TS転生したクール系美少女は幼馴染の彼が大大大好きなようです。 作:蝉時雨。
入学した4月からあっという間に1ヶ月が過ぎ、5月に入るとクラスの皆が馴染み始める頃合い、そして今世の
それは体力テストだ。
大体5月から7月に実施される体力テストだが我が校では5月にやるらしい。
いやだ、ほんとーに嫌だ。
なぜ嫌なのか、それはこの今世の体がスポーツに向いてなさすぎる為である。
父は運動神経抜群なのだか母の方はと言うと、ポンコツ。この一言に限る。
そんな母の血を濃く引いてしまったのか
前世の頃、スポーツはクラスの中でも中の上くらいは出来ていたのだが、今世では全くと言っていいほど運動ができなくなってしまった。
やだな〜、帰りたいな〜と思いつつクラスメイト達と体育館で待機していると明るく、元気な声で話しかけられた。
「凛ちゃんどうしたの?元気ないね?」
「あら、
彼女の名前は
オレンジ色のボブヘアと、髪と同じ色の綺麗な目をした、名前の通りひまわりのように笑顔が似合う元気な女の子だ。
「もしかして体力テスト苦手なの?」
うっ、結構鋭い所を突いてくるな…
「そうね、あまりいい思い出は無いわね」
「えー!凛ちゃん運動神経良さそうなのに苦手なの?!」
彼女の場合皮肉とかではなく本気で思っていたのだろう、何を食べたらこんな純粋な子に育つんだろう。
「人は見かけによらないものよ」
「凛ちゃんかっこいいー!」
なんか騙してるみたいで謎の良心が痛む
話をしながら授業が始まるのを待つ。
そしてしばらく待っていると体育の先生がやってきて、号令、準備体操をし、準備を終わらせると早速今日の内容を話し始めた。
「今日は体力テストを行う!最初は各自でできる握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、立ち幅跳びを最初に行ってもらう。それからシャトルラン、50m走、ハンドボール投げはさっき説明した5つの項目が全員が終わり次第開始する、終わった人から待機して待っているように」
と、先生の説明が終わり、
「まずは握力だね!私からでいい?」
と
「構わないわ」
「ありがと!じゃあやるね、むんっ!」
彼女はそう言って力を込めると33kgと表示された。
…以外と力強いんだなこの子、人は見かけによらないとはこの事か
「貴女、結構凄いのね」
「ふふっーん!どう?凄いでしょ!」
「凄いわ」
いや本当に凄い、女子で33はかなり凄いはずだ。
「じゃあ次は凛ちゃんどうぞ!」
「…わかったわ」
くそぅ、やっぱりやらなきゃダメか…
「くっ…」
声を殺し、自分が今出せる精一杯の力を込める。
11kg。
「じゅういちきろ」
「………」
あの
「かわいいね!」
めちゃくちゃ綺麗な笑顔と純粋な気持ちでかわいいと言ってくれた
「………」
ちくしょう!!!
だから嫌だったんだッ!!!
そんな
「どうしたの?
気になった子が
ちょっ!今
「ひ、
「うん!凛ちゃん握力11キロなんだって!かわいいよね!」
あっ… オワッタ…
「えっ、あの凛さんが11?」
「マジで?めちゃくちゃか弱い…ってコト!?」
「11ってほんと?私より低いの…?あの城ヶ崎さんが…?」
「あんなクールな子が…よわよわ…推せる!」
「私でも押し倒せるのでは…?」
…恥ずかしい、死ぬほど恥ずかしい。
クラスメイト達からのかわいいものを見る目がすっごい恥ずかしい。
あとなんかよからぬ事を考えてる子いなかった?
てかこの結果を1番知られたくない奴g
「りーんちゃん!握力11だったんだって?かわいいね、僕が守ってあげようか?」
うわ出た
恥ずかしさと鬱陶しさから逃げたかった為、
「あっ!隠れた!」
「めちゃくちゃ恥ずかしがってる…かわよ…」
「鋼凛尊い…」
「まーたお前か
「幼馴染だからな」
ふへへ、
おっと、
「ねぇ凛ちゃん、
「
即答する。何を今更言ってるんだこいつは。
「んぐっ、じゃ、じゃあ勝負だ!
おぉ、
ふふっ…いいこと思いついた、少し意地悪してやろう。
「
「なんだい、凛ちゃん!」
「もし
「「「「「「えっ!?」」」」」」
「………っ!」
あっ、クラス全員驚いた。おもろ。
それに
「ほ、本気かい?凛ちゃん」
「えぇ、本気よ。ただ、貴方が
まあ、勝てたらの話だ。
「
「本気か、凛」
「ふふっ、どうかしら。そうね、
「ん?あぁ…」
屈んでくれた
「
「………っ」
"なんでも"の部分を強調し、そう彼の耳元で呟くとバッとこちらを向き目を見開いていた。
いつもの超イケメン顔のポーカーフェイスが崩れることはなかったが、それでも誰が見ても驚いたことに気づくことができるくらい驚いていた。
「…本当に、なんでもいいのか」
「えぇ、なんでも」
「…そうか」
悪戯な笑みを浮かべなら微笑む
「おい!なに凛ちゃんとこそこそしてんだ!」
「
「なんだよ、今更勝負は無しにしろってか?」
「いや、その勝負受けてやるよ」
ひゃーーーー!!!!出ました!!!!!!!
