アサルトリリィ×仮面ライダー time of 百合ヶ丘女学院 作:黒破リンク
大変お待たせいたしました、第5話前編です。
瞬vision
「うーん……眠っ……。」
梅「がー…ぐ………うん?」
僕と梅様は中庭で居眠りしていると、梅様のお腹の上に猫が乗っていた。
「猫だ。」
鶴紗「……。」
梅「うぉっ!?」
「びっくりしたぁ!?
……安藤さんとリョウか…。」
突然、安藤鶴紗さんが梅様の頭上にいた。
思わず僕は立ち上がって驚いてしまった。
鶴紗「この子、餌は食べるのになかなか触らせてくれない。」
リョウ「だったら、今がチャンスなんじゃない…かな?」
鶴紗「しかし、寝込みを襲うのは卑怯……。」
梅「お前なにする気ダ?食うのカ?」
鶴紗「食うか。」
梅「だったら、低いハードルから挑戦するのは卑怯とは違うんじゃないカ?」
猫を撫でながら喋る梅様。
鶴紗「それなら……。」
そのまま手を伸ばす安藤さん。
「その殺気しまってください、そういうところ、猫は敏感ですよ?」
鶴紗「安藤鶴紗、いつもこうだから仕方ない。」
梅「ふーん、私は吉村・Thi・梅、2年生だゾ。」
リョウ「あ、野上リョウです、よろしくお願いします、梅様。」
猫が安藤さんの手を殴った。
ダメだったみたいですね。
鶴紗「いてっ。」
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カズマvision
夢結「一方的に人からなにかを貰ってばかりというのは、落ち着かないものね。」
祀「はい?」
「どした、夢結。」
突然呟き始める夢結。
梨璃のことについてかな?よく分からんけど。
夢結「誰かに気持ちを伝えるというのは、どのようにすればいいのかしら。」
「あぁー、梨璃ちゃんになんかしてやりたいってか?」
夢結「何故今のでわかるの?」
祀「驚くなら少しは伝える努力をしなさいよ。」
「忘れてたけど、夢結って、困ってる時頑なに人の目を見ないよな。」
夢結「自分がまた、シュッツエンゲルの契りを交わすとなんて、思ってもいなかったから。」
美鈴様のことか………。
祀「あなただって、美鈴様のシルトだったんだから、その時のことを思い出せば、して欲しいことくらい思いつくでしょう?」
夢結「……。」
部屋の窓から黙って空を見る夢結。
ほんとにこっち見ないな。
……少しはこっち見ろっての。
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梨花vision
梨璃「個別にあたっても迷惑がられるから机を用意したけど……あと2人、中々集まらないね……。」
楓「そらまぁ6月となれば、大抵のリリィは大抵のレギオンに所属済みですわ。」
二水「してないとしたら、一匹狼系の個性派リリィしか……。」
ふと後ろを見ると、梅と1年生の子らしき子がいた。
「……いたわね。」
楓「この際贅沢言ってられませんわー!!」
梨璃「し、失礼だよ!」
私と二水は2人を追いかけた。
梅「ん?なんだ、お前らまだメンバー探してんのカ?」
「まぁね。梅もどう?」
梅「私はナ……。今はまだ1人で好きにしていたいかナ?」
二水「そこをなんとか……」
鶴紗「しつこい!」
梨璃/二水「「わわっ!ごめんなさーい!」」
そのまま梅と1年生の子はどっかへ行ってしまう。
「ねぇ、梨璃。この際このメンバーでいいんじゃない?」
梨璃「もうちょっと、頑張ろうよ…。」
「って言っても定員まであと2人よ?道は険しいね。」
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ソウゴvision
百由「ふぁぁ〜〜。」
ミリアムの髪の毛を枕に寝てた百由がようやく起きた。
こっちは手伝いで眠すぎるけどな。
ミリアム「お疲れ様じゃのう、百由様。」
ウィン「しばらく寝てなかったんですか?」
百由「ここんとこ毎晩、理事長代行とねぇ……。
あ、変な意味じゃないから。報告を色々とねぇ。」
ウィン「で、その足でラボに出勤ですか!?百由様守備範囲広いですからね。」
ミリアム「CHARMからマギからヒュージまでなんでもござれじゃ。わしには真似出来ん。」
百由「まぁ全ては繋がっているからねぇ……。」
「どうやらその繋がりってのが思ってたよりも縦にも横にも斜めにも広いんだとさ。
……眠。」
突然百由が笑い出す。
ミリアム「なんじゃ、やっぱ睡眠が足りてないようじゃの。」
百由「だって、グロっぴのその喋り方、理事長代行みたいでさ?あははっ。」
ミリアム「グロっぴ?」
百由「グロピウスさん。」
ミリアム「わしかよ!?」
ウィン「え、もしかして俺も入ってます?」
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カズマvision
夢結「お疲れのようね。」
梨璃「そ、そんなことないです!全然!」
夢結「何か、私に出来ることがあれば……。」
すると、遠くから二水ちゃんの声が聞こえた。
二水「梨璃さーん!楓さーん!」
「……どうした?」
二水「あっ、夢結様、カズマ様、ごきげんよう!」
夢結「ごきげんよう。」
「おう、ごきげんよう。」
楓「どこ行ってらしたの?」
二水「どうです?これ!」
梨璃「何それ、まな板?」
ザクサ「タブレット型端末。」
梨璃「初めて見ました……。」
「昔は誰でも持ってたみたいだぜ。」
ザクサ「そうだね、俺も生で見るのは初めてだ。」
そっと梨璃ちゃんの後ろから、ザクサが話し始める。
相変わらず神出鬼没だな。こいつ。
普通に怖いぞ。
梨璃「えっ!?どこから……!?」
ザクサ「やぁ。」
トマリ「どーもどーもー。」
「……ザクサ、相変わらず神出鬼没だな。」
ザクサ「まぁね。普段喋らないから。」
トマリ「私は変わらず喋るけどね?」
「それは知ってる。」
二水「見てください!」
タブレット端末が起動すると、梨璃のデータが現れる。
梨璃「えぇっ!?何これ!?」
楓「梨璃さんの極秘情報が!!」
トマリ「よく出来てるわねー。」
二水「人類の叡智ですー!」
梨璃「うわぁぁっ、見ないでくださ〜い!」
ショウイチ「あれ、梨璃ちゃん?」
梨璃「ふぇっ?
