FANTASY☆ADVENTURE   作:神爪 勇人

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第71話 連合軍VS六魔将軍

「そんな・・・・・・!」

「クリスティーナがっ!?」

 

空を駆けるクリスティーナ・・・・ブルーペガサスの魔導爆撃艇が空で爆散した。

オラシオンセイスを討伐する為に要した代物だが、使用することも無く散っていく。

 

「出てきたぜ」

 

爆散したクリスティーナから出てきたのは、6つの影。

 

「蛆虫共が・・・群がりおって」

「君たちの考えはお見通しだゾ」

「動揺しているな? 聴こえてるぞ」

「仕事は速ぇ方が良い。それにアンタ等・・・・・・邪魔なんだよ」

「お金は人を強くするデスネ。良い事を教えましょう。世の中は金が全t―――」

「「―――――お前は黙ってろ、ホッドアイ」」

 

『六魔将軍‐オラシオンセイス‐』

俺達の討伐目的の闇ギルドだ。

 

「まさかそっちから現れるとはな」

「探す手間が省けたぜェェェェェェェェェェェェェェェッ‼‼」

 

敵を見つけた瞬間飛び出すナツとグレイ。

ホント喧嘩っ早いな。

俺達連合軍と、オラシオンセイスとの戦闘が始まった。

だが、突っ込んだナツとグレイを始めとして、みんな次々と倒されていく。

唯一善戦しているのはエルザだけだが、コブラの蛇の毒にやられてしまう。

 

「さて、俺達も行くぜ!」

「ええ!」

「おう!」

「分かった!」

 

俺、ルーチェ、悟空、エリザベスも前に出る。

ルーチェはホッドアイ。

悟空はレーサー。

エリザベスはエンジェル。

俺はブレイン、コブラ、ミッドナイトの3人を相手にする。

1人でも倒せるとは思うが、念には念だ、影分身を2体作り出し、3対3にしておく。

ま、ミッドナイトは寝ているが。

 

「妙な奴だ。声が聴こえん・・・・・・」

 

コブラが唸る。

ま、【魔法無効化‐マジックキャンセル‐】とか【幻想殺し‐イマジンブレイカー‐】とかで無効化してるからな。

俺はもうさっきのナツ達の戦闘で、コイツ等の魔法は【完成‐ジ・エンド‐】したから、俺はコイツ等の声が聴こえてるが。

 

「・・・・・・あ?」

 

ブレインのこの声は・・・・・・・

 

「ククク・・・・気づいたか」

 

怪しく笑うブレイン。

コイツは・・・・・・ジェラール?

いや、

 

「・・・・・・ジェラールに憑依転生していた転生者?」

 

ボソリと、思わず呟いた言葉を聞き逃さなかったブレインの口元が歪んだ。

コイツ、憑依する身体を変えられるのか?

【解析‐アナリシス‐】でコイツの情報を読み取ろうにも何故か読み取れない。

楽園の塔の時もそうだった。

やはりそういうスキル持ちか。

 

「メンドクセェな・・・・・・」

 

まぁ、転生者が出てくる可能性が頭に過らなかった訳じゃ無いが。

白眼で視界を広げて周囲を見ると、ルーチェ達はオラシオンセイスを押しているようだ。

ルーチェはホッドアイの魔法を全て反射して相手に返し、悟空はレーサーの体感時間低下魔法なんてモノともせずに高速移動で翻弄している。

何時の間にかスーパーサイヤ人になってるし。

エリザベスもエンジェルが召喚した星霊を圧倒している。

コブラの毒も俺には効かないし、ミッドナイトの幻術も効かない。

戦況は此方が有利。

だが、ブレインが転生者ならまだ分からない。

ジェラールに憑依していた時はナツが倒したが、今回も倒せるとは限らない。

つってもまぁ、コッチには俺を含めて転生者が5人もいるし、早々負けるとも思わんが。

 

「フン。流石にこの面子では分が悪いか」

 

本名不明な憑依転生者・・・・まぁ、ブレインでいいか。

ブレインは杖を掲げる。

 

「お前達は一旦退け」

「・・・・・そうさせてもらうぜ」

「アイツら強すぎるゾ!」

 

ブレインの指示に従って、戦っていたレーサー達は下がっていく。

この場に残るオラシオンセイスは、ブレインただ1人。

 

「まさか、お前1人で俺ら全員を相手にするつもりか?」

「それこそ”まさか”だ。原作キャラなら兎も角、流石に俺1人でお前達転生者を相手に出来るとは思わん」

 

ニヤリと笑うブレイン。

何だ? 随分余裕のある顔だが。

 

「【常闇回旋曲‐ダークロンド‐】‼」

 

闇の奔流が渦巻き、ブレインの身を護る壁の様に、俺達の前に流れる。

・・・・・そーいや、どういう理屈かは知らんが無効化系の能力が通じなかったな。

無効化系以外の力で破ろうかと思うと、魔法の向こう側から声が漏れてくる。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する」

 

・・・・・・呪文詠唱?

そんなモノあったか?

いや、つか、何か聞いたことがあるような呪文だが―――――

 

「―――って、ちょっと! コレってアレじゃない!?」

 

思い出そうとしていると、エリザベスが叫び出す。

 

「アレ?」

「英霊召喚! サーヴァントを召喚する詠唱でしょアレ‼」

「何?」

 

エリザベス言葉で記憶を呼び起こす。

そうだ、この詠唱は・・・・・・・・!?

 

「――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者。

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

聖杯とかねぇだろとツッコミたいが、問題はそこじゃない。

おそらく神様特典だろう。

こんなことが出来るのはそれくらいだ。

闇の奔流を俺達がどうこうする前に、その魔法が爆ぜる。

そして、その先に居たのはブレインと―――――4体の黒い影だった。

 

「何だ、それは・・・・・・?」

「何だもなにも、サーヴァントだよ、お前達の知っての通りのな。もっとも、俺の命令を問題無く聞くように、全員に狂化を掛けてるが」

 

サーヴァントには【解析‐アナリシス‐】の無効化が働いていないのか、4体の内3体は情報が頭に入って来る。

最後の1体は分からない。

分からないが、影の輪郭は見覚えがある。

この4体のクラスと名は・・・・・・。

 

エミヤ

ディルムッド・オディナ

イスカンダル

ランスロット

 

ブレインと共に、4体の英霊がそこにいた。

 

 

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