TS転生したクール系美少女は幼馴染の彼が大大大好きなようです。   作:蝉時雨。

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第1話 登校初日

初めまして、()の名前は城ヶ崎(じょうがさき) (りん)

 

この世界に転生してから16年が経とうとしている、なんで死んだのかは覚えてないけど。

 

『精神は肉体に引っ張られる』とは良く言ったものでこの身体に転生してから感性が女性寄りに変わってしまった。

 

例えば前世では大好きだった戦隊モノやライダーモノは今でも好きだが前世ほど熱中できなくなってしまった。

 

変わりに、と言ったらあれだが可愛いモノや綺麗なモノがとことん素晴らしいものに見えてしまっている。前世でも多少なりとも好きだったが今世では比べ物にならないくらい惹かれてしまう。

 

そしてここからが1番大きな変わった所、それは異性、同性へ関心の違いだ。前世は男だったので異性、つまり女性への関心が高かった、可愛いなーとか付き合いたいなーとか。

 

だが今世では女性として生を受けたことでその関心が男性へのものへと変わってしまった。そして、男性が女性をどう見ているかが分かってしまった。

 

これがまあ大変だ、今世では母親譲りの美人顔なので街を歩けばめちゃくちゃ見られる、特に胸とか。

 

今世の()はかなりデカめのメロンが実っているし、お尻もまあそこそこ。太ももは…細い方が良いという女性達への気持ちが理解出来てしまった…

 

道行く人達に胸とか尻とかへの視線は決して気持ちのいいものじゃない、だがその気持ちはわからなくもない、今世でも胸のデカい女性を見かけるとつい目で追いかけてしまう、これは全人類みなそういう風に出来ているのだと思った。

 

ただ、本気で気持ち悪いと思ったのがその視線が自分を身体を舐めるように見られた時だ。さっきも説明した通り()は美人だ、おっさんに顔、胸、腰、尻をじぃっと見つめられた時は本気の本気で今の性別に生まれた事を後悔しそうになるくらい気持ち悪かった。

 

だけどその視線は()の今世での幼馴染がいるおかげで滅多にない、そしてそういった視線を送られて来た瞬間、幼馴染のアイツがおっさんの視界を遮り、こちらを見れないようにしてくれたりと()を守ってくれるのである。

 

幼馴染の名前は(あずま)鋼太郎(こうたろう)、高校1年の時点で身長193cm、某太郎さん並の体格の良さ、そして極めつけがハーフなのだか黒髪で母親から遺伝で瞳が碧眼のハーフで超イケメン顔である。もうマジかっこいい、大好き、結婚してくれ。

 

そんな幼馴染の鋼太郎(こうたろう)とは()達が生まれる前から家族ぐるみの付き合いがあったのだ、鋼太郎(こうたろう)の父親が()の父と中学時代からの親友で、鋼太郎(こうたろう)父が海外留学した時に出会い、鋼太郎(こうたろう)父と鋼太郎(こうたろう)母が結婚するという話を聞き、それならこちらで暮らさないかと提案したのが()の父らしい。

 

実は今世の父はめちゃくちゃいい所のお坊ちゃまで、今も様々な会社を持つめちゃくちゃ偉い、金持ちな人だったりする。鋼太郎(こうたろう)父が海外留学する時、お金を出したのも()の父だし、今鋼太郎(こうたろう)とその両親が住んでる土地を買ったのも父だ。

 

今世の()はそんな金持ちの家のお嬢様だったりする。父が鋼太郎(こうたろう)父の事をそこまでして気に入る理由はなんとなくだがわかる、かわいい。…かわいいのだ。

 

勘違いしないで欲しいのが男の娘っぽい見た目だからとかではなくその逆だ、なんなら今の鋼太郎(こうたろう)より体格いいし、昔ながらの日本男児というか硬派なイケメンという印象が強い

 

のだが鋼太郎(こうたろう)父はリスの様に煎餅をちまちま食べるし、甘いものが好きで()の父に鋼太郎(こうたろう)宅に行くならと有名店の高級チョコをお土産に持たされ、鋼太郎(こうたろう)の家にお邪魔させてもらった時は誰よりもそのお土産を喜んでいたりなどこちらを萌え殺す気なのかと思うくらい可愛かった、そんな鋼太郎(こうたろう)父をニッコニコの笑顔で見つめていた鋼太郎(こうたろう)母も可愛かった。

