちると」
「そうなれば、公式ファンディスクから見放されるかもな?あたしは歓迎だけど」
「それだけはごめんですわっ!」

てな訳でどうぞ。


プロローグ~邂逅せし者

久阪雪光とユニカ・ラスペランツァは格安家賃&タダで住まわせてもらっているアパートに帰ってくると、意外な人物が待ち構えていた。

 

「遅かったですわね、お待ちしてました」

「あれ、ルージュじゃないか」

「雪光さんのお知り合いですか?」

「プリムヴェールのウェイトレスさんだ」

 

顔見知りであった雪光が彼女―――ルージュ・ウェントワースについて簡単に説明すると、疑問符を浮かべていたユニカの表情が一気に冷めたものへと変わる。

 

「ああ、DDダイナー乗っ取り犯のお仲間ですね」

「人聞きの悪いことは言わないでくださる?あのお店はお金を出して正当に購入した物件ですわ」

「はいはい、そうですか。雪光さんのお知り合いですよね。でしたら―――」

 

ルージュの反論にユニカは気怠げに返そうとしていると、アパート前に停まっていた一台のバイクに気付いて言葉が止まり、視線が釘つけとなる。

 

「あ、あれは……!」

 

ユニカはそのバイクを見て目を輝かせると、訝しんでいた二人を無視して一直線にそのバイクへと駆け寄っていった。

 

「スカイラビッツじゃないですか!それもL2のフルカスタム!」

 

子供のように目を輝かせて興奮するユニカは、隅々まで観察するようにそのバイクを残像が出来る勢いで見回していく。そんなユニカの様子に、雪光は少し驚きながらも近寄って話しかける。

 

「ユニカはバイクが好きなのか?」

「ええ!他のバイクも良いですが、スカイラビッツはその中でも一番素晴らしいシリーズなんです!!特にこのL2は私の知る中で二番目に素晴らしいです!」

「あの……」

 

ユニカの意外な一面を知った雪光は微笑ましく思いつつ、件のバイクを見やる。

暗緑色のカラーリングが施されたそのバイクには、サイドカーも増設されている。所々に汚れがあるが、それが逆にいい味を出していると雪光には感じられた。

 

「それで、どの辺りが素晴らしいんだ?俺はそこまで詳しくないからさ」

「人生の半分以上を損してますね。ですが、特別に教えて上げますよ」

「あの……」

 

雪光の言葉にユニカは呆れながらも、そのバイクの素晴らしさを語り出していく。

 

「まずはデザイン周りですね。本来の形状とは少々異なりますが、それによって全体の空気抵抗が少なくなってます。外装の素材も別物です」

「そうなのか?どんな素材なんだ?」

「この素材は軽いですが、それに見合わず風圧に相当強いですよ。軍のエアカーゴの外装に正式採用されてるものですから」

「軍用の素材なのか……デザインも悪くないし、確かにこのバイクは凄いな」

「あの……」

 

軍に正式採用される素材がバイクのフレームに使われていると知り、雪光は感心したように頷く。軍用となれば値段も張り、入手も難しいからだ。

 

「次にこのサスペンションは別メーカーのものですが、柔軟性と強靭性は折紙付です。値段はかなり張りますが、それに見合う……いえ、それ以上の価値があります」

「エンジンの方は?」

「あの!無視しないでくださいます!?」

「そのエンジンも凄いですよ。推測でしか測れませんが、最高で時速千キロは叩き出せる筈です」

「千キロッ?そんなに出せるのか?」

 

まさかの速度に雪光は疑問を露に声を上げる。それに対し、ユニカは何故かドヤ顔で語っていく。

 

「ええ。このエンジンは同メーカーの別シリーズの高出力のものですし、軽量化と耐久性の強化も絶妙な匙加減(さじかげん)でバランスが取れてますので。ここまでカスタムされたスカイラビッツは滅多にありませんよ」

「でもそんな速度が出たら、乗り手の方が持たないんじゃないか?それに、時速千キロも出す場面もなさそうなんだが」

「ですから!わたしを無視しないでください!」

「良く見てください雪光さん。このバイクのタイヤはオフロード仕様です。バッテリーも容量が大きいものを使ってますし」

「言われてみれば確かに……」

 

