THE BASS OF BOCCHI THE ROCK!   作:seikatu

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ぼざろの劇場版があればこんな作品がいいなと思い、自分の好きな山田リョウの過去編を書きました。あくまでも自分の考えたやつなので、一人の山田リョウ推しの妄想として読んでください。初めて書いた小説なので、わかりにくいところや下手なところはあると思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。


THE BASS OF BOCCHI THE ROCK!

プロローグ

私にはベースしかなかった。

バンドが私の唯一の生きがいだった。

山田リョウは目を閉じて何かを思いながらSTARRYの扉を開けた。

 

~結束バンド 新曲披露ライブ~

 

 

伊地知虹夏のスティックのカウントが鳴り曲が始まった。

リョウのベースの重低音がライブハウスに響き渡り、観客の肋骨を振動させる。

そのベースの上に虹夏のドラムの音が加わり、しばらくすると後藤ひとりのエレキギターの歪んだ音が更に加わり

それぞれ3つの楽器の音がうまく調和している。

 

前奏の盛り上がりがピークに達すると、喜多郁代のパワフルなボーカルが入る。

リョウのベースとひとりの歪んだエレキがいつもの曲より全面に押し出され、どこか荒々しさを感じさせる。

サビに入り、曲が盛り上がりを増しさらに曲がパワフルになり、ライブハウス全体が曲の力強さで圧迫される。

曲がクライマックスに入り、ひとりのギターソロパートが始まる。

 

ギターソロパートに入ると、ひとりは足を踏ん張り目の前が見えなくなるほど一心不乱にギターを弾いた。

ソロパートが終わると次はリョウのベースと虹夏のドラムが奏でる後奏に入った。

だが曲の盛り上がりが下がらないどころかむしろどんどん増していき、どんどんリズムも早くなっていく、

勢いがものすごいまま、最後はひとりの力強いエレキの音で一曲目は幕を閉じた。

 

この物語は過去と現在が交差するある一人の少女の物語である。

 

THE BASS OF BOCCHI THE ROCK!

 

第一章 新曲アイデア会議

一ヶ月前

下北沢のライブハウスSTARRYで....

 

「えっ!?一ヶ月後にライブで新曲を披露するんですか!」

 

 喜多が虹夏に向かって発言した。

 

「そう!!いつも通りリョウとぼっちちゃんに作詞・作曲をやってもらいたいんだけどー・・・」

「えぇー。」

 リョウがめんどくさそうな顔をした。

 

「んまあ、リョウが大変なのは分かるんだけどーー。

 そうだ!!いつもリョウとぼっちちゃんに任せっきりだから、今回は結束バンドのみんなで新曲のアイデア出ししない!?」

「伊地知先輩!!それめちゃくちゃいいと思います!!リョウ先輩の作曲に役立てられるなんて、キャーーー!!」

「あっえっと....ワタシは...一人の方がやりやすいです.....」

「私も。」

 

 虹夏があら、そう と言わんばかりの顔をして

「それじゃあつまずいたら何か言ってね!!知恵は多いほうがいいいから!!」 

 

数日後

リョウ「一音も思いつかなかった。」

ひとり「一字も思いつきませんでした。」

 

 虹夏の前で二人が土下座した。 

 

「ちょっと顔を上げてよ!!大丈夫だから!!まだ時間はあるし!!」

 

 虹夏がふと別のところへ目を向けると何かをみて、驚きを隠しきれない表情をした。

 なんと喜多がSTARRYの床を這いつくばっていたのだ。

 

「ちょっと喜多ちゃん!!なにやってんの!?」

「リョウ先輩よりも目線を低くしないと!!」

「そういうのいいから!!喜多ちゃんもリョウもぼっちちゃんもやめてー!!」

「一字も書けなくてごめんなさい....ごめんなさい....」

「あっ、ぼっち溶けた。」

「もーぼっちちゃん!!固体に戻ってーーーーー!!」

 

 しばらくお待ちください。

 

虹夏 「はい!!というわけで新曲のアイデア会議~!!」

リョウ「いえーい。」

「んじゃ誰かアイデアあるー?」

全員「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

THE BASS OF BOCCHI THE ROCK! 完

 

虹夏「終わらないで!!」

  「それじゃあどんな雰囲気の曲調にする?」

 

  ひとりが手をあげた。

 

「それじゃあぼっちちゃん!!」

「えっと、結束バンドは...比較的ギターメインの曲が多いので、ベースメインの曲とか...どうでしょうか」

「いいね、それ」

「うん!!私もいいとおもう!!」

「リョウ先輩が主役の曲いいと思います!!」

 

 そこでリョウがじっくり考えて.....