 

そんなこんなで鋼太郎(こうたろう)両親は()の両親からとても気に入られているのである、そして()鋼太郎(こうたろう)の事が大好きなのである。

 

前世が男だったからとかそんなものは今世は女に生まれたのだから関係ないし、前世でも女性への気持ちほどではないがイケメンも好きだったのである、某奇妙な冒険の某太郎さんは男でも惚れるくらいかっこよくて好きだったのだ、そんな彼みたいな男が今世では幼馴染として()を守ってくれたりするのである、そんなん惚れない方がおかしいやろがい!!!

 

まあそんなわけで()鋼太郎(こうたろう)の事が大大大好きなのである。その想いを胸に抱きつつ今日は高校初日なのにも関わらずいつも通り寝ている鋼太郎(こうたろう)を起こしに彼の自宅まで来ているので、さっそくチャイムを鳴らす。

 

「おはようございます、鋼太郎(こうたろう)君を起こしに来ました」

 

朝の挨拶をし、インターホンに声を掛けると朝7時だというのにとても元気な声がインターホン越しに聞こえてきた。

 

「凛ちゃんいらっしゃい!今開けるわね」

 

と、女性の声が聞こえてきた。

その女性の名前は(あずま) アンジェリカさん、鋼太郎(こうたろう)の母だ。外国人なのだが日本語がとても流暢で昔から日本に興味があり勉強していたらしい。

 

パタパタと音がし、ガチャりとドアが開く音がすると()より少し小さめな金髪碧眼の綺麗な女性がニコニコしながら出迎えてくれた。

 

「いつもありがとう凛ちゃん、(こう)ちゃんの事よろしくね」

 

「いえ、私も好きでやっている事なので」

 

そう、()は彼を起こすことを自分からやっているのである、男の憧れである美少女幼馴染が朝起こしてくれるという羨ましい状況を自分から作りに行ってるのである。

 

見慣れた玄関を通り、階段を上り鋼太郎(こうたろう)の部屋まで行き静かにドアをあける。彼の彫刻の様なイケメン顔を2分ほど眺めてから写真を撮りスマホのアルバムに保存してから起こす為に声を掛ける。

 

「おはようございます、鋼太郎(こうたろう)君。今日は高校の初登校ですよ、早く起きてください」

 

そう声をかけると彼はむくりと起き、伸びをしながら欠伸をする。それが終わるとうっすら目を開けてこちらに挨拶を返す

 

「おはよう、いつも悪いな」

 

いつも通りの返事をしてきたので()も同じように返す

 

「私が好きでやっていることなので」

 

少し微笑んで返すと彼も微笑みを返してくれる、このやり取りが堪らなく大好きなのだ

 

「さあ、まずは顔を洗ってからその後朝食を食べましょう」

 

「あぁ」

 

彼は着替えるので()は部屋を出てアンジェリカさんが作った朝食を皿に盛り付け、並べるのを手伝う。それが終わると着替えと顔を洗い終えた鋼太郎(こうたろう)がリビングにやってきた。

 

()もアンジェリカさんが作った朝食を頂く、何年も日本に住んでいるからか日本食がとても上手なのである。たまに料理を教えて貰っている。

 

食べ終えるとちょうどいい時間になっており、ゆっくり学校に向かっても大丈夫なくらいには余裕がある。

 

「「いってきます」」

 

2人で声をかけるとアンジェリカさんが頬にキスをしてくる、当然鋼太郎(こうたろう)にもだ、()鋼太郎(こうたろう)にやりたいがそれは夫婦になってからだな。

 

「母さん、俺ももう高校生だ、いい加減やめてくれ」

 

「えー、いいじゃない!」

 

鋼太郎(こうたろう)は口では言うが拒否したりはしない、それが愛情だと伝わっているからだ。それにしてもやっぱりぷりぷり怒るアンジェリカさんもかわいいな、それに耳を少しだけ赤くしてる鋼太郎(こうたろう)もとてもかわいい。

