アサルトリリィ×仮面ライダー time of 百合ヶ丘女学院   作:黒破リンク

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第9話です。
みんなのトラウマ回……。私自身この回はなかなか心にくるので辛いですが…頑張って書かせていただきます。
オリジナルシーンももちろんあります。


EP09:「フリージア〜人とは、ヒュージとは〜part1」

ソウゴは夢を見ていた。

梨璃と結梨が百合ヶ丘から逃亡。

そして突然場面が変わり、結梨が突如現れたヒュージに1人で挑もうとする場面へと移る。

 

ソウゴ「……よせ!!やめろ結梨!!!」

 

ソウゴは夢の中で結梨にそう叫んで手を伸ばす。

だが、その手は届くことなく、結梨は巨大ヒュージに1人で向かっていった。そして、その命を散らした。

 

ソウゴ「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

ソウゴは目を覚まして身体を起こした。

ザクサは叫び出したソウゴの方を向き直して話しかける。

 

ザクサ「ソウゴ、どうしたんだい?突然大きな声を出して。」

 

ソウゴ「悪ぃ。起こしちまったか?」

 

ザクサ「起きてた、ってのが正しいかな。今日は寝れなくてね。

それで、どんな夢を見てたんだい?」

 

ソウゴ「……結梨がヒュージに1人で挑んで死ぬ夢。」

 

ザクサ「随分と不吉な夢だね…。

……その夢が現実にならないことを祈ろう。」

 

ソウゴ「だな…。」

 

百合ヶ丘女学院屋上──

 

結梨の伸びた前髪を切るため、梨璃はハサミを震わせながら慎重に切ろうとしていた。

 

梨璃「動かないでね、結梨ちゃん…!動いちゃダメだからね…!!」

 

結梨「梨璃、落ち着け。」

 

緊張しっぱなしの梨璃に対して、梨花は変わろうかと進言するも、ショウイチに止められる。

 

梨花「そんなに緊張するなら、私が切ろうか??」

 

ショウイチ「梨花姉がやったら意味ないよ…。

ほら、その……女の子には旅をさせよって、言うじゃん!」

 

梨花「それは…ちょっと違わない??」

 

梨璃「だって、前髪だよ??」

 

結梨「チャチャッと済ませて、朝練するんでしょ?

ふふっ、くすぐったいっ。」

 

梨璃「うぅっ……。」

 

4人は知らなかった。

この後に待ち受ける残酷な真実を──

 

理事長室──

 

咬月「ヒュージ研究の国際機関G.E.H.E.N.A.と、フランスに拠点を置くCHARMメーカー グランギニョルは、捕獲したヒュージの体組織から幹細胞を取り出した。ヒュージのDNAには、過去地球上に発生したあらゆる生物のDNAが重複して保存されていると言われている。彼らは人造リリィを作り出すため、その中から人の遺伝子を発現させようと試みた。

今我々の保護しているのが、連中の言う実験体と言うわけだ。彼女がリリィでないとなれば、学院は彼女を匿う根拠と動機を失うことになる。」

 

史房「我々に選択肢はないというわけですね?」

 

ユキ「そうなると、彼女を突き出すおつもりで?」

 

景虎「そうなりますねぇ。

一柳結梨がリリィじゃないって証拠を出されたんじゃ、僕としては、もうヒュージとして討伐するつもりで考えてますけど。」

 

トウカ「……私としては、彼女を保護したいのは山々ですけど…。」

 

恋「そうはいきませんね。」

 

尚希「困ったな…。」

 

雪月花内でも、意見が別れる事に。

そして意見が纏まったのか、生徒会長3人とユキ、恋は外へと向かう。

残されたメンバー達も、それぞれ理事長室を後にしていく。

 

咬月「……。」

 

廊下──

 

夢結とカズマは、前から歩いてくる生徒会長3人とユキ、恋とすれ違う。

 

夢結「ごきげんよう。」

 

3人「「「ごきげんよう。」」」

 

ユキ「ごきげんよう、夢結。」

 

恋「…ごきげんよう。」

 

カズマ「あの先って、屋上へ向かう階段だよな?なんでアイツらが??(まさか、なんかあったんじゃ……。)」

 

カズマの脳裏には、結梨達に何かがあったのかと予想いた。

その予想は少なからず的中しており──

 

梨璃「嘘です、間違いです!!そんな訳……あるはずないじゃないですか…!!!」

 

恋「そこをどいてください。一柳梨璃さん。」

 

ショウイチ「結梨ちゃんをどうするつもりなんですか!!