「それじゃ、みんなの期待を超えられるように、ぼっち頑張らないとね」

「が、がんばります。」

 

 虹夏がニコッと笑って、

「んじゃ曲調は決まったことだし、歌詞とかフレーズのアイデア誰かあるー?」

 

 

 

 

 

会議が終わりリョウは自宅に帰って、今日出てきたアイデアをメモに書き写した。

「ベースメインの曲調となると、やはりこのバンドが参考になるか.....」

リョウは参考にしたバンドの曲の特徴などを書き写し、作曲を進めていった。

 

数日後.....

リョウ「どう?」

ひとり「どうですか?」

虹夏「うん!!凄くいいとおもう!!」

喜多 「私この最初のベースの部分とか、この歌詞のフレーズとか好きです!!」

 

リョウがひとりの顔を見て

「これで一曲目は決まり、あと一曲作ろう」

「が、がんばりましょう....」

 

ひとりのSTARRYの帰り際にリョウが話しかけた。

「ぼっち。」

「うわへぇゆふぁはいっ!?」

「何語だよ。」

「何か....用ですっ..かリョウさん。」

「新曲の打ち合わせ、どこかそこら辺のファミレスでやろ。」

「ええっと....。いつも通りロインでいいんじゃ...」

「それでもいいけど、一回くらいはちゃんと生で打ち合わせしないと。」

 

後藤ひとりは思った!!

(私がロインで打ち合わせを済ませたい理由は二つ!!

一つ!!ファミレスは二人で行くと会話が全然弾まない!!

二つ!!リョウさんは絶対奢ってもらうつもり!!自分もそんなに金余裕ないのにーーーーーーー!!

よーし、ここは断るんだひとり!!断るんだ!!)

 

「ぼっち。行くの行かないの?」

 

ひとりはリョウの言葉に気迫を感じ(もちろんリョウ本人は気軽に言っただけだが)

「いっ、行きまーす(財布終わった........)」

 

ファミレスにて、

「ぼっち。最近バンドの調子はどう?」

「あっ、はい普通です。」

「そっか。」

ぼっちは思った!!

(うわー全然会話弾んでない!!これは私からなにか話題づくりをしなければ!!えーっと、えーっと、)

「りょ、リョウさんは、なななな何でベース始めたんですか?」

「うん?ああ、それは....」

リョウは深刻そうな顔をし、

「10歳の時にロックに興味を持って、最初はギターを初めて....のちのちベースも初めて、両方弾けるようになって、

前いたバンドのときにベースを任せられた。それだけだよ。」

「あっそうですか...。」

ぼっちは思った。

(す、すぐに終わってしまったーーーーー。)

リョウはひとりの心情を察したのか

「それじゃ、前いたバンドの話でもする?」

「えっ!はいぃ」

「.........これ虹夏にしか話してないんだけどね.....」

 

第二章 あの頃の僕ら

 

リョウ「中学生の頃、文化祭でロックを披露していた中学生バンドがあってね。私はそのギターに感動しちゃったんだ。」

ひとり「・・・・・・・・・」

「矢口ソウタっていう私と同い年のギタリストで、身長が低くて、ヒョロヒョロでいつもは頼りなさそうな感じなんだけど」

「ギターを弾くとまるで別人で、本当に上手かった....。私の憧れになった初めての人だった。」

「その人がいるバンドのざ・はむきたすっていうバンドがメンバー募集していて、私はそれに入ったんだ....。そしてしばらくしての話なんだけど。」

 

 

3年前.....

とある下北沢のライブハウスのにて....

ざ・はむきたすの練習の音が入り口からかすかに聞こえる。

 

「よし、さっきの所もう一回だ!!」リーダー兼ドラムの三井シンジがメンバー全員に言った。

「まずソウタ。一人で突っ走りすぎだ。カレン。声に力入れすぎ、綾のキーボードは目立たないからって手を抜くな。リョウは

自分の世界に入りすぎ。」

「もう一回いくぞ!!」

スティックのカウントが鳴り響いた。

 

休憩中

ボーカルの結城カレンが椅子に座った。

「ふう、まったく熱のあるバンドだな。」

「そりゃそうですよ!!トップレベルのバンドを目指してるんですから!!」

バンドの中で一番年下である宮城綾が話しかけた。

 

二人は一人で休憩している、リョウとソウタを見て、

「あの二人、実力だけならかなりあるんだけど、グループでまとまろうとしないのが難点なんだよなー。」

 

その会話を聞いたシンジがソウタに向かって、

「おーい、ソーちゃん!!今日の練習の終わったら打ち上げしない?」

それを聞いたソウタは、じっとシンジの目を見つめて、

「大丈夫です。帰ったらギターの練習したいんで、」

 

それを聞いたカレンは

「相変わらずギターにしか興味ないね。りょーちんは?」

「あっ、行くよ。虹夏も呼んでいい?」

 

~練習後の打ち上げ~ とあるファミレスにて....

