TS転生したクール系美少女は幼馴染の彼が大大大好きなようです。 作:蝉時雨。
これは
「とうとう俺らにも子供ができたのか…かわいいなぁ…」
「えぇ、とても可愛いわ…そういえば
「お!そうなのか!
「ふふっ、そうね」
ちなみに今世の父の名前は
父と母のこんな会話を耳にしてから数日ほどたったある日、
これが
最初は自分が女性として生を受けた事に戸惑いはしたが、小学校中学頃にはそんな戸惑いも無くなり、中学生になってからはそんな事はどうでも良くなっていた。
元々諦めていた、というのもあるが明確な理由があった
それは『恋』
まだ小学生の鋼太郎に恋したのだ
元は成人済みの大人、しかも男だったんだけどなぁ…
とか思いながら鋼太郎への恋心に気がついた出来事を思い出す。
あれは小学4年の、鋼太郎と違うクラスになった時だ
同年代の男子は好きな子にイタズラとかちょっかいをかけたくなる時期。
その頃から美人だった
上履きを隠されたり、教科書がどっかいってたり、スカートを捲って来る奴もいた、スパッツ履いてたから問題はなかったが、スパッツを履いてる事でまたからかわれたりもした。
鋼太郎がいなくなった
男子から人気がある女子は他の女子からいじめの対象になったりするはずなのだが、
元が成人男性の
鋼太郎と一緒に帰っている時、鋼太郎は
「なあ凛、学校でなんかあったのか?」
と聞いてきたので特に深く考えずに
「そうね…、上履きをかくされたり、教科書をかくされたり…あとはスカート捲られたりかしら」
なんて軽い気持ちで愚痴をこぼしてしまった、すると彼は
「誰だ」
と成人男性だったはずの
「気にしなくていいわよ、所詮子供のイタズラよ?」
「凛はいいかもしれない。けど、好きな奴がからかわれてて怒らない奴はいない」
と
前からかっこいい奴だなとは思っていたがこの事をきっかけに鋼太郎への恋心を自覚した
あ、
他人の為に本気で怒れるその優しさや、
鋼太郎に愚痴をこぼして数日経つとぱったりと
そんな鋼太郎への恋心を自覚してから数年経ち、
中学生にもなると鋼太郎はどんどんと大人びていく、小学生の頃はあまり変わらなかった身長が中学生になると突き放され、鋼太郎はやっぱ男なんだな〜ということを改めて思い知った。
性への興味が湧いてくる中学生、同時にホモだのなんだのがネタにされ、からかわれたりすることがある時期だ。
そんな時期に鋼太郎は同級生に「鋼太郎は男が好きって言う男ってどう思う?」と聞かれているのを耳にして、
『気持ち悪い』『無理』『ありえない』
なんて言われたらどうしよう、今世は女だが前世が男の
けれどそんな問いに鋼太郎は
「人の好みは人それぞれだ、俺は男が好きな男がいても良いと思う」
と堂々と答えていた。
かっこよかった、それと同時に心がスっと軽くなった気分になった
そんな彼を見て、
鋼太郎に
正直怖い、拒絶されるんじゃないか、騙してたとか言われ、嫌われるのでは?とネガティブな事ばかり考えてしまう。
でも、
本当の自分を知って貰いたい、そして理解して貰いたいと思った。
いつも通り鋼太郎と2人で学校から帰る途中、意を決して鋼太郎に話しかける
「ねえ、鋼太郎君、貴方にどうしても伝えておきたい事があるの…」
「…どうした、凛」
普通なら告白かなんかだと思うかもしれないがそんな雰囲気では無いと感じ取ってくれた鋼太郎は静かに聞き返してくれる
「…私、実は前世の記憶があるの、それも男だった時の記憶よ」
「…そうか」
「唐突で驚いたわよね、でも本当の事なの。そして、それを踏まえた上で聞いて欲しいの」
「…なんだ?」
「あなたが、鋼太郎君が好き…なの…」
「………」
「前世が男で、でも、それでもあなたの事が好きなの…だから、私と」
「付き合って欲しい」と言おうとしたが
「凛」
彼の静かに
言葉を遮られ拒絶されたのかと思った、これ以上は聞きたくないんだと
けれどその後返ってきた言葉はそんな考えとは真逆の言葉だった
「その言葉は俺から言うべき言葉だ。必ず、俺から伝える。だから待っていてくれ」
そう彼は言ってくれた、必ず自分から伝える、待っていて欲しいと。
「凛、覚えてるか?俺達がまだ小さかった頃にした約束」
「…………もしかしてあの時の?」
そんな事を言われ思い返す
………ほんとにあの時の言葉を本気にしたのか?
