DR Dystopia March   作:黒木冴

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※色々際どい描写が多々あります。執着って怖い。



Chapter1 (非)日常編③

時雨視点

 

コロシアイ学園生活・2日目

 

この狂って腐った共同生活から2日目。汚ねぇモノクマの朝のアナウンスを聞いて起きた。やっぱり猫の喉鳴らしの方が良い。

俺はテーブルを間に挟んで紅羽と向かい合う形で座っている。紅羽は自分の個室に帰る気が全く無い。悪いとは分かっているが、コイツには自分の個室に帰ってもらうことにする。

 

 

『紅羽、いい加減自分の個室に戻れって』

 

「…………嫌」

 

『いいから戻れ』

 

「やだ」

 

『自分の個室があるんだから、そこで寝なさい』

 

「拒否っていいよね?」

 

『モノクマが許可したからって甘えるんじゃない。俺だって独りになりたい時もあるんだ』

 

「嫌なものは嫌」

 

『お前は2歳児か!いい加減俺離れしやがれ!!』

 

「…………絶対に嫌。絶対に帰らない」

 

『紅羽お前、いい加減に―』

 

 

「またボクの前からいなくなろうとするんだ」

 

嗚呼、まただ……またアイツはあの話を出して俺を丸め込もうとしてくる。今まではなあなあで済ませていた。けど今のままじゃ駄目なんだ。内心腹を括りつつ俺は話を聞くことにした。

 

『………………』

 

「最初はボク、2回目は時雨が自分で、3回目は……ボクのことが好きだって宣った馬鹿女のせい。もう嫌なんだ、時雨がいなくなるかもしれないって考えるの」

 

『……なあ、紅羽。お前はさ、俺なんかよりもずっと凄い才能持ってるじゃねーか。希望ヶ峰学園に認められる程の、凄い才能がさ……何で言わないんだよ。俺だって超高校級の幼馴染みだって皆の前で言ったんだぞ。笑われたけど』

 

「希望ヶ峰なんて、才能に自惚れる奴等が集まるつまらない所でしょ?人間離れした才能さえあれば、人生イージーモードのクソッタレな場所……ボクが一番嫌いな奴等の掃き溜めでしかない。そんな場所に呼ばれた彼奴等なんて一番信用出来ない」

 

『茉波もそうだって言いたいのかよ、アイツだけは違うだろッ。アイツだけじゃない、夕海や木巾、蘭や刻村だって…ここにいる奴等は、俺達が今まで関わった奴等とは違うんだ。だから―』

 

 

「だからこそ信用出来ない。優しいフリして搾取する狡賢い奴なんてごまんといる。中学時代のゴミクズ共や偽善者達にどれだけ苦しめられたか忘れたの!?自分達のやってきたこと棚に上げて、ボク達が有名人になったら掌返して擦り寄って、お溢れに肖れないと知れば存在自体を全否定する畜生以下の連中!ここにいる人達だって、彼奴等と同じに決まってる!!」

 

『紅羽……他の奴等がそうだって決まったわけじゃないだろ。何時までそうやって、人と向き合うことから逃げようとすんだよ』

 

「何で突き放そうとするの。何でボクを遠ざけようとするの。何でボクから離れようとするの。何で……」

 

『……いいから出てってくれよ。出ていかないなら俺の方がここから出る。お前の個室で生活する。モノクマがあーだこーだ言ってきたら『紅羽が俺の個室使っているんだから別に文句ねぇだろ』って言うし』

 

本当はこんなことしたくない。叶うならずっと一緒にいたい。だけどそれを社会や周りは許してくれない。何時か離れ離れになる日が来る。

 

受け入れるだけが愛じゃない。例え嫌われようと、相手の為に正しい道に連れ戻すのも愛だと誰かが言っていた。

 

 

「何でボクを捨てようとするの!あの地獄から救い出してくれたのは時雨でしょ!?」

 

『お前は社会的地位を自分で勝ち取ったんだ。もう地獄にいた頃のお前じゃない』

 

「この才能も、容姿も、様々な知識や経験も、全部時雨の為に培ってきたんだよ!?」

 

『理由がどうであれ、お前を生かす術と血肉になっているなら…それは俺の価値じゃない。澪島紅羽としての価値だ』

 

「時雨に害を与えようとした奴等は全部!壊して、毀して、(こわ)し続けたのに!!」

 

『……ごめん。もうそんなこと、しないでいいんだ』

 

「今更離れるなんて許さない。何で…何で今更!!」

 

 

『…………ごめんな、紅羽』

 

話し合いはこれ以上出来ない。平行線を辿るだけ。なら無理をしてでも、距離を作るしかない。俺は椅子から立ち上がり個室の扉に向かう。紅羽は俯いたままブツブツと呟いている。

 

「嫌だよ……置いて行かないで」

 