ユニカの呆れ混じりの指摘で気付いた雪光はある光景を想像していく。地平線まで広がる荒野の中で、風を切り裂かん程の速度で走り抜けていくバイクの光景を。

 

「……爽快な気分になりそうだな」

「ええ。実際に時速千キロ出るかは別として、絶対に爽快な気分になりますよ」

「そういえば、何かを忘れている気が……」

 

雪光は内心で頭を捻りながら周囲を見渡すと、アパートの入口のすぐ傍で膝を抱えていじけているルージュの姿があった。

 

「……あ」

「ああ、まだいたんですか。用がないなら早く帰ってください」

 

バイク講談に夢中になってすっかり彼女の存在を忘れていた雪光は軽い罪悪感を抱き、雪光に釣られて視線を向けたユニカはシッシッと鬱陶しげに手を振りながら辛辣な言葉をぶつける。

 

「酷い言い草ですわね!?そもそも用があるから此処に来たのでしてよ!」

 

当然、そんなユニカの対応にルージュは立ち上がって怒りを露に噛み付くが、当の本人はどこ吹く風。鬱陶しそうな態度を崩す気配はない。

 

「そうですか。じゃあ、今から雪光さんへの用を済ませたらいいじゃないですか」

「いや、ちょっと待て。俺がこのアパートに住み始めたことを、ルージュは知らない筈だ」

 

最初は顔見知りから自分に会いに来たと思っていた雪光であったが、よくよく考えればおかしい事に気付く。その雪光の言葉にルージュは肯定するように頷く。

 

「ええ。用があるのは雪光ではなく、ユニカ・ラスペランツァ―――あなたにですわ!」

「私はメス犬に微塵も用はないので、さっさと回れ右して帰ってください」

「散々無視した挙げ句にメス犬扱い!?本当に性根がネジ曲がってますわね……!」

 

ルージュのその言葉に雪光の良心に突き刺さる。ユニカの反応が新鮮で意図しなかったものとはいえ、訪ねて来た人物にかなり酷い対応をしてしまったのだから。

 

「あー、ユニカ?せめて話だけでも聞いてやらないか?なんかこう、罪悪感が……」

「はぁ……面倒ですね。それで?私になんの用があって来たんです?」

 

雪光の執り成しでようやく話が進んだことで、ルージュは満面の笑みとなって話を進めていく。

 

「そのお話は、あなたの部屋で説明させてもらいますわ」

「嫌です。どうしても言うなら雪光さんの部屋で説明してください」

「男の部屋に上がり込むなんてイヤですわっ!」

「本当にワガママだなぁ……!」

 

結局、折衷案でアパートのオーナーである犬飼桜子の部屋で話し合うことになったのだが……

 

「ん?」

「……桜子さん、また男を引っ掛けたんですか?」

 

その部屋には桜子だけでなく、ざっくばらんに髪を短く切った茶髪の男性もいたのであった。

 

 

――――――

 

 

(……エリューテリアも一年半ぶりだな)

 

リゾートアイランドと有名な自由都市―――という名の魔境に近い都市に降り立った俺は内心でそう呟く。

エリューテリアには身体を機械に置き換えた人間―――サイボーグが全体の六割を占めている。脳でさえ電脳に置き換えられる現代、倫理観や宗教、利害関係などの様々な理由から先進国の多くは医療目的以外でのサイボーグ化は禁止されている。

 

しかし、このエリューテリアはサイボーグ手術の規制がかなり緩い。その弊害かは不明だが、入国審査を含めて治安がそこまで高くない。マフィアや裏の密売人、政治家や警察でさえ裏金を得ているほどだ。

 

(ま、オレにはあまり関係ない話か)

 

オレは思考を切り替えると、サイドカー付きの暗緑色のバイク―――フルカスタムした《スカイラビッツL2》のシートに座り、ヘルメットを被ってそのまま目的地に向かって爆走させる。

道もそこまで変わっておらず、十数分足らずで目的地であるアパートメントの前に到着する。俺はヘルメットを取ってバイクを道の端に駐車すると、武器を背負ったまま手土産を片手にそのアパートの中へと入る。

