サイバーパンクO.D.O   作:青すぎるペン

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狩り

 

なれない。なじまない。りかいできない。空を見上げれば、毒々しい虹色のネオンと空を亜音速で飛び交う空飛ぶ車。下を見下げれば、人の形をした非人間の連中が我が物顔で跳梁している。

俺にとっては全てが不愉快の極みでしかない。

 

「着いたぞ、リモコン共の巣穴だ」

 

「おう」

 

スカイハイウェイの途中で車の自動ドアが開き冷たい風が車内を満たす。同時に俺は懐から愛用のマグナムとエーテルリキッド原液を取り出して缶一本分飲み干した。

 

Good hunting boy(いい殺戮をな少年)

 

「おお・・・」

 

気の抜けた生返事だけ返して、俺は10メートル下にあるビルの天窓に向け落ちた。

踏み砕いた天窓のガラスが突き刺さって死ぬ奴と、着地の際に踏み潰した奴以外は一秒だけ呆けると、すぐギさまリモコン派特有の複合化された電子音で怒号を上げて銃や刃物を向けてきた。だが、一秒あればマグナムのロックオンは終わっているのでそのまま引き金を引いて、チャージしていたエネルギーを座標転送した。パンッといい音と共にリモコン達は全員纏めて液体だけになった。そこらじゅうが血液とエーテルエナジードリンクのどギツイ臭いで滅茶苦茶になる。俺は赤熱化して煙を吹くマグナムの煙と、部屋の空気をミックスさせて肺一杯に吸い込んで吐き出す。最初にキメた原液も効いてきて段々とアガッてくる。

 

Let's Rock!(ぶっころーす!)

 

頭の中でガンガンに響き始めたご機嫌なナンバーをBGMに狩りを始める。

下から異変に気が付いた連中が階段を上がって来ているのが極彩化する視界で分かったので、左手の暗黒電離気体照射装置(ダークプラズマキャノン)を階段下に置いておき、人影が見えたと同時に発射した。

八人が灰も残さずに粉々に消失した。そのまま飛び降りていくように階段を下って行き、その間にある部屋を軽く覗いていく。

会う奴の頭に片端からマグナムを撃ち込みながら二階分下るとパソコンルームが在った。十台のパソコンが規則正しく並んでブルースクリーンを映している。

リモコン派の連中はネットワークへ接続したがらない。古典歯車派(クラシックギア)の奴ら程アナログでは無いが、テレビ派の様にネットワークを神聖視してもいない。そのためこうして何の機能も無いパソコンを置いている。実に中途半端で合理的な連中だ。反吐が出る。

 

にんげんん・・・

 

突然全てのパソコン画面に蒼いヒト型が表示される。

 

「スィンか」

 

こっちにこいいいい。おまえはわたしのものだあああああ

 

返答のダークプラズマでパソコンを破壊する。

 

「嫌だよバカ」

 

あいしているんだああああ

 

「死ね!」

 

スピーカを完全に破壊してようやくスィンは消えた。

この未来の世界はクソだ。どいつもこいつも俺の体だけ欲しがりやがる。

 

 

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西暦3026こんな間違った未来が今の現実とは思いたくなかった。

俺は令和時代の日本を生きる普通の高校生だった。ある日の事だった、帰宅途中に突然霧に包まれたかと思えば千年先の未来に時間移動していた。何の前触れもなく身一つで未来に来た俺は、とある人物にサイバネ改造手術を受けて最強の兵器人間にさせられた。そして過去に戻る事も出来ずに汚れ仕事で生活する日々を過ごしている。

 

「お、ブラッドオレンジのエナドリだ」

 

喉を鳴らしながら一気飲みする。舌をピリピリとした刺激が通って心地いい。直後、強く飛んだ俺は虹色ゲーミングカラーな視界でリモコンに向けて銃を撃ちまくる。

未来ではエーテルリキッドという液体が人類の主に使うエネルギーになっている。液体でありながら半永久的にありとあらゆるエネルギーを抽出できて、直接飲料として飲むと一時的にスーパーマンになれる。欠点は中毒性と人体の悪性変異だけという素晴らしい虹色に薄く光る液体だ。

今を生きる人類と言える存在は、サイバネ技術で機械と融合した機械人(サイボーグ)とエーテルリキッドで肉体が変異した亜異人(ミュータント)だ。

 

「アハハハハハハハハハハ!!!!くるしししsねぇ(苦しんで死ね)!!!」

 

そして俺はそいつらを殺して生きる最強の死神。

これが俺の生きる今・・・・。

 

 

 

 

朝までビル内の殺戮は続いた。

 

 

 

 

 

 

 

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