TS転生したクール系美少女は幼馴染の彼が大大大好きなようです。 作:蝉時雨。
初めまして、
この世界に転生してから16年が経とうとしている、なんで死んだのかは覚えてないけど。
『精神は肉体に引っ張られる』とは良く言ったものでこの身体に転生してから感性が女性寄りに変わってしまった。
例えば前世では大好きだった戦隊モノやライダーモノは今でも好きだが前世ほど熱中できなくなってしまった。
変わりに、と言ったらあれだが可愛いモノや綺麗なモノがとことん素晴らしいものに見えてしまっている。前世でも多少なりとも好きだったが今世では比べ物にならないくらい惹かれてしまう。
そしてここからが1番大きな変わった所、それは異性、同性へ関心の違いだ。前世は男だったので異性、つまり女性への関心が高かった、可愛いなーとか付き合いたいなーとか。
だが今世では女性として生を受けたことでその関心が男性へのものへと変わってしまった。そして、男性が女性をどう見ているかが分かってしまった。
これがまあ大変だ、今世では母親譲りの美人顔なので街を歩けばめちゃくちゃ見られる、特に胸とか。
今世の
道行く人達に胸とか尻とかへの視線は決して気持ちのいいものじゃない、だがその気持ちはわからなくもない、今世でも胸のデカい女性を見かけるとつい目で追いかけてしまう、これは全人類みなそういう風に出来ているのだと思った。
ただ、本気で気持ち悪いと思ったのがその視線が自分を身体を舐めるように見られた時だ。さっきも説明した通り
だけどその視線は
幼馴染の名前は
そんな幼馴染の
実は今世の父はめちゃくちゃいい所のお坊ちゃまで、今も様々な会社を持つめちゃくちゃ偉い、金持ちな人だったりする。
今世の
勘違いしないで欲しいのが男の娘っぽい見た目だからとかではなくその逆だ、なんなら今の
のだが
そんなこんなで
前世が男だったからとかそんなものは今世は女に生まれたのだから関係ないし、前世でも女性への気持ちほどではないがイケメンも好きだったのである、某奇妙な冒険の某太郎さんは男でも惚れるくらいかっこよくて好きだったのだ、そんな彼みたいな男が今世では幼馴染として
まあそんなわけで
「おはようございます、
朝の挨拶をし、インターホンに声を掛けると朝7時だというのにとても元気な声がインターホン越しに聞こえてきた。
「凛ちゃんいらっしゃい!今開けるわね」
と、女性の声が聞こえてきた。
その女性の名前は
パタパタと音がし、ガチャりとドアが開く音がすると
「いつもありがとう凛ちゃん、
「いえ、私も好きでやっている事なので」
そう、
見慣れた玄関を通り、階段を上り
「おはようございます、
そう声をかけると彼はむくりと起き、伸びをしながら欠伸をする。それが終わるとうっすら目を開けてこちらに挨拶を返す
「おはよう、いつも悪いな」
いつも通りの返事をしてきたので
「私が好きでやっていることなので」
少し微笑んで返すと彼も微笑みを返してくれる、このやり取りが堪らなく大好きなのだ
「さあ、まずは顔を洗ってからその後朝食を食べましょう」
「あぁ」
彼は着替えるので
食べ終えるとちょうどいい時間になっており、ゆっくり学校に向かっても大丈夫なくらいには余裕がある。
「「いってきます」」
2人で声をかけるとアンジェリカさんが頬にキスをしてくる、当然
「母さん、俺ももう高校生だ、いい加減やめてくれ」
「えー、いいじゃない!」
いつもの茶番を終え、中学とは違う通学路を若干新鮮な気持ちで歩いていく、高校付近に着くと同じ高校の制服を来ている生徒が沢山いて、男女共にこちらを見ながらひそひそと声が聞こえてくる。
「うわでっか…あの男身長なんぼあんだよ…」
「男こわ、けど隣の子めちゃくちゃ美人じゃね?」
「は?なにあのイケメン…」
「でっっっっか」
など様々…というか色んな意味のでかいと言う声が多い、いやまあ
がやがやしている周りを無視しながら割り振られた教室を見る。良かった、
「
「そうだな」
とても淡白な返しをされたが彼も内心喜んでいるのだろう、少しだけ目を輝かせているように見える。
教室に着くと席順が割り振られていたのでそれぞれその席へと座る、席順は名前順なのであ行である
まだHRまで時間があるので本を読む、美人が本を読んでいるだけで様になるしな。
そう馬鹿なことを考えていると隣の方から馬鹿みたいに元気な奴に声を掛けられた。
「なぁ!君名前なんて言うの?俺は
「城ヶ崎 凛です」
「へぇ!凛ちゃんか〜可愛いね。趣味は読書とか?」
「えぇ、まあ」
「良いね〜!俺本とか読まないからさ、今度オススメな本あったら教えてよ〜」
彼はコミュ力が高いのか無愛想な返事をする
ぺちゃくちゃと
「おい」
「あ?なんだよ」
短く、かつ重圧的な声を掛ける
「凛が嫌がってる、やめろ」
んんんんんんッッッッッッッッッッ!!!!!
