第94話 ギルダーツ
「ふああぁぁぁぁぁ~・・・・・・」
「大きな欠伸ね」
「ここ最近暇だからな」
相も変わらずギルドの定位置でコーヒーを飲み、デカく口を開け間抜け面で欠伸する俺に、ミラは苦笑しつつ軽食を目の前に出してくれた。
花見とかレースとか、色々連続で行われる年間行事だがそれも終わり、もう普段と同じ日常に戻っている。
いつも通り適当な仕事をこなし、いつも通り評議院から課せられるノルマをこなし、いつも通り喧嘩売って来るナツをボコる。
そんな毎日だ。
だが、その日常に変化が訪れる筈だ。
そろそろアイツが帰ってくるはず・・・・・・。
「「大変だぁぁああああああっ!?」」
「お」
どうやら帰って来たようだ。
マグノリア中に、突然鐘の音が響き渡る。
この鐘の音には聞き覚えがある。
「ギルダーツが帰って来たな」
「ギルダーツって、アタシ会ったことないんだけど何者なの?」
ルーシィが知らないのも無理はない。
もう何年も帰ってきてないからな。
「フェアリーテイル最強の魔導士よ」
「ええ!? それってエルザよりも強いって事!?」
「私など足元にも及ばんさ」
「祐一やラクサスよりも!?」
「俺もラクサスも、いい勝負はしても勝った事は無いな」
「――――――――」
あ、固まった。
あのおっさんの反則染みた強さは昔っからだからな。
だが、今の俺なら勝てるかもしれん。
この1年、転生者達と戦ってきたからな。
俺自身、昔と比べれば相当戦闘力が上がってるはずだ。
「どうでもいいけど、この騒ぎようは何?」
「お祭りみたいだね、クリス、シャル」
「いつもと同じだと思います」
「ホント騒がしいギルドね」
「みんなが騒ぐのも無理ないわ」
ミラの言葉に、俺とエルザも頷く。
「3年ぶりだもん、帰って来るの」
「3年も・・・・・・何してたんですか?」
「S級クエストの上に、SS級クエストってのがあるんだけど、その更に上に10年クエストっていう仕事があるの」
「10年クエスト・・・・・・」
「10年間、誰も達成した者はいない。だから10年クエスト。ギルダーツはその更に上、100年クエストに行ってたんだ」
「100年クエスト・・・・100年間誰も達成できなかったって事!?」
「ああ」
100年間誰も達成できないというだけで、そのクエストがどれだけ難易度の高いモノか分かるだろう。
なんせ100年だからね!
いやー、あのクエストなら100年間達成できなくても仕方ないね!
なんせ100年クエストだからね!
・・・・・・・・・具体的な内容知らんけど。
「それにしても騒ぎ過ぎじゃないかしら?」
「何でだろう・・・・・・?」
「マグノリアのギルダーツシフトって何ぃ?」
「外に出て見れば分かる」
頭おかしいからな、色々と。
だって街が割れるんだもんよ。
◆◆◆
「ふぅ・・・・・・」
「ギルダーツ! 俺と勝負しろォォオオオオッ‼」
「いきなりそれかよ!?」
「おかえりなさい」
「この人がギルダーツ・・・・・・」
帰って来たギルダーツに、各々対応する。
ギルダーツが帰って来たって事は、そろそろ新章に入るな。
もう原作読んだの10年以上昔だから細かいところは忘れてるかもしれんが、大筋は覚えてるぜ。
次はエドラス編だ。
・・・・・・そーいや、俺滅竜魔法をコピーしても滅竜魔導士って訳じゃないよな。
大丈夫なんだろうか、アニマとか。
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100年クエストの詳細とか原作で出てくるんですかね?
まぁ、真島先生の事だからその場の思い付きで出て来た設定かも知れないが。