『もう終わりにしよう。こんな歪な関係』

 

「今までそうやって生きてきたのに…身勝手だよ」

 

『軽蔑しただろ……何ならそのまま関係切っても構わない」

 

「そんなこと思ってない癖に」

 

『……だから、今からでもこうするんだ』

 

「酷いよ……何で、今更こんなこと……」

 

『……もっと早く、こうしていれば良かった』

 

 

「……そうかもしれないね」

 

『今日の朝飯、なんだろうな……紅羽?』

 

 

「最初からこうしておけば良かったんだ」

 

 

振り返った俺の目に映ったのは

 

 

 

 

「ずっと一緒にいようね、時雨」

 

 

 

左手に刃物を持って恍惚とした表情の紅羽がいた。

 

 

 

 

 

 

 

媛子視点

 

今日の朝ご飯は洋食。青奈ちゃんのリクエストなんだって。よく和食はヘルシーで健康的とか聞くけど、その実糖質や塩分とかを考えると結構ヤバいらしい。だがしかし、現役JKであるあたしにとっては些末な事である。

 

 

「今日の朝ご飯はー、スクランブルエッグと納豆ー、野菜サラダと白米と牛乳なのだー」

 

「よく分からんチョイスだな」

 

「茉波はまだまだだな。オレは全種類制覇だ!!」

 

「お前は少し遠慮をしろ刻村」

 

 

「おい蘭、早くパンケーキ食え」

 

「酷いよハルちゃん!俺が豆乳嫌いなの知ってるくせにこんなの作って!!」

 

「知ってるから作ったんだよ。そうじゃなきゃ罰になんねーだろうが」

 

「何で俺がこんな目に遭わなきゃなんないのさ!?」

 

「あんた達が美術室でベーコンレタス大量生産してたからだろうがボゲェ!!!」

 

「ハルちゃんの鬼ぃ……」

 

「はぁぁ…しょぼくれているヒュウガ様も素敵ですわ」

 

「いいから早く食え渋谷、イスパハン作っておいたぞ」

 

「あ、あら、気が利きますわね夕海遥音。ま、まあ後でご馳走になりますわ」

 

「あっそ」

 

 

「こまっきー…お塩、取って」

 

「はいどうぞ、青奈さん」

 

「美味いかワトソン」

 

≪うにゃうにゃ、やっぱり笹身は美味しいニャ!≫

 

 

「クロトさん、このサラダ美味しいです!わたくし、こんなにも美味しいサラダ食べたの初めてです!」

 

「良かったわね和美ちゃん。食べ物が美味しく感じるのは健康な証拠よ」

 

「はるっち酷いよぉ……何でレバーパテなんて作ったのさぁぁぁ」

 

「塚本が夕海クンのお叱りを無視したからなのだよ!残さず食べろ!」

 

「あずっち全く関係無いのに偉そう!!」

 

 

「相変わらず騒がしいね」

 

「全くだ…ちょっとしぇずね*1けんど、オラの家とそんな変わんねぇだんべ」

 

「……あれ?松永君と澪島君はどうしたの?」

 

静奈ちゃんの一言により騒がしかった食堂が一瞬で静まり返る。そういえば来ていない……寝坊したのかな?ちょっと、否かなり心配。

 

「……僕、様子を見てくるよ」

 

「お、オラも行くだ!」

 

「はい!あたしも行きます!時雨君が心配です!」

 

「ならあたしも行くよ。媛子、あんたはあたしの後ろにいな」

 

「ハルちゃんも行くなら俺も―」

 

「ついて来るな歩く固形燃料」

 

「固形燃料って何っ!?」

 

「ついて来るな歩く着火剤」

 

「言い換えただけじゃん!何で俺はダメなの!?」

 

「あんたが不必要に澪島煽るからだろうが!」

 

残念だが当然、略して残当である。蘭君は着火剤どころかガソリンじゃないかな?尚蘭君は遥音ちゃんから「蘭、ステイ」と言われ素直に従いました。犬か君は。

時雨君の個室へ行こうとするあたし達の前に梓ちゃんが立ちはだかる。普通に邪魔である。

 

「待つのだよ皆。今から松永の個室に行ってどうするのだよ」

 

「様子を見てくるだけだから、そんなに時間は掛からないよ」

 

「あんな協調性の欠片も無い奴等に、君達が時間を割く必要はないのだよ」

 

「協調性がないなんて、小鳥遊君が決め付ける必要は無いよね。澪島君は兎も角、松永君は僕達と関わろうとしているように見えたけど?」

 

「そうだべ小鳥遊ちゃん!松永さんはオラの作った料理を褒めてくれたし、澪島さんだって何だかんだ言って綺麗に平らげてくれただ。協調性が()ぇなんて、かつける*2のは良ぐねぇだ!」

 

「……まさかとは思うけど、昨日澪島に馬鹿にされたからそう言ってんじゃないわよね?」

 

