アサルトリリィ×仮面ライダー time of 百合ヶ丘女学院 作:黒破リンク
ダインスレイフを見た夢結とカズマ。
2年前の記憶が呼び起こされる時、夢結に異変が起こる……!?
allvision
夢結「ダインスレイフ……!?」
ブレイド「なんで、あいつが持ってる……!?」
二水「夢結様の動きが、止まっちゃいました…。」
戦慄する夢結とカズマに、ヒュージの触手が迫る。
梨璃「お姉様!カズマ様!!」
ヒュージの触手の攻撃を受けた梨璃を見て夢結は叫ぶ。
夢結「梨璃!」
そして夢結は、ヒュージの方を見つめていた。
夢結「梨璃……。どこ……?」
ブレイド「夢結、大丈夫か?」
球状になっていた触手が元に戻っていくと、そこに梨璃の姿はなかった。
夢結「……っ!?
梨璃……美鈴……様……。」
ブレイド「夢結……まさか……。」
2年前の記憶を思い出し、ルナティックトランサーが発動した。
髪は白く染まり、目の色は赤く変わる。
夢結「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
そのままブリューナクを手に取り、ヒュージへと駆けていく。
ブレイド「なっ……夢結!!!!」
暴走する夢結を止めるため、カズマは夢結の元へと向かう。
一方、梨璃は梅によって救出されており、夢結を案じていた。
梨璃「お姉様!!」
雨嘉「夢結様、なんて戦い方……。」
ミリアム「あれじゃあ近寄れんぞ……。」
梅「可愛いシルトを放って何やってんダ!」
神琳「夢結様、ルナティックトランサーを……。」
梨璃「私、行かなくちゃ!」
楓「梨璃さん!?」
ジオウ「今の夢結は……
っておい!!!」
静止を無視して、梨璃は夢結の元へと駆ける。
梨璃「お姉様!!」
夢結は突然梨璃にCHARMを向ける。
ブレイド「夢結!!!!」
夢結「うぁぁぁぁぁっ!!!」
梨璃「お姉様!!退いてください!!傷だらけじゃないですか!!」
楓「梨璃さん!!普通なら今ので2、3回斬られてましたわ!!」
ゼロノス「楓姉ちゃん、敵に集中して!!」
少し離れた場所で他のメンバーは奮闘していた。
梨璃は夢結を抱きしめた。
梨璃「私なら大丈夫です。梅様やみんなが助けてくれたんです。」
夢結「あっ……あぁっ……。」
ブレイド「ここを離れるぞ、夢結!!」
夢結「ダメ……。あのダインスレイフは、私と、お姉様の!!!
だから……!!」
悲しげに叫ぶ夢結。
いつの間にかルナティックトランサーは解除されていた。
梨璃「お姉様!!」
雨嘉「行って、梨璃!!」
ゲイツ「ここは任せてください!!」
梨璃「すみません、すぐ戻りますから!ちょっと待ってて貰えます──うわぁっ!?痛ぁ!?」
アギト「大丈夫?梨璃ちゃん!」
梨璃「大丈夫です〜〜〜!!」
鶴紗「本当に大丈夫か?」
ブレイド「悪い、アラタ、梨花。夢結の目を、覚まさせてくる。」
ガタック「あぁっ!!行ってこい!!」
カブト「ここは任せて。」
クウガ「待ってろって?」
パンチホッパー「持ちこたえろって意味でしょうね。」
ジオウ「ったく、人使いが荒れぇな、うちのリーダーはよ!!」
クウガ「アニキも人のこと言えないから!!」
ジオウ「はぁ!?どういう意味だ、メグミ!!」
ディエンド「喧嘩しないでこっちに集中!!」
ウォズ「どうする?他のレギオンと交代するかい?」
アギト「何言ってるんですか!リーダー命令は絶対ですよ!」
二水「そこまでは言ってないと思いますけど、ショウイチさんに賛成です!」
カブト「見るに、あのヒュージはCHARMを扱いきれずに自らを焼いている。」
ガタック「夢結とカズマ、梨璃が復帰するなら、勝機はある!!」
一方──
