アサルトリリィ×仮面ライダー time of 百合ヶ丘女学院 作:黒破リンク
御台場見に行ってきました。最高でした。
今回は廻間姉弟の過去を一緒にやっちゃいます。
舞台アサルトリリィ新章の内容に少しだけ触れています。見てない方はご注意ください。
廻間姉弟、一柳姉妹は小学校からの付き合いであり、仲良く暮らしていた。中学年に上がって、小学四年生になったタイミングでの健康診断で、ユキはリリィとしての素質を見抜かれ、ユキはその期待に応えるためにリリィになることを決意。
その日、ユキは甲州を出て名門校である百合ヶ丘へ行くために駅の前まで来ていた。
梨璃「ユキお姉ちゃん、頑張ってね!」
梨花「私も、絶対に百合ヶ丘行くから!」
ショウイチ「頑張って、姉ちゃん!」
ユキ「行ってきます!」
そう言って、ユキは百合ヶ丘へと向かっていった。
電車の中で、ユキは不安になっていた。
ユキ「私、本当にリリィなんてやれるのかな……。
百合ヶ丘なんて名門校、早々行けるところじゃないもん。弱音なんて吐いてる場合じゃないよね。」
そう自分に言い聞かせるように、ユキは電車に揺られていた。
トンネルを抜けると、そこには海が広がっていた。
ユキ「あ、海…綺麗……。」
鎌倉府に着き、ユキは1人百合ヶ丘へと歩いていく。
ユキ「えっと……百合ヶ丘の方向は……こっち…かな?」
地図を見ながら歩いていくユキ。
ユキ「うーん……合ってるのかなぁ…。」
またも不安に駆られながらも、ユキは歩いていく。
ユキ「ここ……かな?」
歩いていくと、そこには1人の少女がいた。
??「お待ちしておりました、廻間ユキ様。さぁ、こちらです。」
そう言ってその少女はユキを中へと案内していく。
ユキ「あ、あの、貴方は?」
恋「申し遅れました。私は服部恋と言います。あなたと同じ4年生です。」
どこか大人びた少女は服部恋と名乗り、2人は百合ヶ丘の中へと入っていく。
祇恵良「ようこそ、百合ヶ丘女学院へ。」
ユキ「あなたが…高松祇恵良理事長ですか?」
祇恵良「そう。私が高松祇恵良だ。
隣にいるのが我が弟、高松咬月だ。」
咬月「姉上不在の際の理事長代行を務めておる、高松咬月だ。よろしく頼むぞ、廻間ユキ君。」
ユキ「はい!よろしくお願いします!!」
百合ヶ丘に転入し時間が経った。
ユキは初めて出会い、友人となった恋と共に鍛錬を積んで行った。
初等部最後の年、スモール級ヒュージが大量に現れる事件が発生、そこで恋とユキは2人でスモール級達を倒していく。
ユキ「や、やばいよ恋ちゃん!このままじゃ皆やられちゃうよ!」
恋「ですが、今戦えるのは私たちだけです!何とか持ちこたえましょう!」
そう言って2人はスモール級を倒しつつ、怪我しているリリィ達を撤退させていく。
必死に戦い続け、2人のマギももう限界だった。スモール級ヒュージは軒並み倒れ、2人は体力もマギも少ない中フラフラの状態で戦場に残ったリリィ達を探していると、涙を流す3人のリリィを見つけた。
貞花「千尋ぉ……悠ぅ……!うぅ……。」
都々里「貞花、泣かないで…きっと2人はどこかで生きてる…。信じましょ…!」
誉「そうですわ、いつまでも泣いてたら、それこそ2人が怒っちゃいますわ…!」
戦友が行方不明になり、遺された2振りのCHARMを握りしめて3人は泣いていた。
ユキ「さ、3人とも、大丈夫…?」
恋「戻りましょう?」
貞花「やだ!まだ千尋と悠がここにいるかもしれない!あたしは2人を探すもん!」
都々里「ダメです!まだヒュージがいるかもしれないんだから!」
ユキ「戻って、2人が帰ってくるのを待とう?」
ユキがそう言うと、貞花は渋々頷く。
貞花「……わかった。もどる。2人が帰ってくるのを待つ!」
3人を引き連れ、ユキと恋は歩いていく。
それからさらに月日が経ち、中等部に上がったユキは、初等部時代からの戦友である恋と共に理事長室へ向かっていた。
ユキ「祇恵良理事長、お話があります。」
祇恵良「なんだ。」
ユキ「私と恋で、百合ヶ丘を支えるチームを作りたいと思っています。
生徒達や教導官、生徒会を助けるチームを。」