……ショウイチくん!?」
ショウイチ「久しぶり、梨璃ちゃんもこっち来てたんだ!」
梨璃「ショウイチくん!いつからここに!?」
ショウイチ「2年前だよ。あの時はぐれてからずっとここに保護されてたんだよ。
無事でよかった……。」
そんな再会を横目に夢結は、データをジッと眺めていた。
夢結「……。」
6月19日……明日だね。
夢結の奴、さては知らなかったな?
夢結「はっ……!明日が……梨璃の誕生日……。」
あ、ガチで知らなかったのか。
夢結の誕生日の時に、美鈴様はペンダントを渡していたことを、俺は思い出した。
夢結「シュッツエンゲルとして、シルトに何かプレゼントを贈りたいのだけど。どんなものがいいかしら……。」
俺と夢結は百由の部屋にいた。
つーか百由何してんだ?
百由「へぇー、明日梨璃の誕生日なんだー。」
夢結「梨璃が、何が好きで、何が喜ぶのか、何も知らなくて。」
百由「ふーん、これなんてどう?採れたてだよ?」
そう言いながらヒュージの目玉を見せる。
ソウゴ「バカか!!」
「んなもん、誰が喜ぶんだよ!?」
で、次にミリアムの部屋に来ていた。
夢結「あなたは何か知らないかしら?梨璃の趣味とか、好きな物とか。」
ミリアム「あー、そういや梨璃はラムネが好き、とか言っとったな。」
夢結「ラムネ?」
ミリアム「わしは飲んだことないがの。」
夢結「ガラス瓶にビー玉で蓋をした、炭酸入り清涼飲料水のことかしら。」
「ラムネをそこまで堅苦しく呼んだやつ初めて見たよ。」
夢結「私も、よく知らなくて。」
ミリアム「じゃが、夢結様が用意した物なら、梨璃はなんだって喜ぶと思うぞい?
お?」
聞いてすぐさま出てった夢結。
最後まで話聞いてやれって。
「悪かったな、作業中に!」
ミリアム「大丈夫じゃ!助けになれば儲けものじゃ!」
そのまま部屋を出て、夢結を追いかける。
次に向かったのは、神琳と雨嘉の部屋。
雨嘉「はい、梨璃はラムネ好きです。」
神琳「たまに分けてくれますよ?お口の中でホロホロと溶けてゆくのが面白いですね。」
あ、夢結が混乱してる。
ラムネのこと知らんのか?ほんとに。
夢結「(ラムネとは、飲み物の事ではなかったの!?)」
ケイト「でも、梨璃さんなら夢結様からのプレゼントだったら、なんでも喜ぶと思いますよ!」
次に向かったのは、リョウのところ。
鶴紗「ラムネ?あ、駄菓子のラムネを購買部で買ってますね。
……なんで私に聞くんですか?」
リョウ「ちょ、鶴紗、言い方っ。」
夢結「私の記憶だと、鶴紗さんとリョウさんは梨璃と仲がいいと思ったのだけど。」
リョウ「ただのクラスメイトですよ。
最近メンバー探しに苦労してるみたいですけど……。」
鶴紗「猫のご飯買いに行くと、出くわすくらいで。」
夢結「梨璃は、購買部で手に入る、駄菓子のラムネを貰って喜ぶのかしら。」
鶴紗「白井様が一柳のために選んだものなら、なんであれ、喜ぶと思いますよ。」
ってことがあって、俺と夢結は購買部にいた。
梅「へぇー、夢結も購買部でお菓子なんか買うんダ。」
「まぁ、俺はよく来るけどな。」
って言ってたら、後ろに下がって梅のところに話に行った夢結。
……移動速。
夢結「誕生日に、梨璃が好きだと言うラムネを贈ろうと思うのだけど、買ったものをそのまま渡すのも、粗雑ではないかと思うのだけど……」
めちゃくちゃ早口で喋る夢結を横目に、梅は話す。
梅「よく分からないケド、プレゼントならラッピングしてみたらいいんじゃないカ?」
うん。その手があるよね。言わなかったけど。
で、そんなことがあって、ラムネとラッピング用の袋を買った夢結。
夢結「こんなものでいいのかしら……。」
汐里「梨璃さんへとプレゼントですか?」
夢結「あなた達は?」
汐里「失礼しました夢結様。
私、梨璃さんのクラスメイトの六角汐里と申します。」
