ブルアカにTS転生してメス堕ちする話   作:アウロラの魔王

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2周年から始めた勢、私のお姫様が可愛すぎてとうとう自分で書いた。


プロローグ
青色のはじまり


 

「す、すぐに自警団や委員会の方たちが来ます。こんなことはもう、やめてください!」

 

「へへ……大人しく金目のモン置いて行きゃ命は助けてやるぜ」

 

 早朝の通学路。まるで一昔前のドラマのような光景が目の前に広がっていた。

 

 トリニティ総合学園の制服を着た少女に迫る、お嬢様学校の制服に目を付けた不良女学生たち。と、それを眺めるオレ。

 

 相変わらずこの学園都市の不良は、いつの時代かと問いたくなるようなキャラをしている。しかし、持っているのはバットじゃなくて銃。そして、迫られてる少女も抱えてるのは銃。

 

 透き通りすぎて世界観ぶっ飛んでんよ、この世界。

 

 恐らく不良に絡まれ少女も応戦したが、多勢に無勢で追い詰められてるのだろう。なんてぱっと考えるくらいには、オレもこの世界に馴染んできていると見える。

 

 益体もないことを考えていると少女と目が合った。何故、とは思わない。だって遠くから焼き鳥齧りながら見ているだけの、しかも同じ学校の生徒ならなおの事気になるだろう。オレは気になる。

 

 しかし、目を合わせた少女はオレを見てから気付いたのかアッって顔している。もう遅い。

 

 少女の視線に気づいた不良が、視線を辿りオレと目が合った。

 

「あ?なんだテメェ?ガン飛ばしてんじゃねえぞ!」

 

 飛ばしてない。

 

 しかし、オレを見てノーリアクションとは、どうやら相当遠くの学区から来たらしい。少女はオレを知っているのだろう。青い顔で首を振っているが、安心させるように笑顔を向けると、さらに青くなった。

 

「よく見りゃテメェもトリニティの生徒じゃねえか。コイツはツイてるぜ」

 

 バカな、そこは溢れる男気で安心する場面だろう。なぜ顔が青くなるのか、こらこの世の終わりみたいな目で見るんじゃない。

 

 それにほら、これは不可抗力だ。不良たちは目が合ったオレを逃がす気は無さそうだし。

 

「テメェも痛い目に会いたくなけりゃ金目のモン置いていきなっておい!聞いてるのか!」

 

 聞いてない。

 

 最近は"アイツ"に拘束されてストレス溜まってたし、ストレス解消に丁度良さそう。

 

『ミーサちゃんっ♪』

 

 背中がゾワゾワする感覚に、ハッとして周囲を見渡すが"アイツ"はどこにもいない。

 

 当たり前だ。バレないように細心の注意を払って抜け出してきたんだ。ここに居るはずがない。なんだかホッとしたような、残念のような変な気持ちになってモヤモヤしてきた。ん?残念?残念ってなんだ……?なんかお腹の下が熱くて、無性にイライラする。なんとなく首元にそっと触れる。

 

 無視されて怒ったのだろう。不良の一人がおもむろにオレの肩を掴んできた。

 

「テメェ!いい加減に―――」

 

「あ"?」

 

 背負っていた重機関銃―――MGを片手で持ち、引き金を引く。不良はくの字に折れ曲がりながら吹っ飛んでいく。周りの不良たちは呆けた様にそれを見ていて、倒れた不良は至近距離で弾をぶち込まれたせいか小刻みに痙攣したまま動かない。あの様子ならしばらく起き上がれないだろう。さて―――。

 

「―――今ちょうど機嫌が悪くなったところだ。お前らで憂さ晴らしさせてもらおうかッ!!」

 

 自分用にカスタムされた装飾の付いた白のMGを両手に持ち直し、不良たちに向ける。

 

「ひぃ!マズい撃たれる!」

 

 銃を向けられた不良たちは、倒れた不良を見て威力に恐れたのか慌てて物陰に隠れる。それを見たオレは笑みを浮かべ銃を構えたまま、不良たちの一角へ突っ込み、スカートを翻しながら飛び上がる。

 

「バカがっ―――殴るんだよォ!!!」

 

 その勢いのまま、銃身を地面に叩きつけ、衝撃波で不良たちを吹き飛ばす。ついでに地面が割れてしまったが、……まあ必要な犠牲だった。

 

「ぎゃっ!」「ぐぇ」「うぐぅ!」「ごぽ」

 

「よーしっ、4人ダウンさせた。残りは―――11人!!」

 

 いや、多すぎぃ。よくもまあこの人数で自警団にも委員会にも見つからなかったな。運が良いのか悪いのか。遅かれ早かれどちらかに見つかって捕まるだろうが……だったら、その前にオレがぶちのめしてもいいってことだ。

 

 そんなことを考えながら、次の獲物へ走り出そうとすると銃弾が飛んでくる。

 

「っと?」

 

「こ、こっちにはまだ10人もいる!数で押せ!やっちまえ!」

 

「ふぅん、アイツ邪魔だなぁ」

 