 

そのまま最上階へと赴き、目的の部屋の前の扉でインターホンを鳴らす。少しして、部屋の家主である女性がガチャリと扉を開けて姿を現す。

この女性がこのアパートのオーナーである犬飼桜子さん。見た目は少女だが、全身サイボーグなので見た目イコール年齢ではない。立派なアラフォーの女性だ。

 

「久しぶり、桜子さん」

「ああ、お前か。一年半ぶりだな」

 

オレの挨拶に桜子さんは若干気怠げに返す。オレは洋風の部屋を和風に改造した部屋に上がると、彼女に持ってきた手土産を渡す。

 

「……どうぞ」

「おお、サイバー製の日本酒か!ツマミのチョイスといい、分かってるじゃないか!」

 

日本製のサイバードリンクと人工フィッシュの燻製モドキを桜子さんは笑顔で受け取ると、炬燵の上に置いてグラスの準備をしていく。この人、夜でもないのに飲むつもりか?

 

「……感心しませんよ」

「そう堅いこと言うな。後、言葉足らずは相変わらずか」

 

靴を脱いで炬燵の前に胡座で座ったオレの言葉に桜子さんは呆れながらも、サイバードリンクを近くの棚に片付けてサイバーティーを用意する。オレはサイバーコーヒー派だが、お茶も悪くないと思っている。

 

「……不味い」

「出されたお茶に文句言うな」

 

それも美味しければだが。味がないどころか泥水を飲んだ感触だったので、嫌がらせで期限が切れたやつを出したな?

 

「うえっ、確かに不味っ!あ、これ期限が先週までのやつだった!」

 

……嫌がらせではなくズボラだっただけのようだ。ちゃんと期限を確認してください、桜子さん。

サイボーグになると部位次第ではあるが、味覚が生身の時から大きくずれる。それにサイボーグ専用の栄養素も必要になるため、生身の頃の食事では十分な栄養が取れなくなってしまうのだ。

 

世間一般ではサイボーグ専用の食事は《サイバーフード》と呼ばれており、サイバーフードに含まれるナノマシンで味覚を調整する。これがかなり面倒で、しっかり調理ができないと粘土やゴムを食べてるように感じるのだ。

サイボーグになって一番苦労したのが食事なので、自分でブレンドしたサイバーコーヒーで不味いサイバーフードを我慢したくらいだ。

 

「……久々にDDダイナーで食べるか」

 

彼処のサイバーフードは本当に美味しかったし、店主の人柄も良かった。ディナータイムになったら食べに行くか。

 

「お前、地図を確認してないのか?」

「え?」

 

桜子さんのその言葉に、オレは疑問に思いながらも手持ちの端末の地図アプリを起動して確認すると、《D(ダフト)D(ドリーム)ダイナー》のあった場所が《プリムヴェール》という知らない店の名前に変わっていた。

 

「……移転した?」

「違う。そこの店主は亡くなったんだよ。一年前にな」

「……そうですか」

 

いつの間にか店主―――ルシオさんが故人となっていた事に、オレは静かに目を閉じて黙祷を捧げる。桜子さんも察してか、何も言わずに静かに見守っている。

ルシオさんへの黙祷を捧げたオレは、桜子さんに詳細を聞こうと口を開く。

 

「……死因は?」

「何者かによって殺されたんだよ。私も詳しいことは知らん」

 

どうやらルシオさんは病死や事故死ではなく、何者かに殺されたようだ。エリューテリアではある意味日常茶飯事ではあるが、ルシオさんはそれなりに腕っぷしも強かった筈だ。それこそ、ゴロツキ程度なら簡単に撃退できるくらいには。

 

そうなると、今夜はどこで食事を取ろうか。子細を確認したプリムヴェールは高級店のようだから、賞金稼ぎや雇われの護衛といった、傭兵モドキのような生活をしているオレでは門前払いになる可能性があるし。

 

「……オススメのサイバーフード店は?」

「味を重視するならプリムヴェールだな。値段の方は……お前なら大丈夫だろ。どうせたんまり稼いでいるだろうし」

 

