※次は人里の予定でしたが、その前に紅魔館を入れさせていただきます。
『咲夜…今日限りで暇を与えるわ』
咲夜「…えっ…お嬢様…」
レミリア「聞こえなかったのかしら…。貴方はクビよ」
咲夜「し…しか…」
レミリア「あなたの顔など見たくもないわ、さよなら」バタン…!
咲夜「そ…そんな…」
ー紅魔館、寝室ー
咲夜「?!」ハァ…ハァ…
咲夜(…また嫌な夢を見る…元々1人だった私。いまさら戻ることは怖くないのに…怖くないはずなのに…)
『なぜ…怖いのかしら…』
ー翌日、紅魔館客間ー
ケン「…」ズズズ…
美鈴「…どうですか?」
ケン「美味しいですよ、この天心も美味しいですね」
美鈴「簡単なものなんですけどね…ケンさんみたいに華やかじゃありませんし」
ケン「いえ、華やかか地味なのかは関係ありません。その人に人をもてなす気持ちがある、それだけで十分料理は美味しくなります」
美鈴「そう言っていただけると…」
ケン「海老蒸し餃子、ゴマ団子、杏仁豆腐、そして美鈴さんの入れた中国茶…とても美味しかったですよ」
美鈴「そういえばお嬢様に呼ばれてましたね、料理の方は…」
ケン「ええ、ここに来てすぐ作りました」
ー紅魔館、レミリアの部屋ー
レミリア「ふふ…来たわねケン」
ケン「ええ、また果物を頂きにまいりました」
レミリア「果物に関してはパチェや美鈴に言ってちょうだい。私は世話をしていないからね…。それと…」
ケン「ええ、お菓子を用意してきました」
ケン「フランスの菓子、エクレアです」
レミリア「エクレア…これは美味しそうね」
ケン「エクレアは『いなづま』という意味です。由来は諸説ありますが、は焼いた時に稲妻型の割れ目が入る事や稲妻が落ちるほど早く食べられるというものが有力なものです」
レミリア「ふぅん…それじゃあいただくわね」パクッ…
レミリア「う~♪美味しいわね…。今度咲夜にも作らせてもらおうかしら」
ケン「お気に召して頂ければ嬉しいです」
レミリア「また今日も咲夜に料理をを教えてあげるつもりかしら」
ケン「そのつもりです」
レミリア「咲夜も日々成長してるわ。また新しい物を思いついたら教えてあげなさい」
ケン「はい」
ーキッチンー
ケン「さて…咲夜さん、今日は…」
咲夜「…ケン、今日は私が指定してもいいかしら」
ケン「分かりました。何を作りますか」
咲夜「…お嬢様に忠節を示すお菓子を」
ケン「…?」
咲夜「…いいかしら」
ケン「その…忠節というのは…」
咲夜「…いいから」
ケン「は…はい」
ー数十分後ー
ケン「し…しかしなぜそのような菓子を…」
咲夜「…ケン、貴方は自分の過去について考えたことがあるかしら?」
ケン「え…ええ。この幻想郷に住むと決めてからはあまり考えないようにしていますが…」
咲夜「…そう、でもある意味過去を知らないというのは幸せなことかもしれないわね…」
ケン「…それは咲夜さんの過去に関係が…」
咲夜「…私はかつてこの能力で苦しんだ人だった」
ケン「…確か…時を操る程度の能力でしたか…」
咲夜「幼い頃の私は上手く力を制御出来ず、周囲の人に恐れられた。例えばすぐ横を歩いていたとしたら1秒目を離したら遥か彼方を歩いてたみたいにね…」
ケン(…確かに…普通の人から見れは怖いはずだ)
咲夜「そして私はこの力を上手く制御するよう努力して力を習得、物心ついた時から両親のことが分からなく、ただ1人で過ごしていた私は殺し屋として生計を立てていた。そして…その能力を使って多くの人を血の海に沈めていった」
ケン(…)
咲夜「…生きていく上で私は必死だった。そして…ある依頼て、私は大きな屋敷へと忍び込むことになった。門番を躱し、壁を乗り越え、見張りを掻い潜って…私はついにターゲットに相対した。それが…今のお嬢様…。だけど…」
ー?年前、紅魔館
カチャカチャ…!←ナイフが落ちる音
咲夜「…くっ…」
レミリア「人間にしてはよくやったけど…終わりね」
咲夜(…時を止めて攻撃しても全て躱される…まるで未来を見ているかのように…)
レミリア「…さて…このままあなたの首を刎ねてもいいのだけど…貴方の能力…惜しいわね」
咲夜「…私を生かそうって言うのかしら…」
レミリア「ええ」
咲夜「…愚かね…私は暗殺者、貴方を殺しに来た者…隙があれば餓狼のように何度でも貴方に噛み付くかもしれないわよ…」
レミリア「その時は何度でも受けてあげるわ。だけど…」
咲夜「…?」
レミリア「その力を私のために…この紅魔館のために使ってくれるのであれば…」
レミリア「…貴方に面白い世界を見せてあげるわ、咲夜」
咲夜「…咲夜?」
レミリア「貴方、どうせコードネームで呼ばれていたんでしょ。だから私が名付ける、今宵はいい十六夜月…だから十六夜咲夜」
ー現在、紅魔館ー
ケン「…」
?『ケン、お主におもしろき世界を見せてやろう…』←甲冑を着た男
ケン(…誰だ…今のは。俺は会った事がない人だ…)
咲夜「…その後もお嬢様を隙を見てお嬢様を殺そうとした…でもその度に力の差を思い知らされた。いつしか私はお嬢様を心から尊敬し、殺すことを諦め、この力をお嬢様のために使うことにした」