答えてよ、姉ちゃん!!!」

 

ユキ「答える必要なんてない。ショウイチ、梨璃、そこをどいて。」

 

ショウイチ「絶対にどかない……!!」

 

夢結「私にもお聞かせ願いたいですね。結梨は、私たちのレギオンの一員です。」

 

カズマ「俺らにだって理由を聞く権利はあるだろ?」

 

史房「残念だけど、G.E.H.E.N.A.とグランギニョルが開示した資料で、結梨さん──いえ、その個体はヒュージだと確認されたわ。」

 

カズマ「……ヒュージだと?」

 

カズマの放った言葉は、怒気を孕んで声が低くなっていた。

 

眞悠理「彼女が見つかる直前、G.E.H.E.N.A.の実験船が、ヒュージネストに異常接近していたことも確認されたわ。ネストから発せられるマギを利用しようとしたのでしょう。船はヒュージの襲撃で沈み、ほとんどの実験体は発現することなく失われたけど一つだけ残ったのが──」

 

梨花「結梨ってことよね?」

 

ユキ「えぇ。そうよ。」

 

梨璃「だ、だけど、皆さんだって知ってるはずです!!結梨ちゃんは私達と何も……なんにも変わらないって!!」

 

結梨「梨璃もショウイチも…怒ってる。」

 

ユキ「どきなさい、3人とも。

どかないと言うのなら──」

 

ユキはゲーマドライバーを懐から取り出した。

 

梨花「結梨をどうするつもり?」

 

祀「G.E.H.E.N.A.とグランギニョルは、引き渡しを求めています。」

 

カズマ「もし引き渡したとして、結梨はどうなる?」

 

夢結「人間としては、扱われないでしょうね。」

 

梨璃「なんで…。なんでそんな事……。」

 

梨璃は一粒の涙を零し、結梨はそんな梨璃達を見つめていた。

 

梨璃「結梨ちゃん……。

結梨ちゃんは、どうしたい?」

 

結梨「昨日は…梨璃や夢結や、みんなと競技会出来てすごく楽しかった。

……私、ずっと皆と一緒にいたい!」

 

梨璃は結梨の手を握り、生徒会の後ろにいたカズマと夢結は梨花達の前で立ち止まる。

そして夢結は梨璃の耳元で呟く。それを聞いた梨璃とショウイチは今一度結梨の前に立つ。

 

結梨「梨璃とショウイチ、梨花も悲しい匂いがする…。」

 

梨璃「ごめんね、私、もう泣かないから。」

 

そう言って、制服についてるボタンを地面に投げて閃光が放たれると、3人は結梨を連れてその場から逃げ出した。

 

祀「梨璃さん!!」

 

ユキ「逃げた!?」

 

恋「なんて事を…。」

 

屋上から逃げた3人は、結梨とCHARM、ベルトを持って逃げていた。

理事長室に向かった夢結とカズマは、咬月に直談判をしに向かう。

 

夢結「結梨を学院で保護するべきです。」

 

カズマ「あいつが危険な存在とは俺達には思えないんです!!!」

 

咬月「ヒュージを心通わす相手とみなすことは、人類にとって禁忌だ。ヒュージと同じマギを操るリリィもまた、1つ間違えば脅威と捉えられかねん。」

 

カズマ「だからって!!!」

 

咬月「それだけは、絶対に避けねばならん。現在、防衛軍の部隊がこの学院に迫っている。人とリリィが争う事態は、絶対に避けねばならんのだ。」

 

夢結とカズマの脳裏に過ぎる、結梨の言葉──

『……私、ずっと皆と一緒にいたい!』

 

カズマ「リリィを恐れる人達も、皆怯えているんだろ?俺たちが自由に生きることを願うのは、そんな事なのか?」

 

一柳隊控え室──

 

一柳隊のメンバーと、一部のブラックアウトメンバーが控え室にいた。

 

二水「どうするんですか、どうするんですか!?結梨ちゃんがヒュージで、梨璃さん達と一緒に逃げてて逮捕命令って!!」

 

雨嘉「どうする?」

 

