残酷な真実 滅ぶべきはモンスターなのかそれとも・・.   作:tuunibyo

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# 知らなければ良かった

 

 塔へと向かう飛空艇のデッキで空を眺めながらぼんやり考えていた。

竜を狩る・・・狩人だから当然なのだが、果たしてなんのために?武器、防具、装飾、自然界のバランス調整・・・理由は考えだしたらきりがないぐらいあるが、煉黒龍からの言葉が突き刺さる。

 

 キンキヲオカシタ

 

あれはどういうことなんだろうか?隊長も妙によそよそしい感じだったし

。考えだしたら余計拗れるだけだと思います無理矢理完結させることにした。

 

 塔に着くとピリピリした空気感をかんじる。ここではいったい何がおこなわれているんだろうか?

 

 「旦ニャさ〜ん。なんかここはキライにゃ毛が逆立つニャ〜」

 

 「僕もそう思うニャ。引き返した方がいいニャ」

 

アイルー達も異常とも言える空気に怯えてるいる。

 

 「大丈夫よ。いざとなったら私の後ろにいればいいからね。」

 

この子達は相棒であり大事な家族なんだから私がしっかりしなくちゃ。

そうしていると1人の研究員らしき白衣の男が近づいてきた。

 

 「あなたですね?メゼルポルタからようこそ。私はこの塔の研究主任です。以後お見知りおきを。」

 

以外に礼儀正しかったがどことなく闇を感じる・・・そんな人だった。

 

 「立ち話も何ですから施設内へいきましょう色々聞きたい話もあることですからね〜。」

 

ここで立ち止まっても仕方ない主任さんについていくことにした。

 

 塔の入り口前には巨大な広場があった。しかし、大きすぎる。それに周りには柵のようなものもある。まるで闘技場のような・・・

足元には古代の装飾なのかな?一面に描かれている

 

 「おや?気になりますかな?ここは古代の遺跡を改修して研究施設として使ってますからね〜。何でもかつては何かの儀式の祭壇だったとかの話もあるぐらいでしてなかなか趣がありますでしょう」

 

 飄々と話しているがそんな話を外部の人間に話していいのだろうか?

 

内装は石造りのようで色々な部屋や階層につながっていて割と複雑な構造をしている。私はその中の最奥の応接間に通された。

 

 「さて、では単刀直入に聞きましょう。タンジアであの煉黒龍の声を聞いたと。それについてお聞きしたくてね。話していただけますか?」

 

 荒唐無稽に聞いてくるが私は緩やかに受け流し

 

「わかりました。あの時は・・・」

 

 私は自身が体験したことを一通り話した。すると主任は体を震わせながらいい放った。

 

 「素晴らしい!やはり我々の仮説は間違っていなかった!」

 

興奮した様子で主任は叫んだ。

 

 「失礼・・・少々興奮を隠しきれませんで申し訳ない。」

 

やれやれとした顔をしていると主任の口からとんでもない言葉が出てきた。

 「ところで、あなたはあの計画には参加しないのですかな?龍種殲滅計画に」

 

 初めて聞いた話だった。龍種殲滅?そんな話聞いたことは今まで一度もなかった。

 

 「おや?ご存知ないですかな?では私から説明しましょう。」

 

「古代から龍種は災害の化身と恐れられてきました。暴風、竜巻、嵐、暴食、これらから身を守るため様々な技術が生まれるも龍種に勝てず滅ぼされてきたのが私たちの歴史です。この塔もかつては生贄を捧げ龍種を鎮めるために使われた記述もあります。

 

 しかしながら、我々は考えました。何も我々が戦わずとも、対抗できる生体兵器があればいいのではないのかと。すでに試作はできていましたが、あなたからの話を聞いてどうやら完成しそうですよ。姿はなくとも意思は存在できるのですから。」

 

理解が追いつかない。この人は何を言っているのだろう。

 

「おや?難しかったですかな?簡単に言うと人造龍を生み出し戦わせようというわけですよ。すでに竜人族から魂を操る秘術は教えてもらっています。まぁ竜人族以外が使うとただでは済まないですがね」

 

 魂?移す?それは・・・つまり・・・

 

「そうです。あなた達各国で竜の捕獲が盛んななのはそういう一面もあるのですよ。この開発のために大量の魂が必要ですからね。」

 

嫌な予感が当たってしまった。禁忌を犯したと言うのはこう言うことだったのか。

 

 「龍種を制圧するということは我々人類が万物の頂点に立つということです。もう災害に怯えなくてすむ。素晴らしい事だと思いませんか?」

 

 確かに一理ある。しかし

 

 「でも、それはバランス調整からはかけ離れています。そんな非人道的なこと・・・許されるはずありません。」

 

「しかし、現に龍は我々の集落をたびたび襲撃してきますよね?なら、防衛をしていくより、元を断つ。その方が効率がいいのですよ」

 

ダメだ・・・話は平行線のまま繋がりそうにない。相容れないというのはこの事なのだろう。

 

 「話は以上ですか?とんだ無駄足だったようですね。では・・・」

 

私が立ち上がり出口に向かうと主任から衝撃の言葉が紡がれる。

 

 「さすがにあなたを簡単には籠絡できませんか。受け入れ難いのも事実ですからね。しかし、こちらはあなたの事は一通り調べさせていただいております。また賛同できるようならお越しください。我々はお待ちしておりますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

     炎王龍に育てられし娘さん

 

 

 

 

 

 ドクンと心臓がはねる。なぜ・・・知っているの・・・私の過去を・・・ 

 

 

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