美鈴『ヒュージからもたらされた、マギの知識。それが、ヒュージに対抗する力を人に与えた。リリィも、人がヒュージ化した姿と言われている。リリィだけが、マギに操られることなく自分の心を保つと言う、その一点を除いてね。それだけが、リリィとヒュージとを決定的に分け隔てる。
夢結、自分を思い出して。』
少し離れ、カズマと梨璃は夢結を連れて別の場所に隠れていた。
梨璃「お姉様?」
カズマ「夢結。」
夢結「見ないで、梨璃……。私を見ないで……!!!」
夢結は、梨璃を拒絶し始める。
夢結「ルナティックトランサーは、とてもレアスキルなんて呼べる物じゃない。こんなもの、ただの呪いよ……。
……憎い……何もかも憎くなる……。憎しみに飲み込まれて周りにあるものを傷つけずにはいられなくなる。
呪われているのよ、私は……。」
夢結は2人に叫ぶ。
夢結「美鈴様を殺したのは私だわ……!!!私が、この手で……あのダインスレイフでっ………!!」
カズマ「夢結、しっかりしろっ…!!」
夢結「嫌よ……!私もヒュージと何も変わらない…!」
梨璃「夢結様!」
夢結「嫌っ……!!来ないでっ……!!!」
カズマ「こっち向け!!夢結っ!!!」
そう叫び、カズマは夢結の手を握る。
カズマ「美鈴様は、ヒュージと戦ったんだ!!夢結のせいじゃねぇ!!!」
夢結「そんなの、梨璃とカズマに分かるわけない!!」
梨璃「分かります!!お姉様がこんなに思っている人を手にかけるはずないじゃないですか!!」
カズマ「梨璃…お前……。」
夢結は涙を流しながら、梨璃に言った。
夢結「私はっ……あなたを守れないっ……!!シュッツエンゲルになる資格もないっ……!!
独りで居たかったわけじゃないの……。独りでしかいられなかっただけよ……。私には、なんの価値もない……。」
その言葉に、カズマは反論をした。
カズマ「お前に、価値がないなんて誰にも言わせないっ!!!夢結には夢結だけの資格が!!運命がある!!!
それを否定するのは、俺が許さないっ!!!!」
梨璃「お姉様とシュッツエンゲルになれて、私、すごく嬉しかったんですよ?」
夢結「分からない……私には分からないわ……!!あなたの気持ちなんて……。私に愛されるのが嬉しいなんて……。」
カズマ「美鈴様だって、きっと梨璃と同じだっ!!!」
夢結「あなた達に何がわかるのよ!?」
梨璃「分からないけど分かります!!
お姉様が、ルナティックトランサーを発動したら、また、私が止めます。
何度でも止めます。何をしても止めます。たとえ……刺してでも……。
だから……!」
夢結「ありがとう、梨璃。カズマ…。」
梨璃「はい、お姉様っ!」
カズマ「俺は……ただ、夢結のためにできることを探しただけ……。今まで、できなかった分を含めてな……。」
一方の、残された一柳隊メンバーはヒュージを追い詰めていた。
二水「ヒュージの腕は残り2本です、先端部は大町3丁目と6丁目交差点に展開中!」
二水が鷹の目を使いながら情報を共有する。
クウガ「夢結様のダインスレイフ、絶対に取り返しましょう!!!」
電王(リョウ)「無論です!!ヒュージがCHARMを使うなんてありえないですから!!」
メグミとリョウは1本の腕に対応していた。
その間にトマリと梅は縮地を発動させて、ダインスレイフの場所まで駆ける。
梅「てやぁっ!!」
ディエンド「はっ!!」
ダインスレイフの場所まで着地した2人は引き抜こうとするもビクともしなかった。
ディエンド「嘘でしょ!?」
梅「お前ラ……!?」
楓「急ぎましてよ!」
楓、鶴紗、梅、トマリ、ザクサに迫るヒュージの攻撃を、雨嘉、神琳、ミリアム、ケイトとショウイチが弾く。
ミリアム「わしも目立ちたい!!」
二水「わ、私達も行かなくちゃっ……!!」