祇恵良「構わん。」
恋「ありがとうございます。」
祇恵良「メンバーが集まったら改めて報告に来てくれ。
その組織には学院全体のサポートを頼もう。」
2人「「はい!!」」
理事長室を出た2人。
恋はユキにある一言を投げかける。
恋「ユキさん。
貴方の背中は、私が守ります。」
ユキ「えぇ。その代わり、恋の背中は私が守るわ。」
そう言って握手を交わした。
それからと言うもの、2人は予備隊扱いで登録されたチーム、『廻間御庭番衆』に加入してくれるメンバーを探していた。
花「姉様、私を姉様とユキ様のチームに入れてください。」
トウカ「わたくしも仲間に入れさせて貰えますか?」
最初に入ったのは、服部花と柳生トウカ。
花は恋の妹で恋と同じ忍びの末裔であり、トウカは恋の戦友で百合ヶ丘最強と呼ばれるレギオン、初代アールヴへイムと帯同してヒュージを華麗に倒していく実力者。
そんな2人が仲間になってから1ヶ月の月日が経ったある日、ユキの故郷である甲州がヒュージによって壊滅の危機に瀕していた。
4人は理事長の許可を経て甲州へと急行。トウカは既に夢結や梅と共にアールヴへイムに帯同しての出撃しており、ユキ、恋、花の3人は急いで甲州へと向かう。
ユキ「そんな……。街が…。」
甲州が火の海になり、ユキは街の中を駆けて行った。
ユキ「(ショウイチ……梨花……梨璃……無事で居て……!!)
邪魔をしないで!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!」
ユキはヒュージ達をすれ違いざまに斬り捨てながら進んでいく。
ユキ「恋!貴方は花と一緒に避難誘導をお願い!
私は逃げ遅れた人々を助けに向かうわ!!」
そう言ってユキはヒュージを薙ぎ倒しながら進んでいく。
恋「花、貴方は一般市民の避難誘導をお願いします。
貴方自身も、危なくなったら撤退なさい。」
花「姉様は……?」
恋「私はユキさんと逃げ遅れた人々を探します。」
花「かしこまりました。」
そのまま花は避難誘導をするために移動し、恋はユキを追いかけていく。
恋「ユキさん!!」
ユキ「恋!?あなた着いてきたの!?」
恋「貴方の背中は私が守ると約束したじゃありませんか。」
ユキ「ふふっ、そうね。
行くわよ、恋!!」
恋「えぇ!!」
2人はヒュージに向かい、戦っていると、瓦礫の下に埋もれる少女を見つける。
ユキ「梨花っ!?大丈夫!?」
梨花「ユ……キ……?」
ユキ「待っててっ…私が絶対に助けるからっ!!」
梨花「無理よ……。私はもう……助から……ない……。」
ユキ「諦めちゃダメよっ!!まだ…希望はあるからっ……!!!」
そう言ってユキは梨花を助けようとして瓦礫を押し退けようとする。
梨花は気を失ってしまい、ユキは急いで瓦礫を押し退けよう必死になっていた。
ユキ「このっ……!!」
恋「ユキさん、私も手伝います!!」
2人で瓦礫を退かして梨花を救出。
恋に梨花を預け、ユキは他の場所へと走っていった。
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ショウイチは、ヒュージの群れに襲われていた。
ショウイチ「来るな!来るなぁ!」
木材を振るい、ヒュージの足に攻撃するも侵攻は止まらず、そのまま足で吹き飛ばされる。
ショウイチ「うぁっ!!」
ショウイチは瓦礫に衝突し、頭から血を流す。
ショウイチ「……死にたくない……。まだ……生きていたい…!!」
ヒュージの凶刃が迫り、ショウイチは思わず目を塞いだ。
だが、ショウイチの身体が光り輝く。
アギト「え……なんだよこれ……!!」
自らの姿が変わったことに驚きながら、ヒュージを殴りつける。
アギト「はぁっ!!はぁぁっ!!おりゃぁぁぁっ!!!」
無我夢中にヒュージを殴りつけ、活動が停止しているにもかかわらずひたすら殴りつけた。
アギト「このっ!!このぉっ!!!」
完全に活動が停止したと判断したショウイチは、次のヒュージを見つけては殴り、見つけては殴りを繰り返していた。
