東方のシェフ   作:多聞丸

50 / 50
戦国時代に帰ることを決めたケン。その報告をするために紫の元を訪れたケンは紫に帰るための条件を言い渡される。それは…『月の使者を饗す料理を作る事』であった。


#49 開戦前

ー幻想郷、迷いの竹林ー

ケン(…紫さんのあの言葉…)

 

紫『月の使者を饗す料理を作りなさい』

 

ケン(…あの人によく似ている…いつも言葉足らずなあの人に…)

ケン(…饗す…か…)

 

ガラッ!

 

妹紅「ケン、帰ったぞ」

ケン「あ、お疲れ様です。仕事はどうでした?」

妹紅「ん?ああ、竹林に来る人も少ないからそこまで忙しくないよ」

ケン「そうですか」

妹紅「…」

ケン「…」

ケン「と…とりあえずご飯を作りますね」

妹紅「う…うん!」

 

ー数時間後ー

ケン「お待たせしました。鰹のたたきです」

妹紅「鰹…どんな料理?」

ケン「はい。鰹などの魚には寄生虫がいるので、寄生虫を殺すために表面を炙って寄生虫を殺すなどの理由から作られたと言われています」

ケン(…確か上様に仕えていた山内様が発案したという説もあったはずだ)

 

山内…山内一豊。尾張出身の武士。信長、秀吉、家康の天下人に仕えた。刀根坂の戦いなどで活躍。関ヶ原の戦いの際は居城、掛川城を家康に明け渡し、関ヶ原本戦にも参加。後に土佐1国を与えられ、後に幕府を滅ぼす土佐藩の祖となった。妻、千代の内助の功が有名でありNHK大河ドラマ『功名が辻』の主人公として放送された。

 

 

妹紅「…」

ケン(…やはり妹紅さんは、あの話をしてから気まずそうにしている…)

ケン(…無理もない…あんなことがあったことだ)

妹紅「…ねえ…ケン」

ケン「なんですか?」

妹紅「…やっぱり帰るの?」

ケン「…そうですね…」

ケン(…確かに1000年という年齢を生き、これからも生きていく妹紅さんを置いていくのは…心苦しい事だ…)

妹紅「…ケン、やることがあるならそれに向けて頑張れよ!」

ケン「…妹紅さん…」

妹紅「私はさ、これまでも生きてきたんだ。この位大丈夫だよ。それにケンが来てから料理も上手くなったんだ、1人になっても大丈夫だよ」

妹紅「だからさ、ケンはケンの道を行きなよ」

ケン「…ありがとうございます」

妹紅「ところでケンは今日はなにするの?」

ケン「そうですね…まずは今日の夕食の食材を探しに行ってきます」

妹紅「分かった。そのついでで悪いんだけど…霊夢の所に筍を渡してくれない?」

ケン「分かりました」

 

 

ー人里ー

ケン(妹紅さんに気を使わせてしまった…)

ケン(…今まで親しい人を送ってきた人生か…)

ケン(…おそらく妹紅さんはこれからも親しくなってきた人を送り続けるのだろう…)

ケン(…俺の判断はあれで正しかったのか…?)

ケン(…それは別として…紫さんのあの言葉…)

ケン(…一体どうしたものか…)

 

ー博麗神社ー

ケン「霊夢さん、いらっしゃいますか?」

霊夢「あらケン、またご飯を作りに来てくれたのかしら?」

ケン「はい、妹紅さんから筍の送り物です。これでなにか振る舞えたらと思いまして」

霊夢「あらありがとう。なら私の他に…あの子の分も作ってあげて欲しいわ」

ケン「…あの子?」

霊夢「そう、修行の最中に迷い込んできた妖怪兎」

?「…」スー…スー…

ケン「…輝夜さまのところにいる鈴仙さん達と同じ格好をしていますね」

霊夢「あ、ケン。そういえばこんなもの拾ったわ』

ケン「羽衣…ですか?」

霊夢「そうそう。これを人里で売れば少しは生活がマシになるかしら?」

?「…!」

?(何とか地上にたどり着いたのね…)

?「…?!」バッ!!

?(ない!!ない!!ない…!!確かに来た時にはつけていたのに!)

霊夢「あら?起きたのね」

?「…!それそれそれ!!私の羽衣!!」

霊夢「言われなくても返すつもりは無いわ」

ケン「霊夢さん、人のものは返すべきですよ」

霊夢「…ケンがそう言うなら仕方ないわね。はい」

?「あ…ありがとう…」

 

ー数分後ー

霊夢「怪我とかは大丈夫かしら?」

?「だいぶ寝てたから大丈夫」

ケン「今なにかお作りします」スタスタ…

 

ケン(怪我をしていたそうだが状態を見た限りは大きな怪我もなく食欲もありそうだ。霊夢さんと同じ物をつくっていいだろう)

ケン(さて…筍と紫さんから頂いた魚があるな。これを使おう)

 

ー数十分後ー

ケン「お待たせしました。筍の炊き込みご飯と鰆の梅酢煮、筍の味噌汁です」

霊夢「あら、今日は海の魚なのね」

ケン「紫さんからお譲り頂きました。それに…」

?「…?」

ケン「月には海があるというので海の魚をと」

?(…私たちの住んでいる月では魚はいない。だが、月に海があると知っている地上人は初めて会った…この男は一体…)パクッ

?「…美味しい…!」

ケン「お口に会いましたか」

霊夢「ケンの料理よ。当たり前じゃない。いらないなら全部頂くわよ」

?「た…食べますよ!」

 

ー数十分後ー

ケン「それでは帰ります」

霊夢「は~い、妹紅によろしく伝えといて」

霊夢「…」ファ~…

?「眠いんですか?」

霊夢「まあね…あんたに布団を占領されていたから医者のところに行ったのよ」

?「医者?」

霊夢「まあ、おいかえされちゃったけどだから眠いの」ゴロン…

?「…?」

 

『…よ…』

?「…?」

『玉兎よ…』

『××の罪を請け負い続ける玉兎よ…』

?『…!』バッ!!

?2「…」クイクイ…←手招き

?「…」スタスタ…

 

霊夢「…」

魔理沙「おい、昼から寝ていると妖怪になるぞ」

霊夢「うるさいわね…昨日寝れなかったんだから寝させてよ…」

魔理沙「なんだ?また酒飲み過ぎて寝たのか?」

霊夢「うーん…」

霊夢「…!あれ?あの妖怪兎は?」

魔理沙「ん?誰かいたのか?」

 

これは第二次月面戦争の序章に過ぎない。




皆さま!!更新が遅れてしまい大変!!大変もうしわけありませんでした!!
なぜ半年以上更新が遅れてしまったのか…。

1 今年は特に異動が複数回あるなど忙しかった
2 ネタが思いつかなかった
3 三国志8、パワプロ、ティアキン、ウマ娘にどハマりしていた

この3つが原因です 
これからも不定期にはなりますが何とか完結には持っていく予定です(道筋はできてはいるので)。
h×hやドリフターズのように途切れ途切れの更新になってしまいますが改めて…改めてよろしくお願いいたします!

ここからは『東方永夜抄』の原作と多聞丸オリジナルを組み合わせて物語を作っていきます。完結まで見届けていただければと思います。よろしくお願いいたします ‍♀️

ケンは今後どうする?

  • 1 戦国時代に戻る(可能なら)
  • 2 現代に戻る(現実的)
  • 3 幻想郷に残る(これも現実的)
  • 4 その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。