ーある日ー
ケン「妹紅さん、1つお願いがあります」
妹紅「ん?何?」
ケン「これまで幻想郷の食材でなんとかやりくりしてきましたが、そろそろあたらしい材料が欲しくなったので、調達したいのですが…」
妹紅「別にいいよ。どんなもの?」
ケン「そうですね…新しい植物の種とかでしょうか。それを自分で育てて料理を作りたいですね」
妹紅「う~ん…畑か…。慧音に相談してみてどこかに作ってもらえるか聞いてもらおう。種の方は…あそこがいいかな?」
ケン「あそこ?」
妹紅「ケンはまだ行ったことがなかったかな?魔法の森」
ケン「いえ、以前魔理沙さんに連れられて行きました」
妹紅「なら大丈夫かな?森の入口に店があるんだけど、そこにたまに外から流れ着いた物を売ってるやつがいるんだよ」
妹紅「名前は森近霖之助」
ー魔法の森入口ー
ケン「ここが香霖堂…」
ケン(物らしきものが店の外まで出ている)
妹紅「霖之助さん、いる?」カランカラン
?「おや、妹紅じゃないか。それにそちらの方は…」
ケン「初めまして、外来人のケンです」
霖之助「君が魔理沙の言っていたケンか。僕は森近霖之助、この香霖堂で店主を勤めている」
ケン「魔理沙さんとはお知り合いで?」
霖之助「まあね、あいつが幼い時からの知り合いって所かな。まあ、欲しいものがあればゆっくりしてってくれ」
妹紅「お、これいいじゃん。売ってくれよ」炊飯器
霖之助「それは非売品だよ」
妹紅「…お前、自分が気に入ったやつは本当に売らないな…」
霖之助「まあ、僕も人間だしね。欲しいものぐらいはあるさ」
ケン「…なにか野菜の種は売ってたりしませんか?」
霖之助「野菜…?野菜かは分からないけどいくつか植物の種が入ってたな…」
ケン「それを見せてもらうことは出来ますか?」
霖之助「もちろん、そっちにあるよ」
ー種コーナーー
ケン「…これは」
ケン(トマトに苺、アスパラガス、ピーマン、唐辛子…確か江戸時代以降に伝えられた野菜ばかりだ)
※野菜の輸入時期
トマト…明治~大正時代
アスパラガス…明治時代
ピーマン…明治時代
唐辛子…戦国時代(信長のシェフにも登場)
苺…江戸時代中期~後期
(もちろん江戸時代中期と仮定している幻想郷には(ry)
ケン「では、これをください」
霖之助「分かった。お代はこんぐらいかな」そろばんを見せて
ケン「はい、ではこれでお願いします」
霖之助「丁度だね。それで何をするんだい?」
ケン「はい、これで料理を作ってみようと思います」
霖之助「君の作る料理は幻想郷の中でもかなり有名だ。新しい料理を作るためになってくれればそれでいい」
霖之助「…少し、僕も君の料理に興味があってね…良ければ僕にも作ってくれないか?」
ケン「あ、分かりました」
ー数十分後ー
ケン「お待たせしました。猪肉とネギの炒飯と焼餃子です」
霖之助「ちゃー…なんだって?」
ケン「チャーハンてす。中国という国料理です」
霖之助「このぎょうざは?」
ケン「そちらも中国の料理です。満州の人が関東省から帰った後に満州での味を作りたいと思って普及したものです」
※焼餃子は日本だけのもの。できたのは第二次世界大戦の後である。つまりできたのはつい最近。
ケン「猪肉とキャベツ、韮、大蒜を入れて混ぜたものです。それを皮で包んで焼きました」
霖之助「…!美味い!」
ケン「ありがとうございます」
妹紅「この餃子とか言ったかな?表面はパリッと、もちっとした皮に中の肉汁が溢れてくるね」
霖之助「それにこのチャーハンも美味い。パラパラだ」
ーその後ー
ケン「ありがとうございました」
妹紅「さあ、帰ろう」
霖之助「道中妖怪に気をつけてくれよ」
ケン「はい」
妹紅「ええと…紅魔館に行くって言ってたけどどうするの?」
ケン「少し、パチュリーさんに種を育ててもらいます」
ー紅魔館ー
パチュリー「…なるほど、幻想郷には無い野菜ね…」
ケン「はい、なんとか育ててもらうことはできませんか?」
パチュリー「…畑の一角が空いてたわね。そこで試しに育てて見ましょう」
ー数時間後ー
パチュリー「成長促進剤を混ぜて試しに育ててみたけど…確かに幻想郷には無い野菜のようね」
ケン「では少し…」
妹紅「私も」
ケン「…!うん、普通に美味しいですね。ミートソースやピザ、カプレーゼなど色々使えそうです」←トマト
ケン(これでイタリア料理がつくれるようになるな)
妹紅「?!辛っ?!」ゴホゴホ!←唐辛子
パチュリー「…苦いわね」←ピーマン
小悪魔「こちらは甘酸っぱいですね。木苺とはまた違った味です」
咲夜「ケン、貴方に頼まれていたじゃがいもを持ってきたわよ」
ケン「ありがとうございます、咲夜さん」
妹紅「じゃがいもって言ってたっけ?蒸して何をするの?」
ケン「じゃがいもはかなり種類があります。原産地ペルーだけでも4000種類のじゃがいもの品種があります」
咲夜「よ…4000…」
ケン「でも大まかに分けると大体ふたつのタイプに分かれます」
ケン「男爵が代表のキメの粗いものとメークインが代表のキメの細かいものです」
ケン「これらふたつは使う料理が違います。キメの細かい方は肉じゃがなどの煮物に使えます。一方キメの粗い物はポテトサラダやコロッケに使えます」
ー10分後ー
ケン「そろそろですね」パクッ
ケン「…うん、これはキメの粗い物ですね。人里ではキメの細かい物が多かったので種芋で増やせば、収穫が望めますね」
妹紅(…ケンは料理に熱心だな…)
咲夜(…新しく入った野菜を使った料理を聞いてみようかしら…)
こうして幻想郷にまた新しい食の風が吹こうとしていた。
#17はここまで。原作ではトマトが必須だったためフランス料理よりは作られていないイタリア料理。ジョジョ4部でトニオさんが言ってたようにトマトを最初に使ったのはイタリア人です。原作の戦国時代では皆さんが知っている食材であるバナナ(芭蕉)、とうもろこし、じゃがいも、唐辛子が登場します(じゃがいもは1576年の説を採用)。戦国時代は南蛮人が渡来してくる時代なので食の文化も今までとは違った物になったそうです。
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太陽の畑
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魔法の森(霧雨魔法店、アリス邸、香霖堂)
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妹紅とのエピソード