幼稚園の頃のなにげない日常の中での会話だった
『ねぇ、こうたろうくん。わたし、つよいおとこがすきなの、そんなおとこにわたしをもらってほしいな〜っておもっているの』
『そ、そうなんだ…』
『だからね?もし、こうたろうくんがつよいおとこになったら、そのときはわたしをもらってくれるかしら?』
『…!うん!やくそくする!』
『ふふっ、じゃあまってるわ』
軽い冗談の気持ちで言った言葉だった
強い男が好きっていうのは本当だ、戦隊ヒーローや仮面ライダーが好きだったから
それと女の子に生まれたのだからお姫様ってのを体験してみたいな〜と思って軽々しく口にした言葉。
そんな言葉を彼はずっと覚えていてくれたのか…
たしかに今思えば筋トレとかスポーツとか色んなものに手を出して熱心にやってたな……
え?まさかほんとに…?本気で"強い男"を目指してたのか…?
「馬鹿な話だろ?けど俺は本気だ、だから俺がしっかりと自身を認め、そして本当に"強い男"になったその時、お前を貰いに行く」
あーあ、どうしよ、嬉しすぎて涙止まんないや、今世では全然泣いたこと無かったのになぁ…
「今更前世がどうとか言われた所で俺の気持ちは変わらん、それに…」
「…それに?」
「今世の凛は女の子で、俺は男だ。理由はそれで十分だろ」
あぁ、かっこいいな…鋼太郎は……
もう何度目だろう、鋼太郎をかっこいいと思ったのは
そっか、それで良かったのか…
女が男を好きになる、それのどこに問題があるというのだろう
長年かかっていた
「…ありがとうございます、鋼太郎君」
「すまない、凛。お前を待たせる事になるが…」
「大丈夫ですよ、鋼太郎君が私を貰いに来てくれるまで、いつまでも待っています」
ぽろぽろこぼれる涙を拭い、自分が出来る精一杯の笑顔でこたえた
こんな出来事があり、元々好きだった気持ちが限界突破し、俺の鋼太郎好き好きゲージは常にフルMAXになったのだ
これが俺が今世で女として生きていくと決めた理由だ
だから
「愛してますよ、鋼太郎君」
ここまで読んで頂きありがとうございました!
今回はタイトルにある通り『過去』ということで凛ちゃんが鋼太郎好き好き人間になった理由としてのお話になってます。
それと凛ちゃんが女の子として生きることを決意したお話にもなっています。
なんかめちゃくちゃな所があったり、唐突な場面とかもあるかもしれませんが生暖かい目で見て頂ければ嬉しいです。
自分でもよくわかんなくなっちゃってるので(脳死)
謎のこだわりがあり、ありきたりな理由にならないようにしましたがどうでしたでしょうか
やっぱお話作るのめちゃくちゃ難しいですね…
現在R18版のお話も執筆中なので完成したら投稿します、でも本編以上に難航してるんでもうちょい先になるかもしれないんですけど…
それに本編以上に私の性癖が反映されまくった作品になると思いますので、あまり期待せず期待してお待ちください()
改めて、ここまで見て下さりありがとうございました!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!