遥音ちゃんの指摘が図星だったのか梓ちゃんはそれ以上言わなくなった。単純過ぎる。そして私的理由が過ぎる、正直言うと巫山戯んなです。

 

「梓ちゃん…退いて。あたし達時雨君の個室に行くから」

 

「ま、茉波クン!わたしはただ―」

 

「てぇげにするだよ小鳥遊ちゃん!ちゃっちゃどやればいいんだべ!?」

 

「小鳥遊、あんたも昨日の蘭みたいにぶん殴られたいか?」

 

美菜子ちゃんと遥音ちゃんの凄味にこれ以上どうしようもないと悟ったのか、梓ちゃんは無言で前を開けた。

 

「茉波さん、修二君…私も―」

 

「静奈ちゃんは此処に居て。あんまり大勢で行っても大変だから」

 

「大丈夫だよ静奈ちゃん!あたしこう見えて運動神経抜群だから!」

 

「米倉ちゃんは紅茶を淹れる用意してけろ。オラ、米倉ちゃんの淹れた紅茶が飲みてぇだ」

 

「そういうこった、悪いけど待っててくれ…おい蘭、しれっと混ざろうとすんな!ステイ!ハウス!」

 

「……分かったわ。4人共、気を付けて」

 

 

何処か落ち込んでいる様子の静奈ちゃんを横目で流しあたし達は寄宿舎の2階へ上がる。階段しかないのはちょっと不便。希望ヶ峰学園の姉妹校なんだからエレベーターや階段昇降機(イス式階段エスカレーター)とかあってもいいのに。まあ、普通に維持費の問題があるんだろうけど。

 

 

「しーぐーれーくーん、あーそーぼ」

 

「松永さん、澪島さん、もう朝だんべ。起きてけろ」

 

「おーい松永ー澪島ー、もう朝飯だぞー。さっさと来なっての」

 

「2人共どうしたの?具合でも悪いのかな?」

 

返事がない、ただの居留守のようだ。そっちがその気なら……あれ?ドアノブが回らない?鍵かかってる!?

 

「ど、どうしよう…鍵掛かってる!」

 

「不味いね…鍵の掛かったドアを壊すのは校則違反になる。壊して強行突破は出来ないってことか……」

 

「おーい狩谷ー、ピッキング出来るかー?」

 

「流石のオラでも無理だで!」

 

 

「しゃーねー……ドアノブ外すか」

 

 

ん…?今なんて言ったの遥音ちゃん?ドアノブを……外す、だと???

あたし達が戸惑っている内に遥音ちゃんは腕捲くりをしてから両手でドアノブを包み力を入れようとした。それを見て瞬時に止めに入る木巾君と美菜子ちゃん。ごめんね、あたし非力なの。

 

「止めるんだ夕海君、流石にそれはダメだから!」

 

「夕海ちゃん落ち着くだ!そげなことしたらモノクマにペケされちまうだ!!」

 

「掟と古臭い慣習は破るもの、校則と束縛系彼氏の目は掻い潜るものだ」

 

「名言っぽく言ってもダメ!ドアノブ外すのは壊したの範疇!」

 

「緊急避難ってことでゴリ押しするから許せ」

 

「そっだなあけすけな言い訳、モノクマが許すわけねぇべな!夕海ちゃん、頼むから落ち着いてくれ下さいだんべ!」

 

「時雨君、お願い開けて。早く開けて。開けないと遥音ちゃんがゴリラ認定されちゃうし、モノクマが煩いから早く開けて、開けて……開けてよ、顔が見たい」

 

脅威の速さで遥音ちゃんをドアノブから離して羽交い締めする木巾君と腰にしがみつく美菜子ちゃん。2人の必死の抵抗を振り切ろうとドアノブに手を伸ばす遥音ちゃん。そしてこのカヲスを何とか解決しようとするあたし。あたしの説得が功を奏し、ガチャと軽い解錠音と共に時雨君が現れた。

 

でもその姿を見たあたし達は慄然とした。もしや悪い方に向かってしまったのかと考えてしまう程に時雨の制服は刃物で切り裂かれたような傷と血痕が付着していた。

取り敢えずあたし達は個室に入れてもらうことに…ちょっと鉄の匂いがする。

 

 

「時雨…君?どうしたの、その血……」

 

『あー、これは……紅羽と喧嘩して…』

 

「……澪島は何処だ」

 

『ベッドで寝てる。というか気絶してる』

 

「松永君……何があったのか、説明してくれるよね?」

 

『……ドン引きしないって、約束してくれるか?』

 

「内容による」

 

「同じくー」

 

「お願いだよ松永君…約束するから話してほしい」

 

「松永さん、話してけろ。一体何があっただ?」

 

 

 

 

『…………紅羽に……殺されかけた』

「っ!!?」

 