確かにお金の方は七千万チェリーも貯め込んでいるから大丈夫だろう。けど、オレが問いかける理由となった肝心の問題が解決されてない。

 

「……門前払いは?」

「たぶん大丈夫だろ」

 

たぶんですか。いや、さらに細かく確認したらオーナーは元女優の有名人じゃないですか。絶対アウトだろ。

 

「どうしても不安なら……今夜私とヤるなら、常連の私が一緒に行ってやるぞ」

「……そういうのは愛し合った者とやると決めているので」

「ヘタレチキンの方も相変わらずか」

 

桜子さんの溜め息混じりの呆れにオレは内心でムッとする。そのタイミングで、部屋に来訪者を知らせる音が耳に届く。

 

「ん?二人が帰ってきたのか?」

 

桜子さんはそう呟いて部屋の扉へと向かっていく。少しして、男性一人と女性二人が桜子さんの部屋に上がってきた。

 

「……桜子さん、また男を引っ掛けたんですか?それも物騒なものを持っている人を」

 

()()()()が微細に滲み出ている銀髪の少女が壁に立て掛けてあるオレの武器―――《堅牢長剣(ロバストソード)》に視線を向けながら呆れられている。鬼祓結界?とやらの中で平然としている上にサイボーグ……間違いなくあのMODの保有者だな。

 

「……顔見知りで訪ねただけだ」

「へー、そうですか」

 

MOD保有者だけで聖伐する気はないので、一旦隅に置いて誤解を解こうとするも、銀髪の少女は半信半疑の目を向けてくる。これ、全然信じてもらえてないな。

 

「いや、それだけじゃほとんど伝わってないからな?」

 

桜子さんがまた呆れているが、他にどう説明しろと?顔見知りで訪ねたのは本当なのに。

 

「こいつは雪光と違ってヘタレのチキンなんだよ。誘っても断ってくるし」

「……さっきも言ったが、それは愛し合った者とと決めている」

「意外と紳士ですね。雪光さんとは大違いです」

「酷い言い草だなぁ」

「先日、この部屋で裸になって、下の汚物を私に見せつけたくせに」

「雪光、最低ですわね」

「誤解だっ!?」

 

銀髪の少女と金髪の少女の厳しい言葉に雪光と呼ばれた青年は抗議の言葉を上げる。

たぶん、酒に酔った桜子さんに襲われて喰われたな。オレも一度襲われかけたが、すぐに引き離して窓から逃亡することで事なきを得た。後日、最上階から飛び降りて怪我一つないことにドン引きはされたが。

 

「……苦労してるな」

「分かってくれるのか。ええと……」

 

雪光が何か言い淀んでいるが……そういえば、まだ名乗ってなかったな。

 

「……ガイ・テスタメントだ。呼び捨てで構わない」

「そ、そうか。俺の名は久阪雪光だ。もしかしてだけど……」

「……オレも襲われかけた。その時はそこの窓から逃げた」

 

オレは雪光の質問に窓を指差しながらそう答えると、話を聞いていた銀髪の少女の顔が信じられないものを見るものへと変わった。

 

「え?ちょっと待ってください。ここ、最上階ですよ?そこから飛び降りてどうして生きてるですか!?」

「サイボーグなら何とかなるんじゃないのか?」

「いやいや雪光さん!この人、ほとんど生身ですよ!?」

「え?マジで?」

 

銀髪の少女のその言葉に、雪光だけでなく金髪の少女も信じられないものを見る目となる。確かにオレの機械化した部位は内臓だけだから、大部分は生身のままだが、初見で気付かれたことはなかったが。

 

「マジだぞ。こいつ、内臓以外は生身のままだからな。脳も電脳に置き換えてないから、端末がないとネットすら見れない原始人だ。後、ここから飛び降りても怪我一つ負ってなかったぞ」

「―――ッ」

 

桜子さんの説明に雪光は言葉を失って絶句している。後、原始人と言わないでください、桜子さん。

 

「……本当に人間なんですか?」

「ある程度の高さなら、上手に着地すれば問題ない」

「生身の人間は普通、屋上から飛び降りて無事では済まない筈なのですが……」

「……異常の自覚はある」

 

金髪少女の呆れに、オレは誤魔化すように不味い茶を啜るのであった。

しかし、この時のオレは予想していなかった。この先、雪光を始めとした彼女達とは長い付き合いとなることを……

 

 

―――to be continued……?


