イナズマイレブン 雷鳴への挑戦   作:For AP

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2話;布石

 

 

 

 この世界の真実に気づいてから数日経過した。色々と調べ回った成果をまとめていこうと思う。

 

 手段としては、サッカーについて詳しい父さんに話を聞いたり、家に置いてあったインターネット設備を活用したり、執事の人に情報収集を頼んだりなど、色々な手を使って情報を手に入れた。

 

 結果なんだが……

 

 少し前に懸念していた、時系列の不安はおそらく問題ないと言う結論に落ち着いた。

 イナズマイレブンファンなら誰もが憤ったであろう、フットボールフロンティア決勝での雷門OBの事故が、ちょうど30年前の出来事としてインターネットでまとめられていたのだ。

 原作では円堂くんが13〜14の頃に40年前って語られていたはずだから、今は原作の10年前に当たると考えられる。

 

 以上のことから……今俺が4歳ってことも考慮して……俺は多分円堂守くんと同じ年齢……だと思う。コレはすごく運がいいぞ!! 運命が俺の味方をしているかのように、都合がいい。円堂くんが勝利の女神に愛されているように、俺は運命の女神に愛されているのかもしれない。

 

 あとは世界線の話だけどこちらも無印イナズマイレブンの世界で間違いないと思う。うろ覚えの知識だけど、アレスの天秤に関係している月光なんたらっていう会社が日本にないかを執事に調べてもらったのだが、見当たらなかったらしいのだ。原作の10年前に当たる今、会社がないってことは、無印で確定じゃないか? 

 

 そんなわけで、俺の懸念は杞憂だったことがわかったわけだ。コレで心置きなく、修行に励むことができるな。

 

 

 そうそう、修行に関しても父さんに色々と相談してみた。世界最強のサッカープレイヤーを目指す上で、トレーニングの環境ってのはすっごく重要だと思い、早めに行動を起こしておいたのだ。

 

 

 

 

 ──数日前──

 

 

「父さん。お願いしたいことがあるんだけどいいかな?」

「おお! 珍しいねアインが私を頼ってくれるなんて……なんだい? なんでも言っておくれ」

 

 父さんは嬉しそうに目をうるうるさせている。え? コレだけで……? 俺、とんでもない子供だと思われてないか? 確かに妹には全く笑わないって言われてるけどさ……

 

 前世の暗い記憶が故か、気持ちが全く表情に出ないのだ。まぁそんなことは置いておいて、父さんに頼み事があるのだ。

 

「数日前にサッカーの試合を見せてもらったよね。あれを見て僕もサッカーをやってみたくなったんだ。教えてくれない?」

 

 父さんは観戦への熱意からもわかるように、熱狂的なサッカーファンなんだ。俺と妹が生まれていない頃なんて、お気に入りの選手やチーム、ドイツ代表を追いかけてよく国外まで飛んでいたらしい。

 

 それにサッカーファンとしてだけじゃなくて、プレイヤーとしての経験もあるって言うんだから、相談相手として適任だろう。

 

 

「──────」

 

 

 俺の問いかけは父さんに届いているはずなのに反応がない。無視されているってわけじゃないんだ。ただ、クルリと反転して後ろを向き、顔に手を当て空を見上げている。

 

 視界の先にあるのは……我が家で1番大きいシャンデリア……そりゃそうだ。ここは大広間だからな。神童さんの家もかなりの豪邸だったけど、うちは間違いなくそれ以上の広さだ。でも多分……みているのは天井なんかじゃない。

 

「まさかアインがそんなことを言ってくれるとはなぁ……」

 

 父さんは啜り泣きながら嬉しそうに言葉を紡いだ。え? 泣くような要素あったかなぁ? 

 

「どうしたの父さん?」

 

 サッカー以外ではいつも冷静な父さんが珍しく動揺したようで、目元を拭いこちらを向いた。目元は赤く染まっている……やっぱり泣いてたんだな……俺の質問の何が何が父さんの琴線に触れたのだろうか。

 

「あぁ、ごめん。アインがサッカーをやってくれることが嬉しすぎてね。少し感動してしまったんだ」

 

 ……それだけで涙が出るってって凄まじいサッカー愛だな。なんか過去にあったのかと思ったよ……。子供が自分の後を追ってくれるってそれぐらい嬉しいのかな? 