カレン「おっ虹夏ちゃんおひさー」

 

虹夏が遅れてやってきた。

 

「いやー、ざ・はむきたすのメンバーとは前回のライブ以来だねー。」

「お久しぶりです!!虹夏さん!!」

「綾も久しぶり~」

 

虹夏はあたりをキョロキョロ見回して、

 

「あれ?シンジとソーちゃんは?」

「ソウタさんは毎度の如くギターやりたいからこないって言って、シンジさんは急な用事が出来たからいけないらしいです。」

「多分、シンジは男子一人で気まずいとかでしょ。」

「虹夏、よく来た。ここ座って、」

「おっリョーありがとう!!」

 

そして4人は適当に注文し、会話を始めた。

 

綾「もー、ソウタさんも打ち上げくらい来ればいいのにっ!!」

カレン「あいつは学校と寝る時間以外は全部ギターに費やしている男だからな。」

虹夏「でもギターは本当にすごいよね。私、ソーちゃん以上のギタリストを知らないもん。」

リョウ「私も、ギターの才能それなりにあると思ってたけど心おられた。」

「だが、いまいち協調性がないというかなんというか...。リョウおまえもだぞ。」

 

リョウはカレンに指を指された。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

虹夏「そっそうだ!!そういえば、はむきたすの新曲のほうはどう!?」

リョウ「まだ作曲中....」

カレン「私は明日には歌詞みんなに見せられそう」

 

「うわー!!それは楽しみです!!」

「うん。カレンの青臭い感じの歌詞好き。」

 

カレンはちょっと嬉しそうな表情をした。

 

「うん。私もはむきたすの新曲楽しみにしてるね!!」

 

リョウは食べるのをやめて、話はじめた

「最近、はむきたす売れてきてるし、もしかしたらシンジの言うとおり下北沢でトップレベルのバンドになるかもしれない。」

「そうですね!!もしかしたらメジャーデビューもいけるかもです!!」

 

カレンが少し微笑んで

「綾、それはちょっと早いかも」

虹夏「ううん!!だけど綾ちゃんの言うとおりメジャーデビューも夢じゃないよ!!」

 

「あーあー!!私もバンド組んでみたいなー。」

「確か虹夏さん、ドラム出来るんでしたっけ」

「そーだよー。おねーちゃんに教えて貰ったの。」

 

カレン「そういえば、ちょくちょく星歌さんのライブハウスでライブさせて貰ってるなー。」

「うん!!おねーちゃんも、はむきたすがスターリーでライブしないかなーてずっと言ってるよ!」

 

「それじゃあ今度の新曲披露ライブスターリーでやらないとですね!!」

 

次の日 ライブハウスにて

「歌詞できたよ。」 

「うむ、拝読いたす。」

そう言ってシンジはカレンのノートを手に取り歌詞を読み始めた。

 

「・・・・・・・・・、ありがとう。」

シンジはカレンにノートを返した。

 

「カレンさん!!今度私が読んでもいいですか!!」

「うん、いいよ。」

 

綾は嬉しそうな顔をして読み始めた。

だが、読んでる最中は表情の変化もなく、読み終わった。

 

「次、読ませてくれない?」

「あっ!!はいソウタさんいいですよ!!」

 

ソウタはノートをめくり始めた。

「・・・・・・・・、はあぁ・・」

 

ソウタは大きなため息をついた。

そしてカレンの方に顔を向け、

 

「カレン・・最近売れてるからって、売れ線寄りの歌詞にしただろ。自分の個性を捨ててまで」

カレンは思わず目を伏せてしまった。

 

「おまえは音楽の愛は俺以上にあると思ってたんだけどな....」

 

カレンはなにも言い返せず、ライブハウスを走って出て行ってしまった。

「ちょ!!カレン!!」

「シンジ先輩追いかけましょう!!」

 

シンジはちょっとだけソウタの顔をみて「何やってんだ!!」と言わんばかりの顔をして、綾と一緒にカレンを追いかけた。

 

リョウは何食わぬ顔をしてぽつんと椅子に座っていた。

 

「歌詞、そんなに酷かったの?」

ソウタは黙ってリョウにノートを渡した。

 

「確かに、カレンらしくないね。そこらへんの人気バンドの歌詞をとってつけたような感じ。」

 

「音楽は、自分やそのメンバーを表現する一つの手なんだ...。だからカレンには売れてるとか売れてないとかに惑わされる自分自身をちゃんと表現してほしい。」

「このバンドは、ずっと孤独だった自分を変えてくれた。だから、このバンドの個性を失う訳には絶対にいかないんだ。」

 

~現在~

リョウ「その時の私は、ノーリアクションだったけど、このソウタの言葉が深く刺さったんだ。私はこの言葉を支えに今まで音楽をやってきている。」

 

ひとり「・・・・・・・・・・・」

リョウ「アー写の時に言ったでしょ。個性を捨てたバンドなんて死んだのと同じなんだって、私そのときのぼっちをカレンと重ねちゃってさ、」

 

ひとりは心の中で思った。

(こんなにも真剣に音楽をやってる人がいるのに、私なんて....)

