「また面倒な能力を・・・・・・」
眼前に立ちふさがる4体に嘆息する。
エミヤ、ディルムッド・オディナ、イスカンダル、ランスロット。
いずれも英雄と呼ばれる様な超人達だ。
だが、此方も常人の域を越えた転生者、遅れは取らないはずだ。
英霊達がどう動くのか、様子を探りながら警戒する。
先に動いたのは、英霊達だ。
「【王の軍勢‐アイオニオン・ヘタイロイ‐】」
イスカンダルが己の武器・・・スパタを地に突き立てて己が宝具の名を口にする。
すると景色が一変し、荒野のような場所に俺達は立っていた。
移動したのではない、結界に閉じ込められたのだ。
「固有結界!」
「閉じ込められたのは俺等だけか」
この結界内のいるのは、英霊達と、俺、ルーチェ、悟空、エリザベスだけ。
他の連中は外らしい。
ブレインも外か。
外にいるアイツ等は大丈夫か?
まぁ、コイツ等を倒さないと外に出られそうにねぇから、外を気にするくらいなら、さっさとぶっ倒すとしよう。
「・・・・・で、どうすんの? 一応4対4だけど?」
「ふむ」
エリザベスの言葉に、此方と彼方の戦力を分析する。
向こうの能力と、此方の能力。
俺も持つ【無限の剣製‐アンリミテッド・ブレイド・ワークス‐】を使うエミヤ。
魔力による防御を無効化する槍と、回復不能の傷を負わせる槍を持つ、白兵戦に長けたディルムッド・オディナ。
【神威の車輪‐ゴルディアス・ホイール‐】と【王の軍勢‐アイオニオン・ヘタイロイ‐】という集団戦に向いた能力を持つイスカンダル。
一騎当千の力を持ち、龍退治の逸話を持つ剣を所持するランスロット。
・・・・・なら、俺はランスロットとはやり合わない方が良いのかもしれんな。
滅竜魔法を使わなければいいだけなのかもしれんが、もし【完成‐ジ・エンド‐】したことで肉体に影響があるのなら、何かしらのダメージを負うかもしれん。
警戒心を持たされるのは、ディルムッド・オディナの【必滅の黄薔薇‐ゲイ・ボウ‐】だ。
アレに傷つけられれば、回復することが出来ない。
俺やエリザベスの再生は役に立たないだろう。
写輪眼や最強の眼、最強の盾があるから避けたり防いだり出来るのだろうが、【破魔の紅薔薇‐ゲイ・ジャルグ‐】で無効化されそうだ。
回復手段どころか防御手段が無い悟空は、ディルムッド・オディナの相手だけは任せられないな。
【一方通行‐アクセラレータ‐】はどうだろう?
アレは分類的には超能力だが、もし【破魔の紅薔薇‐ゲイ・ジャルグ‐】で突破されるようなら、ルーチェに任せっきりにしていいものかどうか分からん。
まぁ、【必滅の黄薔薇‐ゲイ・ボウ‐】は防げるから、【破魔の紅薔薇‐ゲイ・ジャルグ‐】を避けさえすれば致命傷は負わないはずだ。
ディルムッド・オディナの相手はルーチェに任せよう。
後は、エミヤ、イスカンダル、ランスロット。
俺の相手はエミヤが良いか。
無尽蔵に宝具を造り出すエミヤと同じ能力を俺も持っている。
手数が多い分、俺の方が決め手が多いはず。
後はイスカンダルとランスロット、エリザベスと悟空だ。
この固有結界内での戦う時点で、集団戦は避けられない。
広範囲に攻撃する手段を持つエリザベスがイスカンダルの相手をすべきか。
消去法で、悟空の相手はランスロットとなる。
「つー訳で、其々タイマンで行くぞ!」
皆は頷き、其々の相手に付く。
俺の相手はエミヤ。
エミヤは既に投影魔術を使い、その両手に己の武器を握っている。
陽剣:干将・陰剣:莫耶。
エミヤの愛刀だ。
俺もそれを模倣して、複製する。
「さて。早めに終わらせよう、かっ‼」
両の剣を振りかぶり、エミヤに斬りかかった。
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