もう12月!?
……あ、本編お願いします
先程の曲が終わり、それぞれがステージ下手にはけていくと、奥から誰かが登場してくる
香澄「おぉ〜! ここからの景色は凄い綺麗だね〜!」
たえ「香澄だ。」
有咲「何してんだあいつ? ……しかもいつもと違う服着てるし。」
今回香澄が着ているのは、Sound HorizonのMoriaの主人公、エレフセウスの衣装だ
香澄「待たせてごめんね! それじゃ、次のメドレー行ってみよ〜!!」
こうして、香澄の合図で次の曲が始まった
♪奴隷達の英雄
イントロはどこか切なさを感じられる、綾香のピアノソロから始まった
ステージには香澄以外に、レイヤとニコリーナが立つ
ニッコリウス『Freedom or Death... 《――自由か死か...》 Carved into history is the proof of the battle to which they lived. 《歴史に刻むのは彼らが生きた戦いの証》』
ニッコリウスのナレーションの後、明里が今までよりメタル調なドラム演奏で会場を湧かせる
レイヤ&ニコリーナ『あの日の少年には〜♪』
香澄『空を征く鳥が何よりも自由に見えた〜♪』
レイヤ&ニコリーナ『嵐女神(シエラ)の気紛れで〜♪』
香澄『為す術もなく地に堕ちるというのも知らずに〜♪』
全員『Pou pigaini? Elef Elef 《彼は何処に征くのだろうか?》』
そしてステージ後方のスクリーンに、最初に登場したレイヤ扮する冥王が映る
『ヤァ、息仔ョ(ネクロス) 失ゥコトノ、堪ェ難キ痛ミニモ、モウ慣レタカィ?』
全員『Tipota den paramenei se, se mena esena... 《何もないのだ もうお前(私)には……》Elpida den paramenei se, se mena emena... 《希望など遺されていないのだ もうお前(私)には……》』
香澄『生命(セイ)とは 喪われるもの……』
全員『Hades ksifos Eleuseus 《冥界の剣エレフセウス》ho ton fobos se thanatos 《死を与える死神》Monos lykos Eleuseus 《一匹狼エレフセウス》forte Hellenes gia thanatos 《同胞に死をもたらす》』
有咲「それにしても、あいつよくこの歌、歌えたよな……」
香澄は英語が苦手だが、今回の曲を歌うにあたり、ニッコリウスにふりがな付きの歌詞を書いてもらい、今回挑んでいるのだ
ニッコリウス『A boy from that day, 《あの日の少年――》 Those who are tossed by destiny, 《運命に翻弄され続けし者――》 His road to revenge begins by selecting the black sword. 《黒き剣を取った彼の復讐劇が始まる》』
ニッコリウスのナレーションの後は、ストリングスのメロディーが奏でられる
香澄『月日流れても〜♪』
レイヤ&ニコリーナ『kapou, kapou, pigaino kapou? 《何処へ 何処へ 何処へ向かって行くのかしら?》』
香澄『繰り返す愚行〜♪』
レイヤ&ニコリーナ『giati, giati, prepei na pate? 《何故に 何故に 何故に行かなければならないのかしら?》』
レイヤ『平等なんて幻想〜♪』
ニコリーナ『死以外の約束など、交わせはしない〜♪』
香澄『人間(ヒト)は皆、運命の哀しい奴隷だというのに〜♪ その奴隷が、奴隷を買うなど、笑えぬ喜劇だ〜♪』
沙綾「香澄、これ歌詞の意味分かってるのかな……?」
りみ「し、知らない方がいいんじゃないかな……?」
香澄『諦めるな、抗うのさ、無力な奴隷は嫌だろ? 剣(ツルギ)を取る勇気があるなら、私と共に来るがいい〜♪』
レイヤ&ニコリーナ『Hades ksifos Eleuseus 《冥界の剣エレフセウス》
ho ton fobos se thanatos 《死を与える死神》Monos lykos Eleuseus 《一匹狼エレフセウス》 forte Hellenes gia thanatos 《同胞に死をもたらす》』
ニッコリウス『Freedom or Death... 《――自由か死か...》』
ここで、ステージのボーカル陣は全員袖にはけ、舞台には演奏隊だけになる
そして蜜璃がアコースティックギターに持ち替え、ソロギターを演奏し始める