「別に強い信念をもって音楽をやれってわけじゃない。ただ、ぼっちはぼっちらしくやって。」

 

「あの!!もしかしてリョウさんがお金の大半を音楽に使っているのって、そういう理由からですか?」

「いや別に」

「あっはい...そうですか...」

 

リョウは時間を確認し、

「話が少し長くなったね。それじゃあ今度の新曲の打ち合わせやろうか。」

 

 

下北沢駅にて、

「今日はありがとう。」

「あっ...こちらこそ...ありがとうございます。」

 

「あの!!リョウさん!!」

「?...」

 

「お金...返してくださいね。」

 

「・・・・・・・・・」

 

「考えておくよ。」

「いや絶対に返してください!?」

 

第三章 この世から消えてもなくならないもの。

 

スターリーにて、

「店長さん。おはよーございまーす。」

「あっ!!今おねーちゃんいないよー。」

 

虹夏が先にライブハウスに来ていた。

 

「はっ早いですね。虹夏ちゃん。」

「うん。おねーちゃん買い物行くっていうからその間留守番しとけって。」

「・・・・・・・」

 

「あれ?ぼっちちゃん。今日元気ないね。どうかしたの?」

「あっ!!いやっ!!その!!えっと.......」

 

昨日のリョウから聞いた話を虹夏にした。

「へー、ソーちゃんの話をリョウがねー。」

「はい...。リョウさんとかソウタ君みたいに音楽にこんなにも熱心に取り組んでいる人たちがいて、なんか自分、恥ずかしいなって」

 

「あのね。ぼっちちゃん。音楽ってさ、楽しむものじゃん。カジュアルに音楽をやって楽しむ人もいればさ、真剣に打ち込んで楽しむ人もいるし、楽しみ方なんて人それぞれだよ。」

「だから!!ぼっちちゃんはぼっちちゃんの音楽をして。」

 

「虹夏さん...」

 

店長の星歌が帰ってきた。

「あれ、今二人だけ?」

 

「あっ!!おねーちゃん。今ソーちゃんの話してたの!」

「ソーちゃん?ああ矢口ソウタか、あいつは凄かったなー。」

「えっ店長さん。知ってるんですか?」

「うん。はむきたすのライブはちょいちょい虹夏に連れられて観に行ってたし」

「スターリーでライブしたこともあったしねー。」

 

星歌はちょっとだけうつむいて

「下北沢の学生バンドのギタリストはみんなソウタより上手くなることを目標にしてたよ。」

「しかし亡くなったのが惜しいなー。絶対に大物になってたのに。」

 

ひとり「えっ.........」

 

 

矢口ソウタ 12月29日200X年生まれ

親がギター好きで人生のそばには常にギターがあった。

3歳のとき親からもらった誕生日プレゼントは子供用のギターだった。

そのときから親に教えてもらいながら、ずっとギターを弾いていた。

 

幼稚園から帰ってきてギター。

小学校から帰ってきてギター。

中学校から帰ってきてギター。

 

休みの日は家族や友達とどこかお出かけすることもなく、ご飯時間以外は寝るまでギター。

ずっとギターだった。

 

中学に入学してから1カ月くらい経ったある日、別のクラスの男子に話しかけられた。

「他の奴から聞いたんだけど、おまえめちゃくちゃギター上手いんだってな。」

 

小学校の時の強制でみんな出し物をしないといけなかった時にギターを披露したっけ。同じ小学校のやつから聞いたんだろう。

 

「あの!!バンドって興味ない?」

「えっ?」

 

「良ければでいいんだけど、俺のバンドのギター担当をしてくれないかな。」

「・・・・・・・・・・」

 

「あっ!!俺三井シンジって言って、今は俺のバンド、ボーカルと、ドラムの俺の2人しかいないんだけどさ。」

 

ギターさえあればなんでもいい人生だった。ただ少し孤独だった。だけど、もしかしたら変われるかもしれない。そう、その時の俺は思ったんだ。

 

「えっ!!いいの!!それじゃあこのライブハウスにきて!!下北沢なんだけどさ!!」

そういってシンジは俺に住所が書かれたメモを渡した。

 

下北沢のとあるライブハウスにて、

「おっ来た来た。カレンこいつがギター担当引き受けてくれた矢口ソウタだよ!!」

「あっこんにちは...。」

 

カレンは俺の方をじっと見て、

「へえ、こんなヒョロヒョロの奴がギター弾けるんだ。」

 