梨璃/夢結/カズマ「「「待って!!(待ちなさい!!)(待て!!)」」」
龍騎「梨璃さん!夢結様!カズマ様!!」
推奨BGM:voyager『Over The Horizon』
カズマ「二水とシンカはそこにいてくれ!!」
ジャンプしながら、カズマはブレイバックルを腰に装着し……
カズマ「変身!!」
『turn up』
ブレイバックルを操作し、オリハルコンエレメントがカズマの体を通過する。
そしてカズマは左腕にあるラウズアブゾーバーから2枚のカードを取り出す。
『absorb queen』
『fusion Jack』
カズマはブレイド ジャックフォームに姿を変える。
ブレイド「はぁっ!!!」
カズマは、攻撃を捌きながら飛び回る。
5人「「「「「抜けたっ!!」」」」」
ダインスレイフを抜き取った5人は、すぐにその場から退散した。
梅「はぁぁ…取り返したゾ。」
楓「死守命令、果たしましたわ。」
梨璃「だ、大丈夫ですか、皆さん!」
ウォズ「問題ないよ。」
梨璃「これが、あのヒュージに……!?」
ブレイド「これ、やっぱり夢結が使ってたダインスレイフだ。
傷に見覚えがある。」
夢結「えぇ。」
すると遠くで爆発音がなった。
雨嘉「あいつ、まだ動いてる……。」
梨璃「あのっ!私たちで、やってみませんか?」
楓「何をです?」
梨璃「ノインヴェルト戦術です。
梅様、最初お願いできますか?私だと、いきなり失敗しちゃいそうで……。」
梅「アハハはっ。人使いが荒いゾ、うちのリーダーは。
じゃあ、梅の相手ハ……。」
二水「はぇぇっ!?私ですか!?」
梅「ほんじゃあ、ふーみんが撃っテ。」
そのまま梅は二水のグングニルに特殊弾を入れる。
二水「ぎゃぁぁぁ!?何するんですかぁ!?何を撃つんですか!?まさかヒュージですか!?」
梅「梅をだヨ。ほら、早く撃て!」
二水「うぇぇぇっ!?気は確かですか梅様、私、人を撃つなんて訓練中も──」
梅「早くー!」
二水「はぃぃっ!!
ひぃぃっ!!」
梅に特殊弾を放つ二水。
マギスフィアが出来、梅はCHARMで受け取る。
二水「マギスフィアが……!」
梅「感じるゾ、これが二水のマギか!
じゃあ次は!」
雨嘉「うぇっ!?私!?」
梅「わんわん!CHARM出セ!」
そのまま梅は雨嘉へと駆け寄り、ゼロ距離でパスを出す。
雨嘉「梅様、近くありません!?」
梅「前に夢結と梨璃がやってたんダ、こうすればパスは外れないだろっ!」
雨嘉「こんなの教本にないっ……!!」
ミリアム「今度はわしに寄越すのじゃ!!」
ミリアムは雨嘉の元へと飛び上がり、マギスフィアを受け取る。
雨嘉「そんなに、がっつかないでっ…!!」
ミリアム「ちゃんと狙うんじゃぞ、鶴紗!!」
そのまま鶴紗へとパスを回す。
鶴紗「斬っちゃったらごめん!
ほらよ、神琳!!」
鶴紗は若干荒っぽくマギスフィアを神琳に渡す。
神琳「もっと優しく扱えません!?」
今度は神琳が楓にパスをする。
神琳「気をつけて、思った以上に刺激的ですよ!!」
楓「望むところですわ!!」
その間、パス回しに参加していないメンバーたちはヒュージに攻撃を仕掛ける。
楓「あっはは!わたくしの気持ち、うけとめてくださいな、梨璃さん!!!」
梨璃「み、みんなのだよね!?」
梨璃がパスを受け取ると、梨璃のグングニルは耐えきれず先端部が折れてしまう。
ゼロノス「楓姉ちゃん、ちゃんとやって!!!」
楓「わたくしの愛が強すぎましたわ!?」
夢結「いいえ、限界よ!無理もないわ!!
梨璃!!いらっしゃい!!!」
夢結は弾きとんだマギスフィアを取り、梨璃を呼ぶ。
梨璃「お姉様!!」
夢結は梨璃の手を掴んで引き寄せる。
夢結「行くわよ、このままっ!」
梨璃「はい!!」
ブレイド「終わらせる……!!!