咲夜「…でも最近また夢を見るの。お嬢様に見捨てられてまた1人で、誰にも相手にされずに暮らしていく夢を…。だから忘れられないように…」
ケン「…咲夜さん、レミリアさんはそんな人じゃありませんよ。あなたをよく見ています。今日も咲夜さんのことを気にかけていました」
咲夜「…でも…その寵愛がなくなったら…この紅魔館を追い出されることが決まったら…」
ケン「…では、ひとつお菓子を作りましょう。レミリアさんもその意味に気づくはずです」
咲夜「…?」
ーレミリアの部屋ー
コンコン…
『失礼します』
レミリア「あら、咲夜。何か習得できたのかしら」
咲夜「…はい、本日のお菓子…フランスの菓子…スフレです」
レミリア「スフレ…早速いただくわね」パクッ…!
レミリア「…あら、とても柔らかいわね。まるで粉雪のように…」
咲夜「…そのお菓子はメレンゲを大量に使うので短時間で萎んでしまう料理だそうです」
レミリア「…?」
咲夜「…私が傍にいる限り、出せるお菓子…とケンが申していました」
咲夜「…お嬢様、私は前に吸血鬼になることを拒みました。おそらく紅魔館の住民の中でいち早く死ぬでしょう。ですが…」
レミリア「…咲夜、貴方はまた要らないことを考えていたのね。貴方はなすべきことをすればいいのよ」
咲夜「…も…申し訳ありません…」
レミリア「…でも…そうね。これからも私について来てくれるなら…」
レミリア「…咲夜、これからも貴方に面白い世界を見せてあげるわ」
咲夜「…!」
レミリア「…どうかしら?」
咲夜「…はい」
咲夜(…変わらない…昔のまま…)
レミリア「ケン、咲夜の件で面倒をかけたわね。何か…」
ケン「いえ、私は何も要りません。ただ相談に乗った迄です」
レミリア「…本当に欲がないわね…」
ケン(…欲は…ある…)
ケン(…この何も変わらない…穏やかな日々が続くことは…最も欲深いものなのだろうか…)
#25はここまで。原作でもようこが顕如に対して作ったスフレ。原作では天王寺砦に砂糖があまりなく、海鮮のスフレとなりました。スフレは柔らかくて美味しいですよね。ただ作り方が難しいのと、時間を置くとすぐ萎んでしまうのでなんとも…。
※皆様にご報告があります。この度とある組織に入隊致しました。ですのでこれからは更新速度がとても遅くなります。休憩時間の暇を縫って書くので更新が遅くなりますがしばしお待ちくださいませ。
#42の登場キャラクターは?
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博麗霊夢
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霧雨魔理沙
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もこたん
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アリス・マーガトロイド
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魂魄妖夢
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紅魔館勢
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古明地姉妹
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稗田阿求
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上白沢慧音
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命蓮寺勢
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東風谷早苗
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天狗(文、はたて、椛)
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にとり
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鬼
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ゆうかりん
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妖精
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森近霖之助
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その他