FANTASY☆ADVENTURE   作:神爪 勇人

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2話連続更新!


第69話 集結する連合軍!

 

そして翌日の朝。

俺達は馬車に乗って森を進み、集合場所へと到着する。

森の中にある、何とも大きな洋館だ。

 

「趣味悪いところね・・・・・・」

「ブルーペガサスの、マスターボブの別荘だ」

「あいつか・・・・・・」

 

あんな喋り方だが、一応男だ。

 

「に、苦手だな・・・・・・」

「まぁ、そう言うな。アレでも、うちのマスターが手を焼いたほどの実力者だからな・・・・・・」

「意外にもな」

「そうなんだ・・・・・・」

 

一夜もそうだが、意外な実力者っているよな。

 

「ハイ! 到着‼」

「「到着‼」」

 

俺等がマスターボブについて語ってると、何とも陽気な声が聴こえて来た。

目を向けると、

 

「ハイハイハイハイ! ようこそ‼」

「「ようこそ‼」」

「フェアリー!」

「「フェアリー!」」

「テイルの!」

「「テイルの!」」

「「「皆さんんんんんんんんん‼‼」」」

 

スポットライトに当てられて、3人の男が姿を現す。

 

「「「お待ちしておりました‼」」」

 

みんな呆気に取られてるな。

気持ちは良く分かる。

 

「我ら」

「ブルーペガサスより」

「選出されし」

「「「トライメンズ!」」」

 

暗転し、またライトが点いた。

 

「百夜のヒビキ」

「聖夜のイヴ」

「空夜のレン」

 

ビシィッと決めポーズを取る3人に、ルーシィが「ブルーペガサスのトライメンズ!? か、かっこいい‼」と、ときめいていた。

 

「それに、あのヒビキって人、週ソラの彼氏にしたい魔導士ランキングで、いっつも上位にいる、あのヒビキ・レイティス!?」

「フ・・・・・・」

 

ルーシィの反応に、ヒビキはウインクでハートを飛ばした。

コイツも相変わらずだな。

エルザとルーシィがトライメンズに接待されて、なんかもう来る場所間違った感じになって来た。

何コレ、何此処、何処のホスト?

 

「君達、その辺にしておきたまえ」

 

更にもう1人現れた。

 

「な、何、この甘い声・・・・・・!?」

「一夜様」

「い、一夜・・・・・・・?」

 

エルザ、顔が引き攣ってるぞ。

 

「久しぶりだね、エルザさん」

「ま、まさか、お前が参加しているとは・・・・・・」

「会いたかったよ、マイハニー。貴方の為の、一夜でぇす!(キラメキッ‼)」

 

現れたのは、その甘いヴォイスとは裏腹の、ブサメンだった・・・・・・。

いやー、中の人と性格はイケメンなんだがな、コイツ。

 

「ッ~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・!」

「エルザが!」

「震えてる!?」

 

気持ちは良く分かる。

 

「まさかの」

「「「まさかの!」」」

「再会」

「「「再会!」」」

 

またトライメンズが何かやりだした。

 

「やれやれだぜ・・・・・・」

「あら、随分懐かしい顔じゃない?」

「ああ?」

 

一夜達の行動に脱力していると、妙に聞き覚えのある声が聴こえて来た。

腰まで伸びた長い黒髪に、黒目。色白な肌。容姿はいたって平凡だが、その色白な肌を見せつけ、男を挑発する様な露出した軽装な格好をしているこの女は・・・・・・・。

 

「ルーチェ・クライン!?」

「どうも、久しぶりね」

 

ルーチェ・クライン。

俺がこの世界に来て、初めて会った転生者。

やはりというかなんというか、歳はあまり取っていないようだ。

20歳前後といった所か。

ま、若返る能力持ってるからな。

 

「お前が来ているとはな」

「まぁ、ブルーペガサス最強の魔導士である私が来るのは当然の事ね!」

「【一方通行‐アクセラレータ‐】で大半の攻撃は反射できるからなぁ・・・・・・」

 

魔導士と言っていいかどうかは微妙だが。

 

「しかし懐かしいな、アレからもう13年か」

「ちょっと止めてくれない、何か一気に年取った感じになるでしょ!」

「どうせ若返ってんだろ?」

「ええ、今は20歳の身体よ!」

 

何でドヤ顔?