そんな事を考えていると
「は〜?何、お前。急に出てきてさ〜、凛ちゃんのなんなわけ?」
「俺は凛の幼馴染だ」
はぅあ!
やっっっば、最近全然言ってくれてなかったから事不意に幼馴染宣言されると思わずきゅんと来る。これ好きとか愛してるとか言われたらどうなっちまうんだ???
「ふ〜〜〜ん、幼馴染ね、幼馴染なんだ〜そっか〜、なら俺もにまだチャンスがあるって訳ね」
そうニヤニヤしながら
一触即発な雰囲気、止めないと不味いかなと思っているとチャイムが鳴り先生が入ってくる。
「皆さん席に着いてください、これからHRを始めますよ」
少し腰が曲がっている眼鏡をかけた、おじいちゃんというのが似合う先生がそう言うと睨み合っていた2人はそれぞれ自分の席へと座る。
そしてクラス全員が座り、静かになったのを確認し、おじいちゃん先生が朝の挨拶を述べ、その後クラス全員が自己紹介という形になった。
トップバッターは大好きな
「では
先生から指名されると
「はい」
と返事をすると
「俺は
そう言い終え席に座る
星空を見るのが好きと言ったがあの時のことを覚えててくれてとても嬉しいな、と心の中で思っていると隣の
「俺は
キランッとウインクすると視線を一瞬こっちに向けてきた、女子はキャーキャー言ってるがまじでやめてくれ、こういうチャラい奴はお呼びでない、女遊びしてそうだし、どこぞのNTRモノに出てくる間男みたいで気色悪い。
そして
少し恥ずかしいが
「城ヶ崎 凛、趣味は読書よ。私の好きなものは…そうね、
クラスが一瞬ざわついた、それもそうだろう。こんな明らかに清楚で凛とした見た目の美少女が明らかに好意を寄せてる相手を公言したのだ、
そんなこんなで自己紹介が終わると
「あの〜先生、
まぁ確かにな、
「そうだね〜、
「はい、構いませんよ」
勝ったッ!
そう!