アギト「はぁ…はぁ……。」
近くにいたヒュージを殴殺して、ショウイチは1人、梨璃を探して歩いていた。
アギト「梨璃ちゃん……無事でいて…。」
アギトの姿のまま、倒れ込むショウイチ。
そこにユキが現れ、ショウイチの体を揺する。
ユキ「あなた、大丈夫?しっかりして!」
アギト「梨璃……ちゃん……。」
ユキ「その声……ショウイチ……なの…?」
梨璃の名を呟いた声を聞いて、ユキはすぐさま目の前の仮面の戦士がショウイチだと即座にわかった。
ユキ「ショウイチ!しっかりして!!ショウイチ!!」
ハリケーンニンジャガシャットでニンジャプレイヤーを呼び出し、ショウイチを運ばせる。
甲州撤退戦の戦場から逃げ切った頃には、甲州は陥落。
ユキは歯がゆさを滲ませながら、百合ヶ丘へと帰還して行った。
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ユキ「はぁ…。」
甲州が陥落してからというもの、ユキはどこか虚ろな目をしながら窓を見ていた。
恋「ユキさん。」
ユキ「……恋…。
ごめんなさい、また甲州の事考えていたわ…。」
恋「ユキさんの弟さんの事も、考えていたのではありませんか?」
ユキ「……流石ね、恋。」
恋「ニンジャプレイヤーに運ばせたけど直ぐに目を覚ましてどこかへ消えてしまったと、言っていましたね。」
ユキ「あの子は……生きているのかしら……。」
ショウイチは、百合ヶ丘近くの森の中で、アギトの力に苦しんでいた。
ショウイチ「何この力…。力が……抑えられないっ……。嫌だ…。ヒュージみたいに…傷つけたくない…!!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!」
またもアギトへと覚醒してしまい、任務帰りの天葉と依奈に襲いかかってしまう。
天葉「何!?」
依奈「ソラ!」
天葉はショウイチの攻撃を防ぐもあまりのパワーに後退りし、依奈は天葉の背中を支えて押し返した。
依奈「ユキ!この前見たという仮面の戦士が私とソラに襲いかかってきたわ!!」
その連絡を受け、ユキは血相を変えて依奈に連絡をかけた。
ユキ「すぐさま保護して!!!その子は私の弟なのよ!!」
天葉「えぇ!?!?」
ユキ「お願い!!!」
天葉「……わかった。必ず百合ヶ丘まで連れていく!!」
通信を切り、2人はショウイチの暴走を止めるべく戦いを挑む。
依奈「少しは……大人しくなさいっ!」
依奈がCHARMで切りつけ、ショウイチの姿に戻った隙を狙って、天葉は手刀でショウイチを気絶させる。
天葉「手荒な真似してごめんね。」
そう言って天葉は百合ヶ丘へショウイチを連れていった。
ユキ「ショウイチ!!」
病室へと駆け出すユキ。
ショウイチは姉の存在に気付いたが、拒絶した。
ショウイチ「来ないで!!
……僕…化け物になっちゃったみたいなんだよ……。だから…!!」
拒絶されても、ユキはショウイチへと向かっていく。
ユキ「あなたがどんな姿になろうと、私はあなたを大切に思ってる。
それに、その力はきっと、誰かを守るために使える。」
ショウイチ「姉ちゃん……。」
ユキ「貴方は変わるのよ。新たなショウイチに変身するの。
……私たちには無限の可能性がある。その力を受け入れて、前に進んで?
あなたはひとりじゃない。私がいる。あなたを受け入れてくれる仲間がいる。あなたを支えてくれるその人たちのために、貴方は生きなさい。」
ショウイチ「姉ちゃん……。ありがとう。」
ユキ「いいえ。どういたしまして。」
ユキの目には、涙が零れていた。
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現在──
ユキは、写真立てに飾ってある写真を眺めていた。
ユキ「懐かしいわね、この写真も。」
写真立てには、ユキが百合ヶ丘へ来る前に撮った写真。
少し色褪せてはいるものの、ユキにとっては大切な宝物。
ユキ「もう出撃の時間…。日記を見返してたらそんな時間になっていたのね。」
そう呟き、ユキは部屋を出て行った。