シンカ「そんなの決まってますよ!だって結梨ちゃんがヒュージな訳ないじゃないですか!!梨璃さんたちは間違ってないです!!!」

 

神琳「だけど、学院から逃げたということは、ここも安全では無いと判断したと言うことよ。」

 

全員「……。」

 

鶴紗「私とリョウは、ブーステッドリリィだ。昔、G.E.H.E.N.A.に身体中を弄り回された。」

 

雨嘉「ブーステッドリリィ?」

 

ザクサ「リリィの能力を、人工的に強化しようという試みの事。」

 

リョウ「百合ヶ丘に保護されて抜け出せた。G.E.H.E.N.A.は嫌いです。信用なんて出来ない。」

 

突然扉が開き、夢結とカズマが現れる。

 

夢結「出動よ。梨璃、ショウイチ、梨花には逮捕命令、結梨には捕獲命令が出たわ。2人をを追います。」

 

メグミ「それは…なんのためですか?」

 

夢結「一柳隊は、どの追手よりも4人を探し出し、保護します。これは副隊長としての私の判断です。異議のある人は従わなくて構いません。」

 

梅「それって学院からの指示とは違うよナ?」

 

カズマ「指示は学院じゃなく、政府から出た物。だけど俺らはリリィだ。

リリィがリリィを守るのは、当たり前のことだろ?」

 

二水「夢結様とカズマ様ならそう言ってくれると信じてました!!」

 

ケイト「そういえば、楓さんは?

ウィンさんたちは雪月花として生徒会の方にいるのは分かりますけど…。」

 

ミリアム「あいつん家も今回の件に関わっておるようじゃからな…。罰も悪かろう…。」

 

そんな楓と無為はと言うと……

 

楓父『楓か。』

 

楓「ようやく出てくださいましたわね、お父様。」

 

楓父『元気か?』

 

楓「えぇ、ピンピンしていますわ。」

 

楓父『すまないが、今は都合が悪い。後でこちらから──』

 

無為「でしょうね。随分とやらかしてくれたみたいですね、父上。」

 

楓父『……無為もいたか。

すまない、この件はさぞ苦労をかけたと思う。だが会社のことに口を出すのは、例えお前達でも──』

 

無為「父上が許すかどうかなんて関係ない。このままだと僕たちは父上を一生許せなくなる。」

 

楓父『G.E.H.E.N.A.からの提案は、愚劣極まりない物だった。心から軽蔑すべき物だ。ヒュージからリリィを造るなど…。』

 

楓「ヒュージから造ったリリィならどうなろうと構わないと言うことですか?吐き気がしますわ。」

 

楓父『私は、お前達のような子達が戦わなくて済むようになるならと、それを受け入れた。ましてや、かつての無為のこともある……。』

 

無為「CHARMメーカーの総帥とは思えない言葉ですね。

その志には感銘を禁じ得ませんが。」

 

楓「お父様は間違っています。実験は失敗ですわ。だってあの子、わたくし達と何も変わりませんもの。結局、どこかに傷つくリリィがいることに変わりはありません。」

 

無為「お願いです、父上。僕たちに自分たちの運命を恨むような惨めな思いはさせないで欲しい。マギを持ち、リリィになった事も。父上の娘と息子として産まれた事も。

……あの時、父上と母上、楓姉ちゃんを守って傷ついた時の思い、無駄にしたくないから。」

 

無為のその言葉を最後に、楓は電話を切った。

その頃、景虎は1人の百合ヶ丘生徒の前に立ちはだかっていた。

 

景虎「この学院の情報、そして一柳結梨の情報を流していたスパイはあなただね?」

 

ヒョンソ「なんの事かしら?身に覚えなんてないけれど?」

 

景虎「嘘をついても無駄だよ。あなたの端末から、『総帥』と呼ばれる人物に電話をしていたことは既にわかってる。

諦めて投降しな。」

 

ヒョンソ「あら、もしかしたらグランギニョルの総帥って可能性もないわけじゃないのに?」

 

景虎「その可能性も考えて調べた結果、その番号とグランギニョル総帥の番号は一致しなかった。

それで、あなたの正体を雪月花の方で探らせてもらいました。」

 

ヒョンソ「プライバシーの侵害ね。」

 

景虎「あなたはG.E.H.E.N.A.と強い繋がりがある組織『無貌』の幹部。そしてその『総帥』と呼ばれる人物から指令を受けてこのガーデンに潜入、手に入れた情報を組織に流していた。

その事実に間違いはないよね?」

 

ヒョンソ「ふふっ、あははははははっ!!!