「おいっ、それどういう状況だよ」

 

「こ、殺されかけたって……えっ、ど、どうなったらそげなことになるだか!?」

 

「…………………」

 

『……俺はただ、紅羽に自由に生きて欲しいだけなんだよ。アイツは、俺なんか居なくても生きていける位になったんだ。それでも……俺が隣にいなきゃ何にも出来ないって、自分を縛って生きている。だから俺は―』

 

「澪島君から離れようとした。だけどそれを許さないと言わんばかりに襲い掛かったってこと?」

 

『まあ、そうなるな……』

 

「だ、だどもそげな悍ましいこと、なして澪島さんは平気でやれるだ?松永さんは、澪島さんにとって幼馴染みなんだべ?大事な人なんだべ?だったら―」

 

「大事だからこそ、澪島にとって松永が自分から離れるのが許し難いことだった。澪島紅羽にとって、松永時雨は唯一無二の存在―アイツ、真面目にあんたのこと神様とか認識してんの?随分ご執着みたいだし」

 

『はははっ、夕海はエスパーかよ。何で分かんだよ、そういうこと』

 

「あたしの幼馴染みも似たようなもんだからな…クソムカつく位澪島に似てる」

 

「神様って……時雨君は、人間だよ?神様じゃない…そんなの、おかしいよ」

 

『…茉波みたいな反応が普通だよな。俺は紅羽の単なる幼馴染みってだけで、それ以上でもそれ以下でもないのに……今回が初めてじゃないんだ。何度も切り離そうとした。ずっと一緒なんて、有り得ないんだよな。いつか…どっちか居なくなっちまうのに。けど、その度に……アイツは……』

 

 

≪裏切られるなんてもう沢山なのに…時雨もボクを裏切るの?≫

 

≪時雨があの地獄から救い出してくれたのに、その事実すら否定するの?≫

 

≪今更ボクから離れるなんて許さない。時雨がいたからこうして生きていられたのに……また棄てるんだ、あのゴミクズ共みたいに≫

 

≪ずっと一緒にいようよ。時雨はボクの神様(おさななじみ)なんだから≫

 

≪痛い?ごめんね?でもこうしないと……ボクから離れようとするでしょ≫

 

≪ボクは時雨以外何にも要らない。周りの奴等は何も分からない癖に排除するゴミクズだもの。だったらボク以外要らないよね?ねえ…そうだって言ってよ≫

 

≪死んでも離さない。生まれ変わっても絶対に時雨を見つける……だからさ、時雨―≫

 

 

 

足の腱切ってもいいよね?そうすればずっと一緒にいれるから。

 

 

 

……余りの執着心に言葉が出ない。自分の幼馴染みというだけで、ここまで1人の人間に執着することがあるのだろうか。

 

「……なあ、松永。あんたはどうしたいの?」

 

『…出来ることなら、紅羽が俺に依存しなくても生きていけるようにしたい。俺が側にいなくても狂わないように生きて欲しい。だけどもう―』

 

 

 

「だったらさ…あたし達のこと頼ってよ」

 

『えっ?』

 

「だから…あたし達を頼って欲しいって、言ってるんだけど」

 

『待ってくれ!そんなことしたら、お前達に迷惑が掛かるだろ!』

 

「それが何だっていうの。このままあんた達を見て見ぬ振りするくらいなら、澪島にぶん殴られようが蹴られようが罵られようが知るかんなもんって言い返してやる。小鳥遊にあーだこーだ言われるのなんて屁でもねぇ」

 

『夕海……』

 

「松永君…君が良ければ、僕と友達になってくれないかな?勿論澪島君とも……友達になりたいって思っているから」

 

『木巾……』

 

「あ、あんなぁ……オラ、澪島さんと松永さんの間に何があったのかは分がんねえ。だども、放っとくことはしだぐねぇ。オラの料理、もっと2人に食べて貰いてぇだ。だから、オラにも協力させてけろ!」

 

『狩谷……』

 

「あのね……あたしも、時雨君が苦しんでいるのを放っておきたくない。紅羽君だって、時雨君の考えをきっと分かってくれるよ。其の為ならあたし、何でも出来る!あっ、何でもって言ったけど、犯罪行為やセクシャルなモノは出来ないからそれ以外で!!」

 

「セクシャルなモノはあんたがそうなりたいだけだろ」

 

「夕海ちゃん!?」

 

「……なあ、松永。あたし達のこと信じられるなら……手を取って欲しい」

 

遥音ちゃんは徐ろに右手を時雨君へ差し出す。それに倣ってあたし、美菜子ちゃん、木巾君も右手を差し出した。

 

『…………ッ。お、俺は……お前等を、信じたい。今までの奴等とは違うって、信じてみたい。紅羽と前みたいに……笑い合えるように、なりたい』

 

時雨君は泣きじゃくりながら自分の答えをあたし達に話してくれた。そして……あたし達の手を取ってくれた。

今直ぐに解決する事柄じゃないことは分かっている。人間に限らず、全てのモノが簡単に変わるのは難しい。それでもあたしは……このままにするつもりはない。良い方向に修正させて、皆でここから脱出するんだから!