13年ロクに会ってなかったが、全く変わってないようである。

 

「近寄るなぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼」

「メェェェェェェェェェェェェェェェェン‼」

 

あ、一夜がエルザに殴られて吹っ飛んだ。

 

「コレは随分ご丁寧な挨拶だな。貴様らはラミアスケイル、上等か?」

「リオン!?」

「グレイ!?」

 

ラミアスケイルが来たか。

てことは・・・・・・・。

 

「なんか五月蠅いわね」

 

リオンに続き、シェリーと一緒に現れたのは、黒髪のセミロングヘアにツリ目気味の黒目で軍服を着ている女。

 

「エリザベス・マスタング」

「ああ、アンタも来てたのね」

「俺の台詞・・・・・・だが、意外でもないか」

 

実力者が呼び集められたのなら、必然的にコイツも選ばれるだろう。

リオンに付いて行くと決めていたのなら、ラミアスケイルに入るのは確定だし。

 

「やめぇい‼」

 

カァンッ‼と、杖で床を鳴らし、怒声が一触即発の状態だったナツ達の空気を打ち破った。

 

「ワシらは連合を組み、オラシオンセイスを倒すのだ。仲間内で争っている場合か!」

「ジュラさん」

 

ジュラの声にリオンが戦意を押さえ、

 

「ジュラ!?」

「コイツがあの・・・・・・」

「ラミアスケイルのエース・・・・・・」

「岩鉄のジュラ」

 

リオンの言葉にエルザとトライメンズが驚愕し、

 

「誰?」

「聖十大魔道の1人だよ‼」

 

首を傾げるナツに、ハッピーが説明した。

 

「あたしでも聞いたことある名前だ・・・・・・」

「妖精もペガサスも5人でしたね。わたくし達は4人で充分ですわ」

「ひどいよ、オイラもちゃんと数えてよ・・・・・・・」

 

ハッピーは戦力とみなされてないんだな。

まぁ、いつもの事だが。

 

「コレで3つのギルドが―――――」

 

全体を見回すジュラが言葉を発するが、それを遮って「――――いやぁ、やっと着いたぞ!」と少しばかり間の伸びた声が聴こえて来て、1人の男が洋館に入って来た。

って、この声は・・・・・・・。

 

「もしかしてオラが最後か?」

「孫悟空!?」

「おお、祐一か! 久しぶりだなぁっ‼」

 

オレンジの亀仙流の道着が特徴的なこの男、まんま姿がドラゴンボールの孫悟空だ。

名前もな、いや存在がな。

エバルーの屋敷で出会ったのが最後だからな、ルーチェ程じゃないが、かなり久しぶりな感じだ。

 

「此処に来たって事は、お前、ギルドに入ったのか?」

「おう。クワトロケルベロスってギルドだ!」

 

俺と悟空の会話の間に、ジュラが「君一人かね?」と、言葉を挟む。

 

「確か、クワトロケルベロスからは2人選出されたと聞いたが?」

「それがよ、バッカスの奴がぶっ倒れちまってよ」

「バッカス殿が? 怪我か病気か?」

「いんや、二日酔い」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

悟空の返答に、ジュラが絶句した。

アイツ、仕事行く前に酒飲むの止めろよホント。

ジュラは「ゴホン」と咳払いで気を取り直す。

 

「残るわケット・シェルターの連中のみだ」

「連中と言うか、2人と聞いてまぁす」

「2人だけ?」

「こんな危ねぇ作戦に2人だけを寄越すってのか!?」

「クワトロケルベロスも本当なら2人だけみたいだし、そんなに驚く事なの?」

「悟空の強さは、たぶん俺やエリザベスやルーチェと大差ないし、バッカスもエルザと五分の実力を持つ男だ」

「そうなの!?」

 

首を傾げるルーシィに説明する。

つまり、たった2人でも実力は此処に居るメンバーの中で、上から数えた方が早い部類だ。

 

「じゃあ、ケット・シェルターの2人も相当の実力者って事!?」

「それは・・・・・・・」

 

どうだろうか?

1人はまぁ、原作通りだと思うが、もう1人は・・・・・・・。

チラリと、俺は同類の転生者達に視線を送る。

ルーチェとエリザベスも同じ考えの様だ。

悟空は首を傾げてたが。

つまり本来いる筈の無いもう1人は、俺達と同じ―――――

 

「―――――きゃあっ!?」

 

悲鳴と共に、盛大に床にズッコケた音が聴こえた。

 

「ん?」

 

みんなの視線が集中する。

1人の少女がハデに転んだ様だ。

 

「ぃ、痛ぁぃ・・・・・・・」

「大丈夫、お姉ちゃん?」

 

その後ろからトテトテと歩いてきて転んだ少女に声をかけるは、黒髪のショートボブで日本人形のような雰囲気の女の子。

歳は転んだ少女よりも少し下に見える。

 

「この気配・・・・・・」

 

間違いない。

 

「あ、あの・・・・・・遅れてごめんなさい。ケット・シェルターから来ました、ウェンディです」

「クリス・マッケンジーです」

「「よろしくお願いします!」」

 

挨拶する2人の少女に、みんなは絶句した。

 

「な・・・・・・」

「子供!?」

「女!?」

「ウェンディ?」

 

あのクリス・マッケンジーって娘、間違いなく転生者だ。

 

 

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