タクミ「山本タクミって言います。よろしくお願いします、夢結様。」
汐里「明日は梨璃さんの誕生日ですものね。」
「よく知ってるな?」
汐里「クラスメイトのことは、だいたい知っているつもりです。」
タクミ「俺はよく知らない。
ラッピングなら、汐里が出来るって言いますし、手伝ってもらったらどうです?汐里、こう見えても器用な方ですし。」
夢結「いえ……こういうものは、一人でやるものだと……。」
「変なとこ真面目だな、夢結は。」
タクミ「いいだろ?汐里。」
汐里「もちろんです。
あたしは、口を添えるだけ。」
夢結「そ、そう…。それなら……。」
汐里さんの口添えもあって、ラッピングを終えた夢結。
…何その顔、革命が起きたみたいな顔すんのやめない?自分でやったんだよ?誇りを持って貰える?
汐里「いかがでしょう。」
夢結「いいと思うわ。あなたのアドバイスのおかげね。」
汐里「あたしはほんの少し口添えしただけですよ?夢結様の真心が形になるように。」
タクミ「そうだな。
見てて心が篭ってたように感じた。」
夢結「出来たら、本物のラムネをプレゼントしたかったのだけど、どこで手に入るのか、調べても分からなくて。」
タクミ「そうだな、瓶入りのラムネは今はほとんど作られてないって聞きますし……。
梨璃の故郷に行けば、あるんじゃないですか?」
夢結「梨璃の故郷……!?」
そんなことがあって、俺は梨花とショウイチ、ユキに聞き込み調査をした。
ショウイチ「確か売ってましたよ?どこだったかは忘れましたけど、お店がなくなってなければ、まだあると思います。
良ければ、着いていきましょうか?」
翌朝、俺はショウイチと夢結の3人で朝早くから山梨の甲州に向かっていた。
ショウイチの話を聞くと、ユキと梨花、ショウイチの故郷でもあるとの事。
4人でよくラムネ飲んで遊んだりしてたらしい。
ブドウ畑のぶどうの匂いが鼻をくすぐり、日差しの照りつける中歩いていた。
甲州は、一度ヒュージの被害にあった場所。
一部地域が立ち入り禁止になっていたりしていた。
ショウイチ「しっかし、懐かしいなぁ……。この空気。山の方から来る空気が美味しい。」
「そうだな、山や畑に囲まれてるってのも悪くないな。」
夢結「この辺りが、梨璃の故郷の人たちが避難した地域のはずだけど……。」
ショウイチ「人の影、見当たらないですね。」
夢結「ごめんください。この辺りでラムネを扱っているお店を探しているのですが……。」
近くの店に入って、ラムネの手がかりを探そうとする俺たち。
すると、この店はラムネを取り扱っているらしく、俺らの隣にあるのがラムネだと言う。
店員「まいど。」
3人でラムネを1本づつ買い、渇いた喉を潤す。
「美味いな。」
ショウイチ「久しぶりに飲むとやっぱいいなぁ……。」
店員「お嬢さんら、リリィけぇ。ここらじゃ見ない制服だけんどまたえらい暑そうじゃ。」
「見た目ほど暑くないですよ。」
店員「おまんとらのおかげでうちも何とか続けているけんど、この道のみかんじはみんな避難していえになってじゃね。昔はそのラムネが好きで買いに来てた子どももいたもんだけんど。」
ショウイチ「ごちそうさまでした!」
夢結「美味しかったです。持って帰りたいので、もう一本いただきます。」
店員「リリィならなんぼでも持ってけし。」
夢結「お気持ちはありがたくいただきますが、お代は納めさせてくださいませ。
……もう一本、いただけますか?」
少し、緩んだ顔をして、店員の人にもう一本買う、と言って2本分の代金を払って店を出ていく。
……To be continued
平和な回!
神出鬼没なザクサさん、今回のツッコミ枠のカズマくん。
ソウゴは主役だけど今の所ほとんど出番がありません。
悲しいですね。
次回、EP05:「ヒスイカズラ〜誕生日とレギオン完成〜part2」