アサルトリリィ×仮面ライダー time of 百合ヶ丘女学院 作:黒破リンク
これは……中学2年の時に起こった出来事。
(今回、胸糞注意。過度な暴力描写あり。)
EP000:月読ミレイ
月読家……
ミレイ「お兄ちゃん!今日は何読んでくれるの?」
ソウゴ「そうだなぁ…2人の王様と動物の話!」
ミレイ「わーい!」
そう。これは後に桃山ソウゴと名乗る男の過去。そして、彼にとっては消したくても消すことの出来ない、苦い過去の話。
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ソウゴ「どういうことだよ!!ミレイが政略結婚だなんて!!あいつはまだ小6なんだよ!!」
ハルカ「もう決まったことです。止めることはできません。」
ソウゴ「月読家次期当主は俺なんだろ!?何とか言えよハルカ姉さん!!」
ハルカ「私だって止めたわよ!!でももう、お相手の両親と決めたこと、の一点張りだったのよ……!!」
ソウゴ「嫌だよ!!ミレイと離れるなんて嫌だ!!あいつは俺のたった一人の妹なんだっ……!!」
ハルカ「そうは言っても、もう取り消すことは出来ないそうよ…。私も、ミレイ様の付き人としてなんとしてでも止めたかったのだけれど……!!」
ソウゴ「っ…!!」
ハルカ「待ちなさいダンジ!どこへ行くつもりよ!!」
走り去ろうとするソウゴを止めるハルカ。
ソウゴ「母様達に直談判する!!何とかして阻止しないといけない気がするんだよ!!」
そう言って、ソウゴは走り去っていく。
ハルカ「ダンジ!待ちなさい!!」
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月読家屋敷内廊下……
直談判すると言い、走り去ったソウゴはとある部屋の前で婚約者らしき人達の会話を耳にする。
ソウゴ「……っ!!(この人達、ミレイの婚約者とその家族……!!)」
婚約者「現当主と次期当主を暗殺し……月読家の姫君と結婚さえ出来れば、この家もこの国も全て私たちのものだ……!!」
婚約者の父「あぁ。そして、姫君と結婚したお前が当主となり、この家のお宝を我らのものに出来れば、誰も逆らえまい。」
ソウゴ「(なっ……!!俺と父様の命を狙って……!!絶対止めなきゃ……っ!!このままだと、ミレイも危ない……!!)」
この話を聞いたソウゴは、自分達月読家の危機を直感で感じたのである。
ソウゴ「(このこと……すぐ母様達に伝えないと……!!)」
そう思い、ソウゴは両親の元へ向かう。
婚約者「……今の足音……。」
婚約者の父「…誰かが聞いていたな。早いうちに手を打つぞ。」
婚約者「あぁ。」
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月読家当主の部屋。
ソウゴ「父様!母様!!」
父「どうしたのだダンジよ。」
ソウゴ「ミレイの婚約者、父上や俺の命を狙ってます!!このままだと、この月読家が……!!」
母「何を言っているのよダンジ!!いくらミレイが結婚することを良しとしないあんたでも、そんな嘘は通じないわよ!!」
ソウゴ「ほんとのことなんだよ母様!!このままだと、ミレイの命も、月読家の家宝もどうなるか─」
父「ソウゴ!!それ以上の侮辱は許さんぞっ!!この部屋から出てゆけ!!」
そう言い、父はソウゴを部屋の外へ追い出した。
ソウゴ「(なんで……なんで信じて貰えないんだよ……!!!)」
そして、ソウゴの思っていたことが、現実となってしまう。
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翌日…。
ソウゴ「父様!母様!」
ハルカ「あなた達…なんてことをっ……!!」
婚約者「はははっ!!これでこの鎧は…私のものだ……!! 」
ソウゴ「そのウォッチから手を離せ……!!」
ハルカ「…ダンジ?」
ソウゴ「そのウォッチに触るなぁぁぁっ!!!」
『ゲイツ!』
ハルカ「やめなさい!!!ダンジッ!!!!」
ソウゴ「変身!!!」
『仮面ライダーゲイツ!』
変身したソウゴは、婚約者の元へ駆け出し、『ジオウライドウォッチ』を取り戻す。
ゲイツ「この鎧は!お前らみたいな穢れた奴らが持っていい代物じゃない!!!」
婚約者「なんだと貴様!!この女の命がどうなってもいいのか!!」
婚約者はミレイを人質に取ったのである。
ソウゴは、ベルトに刺してあるウォッチを抜きジオウウォッチを装填した。
ハルカ「ダメよっ!!ダンジ!!!」
ミレイ「やめて!お兄ちゃんっ!!」
ゲイツ「……変身!!」
『仮面ライダージオウ!』
仮面ライダージオウへ変身をしたソウゴは、婚約者からミレイを離させ…
ジオウ「その穢れた手で……ミレイに触るなぁぁ!!!」
そう叫び、婚約者を掴んで壁へ投げる。
ジオウ「お前は!!ミレイに近づく権利はねぇっ!!」
婚約者の父「小僧……調子に乗るなよ!!」
そう言い放ち、ジオウにナイフで斬りつけるが…
ジオウ「効かねぇよ。そんなナマクラで俺は死なねぇよ!!!」
そのまま腕を掴み、背負い投げをする。
ハルカ「もうやめなさいダンジ!!!」
ジオウ「俺と妹の両親を奪った罪……その命で償えぇぇっ!!」
そのまま殴りかかろうとするジオウ。
ミレイ「やめてお兄ちゃんっ!!!」
それをミレイが後ろから抱きつき無理やり止めた。
ミレイ「もうやめてお兄ちゃん…私のために、罪を背負わないで……お兄ちゃんが離れるのは嫌……!!」
ソウゴ「ミレイ……!」
変身を解いたソウゴは、今の状況を見てパニックになってしまう。
ソウゴ「お…俺は一体……なんてことを……!!」
そう。ソウゴは、婚約者とその父親を半殺しにしてしまったのである。
ソウゴ「ごめん…なさい……!!」
ハルカ「ソウゴ……。」
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そしてそれから1週間……。
ソウゴ「ごめんハルカ姉さん。俺はもう、月読家にはいられない。今までありがとう…そしてさようなら。」
そう呟き、彼は月読家の門を出た。
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月読家当主の部屋。
ハルカ「これは……!」
未だ事件の片付けが終わりきっていないこの部屋に、とある置き手紙があった。
『ハルカ姉さんへ。
俺は旅に出ることにしました。あの事件を引き起こしておいて、俺は月読家の当主の座に居れない。ライドウォッチとドライバーを無断で持ち出してごめん。ミレイには、俺が死んだと伝えて欲しい。俺は月読ダンジとして生きないことにしたから。
今まで、迷惑かけてごめんなさい。この家で、ミレイと、そして父様と母様、ハルカ姉さんと共に生活できたことを決して忘れません。
いつかまた…逢う日まで。
月読ダンジ改め、桃山ソウゴ。』
ハルカ「バカ……。最後に一言…そのまま伝えなさいよ……。」
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その後、月読家で起きた事件は、国によってなかったことにされた。だが、それに責任を感じたソウゴは、月読家を離れ、最愛の妹の元を離れることとなる。
そうして、彼は『月読ダンジ』としてではなく、『桃山ソウゴ』として生きることとなった。
桃山ソウゴの過去。そして、残された妹のミレイはどうなっているのか。それは来たる時に…兄妹の止まった針は動き出す。
03/21(ラストの桃山ソウゴの名前を編集。)
03/28(名前修正。)