※アンケートの結果、地霊殿に行くことになりましたが、その前にひとつエピソードを入れさせてください!その後必ず地底に行きますので!!
_| ̄|○ハハァ~
ー守矢神社に訪れてから1ヶ月後ー
季節は秋へと移り変わっていく。ケンが、守矢神社に行ってから1ヶ月がたとうとしてきた。その間、ケンは何もしていなかった訳では無い。稗田阿求に情報を貰ったり、寺子屋で料理を教えたりするなど幻想郷の為に貢献していた。先日『コロッケ』を作ったところ幻想郷の八百屋からじゃがいもが消えた。妹紅の家に居候しながら、ケンは自家製の果実酒を作ったり、新しい料理に挑戦しながら自分の記憶を探す日々を送っていた。
ー妹紅の家ー
妹紅「ケン、また何か作ってる?」
ケン「ジャーキーです。イノシシやうさぎの肉に醤油と酒を漬け込んで吊るしたものです」
妹紅「それって干し肉とは何が違う?」
ケン「どうぞ」
妹紅「…!」モグモグ…
妹紅「うん、噛む度に味が出てくるね。ただ塩漬けにするよりいいかも」
ドンドン!
妹紅「ん?誰?」
ガラッ!
?「や…やっと見つけました…。一緒に白玉楼へ来てください」
ケン「あ…あなたは宴会に参加していた…」
妖夢「魂魄妖夢…白玉楼の主、西行寺幽々子様の従者です」
妖夢と名乗ったその銀髪の少女は息を切らしながらケンに話しかけてきた。
ー回想ー
なぜ妖夢がここまで急いできたかには理由がある。妖夢はある晩、幽々子に対してお好み焼きを出した。人里で買い物をした際にたまたま知った物である。それを幽々子の夕食として出したところ、とても気に入った。
幽々子「この料理、美味しかったわ~。これは幻想郷にはない料理ね。冥界の料理でも無さそうだし…妖夢ちゃんはどこで知ったのかしら?」
妖夢「人里です。なんでも最近人里ではこれを作るために小麦粉が足りなくなっているそうで…」
幽々子「…この料理を広めたのはあの人かしら?」
妖夢「確か…ケンって言ってましたか?」
幽々子「そうそう…。妖夢ちゃん、その人を探してきてちょうだい~」
妖夢「え…えぇぇ?!」
そうして妖夢はケンの居場所を探し回った。まずは博麗神社に。
霊夢「ケン?ケンなら妹紅の所にいるんじゃない?まあ、うちにもたまに来て料理を振舞ってくれるけど」
妖夢「蓬莱人の所ね…早く幽々子様の所へ連れていかないと…」
その後、妖夢は竹林をさ迷って最終的に妹紅の家へ辿り着いた。しかし…
妖夢「不在…?!」
その後1ヶ月後間、妖夢は妹紅の家を訪れたが、その度にケンや妹紅が外出しており今日初めて出会ったというわけである。
ー現在ー
妖夢「1ヶ月間あなたを探し回っていました…冥界に来て料理を振舞ってくださいますか…」
※この1ヶ月間、ケンは寺子屋に行ったり、食材の調達などをしており奇跡的に妖夢と出会わなかった。
ケン「わ…分かりました。でも冥界って…なんですか?」
妹紅「あの世だよ」
ケン「えっ?」
妹紅「その子の横にふよふよ浮いてるでしょ。それがその子の半霊、その子は半人半霊だからね」
ケン「ということはこの子の主は…」
妹紅「亡霊だよ」
妖夢「ゆ…幽霊?!どこにいますか?!」ビクッ!