エンレイジ、発動っ!!!!!
(2年前からずっと、夢結のためにできることをなんでもやるって決めたっ!!!ここでなら、その願いを叶えられる!!!)」
ジオウ「あいつ!!ブレイブを自分に掛けやがった!!!」
カズマはブレイブを自分に掛ける技、エンレイジを使いながら、ブレイラウザーに2枚のカードを読み込ませる。
『slash 』
『thunder』
夢結「大丈夫、出来るわ。」
梨璃「はい!!」
『lightning slash』
2人「「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
ブレイド「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
そのまま3人の攻撃はヒュージに命中。
夢結「梨璃。私は、あなたを信じるわ。」
梨璃「お姉様?」
ブレイド「夢結、俺はずっと前から…お前のこと好きだった。だから…。」
カズマのつぶやきは、誰の耳にも聞こえることは無かった。
パンチホッパー「何してるんですか!!離れましょう!!」
マギスフィアがそのままヒュージを飲み込み、一柳隊全員が3人を救出する。
爆発の瞬間を、理事長代行、高松咬月と出江史房、そして廻間ユキが学園内から見ていた。
戦いが終わり、全員は一安心していた。
戦いを、とある組織の人間が見ていたことを知らずに……
ヒョンソ「……モルモット見つけたわ。」
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ソウゴvision
あのヒュージの能力が拡大したのは、ほんとにCHARMのせいだけなのか?
百由に頼んで調べてもらったけど、おそらくそれだけじゃない……。
契約がなきゃ使えないはずのCHARMをなぜヒュージが使えるのか。
結局、その理由は分からずじまい……か。
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夜、食堂前──
allvision
ケイト「あっ、あなたは……。」
ツカサ「お前、ソウゴんとこの。」
マサノリ「こんな時間にご飯かい?」
ケイト「さっきまで、ちょっと作業してたので……。」
ケイトの腹の音が鳴る。
ツカサ「あっ。」
そのまま3人は同じテーブルで食事を取る事になる。
ツカサとケイトのメニューは目玉焼きが乗ったハンバーグ。マサノリはサラダを食べることに。
ケイト「目玉焼きハンバーグ、好きなんですか?」
ツカサ「小さい頃、祖母に作って貰ってたからな。」
マサノリ「ケイトくんもかい?」
ケイト「はい!なんか、特別な感じがして……!」
ツカサ「だよな!じゃあ、冷める前に食べよう!」
ケイト「はい!」
2人「「いただきます!」」
マサノリ「何?そのシンクロ感。」
食べながら談笑をするツカサとケイト。
ツカサ「だから、あの時、あの場にいたのか。」
ケイト「はい、まぁ、ソウゴさんがまた戦うからって言って……」
ツカサ「そういえば、小さい頃は女装してたんだって?」
ケイト「うっ…どうしてそれを……?」
ツカサ「神琳経由で雨嘉から聞いた。
真偽が分からなかったからな。」
ケイト「はい、まぁ……してたというか……させられてましたけど…。」
ツカサ「写真見せてもらったけど、なんの違和感もなかったよ?趣味で始めればいいのに!」
マサノリ「写真見せてもらって、分からなかったくせにー。」
ツカサ「黙れ。」
ケイト「でも、この間の試合すごく感動しました!」
ツカサ「感動……ねぇ。」
ケイト「見てて思ったんです。勝つために戦うって、こういうことなのかなって。」
ツカサ「ん?」
ケイト「あ、さっき任務が終わった帰り道に言ってたんです。
勝つために戦うんだろ?って。」
ツカサ「勝つために……か。」
ツカサは、初等部時代の記憶を思い出す。
友人1『強いなぁ、ツカサは。』
ツカサ『じゃあ、次に戦うやつは?』
友人2『もういないよ。』
友人3『なぁ?ツカサ強すぎるし。』
ツカサ「……。」
ケイト「あの!」
ツカサ「ん?」
ケイト「どうしたら、もっと強くなれますか!?」
ツカサ「俺に聞くのか?俺はソウゴに負け続きだぞ?」
ケイト「関係ないです!