 

 

「よし、決まりだな。そうと決まれば……澪島の大馬鹿野郎の顔面をフランケンシュタインになるまでタコ殴りにするか」

 

「何でそうなるだんべ!?止めてけろ夕海ちゃん!!」

 

「利き手じゃない方でやるから許してクレメンス」

 

「違う遥音ちゃん、そういうことじゃない。お願いだからボボ○ーボ暴力は止めて」

 

「夕海君は世紀末な世界で生きてきたの?」

 

『そうなんじゃね?知らんけど』

 

 

木巾君!時雨君!お願いだから2人も遥音ちゃんを止めるの手伝って!あたし、遥音ちゃんのことゴリラだって認めたくない!!

 

「んん……あれ、ボクは一体―」

 

「ちぇすとぉぉぉぉ!!!」

 

 

あたしが何をしたって言うんだ、クソ神が!別に信仰してないけど!!

 

 

 

 

美菜子ちゃんによって傷の治療をされ新しい制服に着替えた時雨君と、遥音ちゃんのフルスイングによって顔に大きな紅葉を携えた紅羽君を連れて食堂に戻ったあたし達。

梓ちゃんがお約束の如くあーだこーだ言おうとしたが美山君から「いい加減にしろよ」とドスの利いた声で制止されたので大人しくなった。

みんな待っててくれたんだ……嬉しい。

 

『悪い、遅くなった!』

 

「寝坊でもしたの?」

 

『はは、そうなんだよ。脱出の手掛かり探してたら夜更かししちまってさ』

 

 

「……それなんだが、俺から提案がある。今日から夜時間の外出は禁止にした方がいい」

 

『外出禁止?』

 

「ああ、夜時間は大抵寝ることが多いし、基本単独行動になるだろう。そうなった場合、目撃者が大勢いる昼間より殺されるリスクが高くなる。それに夜時間の外出を禁止すれば、それを破った奴が怪しまれる。とどのつまり、各々コロシアイをしようなんて考える可能性も低くなる……と、俺は考えたんだがお前達はどう思う?」

 

「おい美山!リーダーであるわたしを差し置いて―」

 

「はいはい!あたしは賛成!夜はぐっすり眠りたい派なので外出しません!」

 

「(理由がやや子供っぽい……)まあ、あたしも賛成だな。リスクは低い方がいいし」

 

「俺もハルちゃんに賛成かなぁ〜。というか寝たいし」

 

「ヒュウガ様が仰るなら、私様もそれで構いませんわ!」

 

「僕もその方が良いと思う。夜時間に限らず、こういった状況下での単独行動は危険だからね」

 

「オレもそれでいいぞ。まあオレの場合、朝までぐっすり寝れるから心配は要らねぇがな!」

 

「見た目通りお子ちゃまじゃん、ウケる」

 

「もっぺん言ってみろや澪島!金的してやろうか!?」

 

「ダメだよコーキ君!それやっちゃいけない奴!!」

 

美山君の提案に対し、他の皆も賛成する姿勢だ。夜時間の外出を禁止するのはいいことだね。朝ご飯は美味しく食べたいし。

 

「よし、決まりだな。夜時間の外出は禁止。何か退っ引きならない事情があれば話は別だが」

 

「あっ、それなら交代で決まった時間に見廻りをするのはどうかな!?そうすれば、よりコロシアイをしようって思わなくなるよ!」

 

「いい案じゃねーか戌神!お前頭良いな!」

 

『……確かにそうだけど、見廻りをする方も結構リスクが高いんじゃないか?体格の良いクロトや木巾、格闘術の心得がある夕海ならまだしも…力の弱い三十石や、小柄な刻村に見廻りをさせるのは、少し危ないんじゃないか?』

 

「あっ……」

 

「それに見廻りの担当させたら危ない人達もいる可能性だってあるでしょ?其れ位分かんないの?」

 

「うぅ……そう、だよね…ごめん」

 

「おいコラ澪島テメー!戌神だってそんなつもりで言ったわけじゃねーんだぞ!」

 

「戌神、そんなに落ち込むな。澪島、正論を言うのは勝手だが、もう少し言葉を選んでくれ」

 

『そうだぞ紅羽、流石に言い過ぎだって』

 

「………ごめんね」

 

「別にいいよ紅羽君!考え無しに言った僕も悪いから!」

 

「ねぇ〜しぐっちゃんや澪島君来たから俺帰ってもいーい?」

 

「良いわけねえだろこのバカらぎ」

 

「いだだだ!!何でぇ!?」

 