1人で勝ちを確信していると
「ちょ、ちょっと待ってください先生!席を交換するだけで良いじゃないっすか!」
おい、余計なことを言うな
「そうは言ってもね〜、その後ろの子も見づらくなるだろうし、それなら1番後ろの方がいいだろう?」
そう言って一瞬だが
えっ!?まさか
「チッ、わかりましたよ〜」
誰にも聞こえないよう舌打ちをし、おちゃらけたように返事をした
そして席を移動し終え
「ふふっ、
「あぁ、小一、中一の時と一緒だな」
そう、必ず入学当初はこうなるのである。小さい頃からデカかった
そして人生2回目の高校初日は最初こそ色々あったが特に問題無く時間は進み、午後の休み時間になる。
「
「あぁ」
「俺も一緒に良い?」
弁当を食べようと鞄から弁当を取り出そうとすると前にいる
………だっる
「えっ、あっちょ」
なんか驚いている奴がいるが関係ない。この高校では屋上が使えるらしいので屋上で食べる事にする。
2人で静かに食べ終えると
「今朝はありがとうございました、少し鬱陶しかったのでとても助かりました」
「気にするな、いつも凛には助けられているからな」
そう言いながら微笑みながら
ゴツゴツした手だが慣れた手つきで頭を撫でる。
あっ…
と声が出てしまった。いつも終わる時になると寂しくなり声が出てしまう。
「凛は昔から変わらないな」
と微笑む、
この昂ってしまった心は収まりがつかない、彼の手を取り自分の頬に当てる。
そして彼の目を見つめながら、自分を想いを伝える。
「大好きよ、
「………」
彼からの返事はないがそれもまた気持ちいいのだ。彼らしさが出ていてとても良い。
名残惜しいが彼の手を離し時間を確認すると休み時間が終わりそうになっていた。
「そろそろ時間ね、教室に戻りましょう」
「そうだな」
教室に戻り
帰る準備をし席を立つとクソ寺…
「凛ちゃ〜ん一緒に帰らない?」
「ごめんなさい、先約があるので」
そういい教室を後にする、なんか舌打ちが聞こえたが無視。
玄関で靴を履き替えていると
「一緒に帰りましょ、
「あぁ」
自宅へ着くと彼へ軽く手を振り
「また明日」
と言うと
「あぁ」
と彼らしい返事で返してくれる。中学の頃とあまり変わらないがこんな変わらない日常こそが最高の幸せなのだ。
「ただいま帰りました」
「おかえりなさい、凛」
今世の母、
「凛、新しい学校はどうだったかしら」
「うるさいのがいたけれどあまり変わらなかっただったわ」
「そう…そのうるさいのは大丈夫なのかしら」
「平気よ、
「ふふっ、ならいいわ」
多分
夕食を食べ、お風呂に入り少しだけ今回の授業の復習をしているとスマホの通知がなり、ふと見ると
『今週の休日2人で買い物に行かないか』
というデートのお誘いであった。本当は付き合ってないので違うのだがこれはデートなのだ。
最近は入学準備やらで色々慌ただしく2人で買い物に行く機会もなかったのでとても嬉しい。
『えぇ、場所はいつものところ?』
と返信を送る。
『あぁ』
と返信が帰ってくる。LINEでもこの不器用な返事しか出来ないのがとても愛らしい。
その後も趣味の読書についての情報交換や感想を言い合っているとそろそろ22時を回りそうになっていた。
前世では男だったので夜更かししまくっていたのだが今はそうにも行かない。母から譲り受けたこの身体を綺麗に保たなければならないのだ、そのため早めに寝ることにしている。
『そろそろいい時間だから寝るわね、
『おやすみ』
『おやすみなさい、愛してるわ
いつもの様に『あぁ』と返事が来るのを期待して待っていると返信が来た
『あぁ、俺も愛してる』
……………!?
えっ!??いや待て待て待て
ま、まさか愛してると返してくれるとは思わなかった…
心臓がどくんどくんとうるさい、今まで生きてきた中で1番ドキドキしてるかもしれない。
「すぅー………はぁー………」
深呼吸をし、昂った気持ちをなんとか気持ちを抑えようとするが全然効果があるように思えない。この返信が来るまで若干うとうとしていたが今は目が冴えてしまった。
「卑怯だわ、
彼に対して少しだけ愚痴をこぼしても何も変わらない、だが明日も彼を起こす為に早めに寝なければならないので布団を被り、目を瞑る。
そして大好きな彼を思いつつ
「愛してるわ、
と呟く。
目が冴えたと思っていたがそのまま目を閉じていると睡魔が襲ってきて、それに身を委ねると
ここまで呼んでくれてありがとうございました。
小説を書くのは初めてなもので変な所があれば申し訳ないです。
TS作品が好きなのですがTSしたけど最初からベタベタに惚れていたり、最初から自分の性を女性として受け入れていた作品って全然ないなと思ったので自分で描きました(隙自語)
作中出てきた
見切り発車で始めたのでネタに在庫が無いのですぐ終わるかもしれませんが許して下さい。ネタを提供していただければぜひ書かせて頂きたいと思います。
追記、幼馴染の彼の苗字を