僕は、まだまだツカサさんみたいに強くないですし……。」
ケイトは戦術ノートを取り出して広げた。
ツカサ「(懐かしいな。)」
マサノリ「どうした?嬉しそうじゃん。」
ケイト「1つ、聞いてもいいですか?」
ツカサ「なんだ?」
ケイト「ツカサさん、どうしたソウゴさんにこだわるんですか?」
マサノリ「核心ついたねぇ。」
ケイト「あっ、すみません!」
ツカサ「戦いたいんだよ。俺にとってソウゴは少し特別だってことさ。 20連勝だぜ?あんなに強くてふざけたやつ、見たこと無かった。だからこそあいつと戦いたい、勝ちたい。その瞬間が味わえるんなら、どこまでもあいつを追いかけて戦い続ける。
あいつと戦って……勝って…………。」
ケイト「勝って……?」
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ツカサvision
「本来あるべき人生に戻るんだよ。
俺にもう、戦う意味なんて無いに等しいんだ。」
そして俺は、訓練場に赴き、ソウゴと戦うことにした。
「うぜぇな。」
少し歩き、俺はマイクを奪い取る。
「ソウゴ!!あんたと戦う約束を守りに来た。
栄光も、リーダーの権利もいらない。ただ本気の戦いがしたいだけだ。」
マサノリ「わざわざこっちは来てやってんだよ?それでやらないのは、ちょっと人の道に反するよ?」
ザクサ「2人とも、今日は日が悪い。
任務明けでね。ちょっと怪我してるんだ。」
「百合ヶ丘屈指の戦士にも関わらず、挑戦を受け続ける男がいた。
そいつはどんな時だろうと、誰の挑戦だろうと逃げることなく立ち向かい、そのマントは、未だその男の背にある。
百合ヶ丘中のリリィ達を見てきた。その俺が認めた唯一の男。俺はそいつを倒すためにここまで来た。そしてその男は、決して背を向けない!」
ソウゴ「へっ。わかってんじゃねえか!!」
ムツキ「ちょ、ソウゴさん、怪我してるんじゃ…!」
ソウゴ「こんなもんなんでもねぇ!
真剣に喧嘩売られちまったんじゃ、買うしかねぇだろ!」
ケイト「ダメです!」
ソウゴ「わかった。お前に任せる。」
「ソウゴ!!あんたの気まぐれに1年を巻き込むなよ!」
ケイト「違います……!僕が戦うって決めたんです!!」
「ほぉ……?いいだろう。」
そのまま地下闘技場センターステージへと立ち………
トマリ「さぁさぁ、今夜のマッチアップは!!
孤高の天才戦士、江端ツカサ!!
対するは、我らがニューホープ、近導ケイト!!」
「さっさと終わらせようか。」
ケイト「っ……!!」
『Kamen ride』
『ゲイツ!』
2人「「変身!!」」
『Decade』
『仮面ライダーゲイツ!』
「行くぞっ!!」
俺は変身してすぐに斬り掛かる。
「俺は年下相手に手加減するほど甘くないぞ。」
ゲイツ「僕だって、誰かに勝ちを譲るほど、優しい人間じゃありません!!!」
俺は距離を取り、ガンモードをして射撃を放つ。
しかしあいつは避けて遠距離攻撃を仕掛けてくる。
落ち着け…落ち着け……。
これは……真の戦いじゃない……遊びだ……!!!
ゲイツ「はぁっ!!!」
『アーマータイム!カイガン!ゴースト!』
ゴーストの力か……!!
「うぐっ……!!!」
くそっ…俺は何をしてる!!俺はやるんだ!!!
勝って……戦いとは無縁の生活を送るんだ……!!
ほんとに辞めるのか……?
俺はなんのために今まで戦って来たんだ……?
神琳『ごきげんよう。わたくしは、郭神琳と申します。
よろしくお願いします、ツカサ様。』
『あぁ、よろしく。』
あの時、孤独に過ごしていた俺に物怖じすることなく声をかけてくれた、唯一の後輩……。
カズマ『お前、江端ツカサだろ?
俺、惣川カズマ。よろしく頼むぜ。』
アラタ『俺、加賀美アラタ。
学年トップの奴と一緒かー、俺もそんぐらい強くなりてぇぜ。
よろしくな、ツカサ!』
強すぎるあまり、避けられていた俺に話しかけてくれた友……。
終われない………!!!
