FANTASY☆ADVENTURE   作:神爪 勇人

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第48話 上田祐一VS???

 

 

 

分身体が分散し、タキシード男を取り囲む。

どんな能力を持っているか分からない。

不用意に近づくことはせず、遠距離攻撃で仕掛ける。

 

「「「「「雷炎竜の咆哮‼」」」」」

「「「「「風遁螺旋手裏剣‼」」」」」

「「「「「100連ネイルガンナイフ‼」」」」」

「「「「「かめはめ波‼」」」」」

「「「「「ボイスミサイル‼」」」」」

「「「「「ポイズンマシンガン‼」」」」」

 

数十もの攻撃の雨が男を襲い、凄まじい破砕音と衝撃を撒き散らす。

これで倒せれば文句ないんだが・・・・・・。

 

「・・・・・・ま、そうは問屋が卸さねぇよな」

 

攻撃の粉塵が晴れて視えた俺の視界には、男の姿が映っていた。

無傷かよ、服も汚れ一つ付いてねぇし・・・・・・。

 

「あ?」

 

男の右手に、一本の刀が握られていた。

アレは・・・・・・?

鞘の様なモノは腰に差してない。

俺の【無限の剣製‐アンリミテッド・ブレイド・ワークス‐】の様に造り出したのか、それとも【換装】の様に別空間から取り出したのか。

あの刀に、何か特殊な力でもあるのか。

まぁ、攻撃すれば分かるだろ。

 

「雷炎竜の咆哮‼」

 

口から放つ、炎と雷の奔流がタキシード男を襲う。

男は刀を構える。

 

「―――――双魚理」

「!?」

 

男がそう口にした瞬間、一本の刀が二本に別れて、二刀一対となる。

コイツぁ・・・・・・!

 

「斬魄刀か‼」

 

左手に持った刀が雷炎竜の咆哮を吸収し、右手に持った刀で放出して来た。

迫る竜の咆哮を避けて、分身体を突撃させる。

接近戦だ。

 

「「「「「螺旋連丸‼」」」」」

 

5人の分身体が、両手の螺旋丸を男に押し付けようと接近する。

 

「――――――千本桜」

 

二本の刀が一本に戻り、刀の刀身が消失する。

そして、分身体がボボボン‼と煙となって消された。

視えない程の極薄の刃の破片が、分身体を切り裂いたのだ。

 

「この分だと、他の斬魄刀も使えそうだな」

 

なら、俺に有利だ。

 

「「「「「千本桜‼」」」」」

 

5人の分身体が【無限の剣製‐アンリミテッド・ブレイド・ワークス‐】で模倣した千本桜を造り出し、桜の花弁の様に分裂した1000の刃の刀身が、男に襲い掛かった。

単純に1000×5=5000の極小極薄の刃だ。

周囲を包囲するように襲い掛かる。

避けるのは困難だ。

 

「―――――斬月」

 

今度は2メートル程の大きさの包丁の様な大刀へと、刀の姿を変えた。

 

「―――――卍解」

 

瞬間、周囲から襲い掛かる刃の花弁が、全て払われる。

 

「―――――天鎖斬月」

「やっぱ卍解まで出来んのかよ・・・・・・」

 

だが、そっちが武器を披露してくれるんなら、俺もその分だけ武器が増える。

有利とまでは言わないが、決して不利にはならない能力だ。

 

「ま、かと言って悠長に相手の手を待つ気も無いが!」

 

分身体に天鎖斬月を持たせて、再び接近戦に持ち込む。

輪廻写輪眼で分身体の視界は視えている。

そして万華鏡写輪眼だ。

超速で動く能力の天鎖斬月の攻撃は見切れるはず。

分身体と男の超速剣戟戦が始まった。

だが、相手の動きの方が僅かに速い!?

こっちは【神足‐ハイスピード‐】と【怠慢の超スピード】使ってんのに・・・・・・。

 

「・・・・・・そうか、瞬歩か!」

 

もしかして斬魄刀だけでなく、斬剣走鬼の全てが使えるのかもしれん。

だが、瞬歩も直ぐに【完成‐ジ・エンド‐】する。

これで速度はこっちが上回るはず。

 

「―――――千本桜景厳」

 

そしてまた刃の花弁が放たれる。

今度は先程とは比べ物にならない数の量だ。

そういや数億あるんだっけか、この花弁。

こっちも千本桜景厳で・・・・・いや、ここで俺までそんなことやったらどれが俺と相手の千本桜か見分けが付きにくい。

原作通り天鎖斬月で切り払うか。

だが、男はまるで壁の様に自分の身の周辺に千本桜景厳を展開させており、近づけない。

 

「メンドクセェことしやがんな・・・・・・」

 

攻防一体の斬魄刀を完全に防御に使ってやがる。

俺を倒す気が無いのか?

・・・・・・まぁ、最悪俺を逃がさなけばエーテリオンで殺せるんだろうが。

待つのも面倒だ。

こっちも千本桜景厳を展開して、物量で一気に押し潰すか。

自分の周囲だけに展開してる防御体勢の今なら、外側から内側へと一気に押し潰せる。

 

「よし・・・・・・千本r――――――」

 

トス・・・・・・と、軽い音が俺の背から聴こえて来た。

 

「・・・・・・・・・・?」

 

首を捻って背中を見る。

視ると、俺の背に一枚の花弁が突き刺さっていた。

千本桜景厳・・・・・一枚だけ後ろに隠してやがったのか。

 

「・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・?」

 

何だ? 急に意識が遠く・・・・・・――――――――――――――――

 

 

◆◆◆

 

 

「うん? 何だ、意外と決着が早かったな」

 

屋上階の椅子に腰かけながら、テーブルの上に置いてある駒を持って、手で遊んでいたジェラール。

その手に持つ駒・・・髑髏の仮面の駒で、テーブル上の駒を一つコツンと倒した。

それが何を意味するのか・・・・・・・。

 

「上田祐一が死んだか。あの転生者も、意外と大したことないな・・・・・・・」

 

 

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