東方のシェフ   作:多聞丸

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中有の道を抜けたケンは三途の川へ到着する。


#45 三途の川

ー三途の川ー

三途の川…古来よりこの世とあの世を繋ぐ境と言われている。幻想郷における三途の川は幻想郷と冥界への境である。死者が死神の船に乗って対岸へいき、閻魔大王に裁きを受けるのである。ここでも何回も出てきている浄玻璃の鏡は生前に死者がどれほどの善行、悪行を重ねたかを確認するものであり、見たものの生活が全て見通せるものだと言われている。三途の川を渡るには六文銭…渡し賃が必要であり、戦国時代に六文銭を旗印とした真田家は『死ぬ覚悟で戦う』という意味が込められている。

 

アリス「…三途の川へ来たわね。ここを通れば閻魔大王のいる彼岸よ」

霊夢「…ケン、1つ言い忘れていたわ」

ケン「なんでしょうか?」

霊夢「この三途の川を渡ったら渡った者は次の生を受けるまで戻って来れないわ。この川を渡らない方がいい」

妹紅「ならあたしがいこうか?不死身だしな」

霊夢「…そういうことを言ってるんじゃないのよ」

咲夜「…なら側近に聞いてみたら?」

霊夢「…あのサボり魔に?」

魔理沙「だけどそうするしかないのぜ?」

ケン「あの…そのサボり魔とは…?」

霊夢「ああ…閻魔大王…四季映姫の側近の死神の小野塚小町。普段はこの三途の川で死人の魂を整理してるのよ。ただ…あいつはサボり魔でおそらくどこかで寝てるんじゃないかしら?」

ケン「…寝てる…」

魔理沙「霊夢のようにな」

霊夢「殴るわよあんた?」

霊夢「…おそらくその辺にいるんじゃ…」キョロキョロ…

 

小町「…Zzzz…」←岩を枕にして寝てる

 

霊夢「…いたわね」

小町「…Zzzz…」

霊夢「…起きなさい、このサボり魔」ゲジゲジ!!

小町「?!え…映姫様?!お許しを…なんだ鬼巫女か」

霊夢「誰が鬼巫女よ!それより閻魔はどこよ」

小町「知らないよ、それに今は船の一部が壊れているから仕事は中止さ」

早苗「…船の一部が腐ってますね…」←軽微だが木材が腐っている

ケン(…少し修理すれば直せるのではないだろうか…)

小町「だから今日は仕事は中止。さあ帰った帰った」

ケン「お待ちください、なら船の修理にこちらをお使いください」

小町「…なにこれ?」

ケン「鮭の皮です。アイヌ民族の革靴などにも使われ撥水性があるのです」

ケン「…これ木の傷んだところを括りつければ…」

ケン「出来ました。これで船も元通りに働くはずです」

霊夢「ありがとうケン、さて…じゃあ閻魔に会わせてもらおうじゃないかしら?」

小町「っ…う…うぅ?!お腹かが痛い…?!」ゴロゴロ…

魔理沙「…こいつ、仮病使ってまで閻魔に会いたくないのかよ…」

ケン「…では、その腹痛を治しましょう」

小町「…えっ?」

ケン「ここで火を使ってもよろしいですか?」

小町「…いいと思うけど…何するんだい…」

ケン「胃腸が弱っているのであまり消化に負担がかかるものを除いた料理を作ります」

ケン「なら胃腸に負担のかからない麺類を作ります」

小町「め…めん?」

 

ー数時間後ー

ケン「お待たせしました。湯麺です」

小町「こ…これ…具の無いうどんかい?」

ケン「はい、まずは1口どうぞ」

小町「う…うん…」ズズズ…

小町「…?!美味しい!なんか分からないけど色々な味がする」

妹紅「…初めて食べるのに何か懐かしさを感じるな…」

ケン「葱や雉の肉、干し魚、茸、煮鮑を煮込んでいます。幻想郷でも使われている食材が多いのでより食べやすいと思います」

小町「…鮑は幻想郷では高級品だ。どうやって手に入れた?」

ケン「定期的に紫さんから仕入れてもらっています」

小町(…幻想郷の賢者…八雲紫か…なんでこんな外来人に八雲紫が力を貸すのだろうか…見たところすごい力も能力も持っていない…凄いと言っても料理の腕くらいだ)ズズズ…

小町(…ただ助けているんじゃない…この男にそれほどの価値があるのか…?)

ケン「もうもう一杯どうですか?」

小町「ん?ああ、じゃ貰うよ」

魔理沙(…この時点でもう病人じゃねえよな)

妖夢(…魔理沙さん、突っ込んじゃダメです)

?「…あら、小町。仕事もせずに呑気に食事してたのですか」

小町「ブー?!え…映姫様?!」

映姫「死者の魂が来ないから様子を見に来たと思ったらやはりサボってましたね」

小町「ち…違います!さっきまで船が壊れていて…」

映姫「自分から壊したのでしょう!罰として…」

映姫「…博麗の巫女…なぜ死者ではない貴方がここにいるのですか」

霊夢「こんな所、進んできたくないわよ。少し用事のある人がいてね…ケン、この説教うるさいのが幻想郷の閻魔…四季映姫ヤマザナドゥよ」

ケン(…ついにみつけた…俺の記憶を知り得る浄玻璃の鏡を持つ人物…)

ケン(…閻魔大王…四季映姫ヤマザナドゥ…!)

 

いよいよケンの記憶探しも佳境を迎える。




#45はここまで。もう月一投稿ですね…なかなかモチベーションが上がらない…。

今回は湯麺の話。原作9巻でも信玄に対して出した湯麺ですが、胃腸が弱っている時には胃に負担のないものを作るのが当たり前です。特に風邪など体調が著しく悪い時は胃に負担のないものであると同時に栄養のあるものをとる事が大事です。麺はもちろん、ハンチョウでも書かれていたつみれ鍋を食べるとよろしいでしょう。インフルエンザやコロナが勢いを取り戻しています。夏日がまだまだ続き、季節の変わり目でもなあるので体調管理を怠って体調を崩さないようにしてください!(なお作者は8月末にインフルエンザAに感染、職場でもかなりコロナ、インフルエンザが流行っているので狭い職場でいつもかからないかヒヤヒヤしています)

ケンは今後どうする?

  • 1 戦国時代に戻る(可能なら)
  • 2 現代に戻る(現実的)
  • 3 幻想郷に残る(これも現実的)
  • 4 その他
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