「こんなところで、終われねぇんだ!!
俺はダンジに勝って、戦いとは無縁の生活に戻るんだっ!!!!」
ゲイツ「えっ……!?」
「お前みたいな半端者が、俺の前に立ちはだかってんじゃねぇ!!!
最大火力でぶっ叩く!!!!」
戦いの時だけ高鳴って聞こえる自分の鼓動が……何よりも好きだった。
でも、大好きだった婆ちゃんがこの世からいなくなってから……俺にはもう、戦う意味が分からなくなった。
家族との仲が良かったとも言えない。あの家に戻ったところで、もうあの家に俺の居場所はきっとない。
……俺は家を出ていって、戦場で戦う道を選んだ。
婆ちゃんの住むこの街を、守るために。
ゲイツ「本当に、戦うことを辞めるんですか?」
「言ったはずだ。あるべき人生に戻る。
俺はこんな戦い辞めたいんだよ!!!」
ゲイツ「本当……ですか?」
「うるさいっ!!!!」
1年前の御台場迎撃戦の時……婆ちゃんは病気で死んだ。
母親からの連絡は来ていたけど、俺は戦っていたことで電話に出ることは無かった。
……婆ちゃんの最期の瞬間には居合わせた。
『やりたいことをやりなさい。』
それが婆ちゃんの遺言だった。
それから俺は、家には戻らないと決めた。
「はぁ……はぁ……。」
ゲイツ「一気に……決めます!!」
トマリ「おぉっとケイト、ジカンザックスを持って攻め攻めの構えだぁぁ!!」
実況の声が響く。
あいつの攻撃くらい、耐えきってやる!!
『フィニッシュタイム!ゴースト!』
「何!?」
フェイント……!?
『オメガ タイムバースト!』
「その覇気、歴戦の猛者と遜色なし!ならば俺も全身全霊で受けて立つ!!!その牙は届かん。この鎧で、この剣で!!切り伏せるのみ!!!」
『Final attack ride De・De・De・Decade』
ゲイツ「僕はツカサさんのことは分かりません……どうして、やめようと思っているのかも分からない!
だからただ僕の全てをぶつけるだけです!!!!」
「ならば俺も俺の全てを賭けて……貴様の牙、折らせてもらう!!」
俺は剣を、奴は蹴りを。
互いの攻撃をぶつけあう。
「奴は……どこに……!?」
さっきのは…パーカーゴーストだったのか!!
ゲイツ「こっちです!!!」
お前の牙は……一つだけじゃないのか…!
ゲイツ「行っけぇぇぇっ!!!」
「ぐぅぅぅぅぅぅっ……!!!」
辞めなきゃ……。
辞めなきゃ……。
辞めなきゃ……いけないのに……!!
神琳『ツカサ様!』
カズマ『ツカサ!!』
アラタ『行こうぜ、ツカサ!!』
ごめん、婆ちゃん……。やっぱり……俺はこっちの道しか……ないんだよ……。
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カズマvision
「夢結、ちょっといいか?」
俺は夢結を呼び止める。
声を聞いて、前に歩いていた夢結は俺の方へ振り返る。
夢結「何かしら?」
「好きだ。」
夢結「えっ……?!」
「好きだ、夢結。俺と付き合って欲しい。」
夢結「どうしてか、聞いてもいいかしら?」
「幼い時からずっと、夢結と一緒に過ごしてきただろ?そこで……思ったんだよ。俺は、夢結を守りたい。梨璃やみんなを守る夢結を、俺は守りたいんだ。」
そう言って、俺は夢結を抱きしめた。
夢結は少し驚いた様子を見せるが、もう関係ない。
「2年前からずっと、夢結のことを考えなかったことは1度もなかった。
さっきの戦いで言えなかったこと、今言わせて欲しい。」
俺は片膝を立てて、夢結へ手を伸ばす。
「白井夢結さん。俺と、恋人になってください。」
夢結「……っ!」
俺の手を取り、夢結は抱きしめてきた。
夢結「……喜んで。」
続く
次回、「EP07:フリージア〜1人の少女との出会い。〜」