 

いつもの茶番を終え、中学とは違う通学路を若干新鮮な気持ちで歩いていく、高校付近に着くと同じ高校の制服を来ている生徒が沢山いて、男女共にこちらを見ながらひそひそと声が聞こえてくる。

 

「うわでっか…あの男身長なんぼあんだよ…」

 

「男こわ、けど隣の子めちゃくちゃ美人じゃね?」

 

「は?なにあのイケメン…」

 

「でっっっっか」

 

など様々…というか色んな意味のでかいと言う声が多い、いやまあ鋼太郎(こうたろう)の身長もデカいが()の胸も相当大きいからな、こっちみんな、これは鋼太郎(こうたろう)のだぞ。

 

がやがやしている周りを無視しながら割り振られた教室を見る。良かった、鋼太郎(こうたろう)と同じ教室だ、前に鋼太郎(こうたろう)と違う教室になった時は色々大変だったからな。

 

鋼太郎(こうたろう)君、今年も同じクラスでしたね」

 

「そうだな」

 

とても淡白な返しをされたが彼も内心喜んでいるのだろう、少しだけ目を輝かせているように見える。

 

教室に着くと席順が割り振られていたのでそれぞれその席へと座る、席順は名前順なのであ行である鋼太郎(こうたろう)は必然的に1番前になる、そして私はその列の左隣の1番後ろだ。少し寂しいが()が予想している限り大丈夫だろう。

 

まだHRまで時間があるので本を読む、美人が本を読んでいるだけで様になるしな。

そう馬鹿なことを考えていると隣の方から馬鹿みたいに元気な奴に声を掛けられた。

 

「なぁ!君名前なんて言うの?俺は小野寺(おのでら) 大輝(だいき)ってんだ、よろしく!」

 

「城ヶ崎 凛です」

 

「へぇ!凛ちゃんか〜可愛いね。趣味は読書とか?」

 

「えぇ、まあ」

 

「良いね〜!俺本とか読まないからさ、今度オススメな本あったら教えてよ〜」

 

彼はコミュ力が高いのか無愛想な返事をする()にめちゃくちゃ声を掛けてくる、正直だるい、あと凛ちゃんって呼ぶな、呼んでいいのはアンジェリカさんと鋼太郎(こうたろう)だけだ。

 

ぺちゃくちゃと()に1人で喋りかけてくる小野寺(おのでら)をうぜ〜と思いながら本に集中しているとふと影ができる、もしやと思い顔を上げると少し怒り気味の鋼太郎(こうたろう)がいた。

 

「おい」

 

「あ?なんだよ」

 

短く、かつ重圧的な声を掛ける鋼太郎(こうたろう)に、邪魔されて若干イラッとしたのか小野寺(おのでら)が威嚇的な声で反発する。

 

「凛が嫌がってる、やめろ」

 

んんんんんんッッッッッッッッッッ!!!!!

()を心配してくれてるのか小野寺(おのでら)からのマシンガントークを止めてくれた、かっこよ…大好き…結婚して…

 

そんな事を考えていると小野寺(おのでら)は納得がいかないのか椅子から立ち上がり鋼太郎(こうたろう)と向かい合う、小野寺(おのでら)は高校生にもかかわらず180cmほどある、だが鋼太郎(こうたろう)ほどでかくない、いたら逆に見てみたいが。

 

「は〜?何、お前。急に出てきてさ〜、凛ちゃんのなんなわけ?」

 

「俺は凛の幼馴染だ」

 

はぅあ!

やっっっば、最近全然言ってくれてなかったから事不意に幼馴染宣言されると思わずきゅんと来る。これ好きとか愛してるとか言われたらどうなっちまうんだ???