「罰として全員の皿洗いしてもらうからだ。歩く着火剤の分際で、あたしに楯突くんじゃねーよ」

 

「ハルちゃん酷い!耳引っ張らないで!いくら幼馴染みだからってやって良いこと悪いことあるでしょ!?」

 

 

『ははは、蘭もやっぱり夕海には勝て…はっ?幼馴染み?』

 

「……あっ、やべ。うっかりゲロっちゃった、ごめんねハルちゃぁん」

 

 

「あんたのうっかりは絶対に態とだろうが、このクソボケ……もういい、もう喋るわ。あたしと蘭…否、ヒュウガとあたしは幼馴染みなんだよ」

 

 

暫しの沈黙。からの阿鼻叫喚。修羅場という名前の生き地獄とはこの状況である。

 

ガチモンのムンクの叫びになった沙織ちゃん。「ありがとうございますぅぅぅ!!」と両手で顔を覆いながら絶叫する塚本君。完熟トマトのような真っ赤な顔で謎の言葉を叫ぶ梓ちゃん。呆気に取られて何も言えない木巾君と美菜子ちゃん。何となく察していた顔をする美山君。

 

きょとんとしている青奈ちゃん。そんな青奈ちゃんの耳を塞ぐクロト君。キラキラした目で「だからお二人共仲良しだったんですね!」と天然ボケをかます和美ちゃん。驚いた表情で固まっている戌神君と刻村君。

 

「お祝いしましょう」と厨房へ消えた静奈ちゃん。蘭君を親の仇のように睨みいざ殺さんと構える紅羽君。そんな彼を必死に止める時雨君。

 

そして、このカヲスをメジェド神のような顔で傍観しているあたし。朝っぱらからなんつー地獄だ。

 

 

そんな地獄のような空気を変えたのはワトソン君の錐揉みアタック。撃沈した蘭君を養豚場の豚さんを見るような目で一瞥した後、やっぱ自分で洗い物をしてくると厨房へ消えた遥音ちゃん。そこからは蜘蛛の子を散らすように各々食堂から出て行く皆。……あたしもどっか行こうと。ぶらりと探索してみよう。

 

 

「あら?茉波さん、みんな何処に行ったの?これから夕海さんと蘭君の記念に紅茶を振る舞おうと思ったんだけど?」

 

「それはお茶会の時に振る舞ってもらいたいかな…ねえ静奈ちゃん、予定がないなら一緒に探索しない?」

 

「私で良ければ是非」

 

こうして静奈ちゃんと校舎をくまなく探索することになったあたし。同い年の子とこうして歩くのはちょっと新鮮な感じがする。希望ヶ峰学園に転校する前の高校では主に後輩と一緒だったからなぁ……あの子今どうしているんだろ?

 

『あれ、茉波と米倉?こんな所で何しているんだ?』

 

「時雨君だー。あたしと静奈ちゃんは2人で校舎をくまなく探索する予定なのだー」

 

「松永君も良かったら一緒に探索しない?昨日探索出来たのは自分の担当範囲だけだったでしょ?それなら、改めて探索をした方が何か手掛かりがあると思って……」

 

『成る程な。それなら一緒に行こうぜ!俺も丁度暇だったからさ!』

 

≪ニャンニャカニャーン!柊君か時雨君か媛子ちゃんいる所にワトソンあり!ぼくも探索のお手伝いをするニャ!!≫

 

「行動範囲が広い」

 

金○一○助のコスプレをしたワトソン君は最早解釈違いを起こしそうな位キレッキレの動きをしている。モノホンのじっちゃんがこれを見たら「コレまた面妖なことを……」と頭を掻きながら言いそうだ。

 

 

 

 

寄宿舎2階

 

「ここはあたし達の個室ー。左が男の子、右が女の子の個室が9室ずつあるのだー」

 

「何で9室なのかしら?私達は17人の筈なのに……」

 

『用務員さんや常駐の人達用も兼ねているんじゃないか?』

 

「うーん、それなら生徒とは別に教員用の寄宿舎を作る方がいいと思うんだけど……お金がなかったのかしら?」

 

「それはないと思うなー。だってあの希望ヶ峰学園だよ?日本だけじゃなくて世界から超一流の人材を集める教育機関なんだから、太客なんてワンサカいるに決まっているじゃん」

 

『だからこそ、じゃないか?お金が絡んだ物事って、大きければ大きい程不透明に成りやすくなる。不自然な金の流れがあっても可笑しくはないだろ』

 

「ほうほう。流石は【超高校級の幼馴染み】。洞察力がずば抜けていますなぁ〜」

 

『か、誂うんじゃねー!』

 

「きゃーー!」

 

「何しているのよ茉波さん……」

 

≪媛子ちゃん待ってニャー!追いかけっこなら負けないニャー!≫

 

 

寄宿舎1階・階段

 