バレてしまっては仕方ないわね!!そうよ!!私は無謀の幹部、キム・ヒョンソ。あなたたち百合ヶ丘女学院の持つ情報を組織に流すために送り込まれたのよ。」

 

景虎「何が目的?」

 

ヒョンソ「ふっ、誰が反G.E.H.E.N.A.主義の格下ガーデンの生徒なんかに私達の目的を話さなきゃいけないのよ。

……そういえば、この間、紗奈から『潜入捜査しに来たネズミ1匹をボッコボコにした』って聞いたわね。」

 

景虎「……!?」

 

ヒョンソ「百合ヶ丘なんて反G.E.H.E.N.A.主義の格下ガーデンなんかにいるから雑魚なのよ。

私達無謀やG.E.H.E.N.A.に従っていれば最強の力を得られるって言うのに。」

 

景虎「悪いけど、これ以上このガーデンのことを悪くいうことは許さない。

……トウカ姉さん!!!」

 

ヒョンソ「なっ……!?」

 

トウカ「ありがとうございます、景虎。」

 

ヒョンソは、景虎にだけ気を取られていたため、背後から現れたトウカに対応出来ず、トウカが放った縄に縛られてしまう。

 

ヒョンソ「くっ……!!!このっ……!!!」

 

トウカ「その縄には私が作った毒を塗ってあります。

その縄に縛られたら抜け出せないわ。」

 

ヒョンソ「くっ……力が…入らないっ……!!!

このっ……格下の分際で……!!!」

 

トウカ「あなたたちのような悪人を滅するために雪月花はあります。そのためなら血の滲むような努力も惜しまない。

あなたの身柄は一時的に理事長代行に預けさせていただきます。」

 

そのまま2人はヒョンソを連行、そのまま停学処分扱いにして一時的に雪月花の元でしばらく監視となった。

 

楓「皆さんお揃いですのね。」

 

楓は電話を切った後、一柳隊の控え室に到着。

帰ってきたのを見て全員が反応する。

 

鶴紗「どこいってた。」

 

楓「ほんの野暮用ですわ。」

 

リョウ「僕たちは梨璃さんと結梨ちゃんにつきますけど、楓さんはどうするんですか?」

 

楓「はぁ、残念ですわ。

梨璃さんをお助けする栄光は、わたくしの1人じめに出来ないなんて。」

 

ザクサ「今回の件、楓は何か知っているのかい?」

 

楓「たとえ知っていたとしても、わたくしには関係ないことですわ。」

 

ミリアム「そっか。

んじゃ、決まりじゃな。」

 

トマリ「(こんな時に、ソウゴはどこ行ったのよ……!!!)」

 

ソウゴは名古屋にいて、とある人物と話していた。

 

??「久しぶりね、ダンジ。」

 

ソウゴ「……ハルカ姉、なんでここにいる?」

 

ハルカ「あなたを連れ戻しにね。

百合ヶ丘最強と謳われたあなたを用心棒として月読家で雇おうと思って。」

 

ソウゴ「……名古屋にいるはずのハルカ姉がなんで俺の百合ヶ丘でのことを知ってる?誰から聞いた?」

 

ハルカ「清蔵ユウジと浅倉マサノリ、小湊ヒイロ。

……その3人、あなたには何となくわかるわよね?」

 

ソウゴ「……そいつらから聞いたのか……!?」

 

ハルカ「そうよ。

私が百合ヶ丘に潜り込ませたの。あなたの監視と、私たちの目的のために。」

 

ソウゴ「目的……!?

百合ヶ丘で何するつもりだ!!」

 

ハルカ「……リリィ狩り。

人望がある桃山ソウゴさんなら、その話は耳に入ってるわよね?」

 

ソウゴ「リリィ狩りの元凶は…ハルカ姉達だったってのか!!!

なんでこんなことしてんだよ!!!」

 

ソウゴは声を荒げて掴みかかるも、ハルカは淡々と話し続ける。

 

ハルカ「全てはミレイの理想のため。

……あの子は、あなたが家を出てから様々な苦労をしてきた。あなたには決して分からないほどの苦労を。ミレイは誰もが幸せで誰も傷つかない世界を作るという理想があるの。」

 

ソウゴ「その理想と、かけ離れてることをしてんのはなんでだよ!!