 

「ふ〜〜〜ん、幼馴染ね、幼馴染なんだ〜そっか〜、なら俺もにまだチャンスがあるって訳ね」

 

そうニヤニヤしながら鋼太郎(こうたろう)に言い返すと鋼太郎(こうたろう)は眉をしかめて小野寺(おのでら)の方を見る。いや小野寺(おのでら)()はもう鋼太郎(こうたろう)一筋だからお前のチャンスは欠片もないぞ。

 

一触即発な雰囲気、止めないと不味いかなと思っているとチャイムが鳴り先生が入ってくる。

 

「皆さん席に着いてください、これからHRを始めますよ」

 

少し腰が曲がっている眼鏡をかけた、おじいちゃんというのが似合う先生がそう言うと睨み合っていた2人はそれぞれ自分の席へと座る。

 

そしてクラス全員が座り、静かになったのを確認し、おじいちゃん先生が朝の挨拶を述べ、その後クラス全員が自己紹介という形になった。

 

トップバッターは大好きな鋼太郎(こうたろう)だ。

 

「では(あずま)君からどうぞ」

 

先生から指名されると

 

「はい」

 

と返事をすると

 

鋼太郎(こうたろう)は席を立ち振り返る

 

「俺は(あずま) 鋼太郎(こうたろう)、趣味は読書、スポーツ全般、それと…星空を見るのが好きだ、以上だ」

 

そう言い終え席に座る鋼太郎(こうたろう)。女子大半、男子は少数だがに魅了されたのか(ほう)けている。ふふっ、彼はかっこいいだろ〜うんうん、(わたし)鋼太郎(こうたろう)はかっこいいからな〜、魅了されるのも仕方ない。

 

星空を見るのが好きと言ったがあの時のことを覚えててくれてとても嬉しいな、と心の中で思っていると隣の小野寺(おのでら)の番になっていた。

 

「俺は小野寺(おのでら) 大輝(だいき)!趣味はカラオケとかスポーツとか!好きなものはかわいい子!よろしく〜〜」

 

キランッとウインクすると視線を一瞬こっちに向けてきた、女子はキャーキャー言ってるがまじでやめてくれ、こういうチャラい奴はお呼びでない、女遊びしてそうだし、どこぞのNTRモノに出てくる間男みたいで気色悪い。

 

そして()の番だ。

少し恥ずかしいが小野寺(おのでら)からのアピールをこれ以上受けないため、そしてわんちゃんあると思ってあるクラスの男子に釘を刺すために意を決して言うしかない。

 

「城ヶ崎 凛、趣味は読書よ。私の好きなものは…そうね、鋼太郎(こうたろう)君かしら」

 

クラスが一瞬ざわついた、それもそうだろう。こんな明らかに清楚で凛とした見た目の美少女が明らかに好意を寄せてる相手を公言したのだ、小野寺(おのでら)もびっくりしたのか口をぽかんと開けている。

 

鋼太郎(こうたろう)は…ふふっ、ちょっと耳赤くなってる、かわいいな〜。

そんなこんなで自己紹介が終わると鋼太郎(こうたろう)の後ろの席にいる眼鏡をかけた男子が手を挙げていた

 

「あの〜先生、(あずま)さんが大きくて前が見えづらいので席を変えたいのですが…」

 

まぁ確かにな、鋼太郎(こうたろう)は193cm、オマケにガタイもいいしな。そんでここからが勝負どころだ、いや勝ち負けとかじゃないんだけど…

 

「そうだね〜、(あずま)君おっきいからね〜、(あずま)君、申し訳ないけど1番後ろでも大丈夫かい?」

 

「はい、構いませんよ」

 

勝ったッ!

そう!鋼太郎(こうたろう)は誰よりでかい、そして体格もいい!なら誰にも邪魔にならない1番後ろが最適なのだ!!!

 

1人で勝ちを確信していると小野寺(おのでら)が抗議の声を上げる

 

「ちょ、ちょっと待ってください先生!席を交換するだけで良いじゃないっすか!」

 

おい、余計なことを言うな

 

「そうは言ってもね〜、その後ろの子も見づらくなるだろうし、それなら1番後ろの方がいいだろう?」

 

そう言って一瞬だが(わたし)の方を見た。

えっ!?まさか(わたし)の為を思って言ってくれたのか?…心の中で拝んでおこう。ありがたや〜。

 

「チッ、わかりましたよ〜」

 

