咲「あなたは一体…?」堂嶋「堂嶋だ…!」   作:赤鐘 蓮

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第0局 始まり

 

 

「お腹いっぱい食べましたね。この後いつもの雀荘行きますか。」

「おう!今日こそ決着つけるぞ!」

「アミナ今日は勝つ!」

「私も負けないわよ!」

 今日は俺、K、優、アミナの4人で食事をしてそのあと雀荘に行く。竜凰位戦のあとKと決着がつかず、今日こそ白黒はっきりさせるつもりだ。そう考えていると後ろから声が聞こえた。

「そこの4人危ないぞ!」

 暴走した車が俺たちに向かって突っ込む。

「あぶねえ!」

 俺は咄嗟に3人を守るため突き飛ばす。そして、

 

 

グシャ!

 

 

ここは…どこだ…

「あの…」

誰だ…こいつ

「私の身体で良ければ入りませんか…?」

なんだ…何を言っているんだ…

「早く…じゃないと間に合わない…」

なんだ…うわ…!

 

 

「お父さん!お母さん!娘さんの意識が戻りましたよ!」

「ほんとですか!!よかった、薫…!」

「薫…!本当によかったわ…!」

 

 

「ここは…どこだ…?」

 

 

 俺の名は堂嶋 薫(15) 長野の清澄高校に通う女子校生…らしい…入学式前日に交通事故に遭い、約1ヶ月意識がなかったらしい。とりあえず今は元気だが、ちょっと問題を抱えていた。

堂嶋父「記憶喪失…ですか…」

医師「ええ、薫さんの場合脳の負傷は見られません。車に轢かれた衝撃での記憶喪失だと思われます。更に、薫さんの場合解離性同一性障害、簡単に言うと多重人格症ではないかと考えられます。

堂嶋母「多重人格…」

医師「はい…治療にはご家族の理解と協力が必要です。焦らずゆっくり支えてあげてください。」

堂嶋父母「はい、わかりました。」

 なんか凄え面倒なことになったな。

 

 病院を後にし、親に連れられ家に着く。どうやらここが俺の家らしい。

母「ここが私たちの家よ」

父「そうだぞ。3人で暮らしてた我が家だ」

父と母は楽しそうに俺に家を見せる。そんな風に言われても返答に困る。

堂嶋「ああ…そうなんだな…」

 適当に濁して部屋に案内してもらう。

父「ここが薫の部屋だぞ。1人の時間も必要だろうから夕飯までのんびりしてなさい」

 父はそう言うと部屋を出た。

 1人になり部屋を見渡す。綺麗に片付けられており清楚な感じだ。この体の主人は綺麗好きなのだと思う。

「それにしても、女の身体か…目のやり場に困る…」

 俺は嘆くとベッド上に転がる。しばらくゴロゴロしてるとふと思い出す。

「あいつら…生きてるかな…」

 俺は目覚めた次の日にKたちのことを調べた。今は2072年の5月、つまり俺は50年もの間意識体として生きていて、この体の持ち主、堂嶋薫という女子高生の体に転移してしまったのだ。まさか偽名の名字と本名の名が被るとは思わなかったがな。話は逸れたが50年の間で麻雀の評価は180度変わり、賭け麻雀は消失し、ノーレート、健康、競技、世界大会までやるようになった。中でも高校の全国大会はかなり評価が高く、優勝すればそれだけで名が売れる。そんな健全な麻雀が蔓延れば裏で活躍した雀士は当然摘発か引退を余儀なくされ、裏で麻雀をする人はいなくなったそうだ。

 50年…あいつらは70歳ぐらいか…裏で生きてた人間は長生きしない…ましてや裏の頂点に立つ男とその身内だ…仮に生きててもさっきの健全麻雀のせいで裏で生活はしてないだろう…表社会で人探しなんて時間かかるからいつ見つけられるか分からん…そしたら手はひとつしかない。

堂嶋「高校生の麻雀の大会で優勝…それしかねえ!そうすれば名が知れ渡ってあいつらの耳にも届く!!」

 この世界でも名を売るとは思わなかったが仕方ない。50年で打ち方も変わってるだろうが関係ない。俺の麻雀で全員ぶっ潰す。俺は誰にも負けん。

堂嶋の腹「ぐぎゅ〜」

 まずは飯を食わなきゃな。起き上がって下に行くか。

堂嶋「俺が行く高校に麻雀の部活とかあればいいな」

 なんてことを考えると1つ疑問が浮かんだ。

堂嶋「それより俺…勉強できたっけか…?」

 

第0局 終

 

 




ここまで読んでいただき誠にありがとうございます!私は麻雀が大好きでいろんな作品を拝見させていただきましたが、特に魅力的に感じたのは凍牌シリーズの堂嶋さんです!(正直打ち筋も堂嶋さんのマネをしています笑)
最近咲と凍牌を再読して、『もし堂嶋さんが咲のキャラ達と麻雀やったら面白いんじゃないか?』と思い、初めて書いてみました!文章が稚拙で本当に申し訳ないのですが、頑張って書き続けてみますのでよろしくお願いします!
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