それが間違ってるってミレイと紗月は気づいてんのか!?」

 

ハルカ「……何も知らないあなたに言われる筋合いはない。

ミレイの夢は私の夢。」

 

ソウゴ「……!?」

 

ハルカ「ミレイにはあなたが生きてるって伝えてない。

だから身分を隠して用心棒として家に戻ってきてもらう。それでリリィ狩りに協力してもらう。

あなたに拒否権はない。」

 

ソウゴ「っ──」

 

ハルカ「『百合ヶ丘で出来た仲間を裏切りたくはない。』あなたのことだからそう言うでしょうね。

……百合ヶ丘にあなたは必要ない。」

 

ソウゴ「はぁ…!?」

 

ハルカ「あなたは百合ヶ丘には必要ないと言ったの。

ジオウの力は、一ガーデンが持つにはあまりにも強大すぎる。あなたのその力がいつか百合ヶ丘を滅ぼしかねない。」

 

ソウゴ「そんな事、わかんねぇだろ!!」

 

ハルカ「……あなたは今まで、ジオウの力が恐ろしくなったことはある?」

 

ソウゴ「……。」

 

ハルカ「私たち月読家がどうしてジオウの……王の力をずっと所持し続けていたか。その力が余りにも強すぎるからよ。

特にジオウの力は、使い方次第では日本だけじゃなく、世界を滅ぼすことだって簡単に出来る。

今はあまり知られてないけれど、知られたらまたあの時みたいに悪意を持った人間に狙われるのよ!?あなたはそれを分かってるの!?」

 

ソウゴ「……正直、ずっとわかってたよ。

百合ヶ丘が保有するには余りにもこの力は強すぎる。

けど、俺は百合ヶ丘を去る気はない。あのガーデンでできた大切な仲間が……ダチがいる!!」

 

そう返事をしたソウゴに、ハルカはため息をつきながら頭を抱えていた。

 

ハルカ「はぁ…。ほんとに、この子は昔から面倒だわ。

こうなったら、力づくでも連れていくわよ。」

 

ハルカはそう言い、ギンガドライバーを取り出した瞬間、ハルカの携帯──『ファイズフォンX』に連絡がかかる。

 

ハルカ「何?」

 

ユウジ『ハルカさん、緊急連絡です。

一柳梨璃と一柳梨花、廻間ショウイチがG.E.H.E.N.A.とグランギニョルが出した実験体の返還命令を拒否、現在、実験体である一柳結梨と共に逃亡中です。

どうしますか?』

 

ハルカ「待機でいいわ。

私たちがこの問題に関与する訳には行かない。」

 

ユウジ『わかりました。』

 

ハルカは電話を切って、ソウゴにこの話を振った。

 

ハルカ「……一柳梨璃が、実験体と共に百合ヶ丘から逃亡中。」

 

ソウゴ「っ……!!」

 

ハルカ「『このままだと、夢で見た通りになる。』でしょう?

……この状況をどうするのかしら?」

 

煽るようにハルカはソウゴに向かって言葉を紡いだ。

ソウゴの頭には、1つの結論が出ていた。その結論をハルカに叫んだ。

 

ソウゴ「……決まってる。夢の通りになんか絶対させない!!!」

 

ソウゴはタイムマジーンを呼んで急いで鎌倉府へと向かっていった。

その様子を、ハルカはその場で見ていた。

 

ハルカ「あなたには、何も救えない。

……ジオウの力を最大限扱えないような人なんかに。」

 

ハルカはそう呟いて、その場を後にした。

 

一方、梨璃達4人は百合ヶ丘から遠い場所にいた。

 

結梨「ここ、どこ?」

 

ショウイチ「多分、ヒュージに襲われて放棄された区域。」

 

結梨「ここの人達はどこに行ったの?」

 

梨花「それは分からない。」

 

結梨「みんな、ヒュージを憎んでるよね。

……私のことも憎むのかな。」

 

そう呟いた結梨を、梨璃は抱きしめた。

 

梨璃「そんなこと言っちゃダメ!!

……ダメだよ……。そんなこと言っちゃ……。」

 

結梨「ごめん、梨璃…。泣かないで…。

私も、またみんなに会いたい…。」

 

……To be continued




次回、part2に続く。
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