誰にも聞こえないよう舌打ちをし、おちゃらけたように返事をした小野寺(おのでら)。残念だったな。

 

そして席を移動し終え(わたし)の隣に鋼太郎(こうたろう)が来る。

 

「ふふっ、鋼太郎(こうたろう)君、あの時みたいですね」

 

「あぁ、小一、中一の時と一緒だな」

 

そう、必ず入学当初はこうなるのである。小さい頃からデカかった鋼太郎(こうたろう)は毎回こんなんである。だがそのおかげで(わたし)も隣にいれるのである。

 

そして人生2回目の高校初日は最初こそ色々あったが特に問題無く時間は進み、午後の休み時間になる。

 

鋼太郎(こうたろう)君、一緒にお弁当食べましょ」

 

「あぁ」

 

「俺も一緒に良い?」

 

弁当を食べようと鞄から弁当を取り出そうとすると前にいる小野寺(おのでら)が振り向きこちらに話しかけていた。

 

………だっる

 

()鋼太郎(こうたろう)は何も言わず席を立ち、弁当が入っている袋を持って教室から出ていく。

 

「えっ、あっちょ」

 

なんか驚いている奴がいるが関係ない。この高校では屋上が使えるらしいので屋上で食べる事にする。

 

2人で静かに食べ終えると鋼太郎(こうたろう)に朝助けてくれたことを伝える

 

「今朝はありがとうございました、少し鬱陶しかったのでとても助かりました」

 

「気にするな、いつも凛には助けられているからな」

 

そう言いながら微笑みながら()の頭を撫でてくれる、小さい時から2人だけの時はこうやって頭を撫でてくれるのだ。

 

ゴツゴツした手だが慣れた手つきで頭を撫でる。()はこれが大好きなのだ、中学初めの頃鋼太郎(こうたろう)が思春期に入り、撫でてくれなくなった時猛抗議した記憶がある、少し恥ずかしいな。

 

鋼太郎(こうたろう)の手の感触を楽しんでいると頭から手が離れる

 

あっ…

 

と声が出てしまった。いつも終わる時になると寂しくなり声が出てしまう。

 

「凛は昔から変わらないな」

 

と微笑む、()以外誰にも向けないその澄んだ微笑みが()の心にきゅんきゅんくる。

 

この昂ってしまった心は収まりがつかない、彼の手を取り自分の頬に当てる。

そして彼の目を見つめながら、自分を想いを伝える。

 

「大好きよ、鋼太郎(こうたろう)君」

 

「………」

 

彼からの返事はないがそれもまた気持ちいいのだ。彼らしさが出ていてとても良い。

 

名残惜しいが彼の手を離し時間を確認すると休み時間が終わりそうになっていた。

 

「そろそろ時間ね、教室に戻りましょう」

 

「そうだな」

 

教室に戻り小野寺(おのでら)や他の男子がなんかいっていたが無視、残りわずかとなった授業を終わらせ放課後になる。

 

帰る準備をし席を立つとクソ寺…小野寺(おのでら)が声を掛けてきた。

 

「凛ちゃ〜ん一緒に帰らない?」

 

「ごめんなさい、先約があるので」

 

そういい教室を後にする、なんか舌打ちが聞こえたが無視。

玄関で靴を履き替えていると鋼太郎(こうたろう)がやってくる。

 

「一緒に帰りましょ、鋼太郎(こうたろう)君」

 

「あぁ」

 

()達2人は通学路で来た道と同じ道を歩く、無言で歩いているがこの沈黙は全然苦ではない。彼の隣を歩いているだけで幸せなのだ。

 

自宅へ着くと彼へ軽く手を振り

 

「また明日」

 

と言うと

 

「あぁ」

 

と彼らしい返事で返してくれる。中学の頃とあまり変わらないがこんな変わらない日常こそが最高の幸せなのだ。

 

「ただいま帰りました」

 

「おかえりなさい、凛」

 

今世の母、城ヶ崎(じょうがさき) (かえで)が出迎えてくれた。

 

「凛、新しい学校はどうだったかしら」

 

「うるさいのがいたけれどあまり変わらなかっただったわ」

 

「そう…そのうるさいのは大丈夫なのかしら」

 