『階段は至って普通だな』

 

「寧ろ普通じゃない階段は無いと思うわ」

 

≪ニャンニャカニャーン?そういえば紅羽君はどうしたのニャ?風邪でも引いたのかニャ?≫

 

『アイツら今頃夕海のサンドバ…薙刀の稽古相手になっているぞ』

 

今確実にサンドバッグと言い掛けたよね?えっ、マジですか?うわぁ、コレばっかりは自業自得というか悲惨というか鬼○辻無○というか…御愁傷様です。

 

『取り敢えず、大浴場でも見るか』

 

「やだー時雨君のエッチスケッチワンタッチ〜」

 

『コラッ、人を誂うも大概にしろ!』

 

「というかそのフレーズ何時の?」

 

≪ぼくの記憶が正しければ、それは柊君のお師匠様のお母様がナウでヤングな時代に流行ったフレーズニャ。媛子ちゃん何処でそんな古い言葉覚えたのニャ?≫

 

「えー、もしかして茉波さんって結構な耳年増っていうかおばさ、ぐべらばぁ!!」

 

『茉波ーさっさと行くぞー。俺男湯見るから』

 

何時の間にか時雨君の背後に現れた蘭君へ向けてノールック鳩尾肘鉄からの裏拳。そして金田一ワトソン君のラ○ダーキックからのサマーソルトキックという華麗なるコンボ。蘭君、あたしはまだおばさんじゃないから。ピチピチのJKですが何か?……やっぱ一発ぶん殴っていい?

 

 

寄宿舎1階・大浴場

 

「わー、ひろーい!」

 

「お風呂で足を伸ばせるのは嬉しいわね……コロシアイじゃなければもっと嬉しいけど」

 

「サウナまであるー。個人的には岩盤浴の方がいいなー」

 

「……ビン牛乳はおいしい」

 

「た、体重計は乙女の敵……しかも体脂肪率や筋肉、骨年齢までも測れるだと!?」

 

「変な所でハイテク」

 

男湯の方はどうなんだろう。今時雨君と蘭君が調べているんだろうな……と思っていたら何か変な会話が聞こえてきた。

 

 

『ちょっ蘭、何処触ってんだよお前!』

 

「ええ、別に良くない?男同士なんだからさぁー」

 

『同性間でもセクハラはセクハラだっての!ひゃ、おま、何処触ってやがる!』

 

「しぐっちゃん顔良いのに彼女いないのぉ〜?もしかして彼氏ならいるとか?」

 

『お前巫山戯んな!このまま引き剥がして湯船に沈…あっ……蘭、やめ―』

 

 

「この場で去勢してやろうかクソ野郎!!」

 

「ぐべぁっ!」

 

『清々しいまでの殺人風呂桶ストレートが、蘭の側頭部にクリーンヒット……美山、お前本格的に野球でもやってた?』

 

「否、嗜む程度だ。スポーツのルールや遣り方は一通り頭に叩き込んでいるがな」

 

≪ニャンニャカニャーン!数分前ぶりの柊君ニャ!≫

 

「無事だったか松永……いいか。今後蘭か塚本とは二人きりになるな。色んな意味で危険が危ない」

 

『身を持って知ったが故に、言葉の重みを知ってしまう自分が嫌になる』

 

≪危険が危ないってどういう意味ニャ?≫

 

……蘭君、今テメー何処触りやがった。正直に言え、さもなくばシバくぞ。寧ろ削ぐぞ。

 

「……茉波さん、蘭君処す?ちょん切る?切り落としにする?」

 

「静奈ちゃんそれ最早死刑宣告。まあ気を取り直して次の探索をしようよ!」

 

「……そうね。何か美山君が犬○家の一族ごっこ始めようとしていて、蘭君はスケ○ヨ役するみたいだけど気を取り直しましょう」

 

「時雨君!死ぬ気で美山君を止めて!!!」

 

別の意味でアッチは修羅場っているぅぅぅ!!やだもうこの変態共!!

 

≪柊君落ち着くニャ!スケ○ヨなんてしたら、ヒュウガ君のきったねぇモン見ちゃうニャ!ぼくそんなの見たくないニャ!≫

 

「……分かった。ワトソンが嫌な思いをしないように生きると俺は決めているからな。犬○家の一族ごっこは止めよう、代わりに蘭の顔に油性ペンで落書きしてやる」

 

『どの道蘭は色んな意味で死ぬようだ……おーい、茉波ー。そっちは探索終わったかー?』

 

「終わったよー!次行ってみよー!!」

 

「探索なら俺も参加しよう。ワトソンもいるみたいだしな」

 

≪ニャンニャカニャーン!柊君が仲間になったニャ!≫

 

『(ドラ○エかな?蘭は……放置でいいや)』

 

 

 

時雨視点

 

