残酷な真実 滅ぶべきはモンスターなのかそれとも・・. 作:tuunibyo
#古い書物
王立図書館には膨大な本が並んでいる。その蔵書量は目が眩むほどである。
「全く!なんで俺がこんなことしなきゃなんねェんだよ!
壺を一個割っただけじゃねえか。」
俺は壺を割った罰として図書館の掃除をさせられていた。埃を落としながら綺麗にしていく。もともと掃除は嫌いだが自分にも悪いところがあるから致し方ない。
そして、俺は最後の場所である最奥部に来ていた。そこで奇妙な物が目に映ったのである
「なんだ?あの本」
青年の視線の先には不思議な感じのする本分厚いがあった。いつのまにか青年は本の前にきていたのだまるで引き寄せられたかのように
怖い物見たさの好奇心から青年は本に触れてしまった。まばゆい光とともに記憶が流れ込んでくる これは・・・なんだ?記憶が・・・
そう、青年の触れてしまった本はそこにあるはずのない封印された書物だったのである。
記憶を読みこませる古代の技術でつくられた書物・・・
その中に記されていたのは語られなかった真実が描かれていた。
今を遡ること遥かな昔、モンスターは今よりさらに巨大で高い知能を有し人類にとって最大の脅威となっていた。そんなモンスターに対抗するため様々な技術が竜人族をはじめとして生み出され、その技術をもとに人類はさらに繁栄を遂げていた。
「ふぅ・・今日も無事捕獲完了!さぁて帰還しましょう相棒」
竜生物捕獲隊に所属する女狩人は無事任務を遂行したことに胸を撫で下ろしていた。
「やっと帰れるニャー!はやく帰ってお風呂に入るニャ」
小さな相棒も疲れた様子だ。自分としても半日以上いるので疲労の色は隠せない。
「そうね、その後はバ一て杯ひっかけようかしらね」
意気揚々と帰りの飛空艇に乗り帰還していく。
デッキから見える空は澄み渡る青空が広がっている。世界の果てまで見渡せそうな雲一つない蒼天の空・・・
「旦那さん・・・いつも思うんニャけど、なんで竜を捕まえるんだニャ?悪い竜さんだからかニャ?」
相棒が不思議がって聞いてくる。しかし、正直私にも詳しくはわからない
竜を捕え引き渡すことによって報酬がもらえて様々な武器や防具を作ることができる・・王国のため・・そして自分の生活のため・・・そう信じて疑っていなかった。
「そうね・・・なんでなのかな?私もわかんないや!」
相棒は首を傾げている。でもそんな姿もまた胸を締め付ける。
「あ・・旦那さん!見えてきたニャ!僕たちの街ニャ!」
私たちの暮らす街、メゼルポルタ。他国にも名を轟かせる誇りある故郷
飛空艇が着陸体制に入り私は今日も無事に帰って来れたことに安堵して帰ったら何しようかなと考えにふけっていた。