「平気よ、鋼太郎(こうたろう)君がいるもの」

 

「ふふっ、ならいいわ」

 

()の母は似ているだけあって美人系の女性だ、(わたし)よりも凛という名前が似合っている気がする。そんな母だが見た目に寄らず可愛いものが好きだ、2人で買い物に行くとぬいぐるみとかに目移りする母を見る時がある。

 

多分()の可愛いもの好きが今世で強くなったのはこの人の影響なのではないだろうか…、父も可愛いものが好きだしまあ悪いことでは無いのでよしとしよう。

 

夕食を食べ、お風呂に入り少しだけ今回の授業の復習をしているとスマホの通知がなり、ふと見ると鋼太郎(こうたろう)からのLINEだった、()は即開いて内容を確認するとそれは

 

『今週の休日2人で買い物に行かないか』

 

というデートのお誘いであった。本当は付き合ってないので違うのだがこれはデートなのだ。

最近は入学準備やらで色々慌ただしく2人で買い物に行く機会もなかったのでとても嬉しい。

 

『えぇ、場所はいつものところ?』

 

と返信を送る。

 

『あぁ』

 

と返信が帰ってくる。LINEでもこの不器用な返事しか出来ないのがとても愛らしい。

その後も趣味の読書についての情報交換や感想を言い合っているとそろそろ22時を回りそうになっていた。

 

前世では男だったので夜更かししまくっていたのだが今はそうにも行かない。母から譲り受けたこの身体を綺麗に保たなければならないのだ、そのため早めに寝ることにしている。

 

『そろそろいい時間だから寝るわね、鋼太郎(こうたろう)君もあまり夜更かしし過ぎないようにね』

 

『おやすみ』

 

『おやすみなさい、愛してるわ鋼太郎(こうたろう)君』

 

いつもの様に『あぁ』と返事が来るのを期待して待っていると返信が来た

 

『あぁ、俺も愛してる』

 

……………!?

えっ!??いや待て待て待て鋼太郎(こうたろう)が???()に愛してる!??!?好きな気持ちは十分伝わっていた。

 

ま、まさか愛してると返してくれるとは思わなかった…

 

心臓がどくんどくんとうるさい、今まで生きてきた中で1番ドキドキしてるかもしれない。

 

「すぅー………はぁー………」

 

深呼吸をし、昂った気持ちをなんとか気持ちを抑えようとするが全然効果があるように思えない。この返信が来るまで若干うとうとしていたが今は目が冴えてしまった。

 

「卑怯だわ、鋼太郎(こうたろう)君…」

 

彼に対して少しだけ愚痴をこぼしても何も変わらない、だが明日も彼を起こす為に早めに寝なければならないので布団を被り、目を瞑る。

 

そして大好きな彼を思いつつ

 

「愛してるわ、鋼太郎(こうたろう)君」

 

と呟く。

 

目が冴えたと思っていたがそのまま目を閉じていると睡魔が襲ってきて、それに身を委ねると(わたし)を意識を手放し、夢の世界へと旅立つのである。

 

 

 


ここまで呼んでくれてありがとうございました。

小説を書くのは初めてなもので変な所があれば申し訳ないです。

 

TS作品が好きなのですがTSしたけど最初からベタベタに惚れていたり、最初から自分の性を女性として受け入れていた作品って全然ないなと思ったので自分で描きました(隙自語)

 

鋼太郎(こうたろう)の見た目はジョジョの奇妙な冒険の空条承太郎、凛の方はブルーアーカイブの調月リオというキャラをもう少し幼い感じにしたのをイメージしていただければと思います。

 

作中出てきた小野寺(おのでら)君は鋼太郎(こうたろう)君と凛ちゃんを引き立てるだけのキャラなので凛ちゃんのNTRはないです。ないよ。…ないからな!!!

 

見切り発車で始めたのでネタに在庫が無いのですぐ終わるかもしれませんが許して下さい。ネタを提供していただければぜひ書かせて頂きたいと思います。

 

追記、幼馴染の彼の苗字を亜門(あもん)から(あずま)に変更しました。(2023/2/26)

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