シンジはげっ!!という顔をし、

「ごっ!!ごめん!!カレンは思ったことをすぐ口にだすタイプだから!!それじゃスタジオで練習しよっか!!」

 

シンジは楽譜を持って

「これ弾けるかな?」

 

その曲は今年ヒットしたバンドの曲だった。自分にとってはそんなに難しくない曲だが、

「うーん。本当はオリジナル曲作りたいんだけど、作曲できる人いないんだよねー。ベースもいないし、それじゃ始めよっか!!」

ドラムのカウントの音がなった。

 

 

 

曲が終わった後シンジとカレンは俺の顔を見つめた。

シンジは俺の前にきて

「すっ!!すごいよソウタ君!!期待以上だ!!うん!!」

カレンも俺の演奏に対し、

「まだ周りと呼吸を合わすことが出来てない感はあるけど、かなり上手いよ。」

 

初めて親以外から褒められて、ギターの才能を認めてくれた。

その時の俺はとても嬉しかった。

 

「うーん。まだこのバンド役不足感があるから、9月の文化祭で曲を披露して、メンバー募集を呼びかけよう!!」

「一応私もベースかキーボード弾けるやついないか探してみるよ。」

 

「よーし!!文化祭に向けて頑張るぞ!!」

 

それからは毎日ライブハウスにきて練習して、練習して、練習をした。

他の人と音楽ができる。それだけで毎日が輝いていた。

 

そして迎えた文化祭前日

シンジ「よし、今日は練習を早めに終えて、全員早く寝るように!!」

カレン「んまあ、未だに3人しかいないけど.....」

ソウタ「ベーシストは少ないよ。ポジション的にバックになっちゃうから、ギターはフロントだからやってる人多いけど。」

 

カレン「んまあベーシストは変人が多いからね。」

 

そして文化祭当日

「ざ・はむきたすさん、まもなくです!!」

 

シンジがソウタとカレンに呼びかけた。

「おい!!円陣作らないか?」

 

ソウタ「えっ?・・・・・・・」

「さあ早く早く!!」

3人は円陣をくんで...

「俺たちなら、出来る......。」

カレン・ソウタ「・・・・・・・・・・・」

 

シンジ「1!2!3!」

ざ・はむきたす「おっーーーーーー!!」

 

「お次はざ・はむきたすさんでーす。」

 

3人は舞台に上がり、シンジはMCを始めた。

「えっと...、ざ・はむきたすは、普段は学外で活動しているバンドでいまはボーカルのカレンさんと、ギターのソウタ君と、ドラムの自分だけなので、ベースやキーボード弾ける人を募集してます!!」

 

観客の中には、リョウと虹夏がいた。

「ねえリョウ。ベーシスト募集中だってさ、やってみたら?」

「演奏のレベル次第かな。」

 

「それじゃあ一曲目行きます!!」

ドラムのカウントが鳴り、ギターの荒々しい音が体育館中に鳴り響いた。

 

その音だけで体育館全体が静かになった。

みんなソウタの演奏に夢中だった。

 

前奏が終わり、カレンのボーカルが入ると、体育館中が歓声で埋め尽くされた。

 

虹夏「すっすごい。あんなギタリストがいるなんて、」

リョウは無表情だった。だが虹夏は気づいた。

 

リョウがノーリアクションというわけじゃない、感動して動けなくなっているということを。

 

サビに入ると、この体育館だけ地震が起こっているような盛り上がりを見せた。

 

そしてソウタのギターソロが始まった。

シンジ(みんなに見せてやれ。本当の力を......)

 

ソウタのギターソロは観客全員を感動させ、鳥肌を立たせた。

 

カレンとシンジはギターソロを弾いているソウタを見て、必死に涙をこらえた。

 

ソウタは観客の反応なんて見えていなかった。ただ無我夢中にギターを弾いた。

 

ギターソロが終わり一曲目が終わった。

ソウタはギターソロに全力を使い、息も上がっていた。観客の方に意識を向けると、そこには自分を褒め称える歓声の声と、拍手の音が聞こえた。

 

自分の実力を初めて多くの人に認められた。ソウタの心は大きく揺れ動いた。

 

虹夏「いや一曲目でこの盛り上がりはすごいねリョウ。」

リョウ「・・・・・・・・・・・・」

 

シンジ「それじゃあ二曲目行きます!!」

 

 

 

 

ざ・はむきたすの出番が終わり、体育館を出る途中、ソウタは2人の女子に話しかけられた。

 

リョウ「あの...。ベーシスト募集してたよね。」

 

三人は少し表情が明るくなった。

「私ベースやってるんだけど、もしよかったら、君たちのバンド入らせてくれないかな。」

 

シンジは嬉しそうな顔をし、

「もちろん!!あの今日このライブハウスに来れるかな?明日でもいいけど。」

シンジはリョウにライブハウスの住所が書かれたメモを渡した。

「今日いくよ。」

 