こういうあまり出さない一面を引き出してくれる
「そうかよ!最初は握力だ!」
「あぁ」
結果は
「113キロ!?ゴリラかよ!」
「えげつな…、今度りんご潰せるか聞いてみよっかな…」
流石は
「んグッ、つ、次!上体起こしだ!」
「あぁ」
結果は
「1秒に2回とか機械かなにかか?」
「彼はほんとに人間なんだろうか…」
先月
「んぎぎ…つ、次!長座体前屈!」
「あぁ」
結果は
「まあ、長座体前屈だしな」
「逆にあの筋肉あってあそこまで柔らかいの怖すぎる」
あ、負けた…けどさすがにこれはどうしようもないから仕方ない。
ただ
「よっっっしゃあ!」
めちゃくちゃ嬉しそう。よかったね。
「…チッ」
アッ!負けて悔しがってる
「ふはは!次は反復横跳びだ!」
「あぁ」
結果
「あの巨体であんな機敏に動けんのかよ…」
「マジで機械とかなんじゃね?」
おぉ、またもや先月から記録伸びてる!やっぱ
「なッ…つ、次は立ち幅跳びだ!」
結果は
「足にバネでも仕込んでんのか?」
「サイボーグとか有り得るな」
んー、
「つ、次!ハンドボール投げ!」
「あぁ」
結果は
「東の肩強すぎない?野球ボールとか投げたらやばそう」
「やっぱサイボーグ説あるんじゃね」
「クソッ!次は50m走だ!」
「あぁ」
結果は
「はっっっっっや」
「あの速度でぶつかられたら骨も残らなさそう」
いやー、
今のところ評価10以上の結果ばかりだ。
「…最後、シャトルランだ」
「あぁ」
結果は
なお先生や他の生徒に止められたので
「なんで
「やっぱサイボーグじゃん」
息は切らしてないが大量の汗でとても素晴らしいことになってる
…あの体操着貰えないかな。
そんなこんなで全種目のテスト終了、
「クソッ!」
あ、結構本気で悔しがってる。まああんだけの記録出せる奴はそうそう居ない。小、中の頃は自分以上の相手がいなかったはずなので、2番というのが初めてだったのだろう。
まああんだけの結果を出したんだ、少しは労いの言葉をかけてやるか。
「
「…なんだい、凛ちゃん」
「貴方は私が思ってる以上に彼に張り合っていましたから、少しは見直しましたよ。
「っ!」
あ、胸元抑えて嬉しそうな顔してるわ。
名前呼びは、まあ、あそこまで本気を出した
授業が終わり、道具を片付け教室へ戻る時間の空き時間、
勝利を収めた
「
「…凛」
「貴方が勝って良かったわ、"なんでも"いいわよ?」
なんでも言っていいんだぞ!えっちなこととか!えっちなこととか!!えっちなこととか!!!
そんな馬鹿みたいな事を考えいた
「もう二度と
………。
「……そうね、
いくら
彼を愛してる、大好きだなんだと言っておきながら誑かそうとするこんな
「
「それは無い」
「っ!」
即答だった。
幻滅したかどうかを聞く前に答えを返してくれたのだ。
それは
「ありがとう、
「あぁ」
やっぱり
そうして少ししんみりしていると元気な、明るい声をかけてきた子がいた。
「凛ちゃん!一緒に教室戻ろ!あれ?凛ちゃん泣いてるの?」
「な、なんでもないわ、
「そう?あっ!
「あぁ」
「そこの3人!早くしないと授業遅れちゃうよー!」
おっとそうだった、早く戻らねば
「あ!そうだ!凛ちゃんの体力テストの結果、とっても可愛かったんだよー!見てー!」
と、手に持っている紙をヒラヒラさせながら呼びかけてくれたクラスメイトの方に駆け寄って行く。
…え、は!?!?!
なんで
あっ!
「見て見て!凛ちゃんね、ここのとこなんかー…」
なんとか近くまで走り
「はぁ…、はぁ…、ひ、
ほんとにやめてください!恥ずかしさで死んでしまいます!!!
「えー!あんなに可愛かったのにー!上体起こしの時なんかねー、ぷるぷるしてて可愛かったんだよー!」
「あー!あー!
…そのあと女神みたいな笑顔で体力テストの結果とその時の様子をクラスメイトに話され、クラスメイト全員からかわいいものを見る目で見られた。
「…ふふっ」
「っ!わ、笑わないでください、
ここまで読んで頂きありがとうございました。
美人で勉強ができるけど運動音痴な子って素晴らしいと思いませんか?
俺は思います(鋼の意思)
今回登場した
今回のラストはすこーしだけ暗めの雰囲気になっちゃいましたけど暗めの雰囲気で終わせるのは俺の小説では絶対にしません。やっぱ最後は明るくなくちゃね!(ハピエン厨)
ちなみに凛ちゃんの体力テストの結果は
握力 11kg
上体起こし 6回
長座体前屈 70cm
反復横跳び 15回
シャトルラン 44回
50m走 11.2秒
立ち幅跳び 110cm
ハンドボール投げ 5m
うーん、クソザコナメクジ。
まあそういう風に設定したのは俺なんですけどね。
だって勉強めちゃくちゃ出来てあんな口調の女の子が運動ポンコツってギャップがすきなんだもん!!!!
はい。長々とあとがきを述べましたが改めて読んで頂きありがとうございました。これからも頑張りますのでどうかよろしくお願いします。