残酷な真実 滅ぶべきはモンスターなのかそれとも・・. 作:tuunibyo
「・・・と言うことがあったのよ」
執務室に通された私の話を聞いてしばらく考えたあと
「ふむ・・・実は同じような報告も何件か受けていてな。気にするほどじゃないと思っていたのだが」
私だけじゃなかったんだ。声を聞いた人が他にも・・・
「だが、ここまで明確な話は初めてだよ。まぁ、一応上に報告しておくよ。今日は休暇なんだろ?細かいことは今は忘れておいたほうがいいってもんだ」
「わかったわ。ありがとう。」
そう言って私は隊舎を後にした。
隊舎をでるとアイルー達が待ちくたびれているようだった。
「旦那さん!やっと戻ってきたニャ!もういいのかニャ?」
アイルー達が聞いてくる
「そうね。用事は済んだから街並みでもみて周りましょうか」
タンジア海底都市・・・あの大海龍を観測するためと言われているだけあり頑丈な作りの都市機構になっている。有事の際は迎撃拠点としても機能するとの話もある。
中央広場に到着すると壁から大きな撃龍槍が突き出しているこうけいが目にうつる。おそらくここが有事の際の決戦場になるのであろう
「ニャ〜〜でっかい槍だニャ・・・竜さんよい大きいニャ〜」
アイルー達も槍に興味深々なようだ。
その時だった、街中に警報音が鳴り響く。
「建物に避難を!」 「でたぞ〜」
様々な声が鳴り響く。そういえば先程より明るくなっている気がする・・・
上を見ると巨大な発光体が目に映る。クジラ?いや、違う!まさかあれが!
大海龍が現れたのである。緊張が走る。まさか・・こんな時に
だが、大海龍に敵意はないようだった。どうやら近くに現れただけのようだった。
そのまま通り過ぎていく様子が目に映り緊張がほぐれていく。
「大丈夫だった?あんな大きい龍はじめてみたわね」
私はアイルー達に話かける。
「僕も初めて見たニャ。怖かったニャ」
アイルー達も少し興奮気味だったがどうやら落ち着いたようだったので私達は散策を再開する。
いろんな所をみてまわったが、歴史を感じる建造物が多く得るものが多かった。たまにはこういうのもいいものね。
「うまいニャ〜うまいニャ〜」
ガツガツと皿の海鮮料理を平らげていくアイルー達をみて私も心が安らぐ。
「さあ、食べ終わったら地上に戻りましょう。太陽が恋しくなってきた頃ね。」
時は進み地上に帰る船のデッキの上で私はまた声を聞いた。
「また聞こえる」
そう思っていると突如私の体が宙に浮いた。そばにいたアイルー達も驚いて私を掴むがすぐ離されてしまう
そうこうしているうちに海流に流され、海底洞窟に吸い込まれてしまい私の意識は途切れた。
気がつくと私は洞窟最深部にあたる所なのだろう巨大な空間にぷかぷか浮いていた。崩れた遺跡のようなものも見えるが何故だか見覚えがある・・だってあの撃龍槍は・・・
ここはどこなのだろう?私は辺りを見渡すが以前として遺跡しかない、それも数100年もたったような遺跡だ。
「メザメタカ?ハチョウガアウモノモメズラシイナ」
声が聞こえてくるが近くに姿はない。しかし、それは確かにいる。目には見えないがヒシヒシと存在は感じて取れる。
「ワレハレンゴクリュウ、キサマハジゲンノサケメニマキコマレタノダ」
レンゴクリュウ?
私は昔王立図書館で読んだ記述を思い出した。煉黒龍グランミラオス
不死の心臓をもつとされ、心臓だけになっても体を再生することができる龍
だが、御伽話の記述であり信憑性はなかった。本当に実在していたとは。
煉黒龍との対峙・・・この先に待っているのは・・・果たして。