妹紅「…ケン、この子は幽霊が苦手なんだ。主と自分が幽霊なのにね…」
ケン(…色々種族がいるものだな…)
ケン「分かりました。でも冥界にはどうやって行けば…」
空間が裂けた
紫「あら、ケン。冥界に行きたいのかしら?」
ケン「あ、はい」
紫「分かったわ。白玉楼に繋げるわね」
ケン「勝手に上がり込んでいいんでしょうか」
紫「いいわよ、そこの主と親友だし」
ケン(親友でもいいのか…)
妹紅「私は仕事だから行ってくるね」
ー白玉楼ー
ー空間が開いたー
ケン「…ここが白玉楼…」
妖夢「幽々子様、お連れしました」
幽々子「あら~、随分と時間が掛かったわね~」
妖夢「…迷いの竹林にいたんです。探すのに苦労しましたよ」
幽々子「紫もいらっしゃい」
紫「ええ、お邪魔させてもらうわ」
ケン「西行寺幽々子様と聞きました。本日はお招き頂きありがとうございます」
幽々子「いえいえ…こちらこそ冥界にまで足を運んでいただいて嬉しいわ~」
ケン(…秋も近いのに桜が咲いている…)
ケン「何か希望のものはありますか?」
幽々子「そうね…桜も綺麗だし野点にしましょう。妖夢、ケンさんを案内してあげて」
妖夢「はい、こちらです」
ー白玉楼、台所ー
妖夢「すいません、ケンさん…。急に来て色々注文してしまって…」
ケン「いえ、大丈夫ですよ。さて…野点にふさわしい料理か…」
ケン「…妖夢さん、桜を少し拝借できませんか?」
ー1時間後ー
ケン「お待たせしました、懐石料理です」
幽々子「…」
ケン「まずはお敷でございます」
紫「ありがとう」
ケン「次に椀盛り、秋が近いので松茸の吸い物を用意しました」
ケン「焼き物、鮭の西京焼きでございます。鮭は紫様からの頂き物です」
ケン「強肴、紅白膾(なます)」
ケン「吸い物、梅肉の吸い物です」
紫(…懐石料理にも精通している…。ちゃんと野点にふさわしい料理を選んでくる、本当に現代から迷い込んだ人かしら…)
ケン「八寸」
ケン「湯桶、香の物。胡瓜と茄子の古漬け」
ケン「以上が野点の料理でございます」
幽々子「…なぜ、懐石料理かしら?あなたならセイヨウ料理でも中華でももっと豪勢な物にできたはずよ」
ケン「…この周りの桜にふさわしい料理がこれであるからです。場の空気を乱さない…それが料理人の鉄則でございます」
幽々子「…なるほど、紫が気に入るのも納得だわ」
紫「面白い男でしょ」
幽々子「ええ、本当に…」
ー懐石料理後ー
ケン「お待たせしました。濃茶とお菓子、桜の大福でございます」
幽々子「…このお菓子…」
ケン「桜あんでございます。桜の塩漬けに白あんを混ぜて作っております」
幽々子「…結構なお手前でした」
ーその後ー
ケン「本日はありがとうございました。それにこちらのお願いも聞いて下さり…」
幽々子「いえいえ、私も楽しかったわ~。また地底へ行く時が来たら連絡して頂戴~」
紫「妹紅の家まで繋げてあるからそこから入りなさい」
ケン「はい」空間が閉じた
幽々子「妖夢ちゃ~ん、お片付けお願い~」
妖夢「は…はい!」
幽々子「…どう?彼は使えそう?」
紫「あら?なんのことかしら?」
幽々子「友人に隠し事なんて酷いわね~」
紫「友人にも隠し事ぐらいするわよ」
幽々子「…1000年前の借り…返しに行くんでしょ?」
紫「さて…なんのことかしら?」
幽々子「色々なところに声をかけているそうじゃない…霊夢にも修行つけてるくらいだし」
幽々子「…私は断ったけど…今度は成功するのかしら?」
紫「さあ…あそこは『力』では征服出来ないからね…あの男は幻想郷の切り札よ」
紫「…月の都を攻めるとき、あの男の力が必要になるわ」
#12はここまで。この物語は、後半の通り儚月抄の少し前です。という事は…?
懐石料理が広まったのは茶会が流行った戦国期だと言われています。幽々子も亡霊だったので幽霊からその話を聞いたりしたのでしょうか…。次回は地底に行くので許してください!!
ちなみに…仮にケンが結婚するなら誰と…?(参考に)
-
やっぱりもこたんでしょ!
-
いやいや…咲夜さんじゃね?
-
いや…まともな早苗さんでしょ
-
妖夢も捨て難い…
-
ケンに貢献してる紫様?
-
主人公の霊夢とか…?
-
魔理沙一択!
-
その他でしょ…(コメントで!)