そんなこんなで大浴場から移動した俺達は探索を進める。蘭は放置で。アイツにセクハラされたことは夕海にチクってやる。あー、最悪だ。探索終わったらシャワー浴びよ。

 

 

寄宿舎1階・リネン室

 

『高級なシーツと枕、やっぱり寝具に関するものばかりだな』

 

「全てにモノウィーヴって刺繍が施されている。パチモン?」

 

「江戸川乱歩の人間椅子みたいに人間が入れる仕組みにはなっていないようで安心した」

 

『しれっと怖いことを言うな茉波!』

 

「それより人間椅子って何?下ネタの類?」

 

≪人間は家具になれるのかニャ?≫

 

塚本みたいなこと言うな米倉。変態は塚本と蘭と紅羽だけで充分だ。

 

寄宿舎1階・倉庫

 

『何かゴチャついているな』

 

「整理整頓はされているみたいだけどねー」

 

「CDラジカセや高級スピーカーもあるわね」

 

「無駄に種類豊富だな。クソクマのくせに生意気な」

 

≪ちゅ○るやカル○ンは何処にあるニャ!?≫

 

『そこに無ければ無いですねー』

 

「そろそろ校舎に移るか」 

 

 

 

校舎1階・茶道室

 

『侘び寂び感がいい空間である』

 

「生け花とかあるー。綺麗だなー」

 

「クソクマの割にはいい趣味だな。茶道具は一式揃っているか」

 

≪い草の香りはマグロの香りの次に好きニャ〜≫

 

「さあ、丁か半かはったはった〜」

 

そういう部屋じゃないからなー?後茶道具の使い方間違っているぞ米倉。賭場の胴元みたいなコスプレしているワトソンは可愛い。

 

校舎1階・美術室

 

『やや広めなこと以外は普通の美術室だな』

 

「それな〜」

 

「せやな」

 

「次行ってみよー」

 

≪ニャンニャカニャーン!≫

 

校舎1階・美術倉庫

 

『画材が沢山あるなー。鍵は内側からのみ掛けられるみたいだ』

 

「絵の具や色鉛筆とかもカラフルだね〜」

 

「キャンバスやイーゼル、石膏像やハンマー、ノミや彫刻刀、ブルーシートや台車もあるな」

 

「知ってる?白って200色あるらしいわよ」

 

≪ニャンニャカニャーン!そうなのかニャ!?≫

 

白がそんなにあるなら他の色どうなるんだよ……

 

校舎1階・服飾室

 

『清潔感あふれる場所だな』

 

「おお、あたし達の服を着たマネキンがいる!ご丁寧にウィッグまで!」

 

 

「クソクマの分際で生意気な……ん?この金髪は誰のだ?」

 

『えっ?』

 

「ホントだー、誰のマネキンだろう?あたし達の中で金髪って…居ないよね?」

 

「銀髪ならクロト君と塚本君がいるけど、金髪の子はいないわ。私達は17人なのに、18体のマネキンって……怪しい匂いがするわ」

 

『あはは米倉、考え過ぎだって!どうせモノクマのしょうもねえイタズラだろ?』

 

俺は妙に勘の鋭い米倉をはぐらかす為モノクマのイタズラという体で話を逸らす。それでも納得してなさそうな米倉は膨れっ面になりながら俺を睨む。……ちょっと可愛いと思ってしまったのは秘密だ。

 

「むーー……えい」

 

『うわっ米倉、いきなり腕に抱き付くな!む、胸当たってるって!』

 

「当ててんのよ」

 

「抜け駆け禁止だー!」

 

『茉波まで悪ノリすんな!ひゃ、ちょっ!待てって!』

「いいかワトソン、あれが両手に花だ」

 

≪静奈ちゃんも媛子ちゃんもズルいニャ!ぼくも抱っこーー!≫

 

『デジャヴ!!』

 

蘭からセクハラされ、米倉と茉波から胸を両腕に押し付けられ、ワトソンからは顔面腹毛ダイブ……俺、明日無事に生きていられるかな?心臓発作であの世逝きとか無いよな?なあ……怖いんだけど。

 

 

「次は教室でも行くか」

 

 

美山テメー……後で覚えてろよ。

 

 

Next.>>(非)日常編④

*1
宮城弁で「うるさい」という意味。

*2
宮城弁で「濡れ衣を着せる」という意味。




Q.ラッキースケベ多くないか?
A.原作でも是位あったからいいのでは?
Q.蘭の顔になんて描いた?
A.定番の額に肉、瞼に目、鼻の下にちょびヒゲ、ほっぺにはバカ、アホ、変態と達筆で描いた。後彼への情けでクレンジングオイルを添えた。

推しっていますか?

  • 幼馴染み
  • ???
  • ギャンブラー
  • ドッグトレーナー
  • 幸運
  • 留学生
  • 舞台俳優
  • 漫画家
  • 探偵助手
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