シンジはソウタに顔を向け、ニコッと笑った。

 

虹夏はリョウの持っているメモを見て

「あっ!!下北沢じゃん。うちのおねーちゃんも下北沢でライブハウスやってるんだー。」

「うん、家からも近い。」

 

 

下北沢のとあるライブハウスにて

リョウは虹夏を連れてやってきた。

シンジ「おっ!!良く来た、えっと....そういえば名前聞いてなかったね」

「山田リョウ、こっちは友達の...」

「伊地知虹夏でーす。」

 

「えっと虹夏さんは...楽器できるの?」

「一応ドラム出来るけど、リョウの活躍を見に来ただけだから、入らないつもり。」

 

シンジはリョウの方を見て、

「リョウだっけ?ベースは確か弾けるんだよね?もしかして作曲とかって..」

「できるよ。」

 

シンジは心のなかでガッツポーズをし、

「それじゃ!!まずは見せてくれないかな腕前!!」

 

ソウタはギターを持ち、リョウはベースを持った。

そしてドラムのカウントが鳴り.......

 

 

 

 

カレン「いいんじゃない?」

ソウタ「うん。やっていけると思う。」

 

虹夏とリョウは嬉しそうな顔をした。

シンジ「ベースも作曲も集まったし、念願のオリジナル曲とライブ出来そうだね。」

 

全員がシンジに顔を向け、

シンジ「よーし!!ざ・はむきたす本格始動だ!!」

 

虹夏も含めた5人はおーっ!!という声を上げた。

 

 

9ヶ月後

ライブハウス STARRYにて、

綾「ふー、ライブ大成功でしたね!!」

リョウ「綾入って3ヶ月くらいなのによく頑張ってた。」

 

星歌「みんなライブご苦労だった。」

シンジ「星歌さん。今日はここでライブさせていただきありがとうございました。」

 

「いやいや、そんなかしこまるなよ。ライブまたここでやりたいってんならまた声かけろよ。」

 

虹夏がはむきたすのみんなの前に来て、

「みんなー。今日のライブすごかった!!」

「虹夏さん!!ありがとうございます。」

 

「うん。今日のライブ結構人入ってた。」

リョウが虹夏に向かっていった。

 

「それじゃあ今日みんなでライブの打ち上げをしませんか!!」

 

カレンが微笑んで

「うん。しよう。」

 

「俺も行くよ。」

「おっ、ソウタにしては珍しいな。いつもは行かないのに。」

 

シンジは少し驚いた。

 

「それじゃあ、ここの店とかどうです!!」

 

虹夏が綾のスマホの画面をのぞき込んだ。

「おっ!!いいねー。私も行きたい!」

「うん。ここからすぐいけるし。」

 

「リョウ。お金あるんだろうね。」

「うっ!!」

 

星歌が少し笑った。

「今日は、みんなライブ頑張ったから、私のおごりでいいよ。」

 

全員がやったー。という表情をした。

ソウタはこの光景をみて、

(このメンバーならいける.....。自分の夢の夢だったメジャーデビューも......。夢じゃない.....)

 

ソウタは未来が明るく見えた。

 

6ヶ月後 12月29日

STARRYにて

「ソウタさん、今日誕生日ですね!!」

 

虹夏ちゃんがすこしあくびをして、

「ソーちゃん、遅いなー。」

 

綾があははっと笑った。

そしてリョウがわくわくした顔で

「ソウタ、STARRYに来たら、このサプライズきっと喜ぶ」

 

 

 

 

 

 

 

高齢者のブレーキ踏み間違い事故により、中学生1人が死亡...

 

矢口ソウタ、14歳最後までギターを持ったまま人生の幕を閉じた。

 

 

 

3日後

ざ・はむきたすがライブハウスに戻った。

みんな制服を着ていた。

 

シンジが口を開いた。

「すまない。ざ・はむきたすは解散しよう...。もうギターもいないし、なによりみんな辛いだろう」

 

みんなもう仕方ないと暗い顔をしていた。

だがリョウが話した。

「やめたきゃ、やめればいい。だけどはむきたすは解散しない。」

「ソウタが成し遂げれなかったこと、私たちでやり遂げよう。」

 

リョウは後ろ姿でみんなに話した。

顔をみせなかった。いや、見せるわけにはいかなかった。

 

~現在~

「しかし亡くなったのが惜しいなー。絶対に大物になってたのに。」

 

ひとり「えっ.........」

   「どういうことですか....死んだって....」

 

星歌は思わず口に出してしまった自分を憎んだ。

「交通事故だよ。ちょうどソウタの誕生日だった。」

 

