我が友、時雨は目が赤い 作:ワレオオバ
お久しぶりです。
単話を毎週書ける漫画家さんに敬服しつつ、せめてもの一区切りをお届けします。
祝 練度60
今日はボクの第二改装の日。
と言っても、大層なことは特に無し。
サクッと艤装を預けて、ボク自身も特別工廠で2時間ぐらいうたた寝したら、あっと言う間に改装完了。
正直言うとちょっと拍子抜け。
巷では第三改装がどうのって言ってるけど、ボクにはまだまだ縁遠い話。
いや実際問題 改装練度97って何さ。
あともう少しでケッコンできちゃうじゃないか。
そこまで行ったらボクならもう少し頑張って直接指輪もらっちゃうよ。うん。
と、取らぬ狸の皮算用はここまで。
せっかく第二改装したんだ。記念ついでに少し手の込んだ料理ぐらい作ってみようかな。
なんと言っても記念日には変わりないしね。
節目・イベント・記念日は肩を抜きつつもキチンとお祝いすることで思い出の質が高まるのさ。
◇◇◇
グラタンを作ろう。
提督のお家じゃ、少し良い日(運動会とかハロウィンとかGWとか)に作る奴。
家庭料理だからソースに市販の缶の奴を使っちゃうけど、いいよね。
グラタン
材料
鶏もも肉 2枚
にんじん 1本
玉ねぎ 1つ
ブロッコリー 1つ
ミックスベジタブル 1/2袋
椎茸 1パック
ひらたけ 1パック
ホワイトソース缶 1個
チーズ 適量
パン粉 適量
その他 調味料もろもろ
鶏もも肉は小骨や硬い筋を取って、小さめの一口大に切る。
にんじんは少し厚めのイチョウ切り。
玉ねぎも少し厚めの千切り
ブロッコリーは房を大きめに切り分けて、芯は表面の筋のある部分を切り落としちゃって、六角形の台形にしちゃう。
椎茸はそのまま薄切りに。
ひらたけは一口大にちぎる。
ひらたけはボクの一押し。
こう、食用キノコの良い所を詰め合わせたような奴。
生の香りは果物みたいでフルーティ。食感ははねる弾力がありながらサクっと歯切れの良い心地よい食感。味は淡白で少しだけ甘いかな。火を通した後はどことなくチーズのような風味がする。
全て切り終えて準備が出来たら後は簡単。
まずマカロニとブロッコリーを茹でる。
そして普通に野菜炒めを作る。
お肉から硬い順に野菜とキノコを入れて、塩胡椒とかコンソメとか醤油とかで味を付けて(下味?)炒める。
ダシは色んな種類を入れると良いってどこかで読んだから調理場の昆布ダシとかカツオダシとかみりんとかマジックスパイスとかオリーブオイルとか少しずつ色々……い、いいじゃないか。
ボクは料理下手じゃないから隠し味の分量は分かってるんだ。
えーっと、それで、肉野菜炒めが出来たらホワイトソースを入れてミックスベジタブルとマカロニを入れて……。
うわぁ、なんだか凄い量になっちゃった。
具を入れすぎて厚底のフライパンがパンパンになってる。
キリよく使おうって丸々一つを使った結果、いつのまにか出来上がったのはかき混ぜる隙間が無いぐらいフライパンに並々と入ったマカロニシチュー。
うーん、気をつけないで作るといつもこうなっちゃうんだよね。
仕方ないんだけどさ。
気を取り直して軽く味見をして塩胡椒で味を整える。
そしたら後はグラタン皿にシチューを移してチーズを乗せてパン粉をまぶしてオーブンで焼く。
いつのまにかグラタン皿が3つになってるけど、これは予行演習って事でね。
7分ぐらい焼いてチーズとパン粉に焼き目が出来たら完成。
うん、我ながら良い出来。
自分好みにパン粉を大増量したザクザク仕立て。
悲しいかな、こんなにサクサクに仕上げても明日には湿気ってしまう儚い定め。
こういう食感の大切な食べ物は出来立てじゃないとドンドン味が落ちちゃう。すぐに夕食にしよう。
◇◇◇
執務室でお夕飯。
サクサクと心地よい食感。
濃いめのコンソメベースのホワイトソース味。
ジューシーな鶏肉とソースの絡んだマカロニに個性豊かな野菜。ミックスベジタブルの強い甘味がアクセント。
我ながら大満足の出来。
提督は最初に「美味い」としか味の感想は言ってくれなかったけど
「いつもは大皿で家族で分けて食べるから、独り占め出来るのはいいな」って
「もう一皿あるよ」って言ったら、「なら半分だけ貰おう」だって!
提督ってば可愛いね。
それで、ご飯終わりにさ
提督がボクに「第二改装祝いだ」って、ネックレスをくれたんだ。
たぶん質は良さそうなんだけど、装飾は小さいロの字の金具だけ。
ちょっと大人しいデザインだなーって思っちゃったんだけどさ。
提督がね。
「その、本体は、来年には必ず渡す」
って言ってくれてね。
ボクとしては恥ずかしがらずにもう指輪の一つでも二つでもくれても良いと思うんだけど。
まぁ、今の提督の精一杯って事で甘んじてあげよう、うん。
うん、想いが伝わってるって、嬉しいものだね。
迅鯨=時雨=サン
練度60(+39)
「提督、頑張ったね、偉い偉い」
辻提督
「(黙秘)」頬はやや赤い
ご愛読、本当に本当に、ありがとうございました。