反逆のウマ娘   作:ガリュウ432

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オリ主の元ネタがわかった時には作者が喜びます。


序章 不可避の鎖

『さあ最終コーナー!ここをぬけた先にある中山の直線は短いぞ!!』

 

12月、有マ記念。

 

『先頭はシンボリルドルフ!!大きなリードを抱えたままだ!直線に差しかかる!!やはり強いシンボリルドルフ!!先行のペースを維持し、後続のウマ娘の達を突き放していく!!』

 

(……いつだ、いつ、()()は来る……??)

 

ウマ娘ならば1度は憧れる夢の舞台である有マ記念。

そのハードルの高さ故に走ることすら叶わないことも珍しくはない。

それほどのトップクラスのウマ娘月同レースなのだ。

だが、

 

皇帝。

 

シンボリルドルフは大きく差をつけ、先頭を走る。

だが、その顔は余裕とは言える顔ではない。

刹那、中山競バ場が歓声に包まれる。

 

『おっとコーナーの終わる直前にペースを上げてきた!!』

 

「……やはり来たか!!」

「一騎討ちだなぁ……!!ルドルフ!!」

 

『ナイトスコーピオンだァ!!』

 

(スコーピオン……っ!やはり君だけは……ッ!油断ならない相手だッ!)

 

ハーフフェイスマスクをつけた、黒毛のウマ娘が後ろに迫っていた。

黒地に赤と黄色のラインが入った、お世辞にも派手とは言えない勝負服を身にまとっている。

 

『差しの作戦を執ることが多いスコーピオンですが、今回も同じように差してきたァ!!ジャパンカップではシンボリルドルフに1歩届かなかったナイトスコーピオン、今回は差し切ることが出来るのかァー!?』

 

ルドルフは前を向き直し距離を見はかる。中山の直線は短い。

ここでペースをあげればこのまま差で勝利できる。

 

(ここで……ッ、決めるっ!!!!)

 

足を踏み込み、地面を力強く蹴る。

スパートだ。

 

『さぁ勝負をかけたシンボリルドルフ!!』

 

(……!)

 

同様にナイトスコーピオンもスパートをかける。

 

『ナイトスコーピオンも食らいつく!!有マ記念、制するのはこの2人のどちらかだ!!ああっとしかし差は依然として……っ!?』

 

(……なんだ……なぜだ……??なぜ、ゴールがこんなにも……)

 

直線が短いはずの中山。この直線をスパートをかけ、一気に勝負をつけるはずだったルドルフ。

 

(ゴールが……遠い……?)

 

『2人の差が……縮まっている……!?これは一体どういうことなのでしょう!?2人のスピードは変わらないはず!!まるで……っ、《シンボリルドルフがナイトスコーピオンに吸い寄せられている》かのように!!』

 

分かっている。タネや仕掛けなどは存在しない。

プレッシャーランだ。皇帝として、その心構えはあったはずだが、

 

(それを揺るがすほどの……、重圧……ッ!!ペースを乱せるほどの……!!)

「……まるで、鎖が足に巻きついているようだ……ッ!それに加えて、簡単に解けないように針を突き刺されているような感覚……ッ!」

 

ラスト何百mがただひたすらに遠い。

ルドルフは後ろを横目で見る。……が、『それ』が見えてしまった。

 

「……なっ……!!」

()()()()()、皇帝。……アンタに突き刺さっている不可避の鎖は私の手に繋がっている。……その心の不安を私は逃がさない。私は反逆のウマ娘だ。()()()だッ!!この前の借りを返すぜシンボリルドルフ!!さぁ、」

 

 

GET OVER HERE(こっちへ来い)

 

 

瞬間、ルドルフのペースが大きく乱れる。

まるで、何かに引っ張られたかのように。

まるで、ナイトスコーピオンとなにかで繋がっているかのように。

 

「……反逆、復讐。それでこそスコーピオンというわけか……ッ!!だがっ!!」

 

 

汝、皇帝の神威を見よ

 

 

「頂点に立つからこそ……ッ!!私が皇帝たる所以だッ!!!()()()()()()()()()()()()!!!」

 

 

「「うおおおおおおおオオオオ゛オ゛オ゛ッッ!!!!!!!」」

 

2人のウマ娘が、ゴールラインへと、近づく。

 

To be continued...




いかがでしたでしょうか。
次回からは時間を巻き戻します。
この、熱い戦いに達するまでの物語を描いていきましょう。

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