虹夏はひとりの肩をたたいて

「あのねぼっちちゃん。リョウはね。ぼっちちゃんをソーちゃんと重ねてると思うんだ。」

「ソーちゃんができなかったこと、ぼっちちゃんならできると思ってるんじゃないのかな?」

 

ちょうどそのときリョウと喜多がスターリーに来た。

「曲できたよ。」

「おお、それでは拝見!!」

 

(そういえば、リョウさん昨日の打ち合せで、作詞もやりたいからやっていいって聞いてたな。)

 

結束バンド全員が曲を聞いた。

「うん。リョウ先輩いいと思います!!めちゃくちゃかっこいいです!!」

 

「よーし!!あとは二週間後のライブに向けて練習あるのみだね!!」

 

ひとりは歌詞を見た。

(あれ、リョウさんもしかして・・・・・・・)

 

ひとりはじーっとリョウの顔を見た。

 

リョウのSTARRYの帰り際にひとりが話しかけた。

「リョウさん....」

「なに?ぼっち」

「私ソウタ君になります!!ソウタ君、いやはむきたすのみんながが叶えられなかった夢、私が結束バンドで叶えます!!」

リョウはちょっと驚いた顔をしながらも、やさしく微笑んだ。

「売れるとかうまくなるとかじゃなくていいよ。」

「ただ、ぼっちは誰かを感動させる音楽をして、ソウタが私にしてくれたみたいに。」

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ら、ライブ頑張りましょう!!」

「うん.....がんばろう。」

 

第4章 なにが悪い

あの日からどのくらい経ったけ、ソウタが死んで、シンジが抜けた。

ざ・はむきたすは3人のガールズバンドとして再始動させたけど、カレンは落ちていく売上に必死になって歌詞を売れ線にした。

 

私はただ音楽がしたかった、ソウタの言葉にもあった、自分の個性を音楽で表現すること。こんな売れ線歌詞の個性のないバンドじゃソウタは喜ばない。だからやめたんだ。

 

別にソウタに恋愛感情とかを抱いていたわけじゃない。

だけど、彼の存在が私の音楽人生を支えている。

 

ソウタができなかった分をやるのが私の使命だと思っていた。

だけど、バンド抜けたら今までの自分のバンド人生が馬鹿らしくなって、バンドがいやになった。

 

だけど、音楽だけはなぜか捨てられなくて、諦められなくて、たまにひとりで路上ライブとかやったりする。

 

だけど、音楽をすると5人でバンドしてた頃を思い出して、辛くなってしまうんだ。

 

1年前

下北沢高校の屋上にて、

 

私は曇りが好きだ。なんか心が落ち着くから、今日は最高の日だ。

後ろから虹夏の声がした。

「こんな屋上でなにしてんの?」

「ほっといてよ。」

 

「話すってのは、いいもんだよ。どんなに苦しくても話せばすこしは楽になる。リョウもなにか苦しいことがあれば話したほうがいいよ。」

 

私はずっと隠してきた感情が抑えられなくなった。

「虹夏私はどこへ向かえばいいの?私にはベースしかなかった。バンドが私の唯一の生きがいだった。だけど、そのバンドがもう嫌いになってしまってる。私はどうすれば...どうすれば....」

「それじゃ、バンドをまた好きになっちゃえばいいじゃん。」

「えっ?.....」

「あのさ、私ね前言ってたでしょバンド組んでみたいって」

「だからさ.....」

 

虹夏は少し息をすって

「ねえ、暇ならベースやって!!」

 

なんで私?さっきバンドが嫌いって言ってたよね?楽器ひけるやつなんて私以外にいるでしょ?

「なんで....」

「だって私リョウのベース好きだし!!」

 

そうだ、虹夏が求めているものは楽器をひける能力ではない。私だ。私のベースの音。世界で唯一の私の音。私自身にしかだせない音。

 

~現在~

「リョウ先輩!!大丈夫ですか?」

郁代が私に話しかけていた。

 

「ごめん。なんか考え事してた。」

「もーリョウ!!全体での練習はこれも含めたら2回しかないんだからしっかりしてよね!!」

「ははっ、ごめんごめん。」

 

「もう一回いくよ!!」

ドラムのカウントの音が鳴り響いた。

 

郁代とぼっちが帰り、私と虹夏の二人っきりになった。

「ライブ一週間後かー。一か月ってあっという間だねー。」

「それはそうさ。私はむきたす入ってた頃をいまだに最近って感じがしてる。」

 

「そっかー。あの事故からもう3年かー。」

 

虹夏が天井を見上げて

「ソーちゃん、今の私たち見ているかな。」

「見てるよ。きっと、一週間後のライブもきっと見てくれている。」

「人が死んでも、音楽は残り続ける。」

「ソーちゃんがインターネットにあげてた演奏動画、いまだに再生数伸びてるもんねー。」

「ソウタは死んでもなお、人々の影響を与えているってことだねー。」

 

3年前.....

