空を飛ぶパンサーリリーに対抗する為、ガジルはレッドを背に張り付かせ【翼‐エーラ‐】で空を飛び空中で戦っている。
アッチは大丈夫だな。
問題は、コッチだ。
「いやー、全くの初対面の筈なのに、何故かアンタを視ると自分と同じ転生者だって分かるんすよねぇ」
「そーいうもんなんだよ、俺もそうだったし」
コイツはいったいどんなチート能力を持っているのか、重要なのはそこだ。
モノによっては決着つかない時あるし。
エリザベスとやりあったら間違いなく長期戦になるしな。
パッと見た感じ、目立つのはその両手に握る刀と拳銃だ。
それ以外はこの国で普通に製造してる防具っぽい。
俺の視線に気づいたのか、浩一郎とやらは見せびらかす様に武器を翳す。
「コレっすか? コレは【断罪者‐ジャッジメント‐】って言って、相手を自動追尾する銃弾を飛ばすんっすよ。あ、刀は【六幻】っていうんすけど」
「どっかで聞いたことあんな・・・・・・」
何処だっけか。
漫画かゲームかアニメかラノベか・・・・・・・。
「あ、確かディーグレだったか?」
D.Gray-man。
確かその作品の武器だったような気がする。
休載してから全く観てなかったからうろ覚えだが・・・・・・。
「あ、それでたぶん合ってるっすよ。俺を転生させた神様もなんかそんな事言ってたような気がするし」
「・・・・・・たぶん?」
「いや、だってこの武器とか能力とか、俺じゃ無くて神様が選んだから」
自分で選んだんじゃないのか。
・・・・・・ま、そういう神もいるのか。
「つか、武器の力を知らなかったって、ディーグレ知らなかったのか?」
「ディーグレっつか、俺元々漫画とか読まねぇし」
「ん?」
「だって漫画読んだりゲームやったりするより、女の子と遊んでる方が楽しいし」
「・・・・・・・・・・・・」
何だろう、凄まじくイラッとくるんだが。
「お前に転生する資格は無いな。さっさと死ね」
「何でっすか!?」
何でもだよクソがッ‼
「どーせリアルでモテモテライフ送ってたんだろボケがッ‼」
「いやー、まぁ、それほどでも」
「褒めてねぇよッ‼」
よし決めた。
最悪コイツを足止めすれば後は原作通りに進むだろうとか考えてたが、止めだ。
「仲間を救うとか関係無しに、お前はボコボコにする‼」
「だから何でっすか!?」
「何でもじゃボケェェエエエーッ‼‼」
そのイケメンをボロクソにしてくれるわぁぁあああーッ‼‼
「ハァァアアアアアアアアアッ‼」
「スーパーサイヤ人!? それは俺でも知ってる‼」
「スーパーサイヤ人2だ‼」
その顔面を崩す‼
俺は一気にイケメンに接近し、その顔面目掛けて拳を振るう。
瞬間、イケメンの姿が消えて拳が空を切った。
避けた・・・・いや、消えた?
「疾きこと風の如く」
「おっと!」
後ろから気配がして、即座に後ろ回し蹴りを叩き込む。
「静かなること林の如く」
「!?」
だが、その蹴りは容易に刀で受け流される。
連続で体術を叩き込んでも、全く手応えが無い。
風林火山ってやつか?
でもコレって戦法であって能力とかじゃないよな。
たぶんだけど。
「風が無理ならこれならどうっすか――――――動くこと雷霆の如し‼」
「あ?」
瞬間、イケメンが雷の如き速さで飛んできた。
雷速!?
「【流星‐ミーティア‐】‼」
俺も自身のスピードを上げて対抗する。
飛んで来る銃弾を全て換装した剣で切り裂き、接近する。
今度こそ切り裂く!
雷速を捉え、両断する勢いで剣を振るった。
「またかよ!?」
写輪眼で観察しつつ切り裂いたが、またもや消えてしまう。
写輪眼で見切れなかったという事は、術の類じゃない。
体術の類か。
それでも写輪眼を欺く辺り、相当なレベルだぞ。
「あ、その目も知ってるッス。写輪眼っすよね?」
「・・・・・・正解」
まだまだ余裕があるようで、ヘラヘラした態度を崩さない。
コッチも全然全力を出してはいないが・・・・・・
「そろそろ、そのヘラヘラ笑いを消すか」
俺は多重影分身でイケメンの周囲を包囲する。
「「「火竜の―――――」」」
「「「鉄竜の―――――」」」
「「「雷竜の―――――」」」
「「「毒竜の―――――」」」
「「「天竜の―――――」」」
「「「「「―――――咆哮ォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ‼‼‼‼」」」」」
「え、ちょ――――――」
360度全方角から放たれたブレスに、イケメンは呑まれた。
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