 

 

「あたしの出番がまったくねーじゃねーか!!」

「プロローグ的なものですし、こうなるのは必然ですわ」

「そもそもこれ、続くかも分からない短編小説ですし」

「ふざけんな!ボンバービッチにも出番もセリフもあったのに!」

「それ、どういう意味ですの!?」

「そのルージュさんも、原作となるゲーム本編より杜撰な扱いでしたけどね」

「存在を忘れられた百パー無視だったからなー。膝を抱えて泣いていたし」

「あ、あれは台本通りに演じただけですわ!ですから桜子、断じて本気で泣いたわけではありませんでしてよ!」

「あれ?確か台本には、ルージュは肩を震わせて涙を浮かべると書かれていた気が―――」

「雪光?何か言いまして?」

ジャキンッ!

「……何でもありません」

「素直でよろしいですわ♪」

「あーくそ!あたしも出番が欲しー!!」

「でしたらデスさんが登場している、予定のシーンを第三者視点で公開しましょうか?」

「そんなのあるのかよ!?早速流してくれ!」

 

 


 

 

「……分かった。なら、周りの連中はオレが相手する」

 

ガイは雪光の要望に頷くと、堅牢長剣(ロバストソード)を周囲にいるゴロツキ達に向けて構える。その瞬間、身を屈めて稲妻の如く飛び出した。

 

「っ!?h―――」

 

ゴロツキの一人が反応するよりも早く、ガイの堅牢長剣(ロバストソード)の腹がゴロツキの腹に叩き込まれ、そのままベースボールのバッティングの如く打ち飛ばされる。砲弾の如く打ち飛ばされたそのゴロツキは、銃を構える他のゴロツキ達へとぶつかり、共に地面を転がっていく。

堅牢長剣(ロバストソード)を振り抜いたガイはすぐに次の標的に接近し、堅牢長剣(ロバストソード)を叩き落とすように振るってアサルトライフルを両断しながら切り裂く。

 

「撃て撃てぇ!」

「蜂の巣にしろぉっ!」

 

当然ゴロツキ達も黙ってやられるわけもなく、銃を乱射して反撃していく。だが、ガイはその銃弾を体捌きで躱す、もしくは堅牢長剣(ロバストソード)の腹で弾いて悉く防いでいく。

そうやって躱す、防ぐで銃弾を対処しながら接近していき、間合いに入った瞬間に堅牢長剣(ロバストソード)を振るって一撃で仕留めていく。

 

その中で、精密射撃の如く目や心臓へと迫る銃弾も襲ってくるが、ガイは動揺することもなく体捌きで軽々と躱し、その銃弾を放った主へと迫っていく。

その主―――デスペラードはチャンスとばかりに銃弾を次々と放つも、ガイは減速せずにそのほとんどを堅牢長剣(ロバストソード)で弾き飛ばしていく。

 

「ちょっ!?嘘だろ!?」

 

足下へと放つ銃弾すら、まるで銃弾が避けているかのように通用しないガイにデスペラードは驚愕の声を上げる。そのまま堅牢長剣(ロバストソード)の腹がデスペラードの脳天に向かって振り下ろされるも、デスペラードは咄嗟に横へと飛ぶことで難を逃れる。

デスペラードは転がりながらも両手の拳銃を構えようとするも、横から強い衝撃が襲いかかるのであった。

 

 


 

 

「……おい、ちょっと待て。何だよこのふざけたシーンは!?」

「何って、デスが登場している戦闘シーンだが?」

「そこじゃねぇよユッキー!なんで、あたしがやられかけているシーンを流しているのかを聞いているんだよ!」

「本当に文句が多いですわね」

「この手のお約束は戦闘シーンだろ。デスも出ているシーンとなると、必然的にこれになるわけだ」

「いやいやいや!他にもある筈だろ!?例えばあの野郎から金を取り立てるシーンとか!」

「そんなシーンは一ミリもないですね」

「そんなぁ!?」

 

 

 




需要があれば続く……かも?
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