ニッコリウス『The Chronos is weaved... 《縦糸は紡がれ》 Time goes around, a man called Amethystos. 《時代は廻る 紫眼の狼と呼ばれし男》 Leading slaves each place, 《各地の奴隷たちを率いて》 He headed to the country of ironwear which is mastered by Barbaroi. 《異民族が統べる鉄器の国へと奔った》If you compare the eternity which belongs to God, the human is momentary. 《神が持つ永遠に比ぶれば 人間は刹那》 Darkness soaks the world,heroes vanish like shooting stars. 《冥闇は世界を侵し 英雄達は流る星へと消えて逝く》The King became a puppet, 《傀儡と化した王》 and arrow of stardust would shoot the mighty Warriors of the past, 《かつての勇者を射た星屑の矢》 The Scorpion stung the Shooter, 《其の射手を刺したのは蠍の毒針》 the Lion of thunder beat the Scorpion. 《其の蠍を屠ったのは雷の獅子》 The battle of dying heroes yet to reach the end... 《死せる英雄達の戦いは未だ終わりを告げず――》』
ここで、ドラムとピアノも合流し始める
ニッコリウス『A footstep from the east led by destiny, 《東方より来る足音 運命に導かれ》 the paths of the two beasts will inevitably cross... 《やがて二匹の獣は出逢うだろう……》』
そしてステージ脇から、ランダムスターを持った香澄と紳士服を着た麗音が出てくる
♪黄昏の賢者
麗音『今晩和(Bon soir)──お孃0301(さ)ん(Mademoiselle)…そんな浮かない顔をして何事がお悩みかな? 先ほどから君がその噴水の周りを廻ったの回数は11回…歩数にしておおよそ704歩…距離にして実に337メートル…愚かな提案があるのだがどうだろう?私で良ければ君の話し相手になりたい……』
一緒に前に出ている香澄は、ギターでメロディーを奏でている
麗音『まずは誰もいない → 其れが零(Zero)だ…其処に私(Moi)が現れた → 其れが壱(Un)だ…そして君(Toi)が現れた → 其れが弐(Deux)だ…単純な数式(しき)にこそ ← 真理が宿る…そんな容易なことに0301(さ)え自らを閉ざして、気づけない時もあるのだ……』
ミサはスラップ奏法を生かしながら、香澄と背中合わせで弾いている
麗音&香澄『君の哀しみを因数分解(バラ)してみようか? 幸福(しあわせ)の最大公約数(かず)を求めてみようか? 涙を拭って…0301(さ)ぁ…お立ちな0301(さ)い…君の途はまだ続くのだから……』
ここで観客はペンライトを左右に振る演出を指示され、麗音と香澄も小道具の杖とギターを左右に振る
麗音『なるほど(En effet)── 産むべきか ←→ 産まざるべきか… それが最大の…謂わば問題だ…歓びの朝も…哀しみの夜も…全ては君の物… 』
麗音&香澄『未見ぬ者へ…繋がる歌物語(ものがたり)…詩を灯す物語(Roman)…』
麗音『風車』が廻り続ける度に、『美しき』幻想が静かに紡がれ、『焔』の揺らめきの外に 『腕』を伸ばす愚かな者達は 、『宝石』をより多く掴もうと 『朝と夜』の狭間を彷徨い続ける 、『星屑』の砂の煌めきにも、『葡萄酒』は仄甘い陶酔(ゆめ)を魅せ 、『賢者』が忌避する檻の中から 『伝言』の真意を彼等に問うだろう 、『天使』が別れを告げし時 『地平線』は第五の物語を識る
ニッコリウス『Roman...』
麗音『繰り返え0301(さ)れる『歴史』は…『死』と『喪失』…『楽園』と『奈落』を廻り… 『少年』が去った後…其処にどんな『物語』(Roman)を描くのだろうか? 傷つく事は怖いかね?失う事は怖いかね?信じる事は怖いかね? だからこそ…私はそんな君の話し相手なりたい……』
麗音のセリフパートがびしっと決まり、会場からは拍手が送られる
麗音『君が来た朝を後悔するなら…更なる痛みを産むべきではない… 君が行く夜を肯定するなら…その子もまた《人生》(せい)を愛すだろう……』
香澄『お孃0301(さ)ん(Chloe)──』
麗音&香澄『君の哀しみを因数分解(バラ)してみようか? 幸福(しあわせ)の最大公約数(かず)を求めてみようか? 埃を払って…0301(さ)ぁ…お発ちな0301(さ)い…君の旅はまだ続くのだから…… 0301(さ)ようなら(Au revoir)──
麗音『お孃0301(さ)ん(Mademoiselle)…もう心は決まったようだね… ならば…0301(さ)ぁ…胸を張ってお行きな0301(さ)い…君は君の地平線を目指して……』
「探したぞ…Christophe」
そこで謎の男の声が聴こえ、曲は終了した
この2曲、本当に好きですね
この小説もあと少しで終わりそうです
次回もよろしくお願いします