ー迷いの竹林、妹紅の家ー
ジュゥゥゥ…!!
ケン「今日のお昼ご飯、石焼きビビンバです」
妹紅「ビビンバ…?」
ケン「ビビンバは韓国の料理です。地底で取れた角閃石で器を作ってもらいました。5つの具材と中央の黄身を割って、混ぜてからお召し上がりください」
妹紅「あっつ?!舌火傷した…」←舌出し
ケン「す…すいません…(やはり少し石鍋の温度を下げた方が良かっただろうか…)」
妹紅「あ、でも普通に美味しい。おコゲも着いてるし気に入ったよ。ただ…もう少し温度を下げてくれると嬉しいな…」
ケン「はい、次の時調節してみます」
妹紅「だいぶ冷えてきたからね。体も温まるよ」
ケン「では、そろそろ人里に行ってきますね」
妹紅「うん、気をつけてね」
ー人里ー
ケン(畑の方もだいぶ野菜が育っていたし、このまま行けば来年の春頃には収穫できそうだ)
ケン(そういえば稗田家に蔵書を見に行く予定だった。阿求さんに挨拶をしてから蔵書を確認させて頂こう)
ー稗田家、正門前ー
ケン「ごめんください」
女中「あ、ケンさん。阿求様に用事でしょうか」
ケン「はい、挨拶と蔵書を見せて貰いに来ました」
女中「分かりました。どうぞ」
ー阿求の部屋前ー
『う~ん…こうでもない…ああ…いい案が思いつかない…』
『阿求、そろそろ締切近いけど大丈夫?』
ケン(どうやら中にいるようだ。挨拶をさせて頂こう)
ケン「ごめんください、阿求さん。挨拶をしにまいりました」
『えっ?!ケンさん?!ちょ…ちょっとま…」
『はーい!』
スっ…!←襖開け
?「あ、こんにちはケンさん」
ケン「え…ええと…貴方は…」
小鈴「私は、貸本屋『鈴奈庵』で看板娘をしています本居小鈴といいます。ケンさんの料理は阿求から聞いてます。なんでも外の料理を作るとか…!」
阿求「あっ…」←アガサクリスQの格好
小鈴「あっ…」
ケン「…?」
ー数分後ー
ケン「なるほど…先程の声は書いている小説の事でしたか…」
阿求「すいません…あの…あまり公言は…」←着替えた
ケン「はい、そのつもりです」
小鈴「あ…阿求…ごめん。今噂のケンさんが来たから思わず興奮しちゃって…」
ケン「それより小説のネタが思いつかないと言っていましたが…」
阿求「は…話まで聞かれていたとは…」
小鈴「阿求は最近、こんな感じでずっと考えっぱなしなんです」
阿求「書いているのが推理小説で…一応結末は考えているのですが…その起こさせるトリックをまだ思いつかなくて…」
ケン「なるほど…ちなみにストーリー…話の流れはどんな感じなんでしょうか」
阿求「そうですね…主人公と仲間が、とある屋敷の主人に招待されて食事を受けるというものです。主人公と主は因縁のある関係で、互いを憎みあって互いを殺そうとしています。それで招かれた主人公の仲間が食事の後、次々と毒殺されていくという話です。主人公は最初はその仲間を殺した人物を屋敷の主人と思い込むのですが、最終的には従者である者が犯人であったというオチなのですが…」
ケン(…なんか妹紅さんと輝夜さんみたいだ)
阿求「…その…毒殺するというストーリーなんですけど、毒薬にするものを何にするかと…。ただトリカブトとかではなんか面白みがないですし…」ウーン…
ケン「…少し休憩しましょう。悩んでもアイデア…考えが出ない時は1度立ち止まって見ましょう。少し、料理…いえ、飲み物をお作りします」
小鈴「飲み物…?」
ケン「はい、昼食を取ってからさほど時間が経っていません。なのでまだ体の中では食べたものがが消化しきれていません。なのでそれほどお腹が空いているわけではないかと思います」
阿求「…そういえば…ご飯を食べてからまだ四半時(30分)くらいね…」
ケン「なので飲み物をお作りします。今日使う食材はこれです」パサッ…
小鈴「?!な…鍋にへ…変な粉のようなものを入れた?!しかもなんか変な臭いがした?!」
ケン「入れたのは生姜とマサラです。マサラはインド…天竺で用いられるスパイス…香料を粉末にして混ぜわせたものです」
ケン「中にはフェンネルシード、シナモン、クローブが入っています。これらには発汗作用や緊張の緩和、生姜には血流を良くし、身体を温める効果があります」
阿求「…??」
小鈴「な…何を言っているの…」
ケン「これを煮出して…抹茶を入れます」
2人「ま…抹茶?!」
ケン「抹茶に含まれるカフェインは、中枢神経の興奮、覚醒作用、強心作用、運動の敏捷性などの効果があります。最後に蜂蜜を入れて味を整えます」
ケン「お待たせしました。『マサラチャイ風栄養ドリンク』です」
小鈴(…これ…さっきの変な臭いがした粉が入っているんだよね…)
阿求(ケンさんが出すなら変なものじゃないとは思うけど…)
グイッ…!
小鈴「?!」
阿求「?!うんん…?なんか頭に染み渡りますね…!」
小鈴「しかもさっきの変な臭いはなくて、甘くて飲みやすくなってますね」
ケン「香料は数種類を混ぜ合わせることによって互いの臭いを消し合い、薬臭さを感じなくなる…スパイステクニックの1つです。最後の蜂蜜にはブドウ糖が入っているので脳の疲労回復や活性化が挑めます」
ケン「ただ、スパイスは量を間違えると体に毒となりますので注意してください」
阿求「…!その話を詳しく聞かせてください」
ケン「え…ええ、分かりました。例えば肉豆蒄…ナツメグは…」
ーケン、説明中ー
阿求「…なるほど…料理の食材が実は毒…!いい案が浮かんで来ました…」
阿求「ケンさん、ありがとうございます。次の題材が書けそうです!」
ケン「い…いえ、私はただ…」
阿求「早速執筆活動に戻ります。あ…そういえば用件とは…」
ケン「あ、ただ蔵書を読みに来て、挨拶に来ただけです」
阿求「そうですか…。時間を取らせて申し訳ございません」
ケン「いえ、お役に立てれば嬉しいです」
小鈴「ケンさん、また機会があれば料理を…」
ケン「はい、作らせて頂きます」
ケン(阿求さんの悩みも1つ解決できた。蔵書を読ませてもらって帰ろう)
その後、アガサクリスQの新作『永夜の企み』は、博麗霊夢を初め多くの人の目に触れ人気を博した。
#26はここまで。作中でもでてきたスパイスの危険性。原作では信長がようこの作ったマカロンを食べた際にナツメグ中毒になっています。ケンがいたのでなんとかなりましたが、スパイスは量を取りすぎると体に毒となりますのでみなさんも気をつけてください。他にも砂糖やトマトやピーナッツも中毒があるらしいので食べ過ぎにはご用心を…。
次回は白玉楼編です。
とある組織に入ってから更新速度かかなり遅くなっています。投稿頻度は1週間に1回~2週間に1回ほどになると思いますがご容赦くださいm(_ _)m
ケンは今後どうする?
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1 戦国時代に戻る(可能なら)
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2 現代に戻る(現実的)
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3 幻想郷に残る(これも現実的)
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4 その他