 

「私にできることならなんでもしよう。遠慮しないで言ってくれ」

 

 父さんは力強く胸を叩きながら、そう断言する。ならばここは子供の特権を活用して、父さんのお言葉に甘えるとしようか。

 

「だったら父さんにサッカーを教わるだけじゃなくて、個人的にサッカーを練習できる場所が欲しいんだ。どこかに連れて行ってもらえない?」

 

 庭でサッカーの練習と行きたいところなんだけど、うちの庭は広大な範囲が丁寧にガーデニングされていて、サッカーをできそうな場所がなかったのだ。ゆくゆくは必殺技を使えるようになりたいので、ある程度の自由がきかない場所で練習していると厳しくなってしまうだろう。

 

 幸い俺の両親の懐事情はアッツアツなようで、金銭的負担はそこまで気にする必要はないだろう。さっきも言った通り俺の実家はとてつもない豪邸だ。メイドや執事までいるような家庭なんだし、近くのグラウンドへの送迎ぐらいはお願いしてもいいだろう。

 

「連れて行く……? そんなことをしなくてもウチには余っている土地があるじゃないか。そこにサッカーグラウンドを作ってしまおう」

 

 

 ──ゑ? 

 

 その父さんの衝撃的な一言に俺は硬直した。

 

 

 

 

 

 ──数日後──

 

 

 でっかぁぁぁぁぁぁあい!!! 

 

 そう思わずはいられないほど、広大なサッカーグラウンドが目の前に広がっていた。しかも完全に室内で、夜でも昼間と全く変わらず練習することのできる照明設備付きだ。

 

 コレ……俺のためだけに急ピッチで作ったのマジか。父さんエグすぎだろ……てか、こんな建物数日でできるわけなくね? 建築技術も超次元なのか……? 

 

 ……確かにイナズマイレブン世界ってよく建物壊されてるしなぁ……。だからそう言うことなんだよね。きっとそうだ。そうに違いない。

 

 臭いものに蓋をするように、脳内で不合理を合理に矯正しながら俺はグラウンドの中心に立っていた。うわ、ちゃんとした芝じゃん。いくらかかってんだコレ……

 

 そんな俺の内心のドン引きを気にすることはなく、父さんは嬉しそうに、母さんは微笑ましそうに、笑っていた。妹は何がすごいのかわかっていないように首を傾げていたけど、コレとんでもないことなんだぞ……? 

 

 この家系、価値観がぶっ壊れてるなぁ!! 

 

 ゴホン……俺は生まれてから父さんを見習ってクールキャラでやっているのだ。それにイナズマイレブンの世界で強キャラを目指すためにはキャラ崩壊なんてしていられないからな。ライバルがお調子者キャラってのはちょっと解釈違いだ。

 

 表情は変わらないとはいえ、動揺は言動に現れてしまう。日頃から内心は隠しておかないと。

 

 そうして頬を叩いて気を取り直す。この設備を無駄にするわけにはいかないなぁ。父さんの熱意や想いに報いるためにも、頑張らなきゃ。

 

 ここ数日は、家の中にあるパーソナルジムでトレーニングを積んでいたんだけど、やっとボールを思う存分触れるようになったわけだ。

 まずはどうするべきか……前世では俺はサッカーは愚か運動なんてしたことのない、病弱人間だったんだ。……これはいきなり独学なんてことはやらないで、サッカー経験者の父さんに基礎から教えてもらうのが得策だろう。

 

「早速練習するかい?」

 

 運動着にすでに着替えてある父さんがそうやって語りかけてきた。話が早くてさすが父さんだ。執事数名も練習を手伝ってくれるようでストレッチをしている。

 

 みんなに期待が寄せられているのが肌で感じられる。また、愛されている感覚が俺の努力を後押しする。

 

 ワクワクと同時に、期待に応えなければいけないという思いが、緊張感が肌を焼いた。

 

 

 

 






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  アインス・リヒター      LV 1 FW
    (アイン) 男      風
   GP TP
 キック         スピード
 ボディ      スタミナ
 コントロール      ガッツ
 ガード         経験値

――――――――――――――――――――――――
 
ステータスは将来的に普通にカンストするので描きません。申し訳ありません。

技の上限も絞りませんので、覚えれば覚えるだけ使えることとします。

 
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