「綺麗に無くなったもんだな、おい」
辺り一面真っ白い。
街の周辺の木々も根こそぎ無くなってる。
建物とかないと、意外と広く感じるな。
「ギルド・・・・街のみんなはエドラスか?」
「・・・・・・・・・」
ミストガンは無言で頷く。
俺はコイツの事情を知ってる。
原作知識的な意味でもそうだが、直接コイツから聞いたというのもある。
昔の話だが・・・・・・。
「祐一ー!」
「あ、レッド」
レッドがこっちに飛んできた。
そーいや、コイツ今日ポーリュシカの婆さんの所に行ってたな。
「おい、街が消えてんぞ! どうなってるんだ!?」
「落ち着けよ」
「落ち着けるわけないだろ!?」
レッドは興奮気味だ。
無理も無いが。
「ブホッ!? 何なんだいったい・・・・・・」
足下の地面から、今度はガジルが頭を出してきた。
コイツこんなとこに居たのか。
「俺の猫はいったい何処だ!?」
「ガジル、そんな状況じゃねぇって事に気付いてくれ」
「あぁん!?」
ギロリと振り返るが、直ぐに辺りを見回し、
「おい、何処だ此処は?」
「マグノリアだ、此処は」
「はぁ?」
現状が異常だという事に気づいてくれたようだ。
「話すと少し長くなるんだが――――――」
「――――――詳しく説明している時間は無い」
ミストガンが俺の説明に待ったをかける。
「急がなければ、エドラスへ行く道が塞がれてしまう」
「それもそうだ」
ガジルとレッドは意味が分からず首を捻るが、ミストガンの言う通り此処で説明する時間は無いだろう。
「ミストガンはどうすんだ?」
「私は他にも、無事なモノがいないか確かめて来る」
ミストガンは「コレを・・・・」と、俺に小瓶を手渡してきた。
コレは・・・・・・?
「それを食べてくれ」
「・・・・・ああ、ハイハイ」
思い出した。
確かエドラスで魔法を使えるようにする薬だったか。
「では、早速向かってくれ」
「あいよ」
「え?」
「ちょっと待て! だから何がどうなっ―――――」
ミストガンが杖を振るうと、俺達の身体は光に包まれ、空の渦の中へと吸い込まれた。
◆◆◆
「クソが、出鱈目な所に飛ばしやがって・・・・・・」
ガジルが悪態を吐くのも無理はない。
荒野のど真ん中に俺達は飛ばされた。
近くに人が大勢いる気配を感じ取り、取りあえずそこへ向かって歩きながら俺はガジルとレッドに事情を説明する。
消えたマグノリアの事、仲間の事、そして此処エドラスの事。
説明されても半信半疑な感じだったが、状況は把握してくれたようだ。
「仲間を助けるのはいいけどさ、どうするんだ?」
「一先ず情報収集だな。ラクリマにされた皆は王都にいるはずだが、場所が分かんねぇし」
「ったく、世話やかせやがるぜ・・・・・・」
荒野を歩き、俺達は街らしき場所に辿り着く。
「まずここで聞き込むか」
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