 10人の持っている銃、アサルトライフルから一斉に銃弾が飛び出してくる。……だがそれらの銃弾がオレに当たることは無かった。オレの持っているMGには、シールドが取り付けられるようにカスタムしており、シールドに阻まれ銃弾がこちらに届くことは無い。銃弾に当たったら痛いからな!代わりに相応に重量があり、振り回せるようめっちゃ筋トレした。

 

 シールドがちゃんと使えるのを確認して、そのまま銃を撃ちながら前進する。流石に衝撃でブレるが、狙いを付ける必要はない。適当に放たれた銃弾は、道の地面や壁を削り、道端にあったゴミ箱を吹き飛ばす。

 

「オラオラオラァ!!弾幕薄いぞー!!」

 

「ひぃ!?」「撃たれながら前進して……」「め、滅茶苦茶だぁ!」

 

 不良たちが怯み、さらに弾幕が薄くなった。今だ!

 

 MGの引き金を引いたまま駆け出し、再度スカートを翻しながら飛び上がる。先程の光景が目に焼き付いているのだろう。不良たちは銃を撃つ手を止めて逃げようとする。―――結果、オレはフリーになった。

 

 盾に使っていた銃から、片手を離し、空中に吹っ飛ばされていたゴミ箱のフタを掴む。それをそのまま一番奥の指示を出していた、スナイパーライフルを持っている不良に投げつけた。

 

「おいバカ!お前ら銃を撃つ手を止め―――ふぎゃ!」

 

「ああっ!?」「リーダー!?」

 

 ガィンッ!!と硬質な音を響かせ、リーダーらしき少女が倒れる。―――残り10人!

 

「空から失礼!!」

 

 空中から落ちる勢いのまま、オロオロしている不良に膝蹴りを食らわせ、着地と同時に銃身を振り回し2人吹っ飛ばす。

 

(あと7……6、5、4)

 

 走りながら銃を撃ち、蹴り飛ばし、殴り飛ばした。

 

(3……2……)

 

「あ……あ……」

 

「―――1」

 

 残った一人にマシンガンを突き付ける。

 

「お前……まさか、あのトリニティの《破壊天使》―――あぎゃああああッ!!」

 

「…………」

 

 無言で引き金を引き黙らせる。破壊天使って何?名乗った事なんてないんだけど……とりあえずこれで全部か。

 

「―――さて」

 

 ちらっと後ろを見る。

 

 道の壁や地面は銃弾で抉れ、物は散乱し、不良たちが死屍累々と倒れている。なるほど、破壊天使ってそういう。いつの間にやら最初に詰め寄られてた女学生もいない。

 

「逃げるか!」

 

 さすがにこんなところを見られてはまた怒られてしまう。だが、その場にいなかったことにより適当に誤魔化すことができるのだ!

 

 不良たちは……まぁ《正義実現委員会》か《トリニティ自警団》辺りがなんとかするでしょ。

 

 そうしてその場から速やかに立ち去った。

 

 

 

 

 

 

「―――こっちです!ここから凄まじい銃声と爆発音が、あぁ……」

 

「うわ……これはまた、派手にやりましたね」

 

 何者かがここで銃撃戦をしている、という通報を受けて出動した《正義実現委員会》―――いわゆる他の学校で云う風紀委員会のような立場―――である少女は、現場の惨状を見て即座に誰の仕業か想像がついた。

 

「とりあえず、気絶している不良たちを捕らえておいてください」

 

「あの……これをやった犯人についてはどうしましょう?」

 

「あー」

 

 そう、大体の目星はついている。そもそも、トリニティでこんな口径の銃をバカスカ撃ちまくるのは一人しか思い当たらない。が、しかしだ。さぁ捕まえるぞって言って捕まえられるような相手ではない。散々暴れられて、こちらが全滅するのが目に見えてる。何せ、《トリニティの戦略兵器》とか言われてるあの剣先ツルギ先輩と同等、と云うウワサもある。

 

 それを正直に後輩に話しても不安がらせるだけだ。とはいえ、なにも策が無いわけではない。

 

「そちらに関しては上に報告しなければならないので、こちら任せてもいいですか?」

 

「あっはい!おまかせください!」

 

 まぁ、策というか上にチクるだけである。というのも少女が以前も同様の報告を上げていたが、上司である先輩から『彼女の関与が疑わしき場合、即刻報告せよ』と言われ、それ以来、《トリニティの問題児》である光園ミサ先輩が暴れた際は、必ず先輩に一報入れている。

 

 どういう仕組みかは詳しく知らないが、どうやら各所に連絡が飛ぶらしく、報告から次の日には『解決した』と先輩から言われる。一度気になって先輩に尋ねたことがあったが、言葉を濁されはぐらかされた。いつもはハッキリと物を言うタイプの先輩にしては珍しかった。そしてなぜか顔を赤くしてモジモジしていた。よくわからないが、いつか分かるそうなのでまあいっか。

 

 そして、いつも通りにハスミ先輩へ報告した。

 

 

 

 




すぐに続き上げるね!

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