後藤ひとり中学一年生!!今ギターを練習中!!

最近、ほかのうまい人の演奏動画をみている。特にこのヴィランって人がとてもうまい!!

私の目標はこの人よりもうまくなること。よーし毎日ギター頑張るぞー!!

 

この後藤ひとりの見ているヴィランこそが矢口ソウタである。運命とはまさに奇妙なものである。

 

第五章 忘れてやらない

とうとうライブ本番がやってきた。

 

虹夏が結束バンド全員に呼びかけた。

「みんな円陣つくろう!!」

「ええっ....」

「こらリョウ!!いやそうな顔をしない!!」

「さあ後藤さんも早く!!」

「あっ!!はい!!」

結束バンドみんなで円陣を作り、虹夏が言った。

 

「まあ、この結束バンドはいろんなことあったけどさ」

虹夏はリョウに目を合わせた。

 

「みんなを感動させるライブにしようね!!」

「はい!!」

「あっ....はい!!」

「うん。」

 

「せーの!!」

「おーーーーーーっ!!」

 

結束バンドの4人は舞台に上がった。

そして虹夏がMCを始めた。

「どーも結束バンドでーす。」

「今日は新曲を2曲お披露目しようと思いまーす!!」

「それじゃ喜多ちゃん!!曲の紹介をお願い!!」

「はいそれじゃ一曲目行きます曲名はCROCUS!!」

 

伊地知虹夏のスティックのカウントが鳴り曲が始まった。

リョウのベースの重低音がライブハウスに響き渡った。

そして虹夏のドラムの音が加わった。

さらにひとりの歪んだエレキギターの音が加わり、どんどん前奏が盛り上がってくる。

 

前奏が終わり喜多のボーカルが入った。

 

(リョウいつもより力入ってる。ぼっちちゃんも....私も頑張らないと!!)

 

曲がクライマックスに入りひとりのギターソロパートに入る。

(リョウさんが言ってくれた、私は誰かを感動させる音楽をするんだ!!)

 

ひとりはギターを一心不乱に弾き、観客の目は意識のそとにあった。

 

リョウはそんなひとりの姿を見て、一瞬文化祭でのソウタの姿を思い出した。

(ソウタ........)

 

次はドラムとベースの演奏であることに気づいたリョウは意識をひとりからベースに切り替えた。

曲の勢いは衰えることをしらず、勢いがさらに増し、ピークに達したまま一曲目が終わった。

 

会場から拍手の音が聞こえた。

「ありがとうございました!!一曲目 CROCUSでした。」

「それじゃあ二曲目行きます。曲名は ZION!」

リョウが作詞した曲だった。

 

ドラムのカウントがなった。

リョウのベースの前奏が始まった。

 

喜多のボーカルが入るとギターとドラムも演奏に加わった。

ハイテンポながらも落ち着いた曲調がサビに入ると曲調ががらっと変わり、ベースの効いた熱いロックな曲調に変わった。

 

(やっぱりリョウさん....)

(やっぱりリョウ....)

 

(ソウタ君のことを歌詞にこめてるんだ.....)

(ソーちゃんのことを歌詞にこめてるんだ.....)

 

~リョウとひとりのファミレスでの新曲打ち合せ~

「えっ?ベースソロやるの?」

「いや、リョウさんの見せ場あったほうがいいんじゃないかと思ったんですが、どうですかね....」

 

ベースソロが入る前

リョウはざ・はむきたすのこと、ソウタのこと、シンジのこと、カレンのこと、綾のこと、そして虹夏のことを思い出していた。

 

(私には....私には.....)

サビが終わり、リョウのベースソロが始まった。

 

(ベースしかねえんだよっ!!)

 

圧倒的なリョウのベースに観客だけでなく、結束バンドでさえも虜になっていた。

ベースソロが終わり、ひとりのギターの後奏で二曲目が終わった。

 

「二曲目ZIONでした。今日はライブを見に来てくださって本当にありがとうございました!!」

 

リョウは息を上げ、汗をかいていた。そしたら、観客がリョウに向けて拍手をしていた。

その光景をみたリョウは空を見上げた。

 

エピローグ

未確認ライオット ライブ審査当日

喜多がMCを始めた。

「えーこんにちは!下北沢からきました結束バンドです!!よろしくお願いします。」

「じゃあ一曲目...の前にリードギターの後藤から一言あるそうなんで」

 

「あっえっと..私がこのフェスに出ようと思ったのはこっこの4人でバンドをする意味を聞かれたことがきっかけでした....」

「けっ結束バンドの結束力観てください!!!」

 

このあとひとりのギターが、観客の心を震えさせた。

文化祭のときのソウタのように....

 

まだ、彼女らは旅路の最中である。

 

THE BASS OF BOCCHI THE ROCK! 完

 




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